2014年01月13日

Bobby Womack & J.J. Johnson『Across 110th Street』

Bobby Womack & J.J. Johnsonが手掛けたブラックスプロイテーションのサントラ☆Bobby Womack & J.J. Johnson『Across 110th Street』
Across 110th Street
発表年:1972年
ez的ジャンル:ブラックスプロイテーション系サントラ
気分は... :一触即発!

今回はブラックスプロイテーションのサントラ作品Bobby Womack & J.J. Johnson『Across 110th Street』(1972年)です。

『Across 110th Street(邦題:110番街交差点)』はBarry Shear監督、Anthony Quinn、Yaphet Kotto主演の刑事アクションのブラックスプロイテーション。黒人街と白人居住地区が隣接するN.Y.の110番街を舞台としています。

サントラを手掛けたのはソウル・シンガーBobby Womackと大物ジャズ・ミュージシャンであるトロンボーン奏者J.J. Johnson。Bobby Womackについては以前に『Understanding』(1972年)を紹介しています。J.J. Johnsonについても彼が参加したジャズ作品を多数紹介済みです。

サントラ自体はブラックスプロイテーションのサントラらしい雰囲気が支配しています。アルバムの構成はBobby Womack & Peace名義の演奏と、J.J.Johnson & His Orchestra名義の演奏が半々となっています。楽曲もすべてBobby Womack、J.J.Johnsonによるものです。

同じ楽曲をBobby Womack & Peace名義のヴォーカル・ヴァージョン、J.J.Johnson & His Orchestra名義のインスト・ヴァージョンで収録されているものも多いので、両者の個性を対比できるあたりも面白いアルバムだと思います。

Bobby Womackが注目されることが多いアルバムですが、J.J.Johnsonによる演奏も聴き逃せません。

ブラックスプロイテーションのサントラらしいファンキーでスリリングな演奏を満喫しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Across 110th Street」
オープニングはシングル・カットもされたBobby Womack & Peaceによるタイトル曲。Quentin Tarantino監督の映画『Jackie Brown』(1997年)のサントラでも使われていましたね。哀愁のメロディをBobbyが歌い上げるグルーヴィー・ソウルです。
http://www.youtube.com/watch?v=UOg_8hCC4u4

Tim Dog「Bronx Nigga」、Ghostface Killah feat. Tekitha「Walking Through The Darkness」、Bone Thugs-N-Harmony feat. Will.i.am & The Game「Streets」、Raekwon feat. GZA, Masta Killa & Slick Rick「We Will Rob You」、Mac Mall「Life So Far」、Giggs feat. J. Melo「Make It Look Good」、Dada「Ne Ne」、Yung Simmie「Vibe Session (Smoke & Think)」 、Lil B「Stangz」、Tekitha「Walking Through the Darkness」、Juicy J feat. La Chat「Like a Pimp」、Big K.R.I.T.「Just Touched Down」、Smoke DZA「Rugby Thompson」、DSP feat. Frog「Elegem Van」等サンプリングソースとしても大人気です。

Tim Dog「Bronx Nigga」
 http://www.youtube.com/watch?v=cu0WdTlVIkQ
Ghostface Killah feat. Tekitha「Walking Through The Darkness」
 http://www.youtube.com/watch?v=d5vd67vTysE
Bone Thugs-N-Harmony feat. Will.i.am & The Game「Streets」
 http://www.youtube.com/watch?v=kxxt1Ts4tiw
Raekwon feat. GZA, Masta Killa & Slick Rick「We Will Rob You」
 http://www.youtube.com/watch?v=zcvrfiF2vGo
Mac Mall「Life So Far」
 http://www.youtube.com/watch?v=8u2eWxI3k2w
Giggs feat. J. Melo「Make It Look Good」
 http://www.youtube.com/watch?v=FFJvBdWTKZs
Dada「Ne Ne」
 http://www.youtube.com/watch?v=odCSvxavrXY
Yung Simmie「Vibe Session (Smoke & Think)」
 http://www.youtube.com/watch?v=jgeCH2HVqb4

また、The Cecil Holmes Soulful Sounds、Calvin Richardson、Fes Taylor等がカヴァーしています。

The Cecil Holmes Soulful Sounds「Across 110th Street」
 http://www.youtube.com/watch?v=O6yNpFjOvNc
Calvin Richardson「Across 110th Street」
 http://www.youtube.com/watch?v=7Psw9PqREXI
Fes Taylor「Across 110th St」
 http://www.youtube.com/watch?v=H5qGsHccU1I

「Harlem Clavinette」
J.J.Johnson & His Orchestra。タイトルの通り、クラヴィネットが唸るファンキーなインスト。ホーン・アンサンブルの作り方がさすがJ.J.Johnsonといった感じですね。
http://www.youtube.com/watch?v=fyTImQODAX0

「If You Don't Want My Love」
Bobby Womack & Peace。メロウな味わいのアコースティック・ソウル。このあたりはラスト・ソウルマン"Bobby Womack"の魅力を堪能できる1曲ですね。Bobby Womackのオリジナル・ヴァージョンはアルバム『Communication』(1971年)に収録されています。
http://www.youtube.com/watch?v=uLxQCpGlj_k

この曲といえば、当ブログでも紹介済みのRonnie Wood(Ron Wood)によるカヴァーもサイコーですね!
Ronnie Wood「If You Don't Want My Love」
http://www.youtube.com/watch?v=t3Q6hfzNTM8

The Pharcyde「Feeling Freaky」、Love Equals Omnipotence「Window」のサンプリングソースにもなっています。
The Pharcyde「Feeling Freaky」
 http://www.youtube.com/watch?v=_aW_wtLpMFQ
Love Equals Omnipotence「Window」
 http://www.youtube.com/watch?v=FQT2WN9fAlo

「Hang On In There (instrumental)」
J.J.Johnson & His Orchestra。後述するBobby Womack a& Peaceによるヴォーカル・ヴァージョンもあります。ニューソウルらしい疾走感とJ.J.Johnsonらしいホーン・アンサンブルがいいバランスのインスト。

「Quicksand」
Bobby Womack & Peace。疾走するエレピをバックにBobbyが軽快に歌います。よく曲調がカントリー風なのが面白いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=3UXGcVboOhY

「Harlem Love Theme」
J.J.Johnson & His Orchestra。哀愁モードのラブ・テーマ。Lloyd Banks「Keep Your Cool」、Kendrick Lamar「Cut You Off (To Grow Closer)」、9th Wonder a& Kaze「Soul Dojo (Essence of Life)」のサンプリングソースにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=q5hgBurBAbc
" (performed by J.J.Johnson and his Orchestra)

Kendrick Lamar「Cut You Off (To Grow Closer)」
 http://www.youtube.com/watch?v=UgASe3CIw9E
9th Wonder a& Kaze「Soul Dojo (Essence of Life)」
 http://www.youtube.com/watch?v=6Wor56QREv0

「Across 110th Street (instrumental)」
J.J.Johnson & His Orchestra。タイトル曲のインスト・ヴァージョン。ブラックスプロイテーションのサントラらしいスリリングでパーカッシヴな演奏を満喫できます。ブラス・ロック調のホーン・アンサンブルも格好良いです!
http://www.youtube.com/watch?v=BTPx-ENoNBY

「Do It Right」
Bobby Womack & Peace。Bobbyがシャウトしまくるファンク・チューン。ギターも唸りをあげます!
http://www.youtube.com/watch?v=eSFTkTmWk9w

「Hang On In There」
Bobby Womack & Peace。こちらはヴォーカル・ヴァージョン。インスト・ヴァージョンと雰囲気が異なるので聴き比べると面白いと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=ce7ci-xL-nE

「If You Don't Want My Love (instrumental)」
J.J.Johnson & His Orchestra。こちらはインスト・ヴァージョン。他の曲と比べると少し印象が薄いかも?

「Across 110th Street – Part II」
Bobby Womack & Peace。ラストはタイトル曲のパート2。個人的にはパート1以上にスリリングで格好良いと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=vm254_STR8M

Bobby Womack『Understanding』(1972年)
Understanding
posted by ez at 02:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月12日

Fabiana Passoni『Bossa At Dusk』

ミナス出身の女性ヴォーカリストによる夕暮れのボッサ☆Fabiana Passoni『Bossa At Dusk』
Bossa at Dusk
発表年:2013年
ez的ジャンル:ボッサ・ジャズ・ヴォーカル
気分は... :夕暮れのボッサ

今回は夕暮れのボッサ・ジャズ作品Fabiana Passoni『Bossa At Dusk』です。

Fabiana Passoniは、ブラジル、ミナス出身の女性ヴォーカリスト。現在はL.A.を拠点に活動しています。

これまで『E Minha Vez』(2007年)、『Naturalmente Brasil』(2011年)という2枚のアルバムをリリースしています。

本作『Bossa At Dusk』は、上記2枚のアルバムと昨年リリースしたミニ・アルバム『Dim the Lights』からセレクトした日本独自の編集盤です。

USのヒット曲カヴァーを中心としたボッサ・ジャズ集となっています。お馴染みの楽曲も多く、聴きやすい1枚に仕上がっています。

女子ジャズ・ニーズを狙った企画かもしれませんが、ブラジル、ミナス出身だけあってブラジリアン・リズムがDNAに組み込まれたヴォーカルを聴かせてくれます。

夕暮れボッサを聴きながら、まったりと過ごすのもいいですよ。

全曲紹介しときやす。

「Rock With You」
Michael Jacksonの大ヒット曲カヴァー(Rod Temperton作)。「Rock With You」のブラジリアン・カヴァーといえば、個人的には当ブログでも紹介したRoman Andrenのヴァージョンをよく聴くのですが、そのしっとりヴァージョンといった趣ですね。まさに夕暮れのボッサ・・・
http://www.youtube.com/watch?v=S3vUQuITyro

「You’ll Never Find」
Lou Rawls、1976年のヒットをカヴァー(Kenny Gamble/Leon Huff作)。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。軽快かつエレガントな雰囲気がたまりません。Fabianaの少し憂いのあるヴォーカルもグッド!

「Lovin’ You」
Minnie Ripertonの名曲をカヴァー(Minnie Riperton/Richard Rudolph作)。この曲に相応しいロマンティックなアレンジで聴かせてくれます。まぁ、鉄板な仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=0kaHW9SQmeo

「Magic」
Olivia Newton-John、1980年の大ヒット曲をカヴァー(John Farrar作)。ブラジリアン・リズムとの組み合わせが案外マッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=Yu38diPSNg4

「Ain’t Nobody」
Rufus & Chaka Khan、1983年のヒット曲をカヴァー(Hawk Wolinski作)。「You’ll Never Find」「Darlin'」と並ぶ僕のお気に入り。クールなボッサ・グルーヴで疾走します。
http://www.youtube.com/watch?v=aEkhBlvAeZI

「Close To You」
The Carpentersの大ヒット曲でお馴染みのHal David/Burt Bacharach作品をカヴァー。当ブログではDionne WarwickCarl Holmesのカヴァーも紹介済みです。壮大なオーケストレーションを配したジャズ・ヴォーカリストらしいカヴァーになっています。

「Samba Do Soho」
Paulo Jobim & Ronaldo Bastos作。ブラジル音楽好きの人であれば、やはりポルトガル語の方がしっくりくるかもしれませんね。爽快なジャズ・サンバは実に心地好いです。

「Mudar O Mundo (Change The World)」
映画『Phenomenon』のサントラに収録され、グラミー受賞曲となったEric Claptonのヒット・シングルをカヴァー(Tommy Sims/Gordon Kennedy/Wayne Kirkpatrick作)。軽快なボッサ・グルーヴで疾走する「Change The World」も悪くありません。

「Escondido」
Ana Moreira James作。しっとりとした大人のボッサ・ジャズを聴かせてくれます。滲み出てくる哀愁モードがたまりません。

「Darlin'」
The Beach Boysのカヴァー(Brian Wilson/Mike Love作)。オリジナルは『Wild Honey』に収録されています。この曲も僕のお気に入り。アフロ・ブラジリアン風のイントロに続き、爽快に疾走するブラジリアン・グルーヴはモロに僕好み。

「Lovely Day」
Bill Withersの名曲をカヴァー。お馴染みの名曲をしっとりした雰囲気でカヴァーしています。
http://www.youtube.com/watch?v=vq-jLlKL0r0

「Te Amo Sem Querer」
ボーナス・トラック。哀愁モードのサンバで締め括ってくれます。。

『E Minha Vez』(2007年)
A% Minha Vez

『Dim the Lights』(2013年)
Dim the Lights
posted by ez at 14:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月11日

Lenny LeBlanc『Breakthrough』

マッスル・ショールズ勢が参加した2ndソロ・アルバム☆Lenny LeBlanc『Breakthrough』
Breakthrough
発表年:1981年
ez的ジャンル:マッスル・ショールズ系SSW
気分は... :マッサル!マッサル!

今回はMuscle Shoalsで活躍したミュージシャンLenny LeBlancのソロ・アルバム『Breakthrough』(1981年)です。

Lenny LeBlancは以前にPete CarrとのユニットLeblanc & Carrのアルバム『Midnight Light』(1977年)を紹介済みです。

『Midnight Light』からのシングル「Falling」が全米チャート第13位のヒットとなるなど、順調な滑り出しを見せたにも関わらず、Leblanc & Carrは短命に終わり、コンビを解消させてしまいます。

Leblanc & Carrのコンビ解消後にBarry Beckettをプロデューサーに迎えて、レコーディングしたLenny LeBlancのソロ・アルバムが『Breakthrough』(1981年)です。

Lenny LeBlancのソロ・アルバムとしては、1976年の『Lenny LeBlanc』(※翌年『Hound Dog Man』のタイトルで再発)に続き2枚目となります。

レコーディングにはプロデューサーを務めるBarry Beckett(el-p、vibe、steel drum、per)をはじめ、David Hood(b)、Jimmy Johnson(g)、Randy McCormick(org、el-p)、Roger Hawkins(ds)、Steve Nathan(syn)といったMuscle Shoals Rhythm Sectionの面々も参加しています。Pete Carrの名前がないのが残念ですが・・・

楽曲はすべてオリジナルであり、Phil Kenzie(sax)、Ava Aldridge(back vo)、Cindy Richardson(back vo)といった参加ミュージシャンとの共作です。

アルバム全体としては、マッスル・ショールズらしいアーシーな雰囲気と程良くメロウでポップな雰囲気が織り交ざったアルバムという印象を受けます。

派手さはありませんが、Lenny LeBlancのシンガー、ソングライターとしての魅力を満喫できる1枚に仕上がっています。

全曲紹介しときやす。

「Desperate Love」
Ava Aldridge/Lenny LeBlanc/Cindy Richardson作。Americaがアルバム『View From The Ground』(1982年)でカヴァーしています。哀愁のメロディが印象的です。アルバムでは最もキャッチーな仕上がりかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=uioH5bv7CoU

「Champagne Lady」
Ava Aldridge/Lenny LeBlanc作。70年代前半に戻ったようなレイドバック感のある仕上がり。土臭くもほのかにメロウというのが本作らいしですが。
http://www.youtube.com/watch?v=rOLd3AaaCW4

「Midnight Mourning」
Ava Aldridge/Lenny LeBlanc作。アルバムで最も人気が高いであろう開放的なメロウ・ミディアム。肩肘張らない感じがいいですね。AOR好きの人あたりが聴いても楽しめる1曲なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=ecUkkTvXqOk

「Why Did You Wait So Long」
Ava Aldridge/Roy Aldridge/Lenny LeBlanc作。SSW的な味わいのビューティフル・ソング。しみじみと聴き入りましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=ZQQw2ZG3O9s

「Southern Boy」
Ava Aldridge/Lenny LeBlanc作。ポップ・ロック調の哀愁チューン。シングル向きのキャッチーな仕上がりだと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=IDkaMRRnHnw

「Blue Eyed Lady」
Ava Aldridge/Lenny LeBlanc/Eddie Struzick作。アーシーかつAORな雰囲気がなかなかグッとくる1曲。Lennyのハイトーン哀愁ヴォーカルもいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=mIbPFzxX9tY

「Somebody Send My Baby Home」
Ava Aldridge/Lenny LeBlanc作。まったりとしたメロウ感がたまりません。心を和らげてくれる優しい1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=Fcp48Fhi61A

「Fools Dream Away」
Ava Aldridge/Lenny LeBlanc/Cindy Richardson作。スティール・ドラムも入ったトロピカルな演奏で、アルバム全体にアクセントをつけています。
http://www.youtube.com/watch?v=0nBtcACVe_8

「Street Lover」
Ava Aldridge/Lenny LeBlanc作。哀愁ヴォーカルが味わい深いバラード。
http://www.youtube.com/watch?v=_YOLAhTLEAk

「You Can't Run」
Ava Aldridge/Lenny LeBlanc/Cindy Richardson作。作者3名の素晴らしいヴォーカル&コーラス・ワークが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=NqxUDT93qvA

Leblanc & Carr『Midnight Light』(1977年)
Midnight Light

『Lenny LeBlanc』(1976年)
レニ―・ルブラン
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2014年01月10日

『今の気分は...2014年1月10日編』

今日は時間がないので過去記事から10曲セレクトするシリーズです。

今回は60年代カテゴリーからジャズをセレクトし、年代順に並べてみました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Basso Valdambrini Quintet「Crazy Rhythm」
http://www.youtube.com/watch?v=UIpYUv-YCOs
From 『Basso Valdambrini Quintet Plus Dino Piana』(1960年)
Plus Dino Piana

Yusef Lateef「Love Theme from "Spartacus"」
http://www.youtube.com/watch?v=BhqQFs7huwU
From 『Eastern Sounds』(1961年)
Eastern Sounds

Larry Young「Plaza De Toros」
http://www.youtube.com/watch?v=iumH2BWuISk
From 『Into Somethin'』(1964年)
イントゥ・サムシン

Bobby Hutcherson「Little B's Poem」
http://www.youtube.com/watch?v=DldxgV41SYM
From 『Components』(1965年)
コンポーネンツ

Lee Morgan「Ceora」
http://www.youtube.com/watch?v=5V3PXsHqw7M
From 『Cornbread』(1965年)
Cornbread

Jackie McLean「Sweet Love Of Mine」
http://www.youtube.com/watch?v=fLN5zp2SV_I
From 『Demon's Dance』(1967年)
デモンズ・ダンス

The Kenny Clarke-Francy Boland Big Band「Un Graso De Areia」
http://www.youtube.com/watch?v=uHWDa3P9RpY
From 『Latin Kaleidoscope』(1968年)
Latin Kaleidoscope/Cub

Jimmy McGriff「The Worm」 
http://www.youtube.com/watch?v=a4ZiU10Ngq0
From 『The Worm』(1968年)
ザ・ワーム

Duke Pearson「Los Ojos Alegres (The Happy Eyes) 」
http://www.youtube.com/watch?v=aJ_TBbbWJCY
From 『The Phantom』(1968年)
ザ・ファントム

Reuben Wilson「Love Bug」
http://www.youtube.com/watch?v=-p6b-o2CsEc
From 『Love Bug』(1969年)
ラヴ・バッグ
posted by ez at 03:53| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月09日

Wagon Cookin'『Appetizers』

スペイン産フューチャー・ジャズ/ハウス作品☆Wagon Cookin'『Appetizers』
wagon cookin' appetizers.jpg
発表年:2003年
ez的ジャンル:スペイン産クロスオーヴァー/ラテン・ハウス
気分は... :ローズのメロウな響き・・・

今回はスペイン産のフューチャー・ジャズ/ハウス作品、Wagon Cookin'『Appetizers』です。

Wagon Cookin'はスペイン人であるJavier Garayalde Oses(Javier Garayalde Jr.)というLuis Garayalde Osesによる兄弟ユニット。

彼らの父親Javier Garayaldeはスペインでは有名なジャズ・サックス/フルート奏者なのだとか。

2001年から作品をリリースし、デビュー作である本作『Appetizers』(2002年)を皮切りに、これまで『Everyday Life』(2004年)、『2 Faces』(2007年)、『Eleven』(2011年)といったアルバムをリリースしています。

元々はスペインを拠点にしていましたが、4thアルバム『Eleven』(2011年)からは拠点をブラジルへ移したようです。

さて、今日紹介する『Appetizers』は2002年にリリースした彼らのデビュー作ですが、上記のジャケはこ2003年にリリースされた国内盤のものです。

オリジナルのアルバム・ジャケはこちらです。

『Appetizers』(2002年) ※オリジナル
Appetizers

国内盤はジャケのみならず収録曲も一部異なるので気を付けてください。特にMaurice Fulton、Jazztronikによるリミックスは国内盤のみの収録です。

個人的なイメージとして、もっとハウス色が強い作品なのかなと思っていましたが、実際は生音を重視したラテン色の強いクロスオーヴァー/フュージョンという印象です。実にジャズ/フュージョン的な演奏で貫かれています。

父Javier Garayaldeがサックス&フルートで参加していますが、予想以上に目立っています。

インスト中心ですが、フェンダーローズがメロウに響く演奏が多いせいか、どの曲も実に心地好くメリハリが効いています。

バカンス・モードの作品をお探しの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。 ※国内盤の構成です。

「Intro」
フェンダー・ローズがメロウに響く心地好いプロローグ。

「Natural High」
Sheilah Cuffyの女性ヴォーカルをフィーチャーした爽快なジャジー・ハウス。父Javier Garayaldeのサックス&フルートで好サポートしています。Sheilah Cuffyの低音ヴォーカルが実にクールでいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=R_9FlD6H2eg

「Earth」
ラテン・フレイヴァーが程良く効いた10分超のフューチャー・ジャズ/クロスオーヴァー・ハウス。フェンダー・ローズと父Javier Garayaldeのサックスが目立っています。バカンス・モードのジャズ/フュージョン的な仕上がりで演奏にメリハリがあるので心地好く10分超を楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=16D_KUhLSiQ

「Salt & Pepper」
この曲はラテン色を前面に押し出しています。ラテン・パーカッションが心地好く鳴り響きます。それでも熱くなり過ぎずクールな演奏に徹しているのがいいですね。父Javier Garayaldeのサックスが格好良すぎます。

「Mar (Acoustic Version)」
後述する「Mar」の別ヴァージョン。アコースティック・ボッサな雰囲気で聴かせてくれます。

「Appetizer」
ラテン・リズムにのって父Javier Garayaldeのフルートにフリューゲルホーンが絡み、妖しげに響きます。

「Magic」
ラテン・リズムが軽快に鳴り響くクロスオーヴァーなインスト。

「Mar」
アルバムに先駆けシングル・リリースしていた楽曲。Fernanda Cabralの女性ヴォーカルをフィーチャーしたラテン・フレイヴァーのクロスオーヴァー・ハウス。少しレイジーなFernanda Cabralのヴォーカルがバカンス気分を高めてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=kiIhfbbxzx4

「Con Un Daiquiri」
フェンダーローズを中心にフュージョン的な演奏を楽しめます。

「Naturally Vibrant」
ブラジリアン・フレイヴァーです。アルバムの中でいいアクセントになっています。

「Stretch Your Mind」
ホーン・セクションが盛り上げてくれるキャッチーな仕上がり。Sheilah Cuffyの女性ヴォーカルが控えめに入っています。

「Hotter Than Fire」
軽快なラテン・クロスオーヴァー。トランペットが大きくフィーチャーされています。

「Naturally Vibrant (Maurice Fulton Remix)」
国内盤オンリーのリミックスその1。ブラジリアン・リズムが強調されたリミックスとなっています。

「Magic (Jazztronik Remix)」
国内盤オンリーのリミックスその2。Jazztronikらしいスタイリッシュなリミックスに仕上がっています。

「One Way No Way」
ラストは終わりゆくバカンスを惜しむかのような余韻のある演奏で締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=quvTaYe-eQk

Wagon Cookin'の他作品もチェックを!

『Everyday Life』(2004年)
Everyday Life

『2 Faces』(2007年)
2 Faces (Dlx) (Dig)

『Eleven』(2011年)
11: Eleven
posted by ez at 07:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする