2014年01月19日

Lord Echo『Curiosities』

ディスコ・ファンク度の増した2nd☆Lord Echo『Curiosities』
CURIOSITIES
発表年:2013年
ez的ジャンル:レゲエ・ディスコ系クロスオーヴァー
気分は... :レゲエからのクロスオーヴァー

今回はニュージーランド出身のアーティスト/プロデューサーLord Echoの2ndアルバム『Curiosities』(2013年)です。

Lord EchoはNZのレゲエ/ダブ・バンドThe Black SeedsのギタリストMike Fabulous(Michael August)によるソロ・プロジェクト。

The Black SeedsはNZのNo.1レゲエ・バンドの呼び声も高いグループであり、Jazzanova主宰のレーベルSonar Kollektiv経由でヨーロッパにも作品がリリースされ、高い支持を得ています。

『Curiosities』『Melodies』(2010年)に続くLord Echoの2ndアルバムとなります。 『Melodies』では、話題となったSister Sledgeの名曲「Thinking Of You」のラヴァーズ・カヴァーをはじめ、レゲエを基調にソウル、アフロ、ファンク、ジャズが融合したクロスオーヴァーな音世界を聴かせてくれたLord Echo。

Lord Echo「Thinking Of You」
http://www.youtube.com/watch?v=9djfSSTL-qQ

2ndとなる本作『Curiosities』でも前作のレゲエを基調としたクロスオーヴァー路線を踏襲しつつ、全体的によりディスコ・ファンク色が強い作品に仕上がっています。

ゲストには、前述の「Thinking Of You」でフィーチャーされたLisa Tomlins、NZ出身のレゲエ・バンドFat Freddy's DropのメンバーToby Laing、NZのフューチャリスティック・ソウル・バンドElectric Wire HustleのメンバーMara TK等興味深いメンバーが参加しています。

レゲエからのクロスオーヴァーをさまざまな角度から満喫できる1枚です!
NZ出身のアーティストの素晴らしさを実感できます。

全曲紹介しときやす。

「Endless Dawn」
スピリチュアル・ジャズ的なオープニング。コズミックでクロスオーヴァーな音世界を楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=RArMSAVkC8w

「Bohemian Idol」
The Black Seedsと同じくNZ出身のレゲエ・バンドFat Freddy's DropのメンバーToby Laingのヴォーカルをフィーチャー。ダビーな味わいもあるクールなレゲエ・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=t_rBMo4MlOU

「Digital Haircut」
ディスコ・ファンクなインスト。Lord Echoらしいスパイスの効いたキャッチーな仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=XQHPLv4FORg

「Street Knowledg」
Bays Rd Hornsのホーンをフィーチャー。レゲエとファンクが融合したLord Echoならではのクロスオーヴァー・サウンドを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=xwOAtkRl6dI

「Molten Lava」
Leila Aduをフィーチャー。ダビーな味わいの哀愁モードのレゲエ・ディスコに仕上がっています。憂いを帯びたLeila Aduのヴォーカルがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=u5DWnzNPJ-E

「Put It In My Head」
NZのフューチャリスティック・ソウル・バンドElectric Wire HustleのメンバーMara TKをフィーチャー。エレクトリック感の効いたダンサブルなフューチャリスティック・ソウルを展開されます。
http://www.youtube.com/watch?v=IrZy6qkM8_0

「The Creator Has A Master Plan」
Pharoah Sandersのスピリチュアル・ジャズ名曲をカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Karma』に収録されています。前作のハイライト「Thinking Of You」でフィーチャーされたLisa Tomlinsをヴォーカルに起用し、ダンサブルな「The Creator Has A Master Plan」を聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=vG5Fx296y-k

「Ghost Hands」
少しダークな味わいのインスト。Lord Echoのギター・プレイに注目です。
http://www.youtube.com/watch?v=FrDltBbiN5c

「What Is That Feeling」
Lucien Johnsonのテナー・サックスをフィーチャーしたジャズ・ファンクなインスト。チープなリズムが逆にいい味出しています。
http://www.youtube.com/watch?v=SI4_rqoXsbs

「Arabesque」
Jonathan Crayfordのシンセをフィーチャー。ラストは哀愁モードのインストで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=x_vCiPCy3XM

1st『Melodies』(2010年)も一緒にチェックを!

『Melodies』(2010年)
Melodies [解説付 / 国内盤] (WNCD004)

ご興味がある方はThe Black Seedsの作品もチェックを!

The Black Seeds『Keep on Pushing』(2001年)
Keep on Pushing

The Black Seeds『On the Sun』(2004年)
On the Sun

The Black Seeds『Into the Dojo』(2006年)
Into the Dojo

The Black Seeds『Solid Ground』(2008年)
Solid Ground

The Black Seeds『Dust & Dirt』(2012年)
Dust & Dirt

さらにFat Freddy's DropElectric Wire Hustleへ展開するのも面白いかも?

Fat Freddy's Drop『Based on a True Story』(2005年)
Based on a True Story

Fat Freddy's Drop『Dr Boondigga & The Big Bw』(2009年)
Dr Boondigga & The Big Bw

Fat Freddy's Drop『Live at Roundhouse』(2010年)
Live at Roundhouse

Fat Freddy's Drop『Blackbird』(2013年)
Blackbird

Electric Wire Hustle『Electric Wire Hustle』(2009年)
Electric Wire Hustle
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2014年01月18日

Marcos Sacramento『Caracane』

新世代によるサンバ系MPB☆Marcos Sacramento『Caracane』
Caracane
発表年:1998年
ez的ジャンル:新世代によるサンバ系MPB
気分は... :日本では話題にならない人ですが・・・

今回は90年代のブラジル作品からMarcos Sacramento『Caracane』(1998年)です。

Marcos Sacramentoはリオデジャネイロ出身の男性シンガー。80年代にはCao Sem Donoというロックバンドで活動していました。

ソロとしては『A Modernidade Da Tradicao』(1994年)、『Caracane』(1998年)、『Caracane ao Vivo na Sala Funarte』(2000年)、『Sarava, Baden Powell』(2002年)、『Memoravel Samba』(2003年)、『Memoravel Samba』(2005年)※Marcos Sacramento & Carlos Fuch名義、『Sacramentos』(2006年)、『Na Cabeca』(2009年)、『Todo Mundo Quer Amar』(2012年)※Ze Paulo Becker & Marcos Sacramento名義といったアルバムをリリースしています。

日本では今一つ話題になることが少ないアーティストですが、コンスタントに作品をリリースしており、現地では高い評価を得ているのではないかと思います。

2ndアルバムとなる本作『Caracane』(1998年)は、新世代によるサンバ系MPBといった印象の1枚に仕上がっています。

レコーディングにはMarcos Sacramento(vo)、Antonio Saraiva(p、cavaquinho、sax、per、vo)、Bruno Migliari(b)、Rodrigo Campello(g、cavaquinho)、Ze Al(ts、fl)、Quito Pedrosa(as)、Henrique Band(bs)、Aramis Guimaraes(tb)、Celso Alvim(per)、Sidon Silva(per)等が参加しています。Antonio Saraivaがアレンジも務めています。

メロディアスなサンバ・チューンが多い新世代サンバの先駆け的な1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Caricas III」
Antonio Saraiva/Sergio Natureza作。美しいメロディとどっしりとしたバテリアが印象的なサンバ・チューン。Marcosのソフトリー・ヴォーカルもマッチしています。新世代サンバらしい聴きやすさがあります。

「Lilita」
Paulo Baiano/Marcos Sacramento作。軽快なリズムと小気味良いホーン隊をバックにして、Marcosのヴォーカルも軽やかです。

「Rio do Rio(Vignette)」
Fernando Morello作。インタールード的な小曲。

「Ares do Rio」
Paulo Baiano/Marcos Sacramento作。メロディアス&ソフトリーなサンバ。サンバのリズムに心地好く包まれます。

「Caricas II」
Antonio Saraiva/Sergio Natureza作。少しビターな味わいの哀愁サンバ。
http://www.youtube.com/watch?v=x4RsPyI8E88

「Rapa da Lapa」
Paulo Baiano/Marcos Sacramento作。リラックスした雰囲気ながら面白いアンサンブルを聴くことができるサンバ・チューン。

「Pra Ver o Futebol/Rio do Rio(Vignette)」
Paulo Baiano/Marcos Sacramento作。陽気な王道サンバ・チューン。賑やかなバテリアが響きます。サッカーのことを歌っているようですね。マラカナン・スタジアムのことを連呼しています。終盤には再び「Rio do Rio(Vignette)」が聴こえてきます。

「Preta」
Paulo Baiano/Marcos Sacramento作。Marcosのヴォーカリストとしての魅力を満喫できる雄大なサンバ・チューン。

「Caracane」
Paulo Baiano/Sergio Natureza作。ラストは美しいタイトル曲で締め括ってくれます。この曲だけ他のサンバ・チューンとは異なる雰囲気です。
http://www.youtube.com/watch?v=G5tF9pK6-yk

Marcos Sacramentoの他作品もチェックを!

『A Modernidade Da Tradicao』(1994年)
A Modernidade Da Tradicao

『Sarava, Baden Powell』(2002年)
Sarava, Baden Powell

『Memoravel Samba』(2003年)
Memoravel Samba

Marcos Sacramento & Carlos Fuch『Memoravel Samba』(2005年)
Fossa Nova

『Sacramentos』(2006年)
Sacramentos

『Na Cabeca』(2009年)
Na Cabeca

Ze Paulo Becker & Marcos Sacramento『Todo Mundo Quer Amar』(2012年)
Todo Mundo Quer Amar
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2014年01月17日

Bobby Forrester『Organist』

レア・グルーヴ人気作のオルガン・ジャズ・ファンク☆Bobby Forrester『Organist』
オルガニスト
発表年:1976〜77年頃
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系オルガン・ジャズ・ファンク
気分は... :オルガン好きにはたまらない1枚

今回はレア・グルーヴ好きに人気の高い1枚、Bobby Forrester『Organist』です。

Bobby Forrester(1947-2002年)はN.Y.生まれの白人オルガン奏者。

女性R&BシンガーRuth Brownのグループのオルガン奏者兼音楽監督として長年活動していた経歴を持つ人です。そんなオルガン奏者が70年代にレコーディングした1枚が本作『Organist』です。

発売されたのは1976-77年頃ですが、レコーディングはそれ以前に行われていたようです。レコーディング・メンバーはBobby Forrester(org)、Johnny Kirkwood(ds)、Elijah Williams, Jr.(g)というトリオ編成です。

『Organist』のタイトルに相応しく、Bobby Forresterのオルガン・プレイを思う存分楽しめる1枚に仕上がっています。

レア・グルーヴ人気作というのも頷ける格好良いオルガン・グルーヴが満載です。

全曲紹介しときやす。

「Uncle Funky」
Harold Ousley作。Luv N' Haightのレア・グルーヴ系コンピ『Brotherhood』にも収録されていたジャズ・ファンク・クラシック。ジャズ・サックス/フルート奏者Harold Ousleyのオリジナルはアルバム『Sweet Double Hipness』で聴くことができます。グルーヴィーなBobby Forresterのオルガン、乾いたドラム、ファンキー・ギターが一体となったファンク・グルーヴが実に格好良いです。
http://www.youtube.com/watch?v=c_h6lgli2Qc

「Sanford & Son Theme」
Quincy Jones作。オリジナルは『You've Got It Bad Girl』(1973年)に収録されています。このQuincyのカヴァーも各種コンピに収録されている人気曲です。ファンキーなオルガン・グルーヴを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=C-7Q7KAIYuc

「Next Time You See Me」
Bill Harvey/Earl Forest作。Junior Parkerの代表曲をカヴァー。リラックスした雰囲気のジャズ・オルガン作品らしいカヴァーに仕上がっています。

「Don't Misunderstand」
Gordon Parks作。映画『黒いジャガー(原題:Shaft)』挿入曲のカヴァー。哀愁モードのオルガン・バラードに仕上がっています。

「Something」
George Harrison作のThe Beatles名曲をカヴァー。味わい深いオルガン・カヴァーで名曲を満喫できます。

「On Broadway」
Barry Mann/Cynthia Weil/Jerry Leiber/Mike Stoller作。The Driftersのヒット曲をカヴァー。ジャズらしい疾走感が格好良いカヴァーに仕上がっています。

「Funky Fly」
Elijah Williams, Jr.作。軽快かつキャッチーな本曲も人気の高い1曲かもしれませんね。このトリオの最良の部分を満喫できるはずです。
http://www.youtube.com/watch?v=w2ttyQlnW6w

「Blues For Razz」
Bobby Forrester作。ラストはジャズ・ユニットらしい小気味良いオルガン・ジャズで締め括ってくれます。

NFLはいよいよAFC/NFCチャンピオンシップですね。AFCチャンピオンシップはマニング対ブレイディの直接対決!チャンピオンシップに相応しい一戦となりそうですね。個人的にはマニングをスーパーボウルで観たいですが。NFCチャンピオンシップは西地区同士の対決となりましたが、個人的にはピート・キャロルのシーホークスを応援したいですね。

月曜の午前が待ちきれません。
posted by ez at 08:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月15日

Da Lata『Songs From The Tin』

ロンドン発のアフロ・ブラジリアン作品☆Da Lata『Songs From The Tin』
Songs from the Tin
発表年:2000年
ez的ジャンル:ロンドン発アフロ・ブラジリアン・ジャズ
気分は... :大地の鼓動が伝わってきます!

今回はロンドン発のブラジリアン・ジャズ作品Da Lata『Songs From The Tin』(2000年)です。

昨年末、10年ぶりにリリースされた最新アルバム『Fabiola』(2013年)も大変気になるDa Lataですが、まずはユニットを代表する1stアルバム『Songs From The Tin』を取り上げたいと思います。

Da LataPatrick ForgeChris Frankの2人が1994年に結成したユニット。90年代後半に何枚かのシングルをリリースした後、2000年に1stアルバム『Songs From The Tin』をリリースします。その後、『Serious』(2003年)、『Fabiola』(2013年)といったアルバムをリリースしています。

Patrick Forgeは90年代前半からGilles Petersonらと共にロンドンのクラブ・シーンを牽引してきたDJであり、Chris FrankSmoke CityZeepといったユニットの活動でも知られるミュージシャンです。

僕がPatrick ForgeとChris Frankの音楽に初めて出会ったのは2人が参加していたユニットBatuのシングルCD「Seasons Of My Mind/Hold It Now」(1994年)でした。当時はメンバーの名前まではインプットする余裕がありませんでしたが、心地好いブラジリアン・サウンドを愛聴していました。

Da LataもそんなBatuの流れを汲むブラジル音楽の影響が色濃いユニットです。特に、アフロ・ブラジリアン色が強いですね。

1stとなる本作『Songs From The Tin』(2000年)では、Patrick Forge、Chris Frank以外にOli SavillLiliana Chachianの2人がメンバーとして名を連ねています。ポルトガル出身のパーカッション奏者Oli SavillもBatuのメンバーでした。また、Reel People等ロンドンのクラブ系作品に多数参加しています。Liliana Chachianはロンドンを拠点とするブラジル人女性シンガーです。

それ以外にSmoke City、Chris & Nina、ZeepとChris Frankとの接点が多い女性シンガーNina Miranda等も参加しています。

アコースティック感覚を重視したアフロ・ブラジリアン・サウンドを満喫できます。そんな中にも薄っすらとエレクトロなスパイスを効かせているのが心憎いです。単に心地好いだけで終わらない大地の鼓動が伝わってくる感じが魅力です。

クラブ経由の大地のアフロ・ブラジリアン・サウンドを堪能しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Binti」
Dierdre Duboisの女性ヴォーカルををフィーチャー。幻想的なエレクトロニカ・サウンドの中からアフロ・ブラジリアンのリズムが抜け出してくるオープニング。Christian FranckろOli Savillが様々な打楽器を駆使して幻想的なリズム・シャワーを浴びせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=S-ZDpFcAD6o

「Cores」
Adekoye Williams、Abayomi Jamesによるヨルバ語をフィーチャー。アフリカン・リズムを前面に打ち出した味わい深い1曲。美しいメロディと大地のリズムに耳を傾けましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=SnQ4jXfDMYg

「Rain Song」
Nina Mirandaの女性ヴォーカルをフィーチャー。アコースティック感覚のアフロ・ブラジリアン・サウンドが印象的です。大地のリズムを感じる1曲に仕上がっています。うっすらとしたエレクトロニカ感のバランスも絶妙です。
http://www.youtube.com/watch?v=5bR0w7MCYsw

「O Mago E A Borboleta」
美しく幻想的なアコースティック・チューン。素朴な味わいながらもグイグイ引き込まれます。チェロの美しい調べが盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=iNU__XWSCLo

「Pra Manha」
僕の一番のお気に入り。憂いを帯びて疾走するブラジリアン・メロウ。透明感のあるアコースティックなグルーヴ感と少し気怠いLiliana Chachianのヴォーカルがたまりません。メロディカがいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=T4h5WeeJjmk

「Tregua」
インタールード的なアフロ・ブラジリアン小曲。

「Inae」
哀愁のメロディが印象的なアフロ・ブラジリアン・チューン。リズムの鼓動が体の奥まで伝わってきます。
http://www.youtube.com/watch?v=KPVn-a4fSwY

「Indo」
爽快なブラジリアン・ジャジー・メロウ。心地好いブラジリアン・サウンドがお好きな人にはコレがオススメ!Liliana Chachianのサウダージなヴォーカルもいい感じ!

「Rio Vida」
アルバムに先駆けてシングル・リリースされた人気曲。アコースティックなブラジリアン・サウンドとドリーミーなエレクトロニカ・サウンドが融合したDa Lataらしい仕上り。クラブ経由のブラジリアン・サウンドがいい感じです。Nathan Hainesのサックスも盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=qg_NWja3HjQ

「The Tin Within」
本編の最後は美しいアコースティック・チューンのインストで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=3rQ00vm2jNI

国内盤には 「Binti (Restless Soul- Off-Centre Mix)」「Inae (Truly One Dub)」 という2曲のボーナス・トラックが収録されています。前者はRestless Soulがリミックスし、Kaidi Tathamも参加しているで西ロン好きの方は要チェックです。

Da Lataの他作品もチェックを!

『Serious』(2003年)
Serious

『Fabiola』(2013年)
ファビオラ
posted by ez at 02:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月14日

Sly & The Family Stone『Dance To The Music』

彼らをブレイクさせた名曲「Dance To The Music」収録☆Sly & The Family Stone『Dance To The Music』
ダンス・トゥ・ザ・ミュージック
発表年:1968年
ez的ジャンル:サイケデリック・ソウル/ファンク
気分は... :7年ぶりですが・・・

久々のSly & The Family Stoneです。セレクトしたのは2ndアルバム『Dance To The Music』(1968年)です。

当ブログでこれまで紹介したSly & The Family Stone作品は以下の3枚。

 『Life』(1968年)
 『Stand!』(1969年)
 『Fresh』(1973年)

前回『Life』の記事をエントリーしたのが2007年だったので、約7年ぶりのエントリーとなりました。別にSlyを聴くのを避けていたわけではありませんが・・・

今回紹介する『Dance To The Music』(1968年)は、1stアルバム『A Whole New Thing』(1967年)に続く2ndアルバムとなります。

彼らをブレイクさせたヒット曲「Dance To The Music」が収録されていますが、『Stand!』(1969年)あたりと比較すると、まだまだ発展途上といった内容です。しかし、その未完成な感じが本作の魅力だと思います。彼らのソウル/R&B的なルーツを実感できる楽曲は、これ以降のSly & The Family Stone作品では聴けないものです。

メンバーはSly Stone(vo、org、g、p、harmonica)以下、Freddie Stone(vo、g)、Larry Graham(b、vo)Rose Stone(p、key、vo)、Cynthia Robinson(tp、vo)、Jerry Martini(sax)、Greg Errico(ds)、Little Sister (Vet Stone,、Mary McCreary、Elva Mouton)(back vo)。

タイトル曲はサンプリングソースとしても大人気ですが、知らず知らずのうちにこのリズムにハマっている人も多いのでは?僕がよく聴いたのはQueen Latifah「Dance for Me」、ピチカート・ファイヴ「Sweet Soul Revue」、Primal Scream「Rocks」ですかね。

まぁ、いろいろな楽しみ方で聴くことができる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Dance To The Music」
本作のハイライトといえば、このタイトル曲ですね。シングルとして全米チャート第8位、同R&Bチャート第9位となり、グループの名を全米中に知らしめました。ブレイクがたまらなく格好良い躍動するリズム、ドゥーワップ調のコーラス、勢いのあるヴォーカル・リレー、ロッキン・ギター、ファンキー・ホーン、ソウルフルなオルガンなど全てがハマったアドレナリン出まくりの名曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=Jn2PNlhvy8E

サンプリングソースとしても大人気です。主なところを挙げておくと、Beastie Boys「Egg Man」、N.W.A「Something 2 Dance 2」、Queen Latifah「Dance for Me」、Primal Scream「Rocks」、Atmosphere「Los Angeles」、Pumpkin & The Profile All-Stars feat. T.J. Swan「Here Comes That Beat!」、Dan the Automator「Music to Be Murdered By」、ピチカート・ファイヴ「Sweet Soul Revue」、DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince「The Reverend」、Afro-Rican「Let It Go」、World Class Wreckin' Cru「Mission Possible」、フリッパーズ・ギター「Winnie-the-Pooh Mugcup Collection」、The Dogs feat. Disco Rick「Fuck All Night」等です。

Queen Latifah「Dance for Me」
 http://www.youtube.com/watch?v=i1yPJeTJK00
Primal Scream「Rocks」
 http://www.youtube.com/watch?v=Z3ZCZjhjguA
ピチカート・ファイヴ「Sweet Soul Revue」
 http://www.youtube.com/watch?v=sPzp1_155aI
DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince「The Reverend」
 http://www.youtube.com/watch?v=2jZBwowXIPU
Afro-Rican「Let It Go」
 http://www.youtube.com/watch?v=wY0B6QNwt3E
フリッパーズ・ギター「Winnie-the-Pooh Mugcup Collection」
 http://www.youtube.com/watch?v=-isQiwKWFWc

また、Bar-Kays、Brown Sugar feat. Clydie King、Telex、Will.i.am等がカヴァーしています。
Bar-Kays「Dance To The Music」
http://www.youtube.com/watch?v=z2Z4ZJMLNF8
Brown Sugar feat. Clydie King「Dance To The Music」
http://www.youtube.com/watch?v=03D48xL4n_M
Telex「Dance To The Music」
http://www.youtube.com/watch?v=MMtI3SbJlT8
Will.i.am「Dance To The Music」
http://www.youtube.com/watch?v=KPHZhaKfb3s

「Higher」
『Stand!』収録の名曲「I Want to Take You Higher」へと発展していく曲ですが、この段階ではまだ発展途上といった雰囲気です。その未完成な感じが逆に興味深いです。
http://www.youtube.com/watch?v=esiCTBmHNoo

「I Ain't Got Nobody (For Real)」
ファンキー・オルガンが格好良い1曲。個人的にはタイトル曲に次いでお気に入りの1曲。彼らの持つソウルな側面とロッキンな側面が上手く融合したパワフルな1曲に仕上がっていると思います。Stereo MC's「Ain't Got Nobody」のサンプリングソースとなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=mmLOc1arLXY

「Dance To The Medley」
「Music Is Alive」「Dance In」「Music Lover」という3曲のメロディ。ハンドクラップを交えた軽快なR&B調ダンス・チューン「Music Is Alive」、ドゥーワップ調のコーラスと共に始まる「Dance In」は「Dance To The Music」の別ヴァージョンといった雰囲気、そのままのテンションで「Music Lover」へなだれ込みます。終盤のサイケな感じが好きです。「Dance In」がS'Express「Hey Music Lover」のサンプリングソースとなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=Oz3mcIeHDFQ

S'Express「Hey Music Lover」
http://www.youtube.com/watch?v=rgxZwLtSLTY

「Ride the Rhythm」
ファンキー・ホーン、グルーヴィー・リズム、ワウワウ・ギターが盛り上げてくれるアッパー・チューン。なかなかのハイテンションで好きです。

「Color Me True」
ブルージーな味わいが印象的です。シブめですが秘めたパワーのようなものを感じます。Stereo MC's「Life on the Line」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=i8ZOY6ofpOg

「Are You Ready」
骨太ロッキン・リズムと唸りをあげるギターが印象的です。Freshco「R U Ready?」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=EP6qwjnJW4c

Freshco「R U Ready?」
 http://www.youtube.com/watch?v=PlU6v_OWKFk

「Don't Burn Baby」
ラテン・フレイヴァーのパーカッシヴかつスピーディーな展開が印象的です。この時期のSly & The Family Stoneならではの1曲なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=Q7PHF5rCLsE

「I'll Never Fall in Love Again」
ラストは堂に入ったソウル・チューンで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=wVzkhcFkvgw

Sly & The Family Stoneの過去記事もご参照下さい。

『Life』(1968年)
ライフ(紙ジャケット仕様)

『Stand!』(1969年)
Stand!

『Fresh』(1973年)
Fresh
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