2014年01月06日

The U.M.C.'s『Fruits Of Nature』

開放的なパーティー・チューン満載!☆The U.M.C.'s『Fruits Of Nature』
Fruits of Nature
発表年:1991年
ez的ジャンル:東海岸系ミドルスクールHip-Hop
気分は... :ユルさがいいねぇ!

今回は開放的なパーティー・チューン満載のミドルスクールHip-HopアルバムThe U.M.C.'s『Fruits Of Nature』(1991年)です。

The U.M.C.'sはN.Y.出身のHass GKool KimによるHip-Hopユニット。

Hip-Hopファンにはお馴染みの名門レーベルWild Pitchから『Fruits Of Nature』(1991年)、『Unleashed』(1994年)といったアルバムをリリースしています。

今日紹介する1stアルバム『Fruits Of Nature』はグループの代表作。ジャケのイメージそのままに初々しく軽快なパーティー・チューンが満載のHip-Hopアルバムです。

クラシックと呼べる「One to Grow On」「Blue Cheese」をはじめ、Hip-Hopの楽しさがギュッと詰まっています。

De La SoulA Tribe Called QuestあたりのNative Tongues系の作品がお好きな人であれば気に入る1枚だと思います。

この頃のHip-Hopって、キャッチーでグッド・ヴァイヴに溢れていたなぁ・・・・

全曲紹介しときやす。

「One to Grow On」
シングルにもなったHip-Hopクラシック。ジャジーでユルめなトラックをバックに、軽快なフロウを聴かせてくれます。Kid Magicによる擦りもいい感じ。Blue Mitchell「Good Humour Man」、Bill Cosby「Ursalena」、James Brown「Funky President」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=9X4uZqxcwSU

「Kraftworks」
Lee Morgan「The Sidewinder」ネタのジャズ・ロックなトラックが印象的です。Eddie Bo「Hook and Sling Pt. 1」もサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=eYBBH82l-Mc

「Morals」
Bill Withers「Moanin' and Groanin'」ネタの哀愁トラックが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=I97AH10pq8k

「Blue Cheese」
本作のキラー・チューン。シングルにもなったHip-Hopクラシックです。大ネタDelegation「Oh Honey」のループが実に心地好い軽快なパーティー・チューン。Solomon Burke「Get Out of My Life, Woman」、Funkadelic 「You'll Like It Too」もサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=8OUJ0G9_Gik

「Swing It to the Area」
前半はアッパーなファンキー・トラック。終盤はテンポを落としてメリハリをつけています。Otis Redding「Mr. Pitiful」、Tower of Power「Cleo's Back」、The Honey Drippers「Impeach the President」をサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=TShEAnX6cYc

「Never Never Land」
Berkeley Carroll Summer Choirがヴォーカルで参加しています。トラックは哀愁モードですが、De La Soulに通じるユルさにグッときます。Lyn Collins「(Think) About It」、Michael Jackson「Got To Be There」をサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=6RggEJ1D_ag

「You Got My Back」
90年代前半Hip-Hopらしいトラックがいいですね。オルガン・ループとサックス・ネタが心地好いです。
http://www.youtube.com/watch?v=NfWIyRCMESw

「Jive Talk」
The Flock「Tired of Waiting」ネタのループがミステリアスです。James Brown「Talkin' Loud & Sayin' Nothing 」もサンプリング。ミドルスクールらしい魅力に溢れています。
http://www.youtube.com/watch?v=uxaijRm6m78

「Feelings」
Alton Sharpton、Tonya Wilcoxをフィーチャー。 Thelma Houston「Saturday Night, Sunday Morning」ネタのループがソウルフル&キャッチーです。90年代前半のHip-Hop好きであれば思わずニンマリするはず!
http://www.youtube.com/watch?v=_DvvLnVQ8nE

「Any Way the Wind Blows」
Syl Johnson「Any Way the Wind Blows」の声ネタ、Al Green「Here I Am (Come and Take Me)」のピアノ・ループ、Melvin Bliss「Synthetic Substitution」のブレイクが織り成すソウルフル・トラックがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=7_6ieg5r8fA

「Pass It On」
Kwazi、Prophetをフィーチャー。Native Tongues系に通じるユルさがたまりません。The Pointer Sisters「Yes We Can Can」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=vODTINiqDqo

「Woman Be Out」
Tom Scott & The L.A. Express「Sneakin' in the Back」をサンプリングしたファンキー・トラックにのって絶妙なフロウを聴かせてくれます。Wilson Pickett「Get Me Back on Time, Engine #9」の声ネタも印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=jC3MBO7xUxQ

「Hey Here We Go」
De La Soul好きであれば、必ず気に入るはずのパーティー・チューン!Run-D.M.C.『「Here We Go (Live at the Funhouse)」の声ネタも絶妙です。
http://www.youtube.com/watch?v=BxAxmX051G0

「It's Gonna Last」
哀愁モードなのに、どこかユルさが漂います。ラストはRamsey Lewis「Julia」、Doug E. Fresh & Slick Rick「La Di Da Di」のサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=P1oexMF9LA8

『Unleashed』(1994年)
Unleashed
posted by ez at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする