2013年12月23日

The Foundations『Digging the Foundations』

人気曲「In the Bad Bad Old Days (Before You Loved Me)」収録!The Foundations『Digging the Foundations』
Digging the Foundations
発表年:1969年
ez的ジャンル:UK白人黒人混合ポップ・ソウル
気分は... :せめぎ合いが楽しむ?

今回はUKの白人黒人混合ポップ・ソウル・グループThe Foundationsの3rdアルバム『Digging the Foundations』(1969年)です。

The Foundationsは1967年に結成されたグループ。UKポップス好きにはお馴染みのプロデューサーTony MacAulayのバックアップの下、「Baby, Now That I've Found You」(1967年、全英チャート第1位)、「Build Me Up Buttercup」(1968年、全英チャート第2位)、「In the Bad Bad Old Days (Before You Loved Me)」(1969年、全英チャート第8位)といったヒット曲を放っています。

「Baby, Now That I've Found You」(1967年)
http://www.youtube.com/watch?v=7xZ1od9YJso
「Build Me Up Buttercup」(1968年)
http://www.youtube.com/watch?v=iol0B-clFFM

アルバムとしては、『From the Foundations』(1967年)、『Rocking the Foundations』(1968年)、『Digging the Foundations』(1969年)といった作品をリリースしています。1970年にグループは解散。

今日紹介する『Digging the Foundations』(1969年)はグループの3rdアルバム。ヒット曲「In the Bad Bad Old Days (Before You Loved Me)」が収録されています。

オリジナル・メンバーはClem Curtis(vo)、Alan Warner(g、vo)、Mike Elliot(sax)、Tony Gomez(key、org)、Pat Burke(sax)、Eric Allendale(tb)、Peter Macbeth(b)、Tim Harris(ds)ですが、本作時点ではClem Curtis、Mike Elliotが脱退し、新しいリード・ヴォーカルとしてColin Youngが加入しています。

プロデュースはTony MacAulay/John MacLeod

キラー・チューン「In the Bad Bad Old Days (Before You Loved Me)」のように、グループのソウルフルな個性とTony MacAulayのポップ・ワールドが見事に噛み合っている楽曲もありますが、両者が志向する音楽性にはギャップもあり、そののせめぎ合いが楽しめる(?)アルバムでもあります。

掘って、掘って、掘りまくれ!

全曲紹介しときやす。

「My Little Chickadee」
Tony MacAulay/John MacLeod作。Tony MacAulayらしいポップ・ワールドが展開されるオープニング。
http://www.youtube.com/watch?v=mbyP9747ToI

「Till Night Brought Day」
Alan Warner/Peter Macbeth/Tony Gomez作。アコースティック感覚のグルーヴィー・チューン。個人的にはモロにポップな感じよりもソウルフルな味わいのあるこういった楽曲の方が好きです。

「Waiting On The Shores Of Nowhere」
Jack Winsley/Robert Saker作。同時期にThe Flying Machine、The Gladiators、Helen Shapiroも取り上げているポップ・チューンですが、楽曲自体が素晴らしいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=bLWDCAsLr-Q

「In The Bad Bad Old Days」
Tony MacAulay/John MacLeod作。本作のハイライト。前述のように全英チャート第8位のヒット曲。フリーソウル・クラシックとしても人気です。躍動するポップ・ソウルにこのグループの魅力が凝縮されています。
http://www.youtube.com/watch?v=hAFb-00mXJQ

「A Penny, Sir」
Colin Young作。本作らしからぬ淡々とした仕上がり。個人的にはこういうのも悪くないと思います。

「I Can Feel It」
Eric Allendale作。イントロのブレイクも格好良いR&Bテイストが前面に出たモッドな仕上がり。

「Take Away The Emptiness Too」
Tony MacAulay/John MacLeod作。Tony MacAulayの色が出たポップ・チューン。少し寂しげな感じが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=HyrXNu1eWWI

「Let The Heartaches Begin」
Tony MacAulay/John MacLeod作。同じくTony MacAulayがプロデュースしたLong John Baldryも歌っていました。ノスタルジックな香りのするポップ・チューン。

「A Walk Through The Trees」
Pat Burke作。R&Bテイストの小粋な演奏を満喫できるインスト。なかなかシブいです。

「The Same Old Feeling」
Tony MacAulay/John MacLeod作。「In The Bad Bad Old Days」に次ぐお気に入りがコレ。グループの持つソウルフルな側面とTony MacAulayのポップ・ワールドが上手く融合していると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=gSxICwA2e7E

「Soloman Grundy」
Eric Allendale作。この曲も大好き!Tony Gomezのグルーヴィーなオルガンと共に始まる格好良いモッドな仕上がり。個人的にはこのタイプの楽曲をもっと聴きたい気が・・・

CDにはボーナス・トラックとして、「Baby I Couldn't See」「I'm Gonna Be A Rich Man」「In The Beggining」「Take A Girl Like You」といったシングル曲(B面曲含む)が追加収録されています。

「Baby I Couldn't See」
 http://www.youtube.com/watch?v=lE-KgjNPNsQ
「I'm Gonna Be A Rich Man」
 http://www.youtube.com/watch?v=b-miUm8sY_k
「Take A Girl Like You」
 http://www.youtube.com/watch?v=-isWY_I_3w8

本作も含めてThe Foundationsのオリジナル・アルバムは入手しづらいようですね。その意味では手軽なベスト盤で楽しむ方法もあると思います。
posted by ez at 01:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする