2014年01月04日

Manfredo Fest『Brazilian Dorian Dream』

ブラジリアン・フュージョン・クラシックのタイトル曲収録☆Manfredo Fest『Brazilian Dorian Dream』
ブラジリアン・ドリアン・ドリーム [紙ジャケット仕様]
発表年:1976年
ez的ジャンル:盲目のピアニスト系ブラジリアン・フュージョン
気分は... :今年はブラジリアン・ドリームに酔いしれたい・・・

今年はブラジルW杯イヤーということもあって、ブラジル人アーティストを取り上げる機会が多くなりそうな予感があります。

ということで今年一発目のブラジル作品とセレクトしたのはManfredo Fest『Brazilian Dorian Dream』(1976年)です。

盲目のブラジル人ピアニストManfredo Fest(1936-1999年)の紹介は『Manifestations』(1979年)に続き2回目となります。

Manfredo Festのソロ作品といえば、70年代にリリースした『After Hours』(1972年)、『Brazilian Dorian Dreams』(1976年)、『Manifestations』(1979年)という3枚のアルバムに尽きますね。いずれ劣らぬブラジリアン・フュージョンの名盤です。

本作『Brazilian Dorian Dreams』は、前作『After Hours』と比較した場合、シンセサイザーの導入が大きな特徴です。

レコーディング・メンバーはManfredo Fest(el-p、syn)、Thomas Kini(b)、Alejo Poveda(ds)、Roberta Davis(vo)という編成です。ブラジリアン・フュージョン・クラシックとして人気のタイトル曲をはじめ、シンセを交えたフュージョン・サウンドの中で爽やかに響くRoberta Davisのスキャットがアルバムに華を添えてくれます。

トリオ編成ながらも聴き応えのあるサウンドを創り出すあたりにManfredo Festのサウンド・センスを感じます。

全曲紹介しときやす。

「Brazilian Dorian Dream」
前述のようにブラジリアン・フュージョン・クラシックとして人気の高いタイトル曲。Roberta Davisのダバダバ・スキャットとアナログ・シンセが彩る華やかなフュージョン・サウンドはまさにクラシック!
http://www.youtube.com/watch?v=QQjeLbWWnfQ

「Facing East」
フェンダーローズの音色が心地好いメロウ・フュージョン。ローズ好きの人にはたまらないブリージンな1曲に仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=Ho8v17JsAbk

「Jungle Cat」
『Manifestations』収録の人気曲「Jungle Kitten」の原曲。スペイシー感覚のジャズ・ファンク調サウンドにRoberta Davisのスキャットが絡みます。
http://www.youtube.com/watch?v=OZVRI1BuKdI

「That's What She Says」
Roberta Davisの爽快スキャットが栄えるメロウ・フュージョン。メロウなローズの調べにウットリです。フリーソウル好きの人も気に入る1曲なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=pEpuL8XEWsU

「Slaughter On Tenth Avenue」
本作唯一のカヴァー。The Venturs「10番街の殺人」とお馴染みのRichard Rodgers作のバレエ曲。1936年のブロードウェイ・ミュージカル『On Your Toes』でも使われました。『Manifestations』でも本曲を取り上げています。よほどManfredo Festのお気に入り曲だったのでしょうね。

「Who Needs It」
この曲も『Manifestations』でも取り上げていました。『Manifestations』ヴァージョンと比較して、本作のシンプルな編成ならではのメロウ・サウンドが満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=0oy1Cfpx9tc

「Braziliana No.1」
ラストは少しミステリアスでサウンド・スケープ的なフュージョン・サウンドで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Ko1Ya1jc4JY

Manfredo Festの他作品もチェックを!

『Bossa Nova, Nova Bossa』(1963年)
Bossa Nova Nova Bossa

Manfredo Fest Trio『Manfredo Fest Trio』(1965年)
Manfredo Fest Trio

Manfredo Fest Trio『Alma Brasileira』(1966年)
アルマ・ブラジレイラ(BOM1904)

『After Hours』(1972年)
アフター・アワーズ [紙ジャケット仕様]

『Manifestations』(1979年)
マニフェステイションズ [紙ジャケット仕様]

『Braziliana』(1987年)
Braziliana

『Jungle Cat』(1989年)
Jungle Cat

『Comecar De Novo』(1995年)
Comecar De Novo

『Fascinating Rhythm』(1996年)
Fascinating Rhythm

『Amazonas』(1997年)
Amazonas

『Just Jobim』(1998年)
Just Jobim (Hybr)
posted by ez at 06:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする