2014年01月25日

Novi Singers『Novi in Wonderland』

フロア・クラシック「Secret Life」収録!☆Novi Singers『Novi in Wonderland』
ノヴィ・イン・ワンダーランド(紙ジャケット仕様)
発表年:1968年
ez的ジャンル:ポーランド産ジャズ・コーラス
気分は... :置いてきぼり・・・

早くも今週が1月の最終土日なんですね。
年末からバタバタが続いている僕としては、置いてきぼりを食らっている気分です。

今回はポーランドのジャズ・コーラス・グループNovi Singersの2ndアルバム『Novi in Wonderland』(1968年)です。

Ewa WanatJanusz MychWaldemar Parzynski Bernard Kawkaという男女4人組のジャズ・コーラス・グループNovi Singersの紹介は、デビュー・アルバム『Bossa Nova』(1967年)に続き2回目となります。。

僕の中では"ポーランドのLambert, Hendricks & Ross"というイメージのNovi Singers

前回紹介した1st『Bossa Nova』では、ボッサ・チューンを交えた全曲オリジナルという構成でしたが、2ndとなる本作ではスタンダードも交えたジャズ・コーラス・グループらしい構成となっています。ボッサ・チューンはありません。その意味ではこのグループ本来のジャズ・スキャット・コーラスワークを堪能できる1枚でしょう。

バックはAdam Matyszkowicz(p)、Roman Dylag(b)、Billy Brooks(ds)、Zbigniew Namyslowski(as)、Idrees Sulieman(tp)といったポーランドの名うてのジャズ・ミュージシャンが固めています。

クラブジャズ好きにはたまらないキラー・チューン「Secret Life」、ディズニー・カヴァー「Alice In Wonderland」あたりがオススメです。

ぐっと落ち着いた印象の2ndですが、こういったアルバムにこそジャズ・コーラスの真髄があると思います。

全曲紹介しときやす。

「The Second Side」
Bernard Kawka作。小粋なジャズ・サウンドをバックに魅惑のスキャット・コーラスワーク全開です。

「Alice In Wonderland」
Bob Hilliard/Sammy Fain作。ディズニー・クラシック「不思議の国のアリス」をカヴァー。ワルツのリズムにのって爽快かつエレガントなスキャット・ワークを聴かせてくれるグッド・カヴァーに仕上がっています。「Secret Life」と並ぶ本作のハイライトなのでは?

「Satin Doll」
Duke Ellingtonのジャズ・スタンダードをカヴァー。当ブログではTerry Callierのカヴァーも紹介済みです。ここでは貫録のジャズ・スキャット・コーラスを堪能できます。

「A Foggy Day In London Town」
Ira Gershwin/George Gershwin作のスタンダードをカヴァー。Idrees Suliemanのトランペットをフィーチャーしたジャズ・コーラスらしい軽快な仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=gnM7plN_zcc

「Li'l Darling」
Neal Hefti作。Count Basie Orchestraのレパートリーとしてお馴染みの1曲です。エレガントな大人のスキャット・コーラスを満喫できるバラード。

「Kulfon」
Waldemar Parzynski作。名うてのバック陣によるスウィンギーな演奏にのって、小粋なコーラスを聴かせてくれます。

「I Don't Know」
Bernard Kawka作。ビューティフルなコーラスワークを堪能できるバラード。映画のテーマ曲のような美しさに惚れ惚れします。

「Apartment Under The Roof」
Waldemar Parzynski作。バックの演奏も含めたスウィンギーな味わいがたまりません。スタイリッシュなコメディ映画のサントラとか似合いそうです。

「Secret Life」
Bernard Kawka作。本作のキラー・チューン。Gilles Peterson監修の『Talkin' Jazz』にも収録されたフロア・クラシックです。日本のクラブジャズ好きであれば、United Future Organization「United Future Airlines」のサンプリング・ソースとして聴いているのでは?「United Future Airlines」ではThe Singers Unlimited「Stone Ground Seven」もサンプリングされていましたね。エレガントな疾走感に歓喜してしまいます!
http://www.youtube.com/watch?v=G--5P6JK8IM

United Future Organization「United Future Airlines」
 http://www.youtube.com/watch?v=jqPZsX4atMU

Novi Singersの他作品もチェックを!

『Bossa Nova』(1967年)
Bossa Nova (Polish Jazz vol.13)

『Torpedo』(1970年)
Torpedo

『Novi Sing Chopin』(1971年)
Novi sing Chopin

『Rien Ne Va Plus』(1973年)
Rien Ne Va Plus

『Novi sing Bacharach』(1976年)
Novi sing Bacharach
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2014年01月24日

Alice Coltrane『Eternity』

フリーキーな電子サウンドが印象的なスピリチュアル・ジャズ☆Alice Coltrane『Eternity』
永遠なる愛
発表年:1976年
ez的ジャンル:エキゾチック&メディテーション系スピリチュアル・ジャズ
気分は... :永遠の愛・・・

今回はAlice Coltrane『Eternity』(1976年)です。

John Coltraneの妻としても知られるハープ&鍵盤奏者Alice Coltraneの紹介は、『Journey In Satchidananda』(1970年)に続き2回目となります。

『永遠の愛』という邦題がつけられた本作『Eternity』ですが、Aliceの鍵盤による電子サウンドをベースとしたスピリチュアル・ジャズ作品に仕上がっています。特に電子サウンドのフリーキーな側面を強調しているのが印象的です。

参加ミュージシャンはAlice Coltrane(harp、org、el-p、tambura)以下、Hubert Laws(fl)、Paul Hubinon(tp)、Oscar Brashear(tp)、Alan Robinson(french horn)、Marylin Robinson(french horn)、Vince De Rosa(french horn)、Art Maebe(french horn)、Ernie Watts(english horn)、Charlie Loper(tb)、 George Bohanon(tb)、Tommy Johnson(tuba)、Jerome Richardson(ss、alto fl)、Jackie Kelso(ts、cla)、Terry Harrington(ts、cla)、Don Christlieb(bassoon)、Jack Marsh(bassoon)、Charlie Haden(b)、Ben Riley(ds)、A Friend(Carlos Santana(timbales、per)、Armando Peraza(congas)、Deborah Coomer(vo)、Edward Cansino(vo)、Jean Packer(vo)、Paul Vorwerk(vo)、Susan Judy(vo)、William Yeomans(vo)等です。

Carlos SantanaA Friendの名義で参加しているのが興味深いですね。

個人的には「Los Caballos」「Morning Worship」といったアフロ・キューバン、アフリカ、インドの影響を感じる楽曲がオススメです。

バレエ音楽「Spring Rounds From Rite Of Spring」のカヴァー以外はAlice Coltraneのオリジナルです。

コズミックで、エキゾチックで、エキセントリックなスピリチュアル・ジャズで瞑想しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Spiritual Eternal」
コズミックなAliceの電子オルガンにストリングスやホーン隊が絡む壮大なスピリチュアル・ジャズ。
http://www.youtube.com/watch?v=orVhbSTqtoE

「Wisdom Eye」
Aliceの美しいハープ・ソロを堪能できるスピリチュアル・チューン。誰にも邪魔されない夢の世界・・・といった趣。Atmosphere「A Song About a Friend」でサンプリングされています。

「Los Caballos」
個人的には本作のハイライト。Aliceのフリーキーなオルガンとアフロ・キューバンのリズムを交錯するエレクトリック・アフロ・キューバン・ファンク。フリーキーでコズミックでディープな音世界は圧巻です。特に中盤のテンションの高さは尋常ではありません!
http://www.youtube.com/watch?v=JtNOrryO_PU

「Om Supreme」
タイトルからしてJohn Coltraneの遺志を受け継いでいる感じですね。Aliceの奏でる鍵盤の電子音にコーラス隊が絡むメディテーション系スピリチュアル・ジャズです。
http://www.youtube.com/watch?v=WY2etLKUfAs

「Morning Worship」
アフリカとインドのエッセンスが交錯するスピリチュアル・ジャズ。ここでもAliceのオルガンのダークな響きが印象的です。

「Spring Rounds From Rite Of Spring」
Igor Stravinsky作のバレエ音楽「春の祭典」の中の「春のロンド」をカヴァー。壮大なオーケストレーションと共にアヴァンギャルドな音世界が展開されます。
http://www.youtube.com/watch?v=yly8BzPccIw

他のAlice Coltrane作品もチェックを!
僕も未聴の作品が多いので地道にチェックし続けたいと思います。

『A Monastic Trio』(1968年)
ア・モナスティック・トリオ(紙ジャケット仕様)

『Huntington Ashram Monastery』(1969年)
ハンティントン・アシュラム・モナストリー(紙ジャケット仕様)

『Journey In Satchidananda』(1970年)
Journey in Satchidananda

『Ptah, the El Daoud』(1970年)
Ptah, the El Daoud

『Universal Consciousness』(1972年)
Universal Consciousness

『World Galaxy』(1972年)
ワールド・ギャラクシー~至上の愛

『Lord of Lords』(1973年)
ロード・オブ・ローズ(紙ジャケット仕様)

『Illuminations 』(1974年) ※Carlos Santanaとのコラボ作
Illuminations

『The Elements』(1974年) ※Joe Hendersonとの共演
Elements

『Radha-Krisna Nama Sankirtana』(1976年)
Radha-Krsna Nama Sankirtana

『Transcendence』(1977年)
Transcendence

『Transfiguration』(1978年)
Transfiguration
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2014年01月23日

N'dambi『Pink Elephant』

Leon Sylvers IIIプロデュース。ネオソウル・ディーヴァのメジャー第1弾☆N'dambi『Pink Elephant』
Pink Elephant
発表年:2009年
ez的ジャンル:ネオソウル系ディーヴァ
気分は... :ピンクの象?

触れるのが遅くなりましたが、NFLはカンファレンス・チャンピオンシップは終わり、スーパーボウルは「ブロンコス対シーホークス」の対戦に決まりました。カンファレンス・チャンピオンシップ前に僕の希望していた対戦になり、スーパーボウルへの楽しみが増しました。

ペイトリオッツ相手に完璧な試合運びを実践したブロンコス、一方、49ers相手に薄氷を踏むような勝利だったシーホークス。スーパーボウルはマニング対シーホークス守備陣の構図となると思いますが、マニングの方が役者が一枚上という気がします。

まぁ、スーパーボウルまでさまなざまな試合展開を妄想するのも楽しみですね。

今回は存在感のあるネオソウル・ディーヴァN'dambiの4thアルバム『Pink Elephant』(2009年)です。

ネオソウル/R&Bファンから評価の高い、テキサス州ダラス出身の女性シンガーN'dambiの紹介は、3rdアルバム『A Weird Kinda Wonderful』(2005年)に続き2回目となります。

N'dambi(本名:Chonita Gilbert)は1970年、テキサス州ダラス生まれ。

Erykah Baduとは学生時代からの友人であり、Erykahのバック・シンガーとしても知られ、"メジャーと契約しない最大の大物"と言われていたN'dambiが、名門Staxと契約してリリースしたメジャー第1弾作品が本作『Pink Elephant』(2009年)です。

本作ではLeon Sylvers IIIが全面プロデュースしています。70年代はThe Sylversのメンバーとして活躍し、70年代後半からはSOLAR Recordsの看板プロデューサーとして、Lakeside、DynastyShalamar、Whispers等を手掛けた伝説のプロデューサーです。

そんな流れでアルバムにはStephen Shockley(元Lakeside)、Kevin Spencer(元Dynasty)といったミュージシャンがゲスト参加しています。

アルバムの中身はジャケのような派手さはありませんが、Leon Sylvers IIIらによるツボを押さえたサウンドをバックに、N'dambiが貫録のヴォーカルを聴かせてくれます。その意味では十分聴き応えがあります。

シンガー自身の歌力で勝負できるネオソウル作品は魅力的です。

全曲紹介しときやす。

「L.I.E.」
さりげないサウンドですが、力強さのあるN'Dambiのヴォーカルが引き立つオープニング。奇をてらわないところが逆にいいでのは?
http://www.youtube.com/watch?v=vnbTjlcHYr8

「What It Takes」
哀愁のメロディをかみしめるように歌うビューティフルなミディアム・チューン。Leon Sylvers IIIの手腕が光ります。
http://www.youtube.com/watch?v=9pv8L6NABJc

「Nobody Jones」
ネオソウルらしい雰囲気の仕上がり。Leon Sylvers IIIがネオソウルを手掛けると、こんな感じになるんですね。N'Dambiのヴォーカルは少し憂いを帯びています。
http://www.youtube.com/watch?v=9vMMdG0m7uc

「Ooo Baby」
ソウルフルなオルガン・サウンドが印象的なバラード。N'Dambiの切なるヴォーカルがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=1OiRTJy2g2o

「Mind Blowin'」
甘く妖しげな雰囲気の漂うセクシー・グルーヴ。N'Dambi自身によるキーボードがいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=BlBQGXVloB4

「The One」
クールネスとメロウネスが同居するネオソウル。N'Dambiのヴォーカルは凛としています。
http://www.youtube.com/watch?v=0bqKTWtbs6k

「Take It Out」
少し哀愁を帯びたミステリアス・サウンドがいい感じです。ストリングスも効果的です。
http://www.youtube.com/watch?v=yqvTKntoNk0

「Daisy Chain」
オーガニックなファンキー・ソウル。余裕たっぷりのN'Dambiのヴォーカルも絶好調です。
http://www.youtube.com/watch?v=aW5yecUwC1U

「Can't Hardly Wait」
アルバムからのリード・シングル。N'Dambiの堂々とした歌いっぷりに魅せられるミディアム・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=ogavSrec7aE

「The World Is A Beat」
タイトルの通り、パーカッションによるビートが鼓動し、そこにStephen Shockleyのギターが絡みます。N'Dambiのパワフルなヴォーカルもグッド!パーカッシヴ・サウンド大好きな僕好みの1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=tHs2-xAVvVE

「Imitator」
泣きのメロディをN'Dambiが切々と歌い上げる哀愁ソウル・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=-aed-qjvEHc

「Free Fallin'」
CDのボーナス・トラック。レトロ・ソウル調の哀愁チューンです。

他のN'dambi作品もチェックを!

『Little Lost Girl Blues』(1998年)
Little Girl Lost Blues

『Tunin' Up & Cosignin'』(2002年) ※UK盤は全12曲のみなのでご注意を!
Tunin Up & Co-Signin

『A Weird Kinda Wonderful』(2005年)
ウイアード・カインダ・ワンダフル

また、Leon Sylvers III関連の過去記事もご参照下さい。

Dynasty『Adventures In The Land Of Music』(1980年)
Adventures in the Land

Dynasty『The Second Adventure』(1981年)
Second Adventure

Shalamar『Big Fun』(1979年)
Big Fun

Shalamar『Friends』(1982年)
Friends
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2014年01月21日

Hubert Laws『Family』

人気ジャズ・フルート奏者によるフリーソウル・クラシック「Family」収録!☆Hubert Laws『Family』
Family
発表年:1980年
ez的ジャンル:音楽一家系ジャズ・フルート
気分は... :フルートが主役です!

今回はジャズ・フルート奏者Hubert Lawsが1980年にリリースした『Family』です。

Hubert Lawsは1939年テキサス州ヒューストン生まれのフルート奏者。音楽一家Lawsファミリーの次男であり、四男Ronnieはサックス奏者として、三男Johnnie、長女Eloise、次女Debraはシンガーとして活動しています。

Hubertは初期Jazz Crusadersに参加し、ジュリアード音楽院卒業後、本格的なプロ活動を開始。60年代後半から80年代初めにかけて数多くのリーダー作を残しています。また、サイドメンとしても数多くのレコーディングに参加しています。

今日紹介する『Family』は、フリーソウル、Hip-Hop方面から再評価の高い1枚です。

アルバム全体としては親しみやすいフュージョン作品といった印象です。

レコーディングにはHubert Laws(fl、piccolo)以下、Nathan East(b)、Leon Ndugu Chancler(ds)、Bobby Lyle(key)、Chick Corea(key)、Earl Klugh(g)、David T. Walker(g)、Debra Laws(vo)等が参加しています。

キラー・チューン「Family」、サンプリング・ソースとしても人気の「What a Night」、ファンキー・ブラジリアン・フュージョン「Wildfire」、亡きMinnie Ripertonに捧げられた「Memory of Minnie (Riperton) 」 などキャッチーな演奏を楽しめます。

脇役の楽器のイメージが強いフルートがしっかり主役を務めているのがいいですね。

全曲紹介しときやす。

「Ravel's Bolero」
Maurice Ravel作。オープニングはクラシックのカヴァーです。クラシックの素養もあるHubert Lawsらしい選曲かもしれません。

「What a Night」
Hubert Laws作。落ち着きのあるメロウ・フュージョンです。フルートを堪能するにはこの位のミディアム・テンポがいいかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=QXi7zqyyoOM

Zhane「Last Dance」をはじめ、LL Cool J「Mr. Smith」、Bushwackass「Caught Up in the Game」等のサンプリング・ソースとしても人気です。
LL Cool J「Mr. Smith」
 http://www.youtube.com/watch?v=4HZytB4wPp4
Bushwackass「Caught Up in the Game」
 http://www.youtube.com/watch?v=T91bTbB6m6o
Zhane「Last Dance」
 http://www.youtube.com/watch?v=c4Qw6gGGjCE

「Wildfire」
Nathan East作。疾走するファンキーなブラジリアン・フュージョン。Nathan East & Leon Ndugu Chanclerのリズム隊の活躍も目立ちます。
http://www.youtube.com/watch?v=QH31S06r3SA

「Family」
Hubert Laws作。タイトル曲は妹Debra Lawsをフィーチャーした本作のハイライト。フリーソウル・クラシックとしても人気のアーバン・メロウ・フュージョンです。Debraのヴィヴィドなヴォーカルと軽やかなHubertのフルートを満喫できます。Nathan Eastのベースもいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=k5Vd454LvR0

Mondo Grossoがカヴァーしていましたね。僕も『Born Free』収録のMondo Grossoヴァージョンを聴いて、本曲のことを知った次第です。
Mondo Grosso「Family」
 http://www.youtube.com/watch?v=EaJeT0PaDbM

また、The Beatnuts「Ya Betta Believe It」、Heather B「If Headz Only Knew」、Sadat X「Famalame」、Kero One「The Cycle Repeats (Remix)」のサンプリング・ソースになっています。

The Beatnuts「Ya Betta Believe It」
 http://www.youtube.com/watch?v=263jDw-1BSM
Sadat X「Famalame」
 http://www.youtube.com/watch?v=HNFdBDTRA94

「Memory of Minnie (Riperton) 」
Hubert Laws作。タイトルの通り、前年惜しくも逝去したMinnie Ripertonに捧げられた楽曲です。といっても湿っぽくならずに、美しく爽やかな演奏を聴かせてくれます。Chick Coreaがピアノ・ソロで聴かせてくれます。

「Say You're Mine」
Hubert Laws作。ラストは美しきバラードかと思わせる序盤から一気にファンキー・モードへ!ファンキー・ホーン隊をHubertのフルートが牽引します。

Hubert Lawsの他作品もチェックを!

『The Laws of Jazz』(1964年)
ザ・ロウズ・オブ・ジャズ

『Flute By-Laws』(1966年)
フルート・バイ・ロウズ

『Laws' Cause』(1968年)
ロウズ・コウズ

『Afro-Classic』(1970年)
Afro-Classic

『The Rite of Spring』(1971年)
春の祭典

『Wild Flower』(1972年)
ワイルド・フラワーズ

『Morning Star』(1972年)
Morning Star

『In the Beginning』(1974年)
In the Beginning (Cti Records 40th Anniversary Edi

『The Chicago Theme』(1975年)
シカゴ・テーマ

『The San Francisco Concert』(1975年)
サンフランシスコ・コンサート(紙)

『Romeo & Juliet』(1976年)
Romeo & Juliet

『Say It With Silence』(1978年)
サイレンス

『Land of Passion』(1978年)
Land of Passion

『Make It Last』(1983年)
Make It Last
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2014年01月20日

Madelaine『Who Is She...』

フリーソウル人気作!レディ・ブルーアイド・ソウル作品☆Madelaine『Who Is She...』
フー・イズ・シー
発表年:1978年
ez的ジャンル:レディ・ブルーアイド・ソウル
気分は... :女性ヴォーカルで晴れやかに!

今回は白人女性シンガーMadelaineが1978年にリリースした『Who Is She...』です。

彼女の詳しいプロフィールは不明ですが、本作が唯一のアルバムだと思います。フリーソウル好きの人はご存知のように本作には「Who, What, When, Where, Why」Rupert Holmesのカヴァー)、「Don't It Drive You Crazy」(Pointer Sistersのカヴァー)という2曲のフリーソウル人気曲が収録されています。

僕がMadelaineの名を知ったのもフリーソウルのコンピでした。特に『Free Soul Moon』に収録された「Who, What, When, Where, Why」が好きでしたね。それ以外にもフリーソウル・クラシックEvie Sands「I Love Makin' Love To You」のカヴァーも収録されており、『Who Is She...』は関心の高い1枚でした。

しかしながら、1999年に国内でCD化された際に買いそびれてしまい、その後は入手しづらい状況が続いていました。先日、たまたま中古ショップで妥当な価格の中古品を見つけたのでゲット!ようやく本作を手元に置くことができ満足感で一杯です。

アルバム全体としては、レディ・ブルーアイド・ソウルに仕上がっています。それもそのはず、プロデュースはシカゴ・ソウルのレジェンド・プロデューサーCarl Davisが務め、アレンジ&指揮もシカゴ・ソウルで活躍したJohnny Pateが起用されています。

フリーソウル好きの方であれば、ぜひチェックしておきたい1枚ですね。

全曲紹介しときやす。

「He Wants To Hear The Words」
Ken Hirsch/Kathy Wakefeild作。同時期にMillie Jackson(アルバム『Get It Out'cha System』収録)やBloodstone(アルバム『Don't Stop!』収録)も取り上げていた楽曲です。ソウルフルなそれらのヴァージョンと比較して、しっとりと歌い上げるビューティフルな仕上がりとなっています。

「It's In Your Eyes」
Jimmy Georgantones作。軽やかなポップ・チューン。実に爽やかです。

「You Are Day, You Are Night」
Richie Tattersall作。美しいメロディを堂々と歌い上げる感動的なバラード。Madelaineのシンガーとしての実力を確認できる1曲です。

「Don't It Drive You Crazy」
Ted Ashford作。Pointer Sistersのカヴァー。オリジナルは『Having A Party』(1977年)に収録されています。前述のようにフリーソウル・クラシックとして人気の1曲です。甘く危険な香りのする妖艶モードのメロウ・グルーヴに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=LE37KuojSyw

「In Love We Grow」
Dennis Belfield作。 Rufusのカヴァー。オリジナルは『Rags To Rufus』(1974年)に収録されています。The Three Degreesもカヴァーしていましたね。美しいバラードを丁寧にMadelaineが歌い上げます。

「Who, What, When, Where, Why」
Rupert Holmes作。Rupert Holmesのオリジナルはアルバム『Singles』(1976年)に収録。前述のようにフリーソウル・クラシックであり、本作のハイライトと呼べるビューティフル・メロウ・グルーヴに仕上がっています。Madelaineの伸びやかなヴォーカルがハッピー・モードにしてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=dpIfVG6EjNA

「Who Is She And What Is She To You」
Bill Withers作。当ブログでも紹介したBill Withers『Still Bill』(1972年)に収録された「Who Is He (And What Is He to You)? 」をカヴァー。アルバムの中でも最もファンキーな仕上がり。ファンキー・リズムをバックに、Madelaineが思わせぶりなヴォーカルを聴かせてくれます。Johnny Pateによるオーケストレーションもサイコー!
http://www.youtube.com/watch?v=M4GPCTBPsZA

印象的なイントロはMos Def「Life Is Real」 、Hilltop Hoods「Dumb Enough」、Craig G & Marley Marl「Regrets」のサンプリング・ソースになっています。

「I Love Makin' Love To You」
Ben Weisman/Evie Sands/Richard Germinaro作。アルバム『Estate Of Mind』(1974年)に収録されたEvie Sandsのオリジナルはフリーソウル・クラシックとして人気ですね。ここではオリジナルとは異なる雰囲気のソウルフル・チューンで聴かせてくれます。個人的にはEvie Sandsのオリジナルの落ち着いた雰囲気が好きですが、本ヴァージョンもこれはこれで良いのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=4hh0w7ocO4Y

Evie Sands「I Love Makin' Love To You」
http://www.youtube.com/watch?v=FZiibKeu8UI

数日前にも書きましたが、NFLはいよいよAFC/NFCチャンピオンシップです。生放送でTV観戦できそうなのは、AFCチャンピオンシップのみとなりそうですが、マニング対ブレイディの直接対決が待ちきれません。個人的にはブロンコスに勝って欲しいですが・・・
posted by ez at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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