発表年:1997年
ez的ジャンル:90年代女性R&Bデュオ
気分は... :My Lovely・・・
今回は90年代女性R&B好きには忘れられない女性R&BデュオChanging Facesの2ndアルバム『All Day, All Night』(1997年)です。
高校の同級生であったCassandra LucasとCharisse Roseの2人がN.Y.で結成した女性R&BデュオChanging Facesの紹介はデビュー・アルバム『Changing Faces』(1994年)に続き2回目となります。
前作『Changing Faces』が全米R&Bアルバム・チャート第1位となり、「Stroke You Up」(1994年、全米チャート第3位、同チャート第2位)といったシングル・ヒットも生まれ、上々のデビューを飾ったChanging Faces。
約2年半ぶりの2ndアルバムとなった本作『All Day, All Night』(1997年)でもCassandraとCharisseが美メロにのって素晴らしいヴォーカル・ワークを聴かせてくれます。
プロデュース陣には、前作も手掛けたR. Kellyをはじめ、、Jamey Jaz
Bryce Wilson(Groove Theory)、Ron Kilgore、Ronald Pitts、Robert Palmer、Howard McCrary、Andrea Martin、Ivan Matias、Allen "All Star" Gordon、Andy Blakelock、Reese Johnson、Kiyamma Griffin、Darin "Piano Man" Whittingtonといった多様な顔ぶれが起用されています。
ネームバリューとしてはR. Kellyが目立ちますし、実際シングル・ヒットしたのは彼がプロデュースした「G.H.E.T.T.O.U.T.」(全米チャート第8位、同チャート第1位)です。
しかしながら、個人的にはR. Kellyプロデュースの楽曲よりも、「My Lovely」、「I Apologize」、「My Heart Can't Take Much More」あたりに代表される美メロ曲にこそChanging Facesの魅力が詰まっていると思います。
改めて、自分が90年代女性R&Bユニット好きであることを再認識しました。90年代女性R&Bユニットの作品を扱うといつもこう思うのですが・・・(笑)
全曲紹介しときやす。
「Intro」
アルバムのイントロ。
「G.H.E.T.T.O.U.T.」
R. Kellyプロデュース。アルバムからのリード・シングルとして全米チャート第8位、同R&Bチャート第1位となった美しいミディアム・チューン。淡々とした美しさが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=OpGz9JcTiPc
「My Lovely」
Jamey Jazプロデュース。僕の一番のお気に入り。僕は90年代女性R&Bグループに求めているのは、こうした艶やかな歌声が引き立つ美メロ・グルーヴ。アコースティックな質感を上手く取り込んでいるのもグッド!90年代女性R&Bグループの魅力がギュっと凝縮された名曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=gLYWieAMTgw
「Thinkin' About You」
Bryce Wilson(Groove Theory)プロデュース。そのせいかGroove TheoryテイストのHip-Hopなグルーヴ感が印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=TYsgMLg-ZQw
「I Apologize」
Ron Kilgore/Ronald Pittsプロデュース。「My Lovely」と並ぶ僕のお気に入り。メンバー自身がソングライティングとヴォーカル・アレンジを手掛けた胸キュンの美メロ・グルーヴ。
http://www.youtube.com/watch?v=2-gdmXlxAqg
「Time After Time」
Robert Palmer/Howard McCraryプロデュース。Cyndi Lauperの名曲をカヴァー。美しいアカペラに続き、キュートかつ素晴らしいヴォーカル・アレンジで魅了してくれます。天晴れ!
http://www.youtube.com/watch?v=WviTmEzKgO4
「All Of My Days」
R. Kellyプロデュース。Jay-Zをフィーチャーしたアルバムからの2ndシングル。アルバムの話題としてJay-Zの参加は大きいですけど、今聴き返すとあまりインパクトありませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=IzRPaybPrds
「All Day, All Night」
R. Kellyプロデュース。 R. Kellyプロデュースの4曲の中ではこのタイトル曲が一番好き。やはりメロディが綺麗な楽曲が彼女たちには合っていると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=feQpSyMvPvk
「G.H.E.T.T.O.U.T. Part II」
R. Kellyプロデュース。個人的にはシングル・ヒットしたPart Iよりもこちらの方がメリハリが効いていて好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=L1K1AxG8EiY
「My Heart Can't Take Much More」
Robert Palmerプロデュース。この曲も大好き!しっとりとしたミディアム・スロウを堂々と歌い上げます。メンバーに加え、Sue Ann Carwellがバック・コーラスで参加。
http://www.youtube.com/watch?v=4z70PKHVBDQ
「I Got Somebody Else」
Andrea Martin/Ivan Matias/Allen "All Star" Gordon/Andy Blakelockプロデュース。映画『High School High』(1996年)のサントラ収録曲として本作に先駆けてシングル・リリースされていた楽曲。Average White Band「Person to Person」をサンプリングしたHip-Hop調グルーヴで躍動しています。意外にダンサブルな楽曲が少ないのでアルバムの中のいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=7DOJ2XbS2cY
「Goin' Nowhere」
Reese Johnsonプロデュース。Reese Johnsonによるベースラインが印象的な哀愁R&Bグルーヴ。Tracey Leeのラップも入っています。
http://www.youtube.com/watch?v=UsXYugIvKZg
「No Stoppin' This Groove」
Reese Johnsonプロデュース。Hip-Hopテイストの軽快なグルーヴが心地好い1曲。重くなり過ぎず爽快な感じがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=FM3jAp2nELk
「All That」
Kiyamma Griffinプロデュース。Mohawks「The Champ」調のミッド・グルーヴ。
「Baby Tonight」
Darin "Piano Man" Whittingtonプロデュース。本編のラストは素晴らしいバラードで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=KGXgnHS0yd8
「I Got Somebody Else (All Star Remix)」
ボーナス・トラックとして「I Got Somebody Else」のリミックスが収録されています。
http://www.youtube.com/watch?v=699RftnrtHw
Changing Facesの他作品もチェックを!
『Changing Faces』(1994年)
『Visit Me』(2000年)