2014年01月07日

L.T.D.『Devotion』

Jeffrey Osborne擁するファンク/ソウル・グループの絶頂期の1枚☆L.T.D.『Devotion』
Devotion
発表年:1979年
ez的ジャンル:大所帯ファンク/ソウル・グループ
気分は... :捧げます!

Jeffrey Osborne擁する大所帯ファンク/ソウル・グループL.T.D.の6thアルバム『Devotion』(1979年)です。

L.T.D.(Love Togetherness Devotion)は1968年ノースカロライナ州で結成されたグループ。その後N.Y.を拠点に活動しますがチャンスに恵まれず、その間に新メンバーJeffrey Osborneを迎え、拠点をL.A.に移します。

L.A.でA&Mとのレコード契約に成功したL.T.D.は、1974年に1stアルバム『Love, Togetherness & Devotion』、2ndアルバム『Gittin' Down』をリリースします。

3rdアルバム『Love To The World』(1976年)あたりからブレイクするようになり、『Something To Love』(1977年)、『Togetherness』(1978年)、『Devotion』(1979年)という三部作でグループは人気を不動のものとし、「Love Ballad」(『Love To The World』収録)、「(Every Time I Turn Around) Back in Love Again」(『Something To Love』収録)、「Holding On (When Love Is Gone)」(『Togetherness』収録)という3曲の全米R&Bシングル・チャートNo.1を生み出しています。特に「(Every Time I Turn Around) Back in Love Again」は全米シングル・チャートでも第4位になる大ヒットとなりました。

こうしたグループの成功と共に、リード・シンガーJeffrey Osborneが注目を浴びるようになります。
結局、『Shine On』(1980年)を最後にJeffrey Osborneはグループを去り、ソロ活動を開始します。グループはその後も『Love Magic』(1981年)、『For You』(1983年)といったアルバムをリリースしますが、以前のような成功を収めることができず、解散しました。

今日紹介する『Devotion』(1979年)は、フィリーソウルの重鎮Bobby Martinがプロデュースした『Something To Love』(1977年)、『Togetherness』(1978年)、『Devotion』(1979年)というグループ名に因んだタイトルの三部作の最終作となったアルバムです。

アルバム・ジャケからしてEW&Fあたりを意識した大所帯バンドらしいものになっていますね。

本作におけるメンバーは、Alvino M. Bennett(ds)、Lorenzo Carnegie(ts、as)、John McGhee(g)、Abraham "Onion" Miller(ts)、Jeffrey Osborne(vo、per)、Billy Osborne(key、vo、per)、Jake Riley(tb)、Carle Vickers(tp、fl、per)、Jimmy "J.D." Davis(p、el-p、key)、Henry Davis(b、fl)。

シングル曲「Dance 'N' Sing 'N'」をはじめ、ファンキーな味わいのディスコ/ファンク色が強いアルバムですが、サンプリング・ソースとしても人気のバラード「Stranger」、僕のお気に入りのメロウ・チューン「Promise You'll Stay」など全体構成もいい感じです。

グループの絶好調ぶりを感じることができる充実の1枚です。

全曲紹介しときやす。

「One On One」
軽快なギター・カッティングと共にスタートすりディスコ・チューン。切れ味のある演奏がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=EqWlwAlG7Yw

「Share My Love」
アルバムからの2ndシングル。美しいラブ・バラード。Jeffrey Osborneのヴォーカルの魅力を堪能しましょう。Jeffreyを盛り立てるコーラスも素晴らしい!
http://www.youtube.com/watch?v=gOPVEwqzlI4

「Stand Up L.T.D.」
本作らしいファンキー感が最も強調された曲です。グループのファンキーな魅力が凝縮された演奏を満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=_c56XkiDjgg

「Say That You'll Be Mine」
軽やかなファンキー・メロウ。ファンキーながらもメロディアスなのがいいですね。John McGheeのギターが格好良いです!
http://www.youtube.com/watch?v=s68GJhPEm-A

「Dance 'N' Sing 'N'」
アルバムからのリード・シングルとして全米R&Bチャート第15位となっています。本作らしいファンキーな味わいが強調されたディスコ・ファンクに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=XhHeXlj1sKk

「Sometimes」
Jimmy "J.D." Davisの軽快なピアノが先導するエレガントなダンサブル・チューン。センスのあるアレンジが僕のお気に入り!
http://www.youtube.com/watch?v=faEECdol8Ko

「Promise You'll Stay」
僕のお気に入りの素敵なメロウ・チューン。サンセット・モードで聴きたい雰囲気の1曲ですね。Jeffreyのヴォーカルもサイコー!♪約束しておくれ♪ここにいるって約束しておくれ♪
https://www.youtube.com/watch?v=fxd_7ixLIak

「Stranger」
アルバムからの3rdシングルとして全米R&Bチャート第14位となっています。厳かさを持つオーケストレーションを配した壮大なバラードです。サンプリング・ソースとお馴染みのコーラス・パート部分が実に印象的ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=apGzq9U9Sd0

R. Kelly「Half on a Baby」、Kirk Franklin「Imagine Me」、Ultimate Kaos「Some Girls」、Beenie Man「Romie」、Frankie「I Have Love」 等でサンプリング・引用されています。

「Feel It」
「Sometimes」、「Promise You'll Stay」と並ぶ僕のお気に入り!爽やかに疾走するアーバン・メロウ・ダンサー。ありがちな曲調ですが、このタイプは大好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=J2Gcoy9C53k

L.T.D.の他作品もチェックを!

『Love To The World』(1976年)
Love to the World

『Something To Love』(1977年)
Something to Love

『Togetherness』(1978年)
Togetherness

『Shine On』(1980年)
Shine on

『Love Magic』(1981年)
ラヴ・マジック

『For You』(1983年)
For You
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2014年01月06日

The U.M.C.'s『Fruits Of Nature』

開放的なパーティー・チューン満載!☆The U.M.C.'s『Fruits Of Nature』
Fruits of Nature
発表年:1991年
ez的ジャンル:東海岸系ミドルスクールHip-Hop
気分は... :ユルさがいいねぇ!

今回は開放的なパーティー・チューン満載のミドルスクールHip-HopアルバムThe U.M.C.'s『Fruits Of Nature』(1991年)です。

The U.M.C.'sはN.Y.出身のHass GKool KimによるHip-Hopユニット。

Hip-Hopファンにはお馴染みの名門レーベルWild Pitchから『Fruits Of Nature』(1991年)、『Unleashed』(1994年)といったアルバムをリリースしています。

今日紹介する1stアルバム『Fruits Of Nature』はグループの代表作。ジャケのイメージそのままに初々しく軽快なパーティー・チューンが満載のHip-Hopアルバムです。

クラシックと呼べる「One to Grow On」「Blue Cheese」をはじめ、Hip-Hopの楽しさがギュッと詰まっています。

De La SoulA Tribe Called QuestあたりのNative Tongues系の作品がお好きな人であれば気に入る1枚だと思います。

この頃のHip-Hopって、キャッチーでグッド・ヴァイヴに溢れていたなぁ・・・・

全曲紹介しときやす。

「One to Grow On」
シングルにもなったHip-Hopクラシック。ジャジーでユルめなトラックをバックに、軽快なフロウを聴かせてくれます。Kid Magicによる擦りもいい感じ。Blue Mitchell「Good Humour Man」、Bill Cosby「Ursalena」、James Brown「Funky President」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=9X4uZqxcwSU

「Kraftworks」
Lee Morgan「The Sidewinder」ネタのジャズ・ロックなトラックが印象的です。Eddie Bo「Hook and Sling Pt. 1」もサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=eYBBH82l-Mc

「Morals」
Bill Withers「Moanin' and Groanin'」ネタの哀愁トラックが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=I97AH10pq8k

「Blue Cheese」
本作のキラー・チューン。シングルにもなったHip-Hopクラシックです。大ネタDelegation「Oh Honey」のループが実に心地好い軽快なパーティー・チューン。Solomon Burke「Get Out of My Life, Woman」、Funkadelic 「You'll Like It Too」もサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=8OUJ0G9_Gik

「Swing It to the Area」
前半はアッパーなファンキー・トラック。終盤はテンポを落としてメリハリをつけています。Otis Redding「Mr. Pitiful」、Tower of Power「Cleo's Back」、The Honey Drippers「Impeach the President」をサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=TShEAnX6cYc

「Never Never Land」
Berkeley Carroll Summer Choirがヴォーカルで参加しています。トラックは哀愁モードですが、De La Soulに通じるユルさにグッときます。Lyn Collins「(Think) About It」、Michael Jackson「Got To Be There」をサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=6RggEJ1D_ag

「You Got My Back」
90年代前半Hip-Hopらしいトラックがいいですね。オルガン・ループとサックス・ネタが心地好いです。
http://www.youtube.com/watch?v=NfWIyRCMESw

「Jive Talk」
The Flock「Tired of Waiting」ネタのループがミステリアスです。James Brown「Talkin' Loud & Sayin' Nothing 」もサンプリング。ミドルスクールらしい魅力に溢れています。
http://www.youtube.com/watch?v=uxaijRm6m78

「Feelings」
Alton Sharpton、Tonya Wilcoxをフィーチャー。 Thelma Houston「Saturday Night, Sunday Morning」ネタのループがソウルフル&キャッチーです。90年代前半のHip-Hop好きであれば思わずニンマリするはず!
http://www.youtube.com/watch?v=_DvvLnVQ8nE

「Any Way the Wind Blows」
Syl Johnson「Any Way the Wind Blows」の声ネタ、Al Green「Here I Am (Come and Take Me)」のピアノ・ループ、Melvin Bliss「Synthetic Substitution」のブレイクが織り成すソウルフル・トラックがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=7_6ieg5r8fA

「Pass It On」
Kwazi、Prophetをフィーチャー。Native Tongues系に通じるユルさがたまりません。The Pointer Sisters「Yes We Can Can」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=vODTINiqDqo

「Woman Be Out」
Tom Scott & The L.A. Express「Sneakin' in the Back」をサンプリングしたファンキー・トラックにのって絶妙なフロウを聴かせてくれます。Wilson Pickett「Get Me Back on Time, Engine #9」の声ネタも印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=jC3MBO7xUxQ

「Hey Here We Go」
De La Soul好きであれば、必ず気に入るはずのパーティー・チューン!Run-D.M.C.『「Here We Go (Live at the Funhouse)」の声ネタも絶妙です。
http://www.youtube.com/watch?v=BxAxmX051G0

「It's Gonna Last」
哀愁モードなのに、どこかユルさが漂います。ラストはRamsey Lewis「Julia」、Doug E. Fresh & Slick Rick「La Di Da Di」のサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=P1oexMF9LA8

『Unleashed』(1994年)
Unleashed
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2014年01月05日

Francesco Lomagistro & Berardi Jazz Connection『A New Journey』

スタイリッシュでクールなイタリア産クラブジャズ☆Francesco Lomagistro & Berardi Jazz Connection『A New Journey』
berardi jazz connection a new journey.jpg
発表年:2013年
ez的ジャンル:イタリア産クラブジャズ
気分は... :余計なものを削ぎ落とす!

昨年末にリリースされた新作クラブジャズ作品Francesco Lomagistro & Berardi Jazz Connection『A New Journey』です。

Berardi Jazz ConnectionはドラマーFrancesco Lomagistro、ピアニストEttore Carucciを中心に結成されたイタリアのジャズ・コンボ。これまで『The Way I Like』(2006年)、『Do It !』(2008年)、『Anyway』(2010年)といったアルバムをリリースしています。

4thアルバムとなる本作『A New Journey』を前にEttore Carucciがグループを脱退してしまいます。そこで本作はFrancescoがリーダーシップを発揮し、Francesco Lomagistro & Berardi Jazz Connection名義でのリリースとなっています。

本作におけるメンバーは、Francesco Lomagistro(ds)、Michele Campobasso(p、key)、Camillo Pace(b)、Vincenzo Presta(sax)、Francesco Lento(tp)の5名。

さらにゲストとして、Madame Pat Tandy(vo)、The Surgeon(Demetrius MacKay)(vo)が参加しています。

アルバム全体としては、ジャズ初心者でも楽しめるスタイリッシュな大人のジャズに仕上がっています。ソロ・パートをコンパクトにまとめて、わかりやすい演奏にしているところがいいですね。

特別なことはしていませんが、だからこそセンスが光るクラブジャズ作品に仕上がっています。

これぞ大人のクラブジャズ!

全曲紹介しときやす。

「Traffic Moods」
このコンボのスタイリッシュ&クールな魅力がコンパクトに凝縮されたオープニング。特にMichele Campobassoの小粋なピアノが印象的です。Francesco Lentoのトランペット・ソロもキマっています。

「Afro Tricks」
The Surgeon(Demetrius MacKay)のクールなスポークンワードをフィーチャー。Francescoの変幻自在なドラム、Francesco Lentoの哀愁トランペット、Michele Campobassoのエレピが演奏にさまざまな表情を与えています。

「The Dreamer」
派手さはないものスタイリッシュに仕上がっている大人のジャズ・チューン。軽くブラジリアン・フレイヴァーが入っているのも僕好み。

「Before The Trips」
オーセンティックなジャズですが、各人のソロ・パートをコンパクトにまとめて、わかりやすい演奏にしているところがいいですね。そんな中でFrancescoのドラム・ソロはキマっています。

「Follow Me」
僕の一番のお気に入り曲。ミステリアスかつリズミックで、さらにエレガントさも兼ね備えた演奏にグッときます。

「Money」
Roger Waters作。Pink Floyd<『Dark Side Of The Moon(邦題:狂気)』収録の有名曲をカヴァー。Madame Pat Tandyのヴォーカルをフィーチャーし、プログレ有名曲がファンキー・ジャズ・チューンに生まれ変わっています。

「Today News」
これは北欧クラブジャズ風の演奏ですね。疾走感と聴かせる部分のメリハリがいい感じです。Camillo Paceのベースにグッときます。

「Fred」
Francescoのドラムを中心にブラジリアン・フレイヴァーの小粋なアンサンブルを聴かせてくれます。Vincenzo Prestaのサックスがいい感じです。

「Don't Stop The Sound」
実に気の効いたハードバップ・チューン。ハードバップ的な格好良さをコンパクトに凝縮して聴かせてくれます。

「5431」
ラストは伊達男の国のクラブジャズらしい素晴らしいアンサンブルでスタイリッシュにキメてくれます。

Berardi Jazz Connectionの過去作品もチェックを!

『The Way I Like』(2006年)
ザ・ウェイ・アイ・ライク

『Do It !』(2008年)
ドゥ・イット!

『Anyway』(2010年)
エニウェイ
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2014年01月04日

Manfredo Fest『Brazilian Dorian Dream』

ブラジリアン・フュージョン・クラシックのタイトル曲収録☆Manfredo Fest『Brazilian Dorian Dream』
ブラジリアン・ドリアン・ドリーム [紙ジャケット仕様]
発表年:1976年
ez的ジャンル:盲目のピアニスト系ブラジリアン・フュージョン
気分は... :今年はブラジリアン・ドリームに酔いしれたい・・・

今年はブラジルW杯イヤーということもあって、ブラジル人アーティストを取り上げる機会が多くなりそうな予感があります。

ということで今年一発目のブラジル作品とセレクトしたのはManfredo Fest『Brazilian Dorian Dream』(1976年)です。

盲目のブラジル人ピアニストManfredo Fest(1936-1999年)の紹介は『Manifestations』(1979年)に続き2回目となります。

Manfredo Festのソロ作品といえば、70年代にリリースした『After Hours』(1972年)、『Brazilian Dorian Dreams』(1976年)、『Manifestations』(1979年)という3枚のアルバムに尽きますね。いずれ劣らぬブラジリアン・フュージョンの名盤です。

本作『Brazilian Dorian Dreams』は、前作『After Hours』と比較した場合、シンセサイザーの導入が大きな特徴です。

レコーディング・メンバーはManfredo Fest(el-p、syn)、Thomas Kini(b)、Alejo Poveda(ds)、Roberta Davis(vo)という編成です。ブラジリアン・フュージョン・クラシックとして人気のタイトル曲をはじめ、シンセを交えたフュージョン・サウンドの中で爽やかに響くRoberta Davisのスキャットがアルバムに華を添えてくれます。

トリオ編成ながらも聴き応えのあるサウンドを創り出すあたりにManfredo Festのサウンド・センスを感じます。

全曲紹介しときやす。

「Brazilian Dorian Dream」
前述のようにブラジリアン・フュージョン・クラシックとして人気の高いタイトル曲。Roberta Davisのダバダバ・スキャットとアナログ・シンセが彩る華やかなフュージョン・サウンドはまさにクラシック!
http://www.youtube.com/watch?v=QQjeLbWWnfQ

「Facing East」
フェンダーローズの音色が心地好いメロウ・フュージョン。ローズ好きの人にはたまらないブリージンな1曲に仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=Ho8v17JsAbk

「Jungle Cat」
『Manifestations』収録の人気曲「Jungle Kitten」の原曲。スペイシー感覚のジャズ・ファンク調サウンドにRoberta Davisのスキャットが絡みます。
http://www.youtube.com/watch?v=OZVRI1BuKdI

「That's What She Says」
Roberta Davisの爽快スキャットが栄えるメロウ・フュージョン。メロウなローズの調べにウットリです。フリーソウル好きの人も気に入る1曲なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=pEpuL8XEWsU

「Slaughter On Tenth Avenue」
本作唯一のカヴァー。The Venturs「10番街の殺人」とお馴染みのRichard Rodgers作のバレエ曲。1936年のブロードウェイ・ミュージカル『On Your Toes』でも使われました。『Manifestations』でも本曲を取り上げています。よほどManfredo Festのお気に入り曲だったのでしょうね。

「Who Needs It」
この曲も『Manifestations』でも取り上げていました。『Manifestations』ヴァージョンと比較して、本作のシンプルな編成ならではのメロウ・サウンドが満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=0oy1Cfpx9tc

「Braziliana No.1」
ラストは少しミステリアスでサウンド・スケープ的なフュージョン・サウンドで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Ko1Ya1jc4JY

Manfredo Festの他作品もチェックを!

『Bossa Nova, Nova Bossa』(1963年)
Bossa Nova Nova Bossa

Manfredo Fest Trio『Manfredo Fest Trio』(1965年)
Manfredo Fest Trio

Manfredo Fest Trio『Alma Brasileira』(1966年)
アルマ・ブラジレイラ(BOM1904)

『After Hours』(1972年)
アフター・アワーズ [紙ジャケット仕様]

『Manifestations』(1979年)
マニフェステイションズ [紙ジャケット仕様]

『Braziliana』(1987年)
Braziliana

『Jungle Cat』(1989年)
Jungle Cat

『Comecar De Novo』(1995年)
Comecar De Novo

『Fascinating Rhythm』(1996年)
Fascinating Rhythm

『Amazonas』(1997年)
Amazonas

『Just Jobim』(1998年)
Just Jobim (Hybr)
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2014年01月03日

Sy Smith『The Syberspace Social』

才気に溢れたフューチャリスティック・ソウル☆Sy Smith『The Syberspace Social』
Syberspace Social
発表年:2005年
ez的ジャンル:フューチャリスティック女性ソウル
気分は... :今年最初に紹介する1枚は・・・

今年最初に紹介する1枚は女性ソウル・シンガーSy Smithが2005年にリリースした『The Syberspace Social』です。新年一発目はキュートな女性ヴォーカルを聴きたい気分だったので・・・

クロスオーヴァー感覚の女性ソウル・シンガーSy Smithの紹介は『Fast And Curious』(2012年)に続き2回目となります。

Mark De Clive-Lowe(MdCL)が全面プロデュースした『Fast And Curious』は年末恒例の『ezが選ぶ2012年の10枚』でセレクトする程お気に入りの作品でしたが、そんな彼女の原点を実感できる1枚が本作『The Syberspace Social』(2005年)です。

デビュー・アルバムとなるはずであった『Psykosoul』がお蔵入りとなる不運に遭ったSy Smithですが、その仕切り直しで制作されたアルバムがKajmere Sound Recordingsからリリースされた『The Syberspace Social』です。

アルバムには元A Tribe Called QuestAli Shaheed MuhammadThe Foreign ExchangeNicolayJames Poyser等がプロデュースで参加しています。

特に『Psykosoul』の時から関わっていたAli Shaheed Muhammadについては、彼のソロ作品『Shaheedullah And Stereotypes』(2004年)でSy Smithをフィーチャーした2曲が本作にも収録されています。

アルバム全体としてはフューチャリスティックなエレクトリック・ソウルが展開されます。Sy Smithのキュートなヴォーカルとネオソウル感覚のエレクトリック・サウンドの組み合わせはなかなかマッチしています。

『Fast And Curious』がお好きだった方は、本作も気に入るのではないかと思います。

上記ジャケは輸入盤ですが国内盤はジャケが異なるのでご注意を!

『The Syberspace Social』 ※国内盤
ザ・サイバースペース・ソーシャル

Sy Smithの才気と自信に溢れた1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Welcome 2 Syberspace」
Spontaneous/Sy Smithプロデュース。本作のオープニングに相応しいフューチャリスティック・ソウル。シンセを使った近未来的な浮遊感がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=ExkCZY52jkI

「Fa' Sho」
Ali Shaheed Muhammad/Sy Smithプロデュース。近年の作品にも通じるエレクトリック・ソウル感覚の仕上がり。こういったサウンドにキュートの彼女のヴォーカルがよくマッチします。ロッキン・ギターもいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=Bwxgp8yrXgM

「Aquarius Rising」
The Foreign ExchangeのNicolayプロデュース。その後のThe Foreign Exchange作品に通じるエレクトリック・ソウルに仕上がっています。この引きずるようなエレクトリック・グルーヴがクセになります。
http://www.youtube.com/watch?v=6U4n8z9c-jQ

「Time」
Caleb Speir/Printz Boardプロデュース。爽快サウンドをバックにSy Smithのヴォーカルも軽やかです。派手さはないですが、心地好さは格別です。
http://www.youtube.com/watch?v=AcQO7l1QMRc

「Love And Such」
Anthony "Ant" Bellプロデュース。エレクトリック・サウンドが冴えるフューチャリスティック・ソウル。ネオソウル的なエッセンスもあるのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=WULj0-FsI0I

「Dreamtrip」
Khalil Abdul-Rahmanプロデュース。サイバー感覚のドリーミーなエレクトリック・ソウル。夢の中のサイバー・トリップといった雰囲気です。
http://www.youtube.com/watch?v=0yY0VAWIn0Y

「Runnin' (Jah Child)」
Ali Shaheed Muhammad/Sy Smithプロデュース。エレクトリック・サウンドの中にもアフリカを感じます。
http://www.youtube.com/watch?v=dDOfwCUBzx4

「Honeychild」
前述のAli Shaheed Muhammad『Shaheedullah And Stereotypes』収録曲。独特の音空間の中でSy Smithのキュートなヴォーカルが栄えます。
http://www.youtube.com/watch?v=_24q8yhktaQ

「Part Of The Night」
この曲もAli Shaheed Muhammad『Shaheedullah And Stereotypes』収録曲。ATCQ等のエンジニアで知られるTim Donovanがミックスを手掛けています。エレクトリック・サウンドにアコギを取り入れてアクセントをつけています。アルバムの中でも完成度の高いクロスオーヴァー・ソウル。
http://www.youtube.com/watch?v=kJPswfuKlpA

「Drop That」
Sy Smithプロデュース。James Poyserらが参加している本曲ではネオソウルしています。

「Stand Alone」
Sy Smithプロデュース。エレクトリック・ソウルとネオソウルの中間あたりの雰囲気に仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=6Cv5MLwjL48

「No Place Like Love」
Tim CarmonとSy Smithの2人で創り上げたクロスオーヴァー・ソウル。近年のSy Smith作品に最も近い雰囲気の疾走感がたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=ub5tnQhyEzE

「Turnstyles」
Ali Shaheed Muhammad/Sy Smithプロデュース。哀愁メロウな雰囲気にグッとくるミディアム・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=-L1PmS0W87c

「Bruise」
James Poyser/Sy Smithプロデュース。ラストはミステリアスなネオソウルで締め括ってくれます。儚い雰囲気が印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=LtN4JwQCcmY

Sy Smithの他作品もチェックを!

『Psykosoul Plus』(2005年 ※幻の1stの復刻盤)
Psykosoul Plus

『Conflict』(2008年)
Conflict

『Fast And Curious』(2012年)
Fast & Curious
posted by ez at 06:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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