発表年:1972年
ez的ジャンル:名アレンジャー系ビューティフル・ポップ
気分は... :Good Morning To You !
今回はフリーソウル好きにお馴染みの1枚、Lexia『Lexia』(1972年)です。
今年ようやく世界初CD化が実現し、音楽ファンを歓喜させた1枚です。
Lexiaはフランス人コンポーザー/アレンジャーJon Lexia(Jean Leccia)がアメリカへ渡って結成したユニット。その唯一のアルバムが『Lexia』です。
当初はThe Jean Leccia Interpolation『The Jean Leccia Interpolation』として発売されたものが、直後に上記の名義へ変更されたようです。
アルバムにはPatricia Henderson、Ed Whitingという2人のヴォーカリストが参加しています。
Patricia Hendersonは後にThe Babettes、Hot Fudgeといったグループのメンバーとして作品をリリースしています。Ed Whitingは、当ブログでも紹介したTom Saviano率いるユニットThe HeatにJoe Pizzuloの後釜として加入し、彼らの2ndアルバム『Still Waiting』(1981年)に参加しています。
さて、本作『Lexia』に話を戻すと、Jon Lexiaのアレンジャーとしての才能を存分に満喫できる至極のポップ・アルバムに仕上がっています。Ed Whiting、Patricia Hendersonという男女のリード・ヴォーカルがいるのもいいですね。
フリーソウル・クラシックとしてお馴染みの「Good Morning To You」をはじめ、「Lovelight」、「Lady Rain」、「Carnival」などフリーソウル好きの人はグッとくる楽曲が多数収録されています。
CDジャケはThe Jean Leccia Interpolation『The Jean Leccia Interpolation』ジャケとのリバーシブル仕様となっています。
全曲紹介しときやす。
「Good Morning To You」
オススメその1。前述のように本作のハイライトとなるフリーソウル・クラシック。Patricia Hendersonの躍動的なヴォーカルが心地好い、爽快な目覚め!といった趣のサンシャイン・ポップ。バンジョーの使い方が巧みです。シングルにもなりました。
http://www.youtube.com/watch?v=KMtttNApWeQ
「Lady Rain」
オススメその2。Ed Whitingのヴォーカルをフィーチャーした哀愁グルーヴ。グルーヴィーなリズムと壮大なオーケストレーションによるドラマティックな感じが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=06UI7JsIUmA
「I Can't Live Without You」
ドラマティックな哀愁ポップ。少し仰々しいので僕にはビミョーですが・・・
「Love Is」
オススメその3。なかなか格好良いロック調のグルーヴィー・チューン。Ed Whitingのリード・ヴォーカルとコーラス隊の絡みはロック・オペラっぽいですね。
「Drop」
アレンジの妙で聴かせてしまうビューティフル・ポップ。映画の感動的なエンディング・テーマといった趣ですね。
「Lovelight」
オススメその4。「Good Morning To You」と並ぶハイライト曲。フリーソウル好きならば必ず気に入るラブリー・ポップ!Jon Lexiaのアレンジ・センスが冴え渡ります。
http://www.youtube.com/watch?v=GKZuj02CZWM
「Carnival」
オススメその5。ラテン・フレーヴァーのダンサブル&グルーヴィー・ポップ。明るく陽気に盛り上げてくれる開放感がいいですね。
「Lovely Bird」
ひたすら美しいビューティフル・ポップの前半とボッサ調の後半という2部構成です。
「I Worship You」
Patricia Hendersonの艶やかなリード・ヴォーカルをEd Whitingのバック・ヴォーカルが優しく包み込みます。DJ Shadow「Building Steam With a Grain of Salt」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=3GzpzJJ8ZIQ
「Only A Dream」
オススメその6。ソウル・テイストのポップ・チューン。躍動感が魅力です。Jon Lexiaの小粋な鍵盤プレイにも着目しましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=idb_ewkrOgQ
「Mother Of Us All」
ラストは美しいオーケストレーションをバックに、Ed Whitingが素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれるビューティフル・バラード。
クリスマスも終わり世間は年末モードなるのでしょうが、僕といえばやり残しの仕事が山積み・・・こりゃ大晦日まで仕事しなきゃいけないなぁ・・・