2014年01月07日

L.T.D.『Devotion』

Jeffrey Osborne擁するファンク/ソウル・グループの絶頂期の1枚☆L.T.D.『Devotion』
Devotion
発表年:1979年
ez的ジャンル:大所帯ファンク/ソウル・グループ
気分は... :捧げます!

Jeffrey Osborne擁する大所帯ファンク/ソウル・グループL.T.D.の6thアルバム『Devotion』(1979年)です。

L.T.D.(Love Togetherness Devotion)は1968年ノースカロライナ州で結成されたグループ。その後N.Y.を拠点に活動しますがチャンスに恵まれず、その間に新メンバーJeffrey Osborneを迎え、拠点をL.A.に移します。

L.A.でA&Mとのレコード契約に成功したL.T.D.は、1974年に1stアルバム『Love, Togetherness & Devotion』、2ndアルバム『Gittin' Down』をリリースします。

3rdアルバム『Love To The World』(1976年)あたりからブレイクするようになり、『Something To Love』(1977年)、『Togetherness』(1978年)、『Devotion』(1979年)という三部作でグループは人気を不動のものとし、「Love Ballad」(『Love To The World』収録)、「(Every Time I Turn Around) Back in Love Again」(『Something To Love』収録)、「Holding On (When Love Is Gone)」(『Togetherness』収録)という3曲の全米R&Bシングル・チャートNo.1を生み出しています。特に「(Every Time I Turn Around) Back in Love Again」は全米シングル・チャートでも第4位になる大ヒットとなりました。

こうしたグループの成功と共に、リード・シンガーJeffrey Osborneが注目を浴びるようになります。
結局、『Shine On』(1980年)を最後にJeffrey Osborneはグループを去り、ソロ活動を開始します。グループはその後も『Love Magic』(1981年)、『For You』(1983年)といったアルバムをリリースしますが、以前のような成功を収めることができず、解散しました。

今日紹介する『Devotion』(1979年)は、フィリーソウルの重鎮Bobby Martinがプロデュースした『Something To Love』(1977年)、『Togetherness』(1978年)、『Devotion』(1979年)というグループ名に因んだタイトルの三部作の最終作となったアルバムです。

アルバム・ジャケからしてEW&Fあたりを意識した大所帯バンドらしいものになっていますね。

本作におけるメンバーは、Alvino M. Bennett(ds)、Lorenzo Carnegie(ts、as)、John McGhee(g)、Abraham "Onion" Miller(ts)、Jeffrey Osborne(vo、per)、Billy Osborne(key、vo、per)、Jake Riley(tb)、Carle Vickers(tp、fl、per)、Jimmy "J.D." Davis(p、el-p、key)、Henry Davis(b、fl)。

シングル曲「Dance 'N' Sing 'N'」をはじめ、ファンキーな味わいのディスコ/ファンク色が強いアルバムですが、サンプリング・ソースとしても人気のバラード「Stranger」、僕のお気に入りのメロウ・チューン「Promise You'll Stay」など全体構成もいい感じです。

グループの絶好調ぶりを感じることができる充実の1枚です。

全曲紹介しときやす。

「One On One」
軽快なギター・カッティングと共にスタートすりディスコ・チューン。切れ味のある演奏がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=EqWlwAlG7Yw

「Share My Love」
アルバムからの2ndシングル。美しいラブ・バラード。Jeffrey Osborneのヴォーカルの魅力を堪能しましょう。Jeffreyを盛り立てるコーラスも素晴らしい!
http://www.youtube.com/watch?v=gOPVEwqzlI4

「Stand Up L.T.D.」
本作らしいファンキー感が最も強調された曲です。グループのファンキーな魅力が凝縮された演奏を満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=_c56XkiDjgg

「Say That You'll Be Mine」
軽やかなファンキー・メロウ。ファンキーながらもメロディアスなのがいいですね。John McGheeのギターが格好良いです!
http://www.youtube.com/watch?v=s68GJhPEm-A

「Dance 'N' Sing 'N'」
アルバムからのリード・シングルとして全米R&Bチャート第15位となっています。本作らしいファンキーな味わいが強調されたディスコ・ファンクに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=XhHeXlj1sKk

「Sometimes」
Jimmy "J.D." Davisの軽快なピアノが先導するエレガントなダンサブル・チューン。センスのあるアレンジが僕のお気に入り!
http://www.youtube.com/watch?v=faEECdol8Ko

「Promise You'll Stay」
僕のお気に入りの素敵なメロウ・チューン。サンセット・モードで聴きたい雰囲気の1曲ですね。Jeffreyのヴォーカルもサイコー!♪約束しておくれ♪ここにいるって約束しておくれ♪
https://www.youtube.com/watch?v=fxd_7ixLIak

「Stranger」
アルバムからの3rdシングルとして全米R&Bチャート第14位となっています。厳かさを持つオーケストレーションを配した壮大なバラードです。サンプリング・ソースとお馴染みのコーラス・パート部分が実に印象的ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=apGzq9U9Sd0

R. Kelly「Half on a Baby」、Kirk Franklin「Imagine Me」、Ultimate Kaos「Some Girls」、Beenie Man「Romie」、Frankie「I Have Love」 等でサンプリング・引用されています。

「Feel It」
「Sometimes」、「Promise You'll Stay」と並ぶ僕のお気に入り!爽やかに疾走するアーバン・メロウ・ダンサー。ありがちな曲調ですが、このタイプは大好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=J2Gcoy9C53k

L.T.D.の他作品もチェックを!

『Love To The World』(1976年)
Love to the World

『Something To Love』(1977年)
Something to Love

『Togetherness』(1978年)
Togetherness

『Shine On』(1980年)
Shine on

『Love Magic』(1981年)
ラヴ・マジック

『For You』(1983年)
For You
posted by ez at 04:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする