2014年01月09日

Wagon Cookin'『Appetizers』

スペイン産フューチャー・ジャズ/ハウス作品☆Wagon Cookin'『Appetizers』
wagon cookin' appetizers.jpg
発表年:2003年
ez的ジャンル:スペイン産クロスオーヴァー/ラテン・ハウス
気分は... :ローズのメロウな響き・・・

今回はスペイン産のフューチャー・ジャズ/ハウス作品、Wagon Cookin'『Appetizers』です。

Wagon Cookin'はスペイン人であるJavier Garayalde Oses(Javier Garayalde Jr.)というLuis Garayalde Osesによる兄弟ユニット。

彼らの父親Javier Garayaldeはスペインでは有名なジャズ・サックス/フルート奏者なのだとか。

2001年から作品をリリースし、デビュー作である本作『Appetizers』(2002年)を皮切りに、これまで『Everyday Life』(2004年)、『2 Faces』(2007年)、『Eleven』(2011年)といったアルバムをリリースしています。

元々はスペインを拠点にしていましたが、4thアルバム『Eleven』(2011年)からは拠点をブラジルへ移したようです。

さて、今日紹介する『Appetizers』は2002年にリリースした彼らのデビュー作ですが、上記のジャケはこ2003年にリリースされた国内盤のものです。

オリジナルのアルバム・ジャケはこちらです。

『Appetizers』(2002年) ※オリジナル
Appetizers

国内盤はジャケのみならず収録曲も一部異なるので気を付けてください。特にMaurice Fulton、Jazztronikによるリミックスは国内盤のみの収録です。

個人的なイメージとして、もっとハウス色が強い作品なのかなと思っていましたが、実際は生音を重視したラテン色の強いクロスオーヴァー/フュージョンという印象です。実にジャズ/フュージョン的な演奏で貫かれています。

父Javier Garayaldeがサックス&フルートで参加していますが、予想以上に目立っています。

インスト中心ですが、フェンダーローズがメロウに響く演奏が多いせいか、どの曲も実に心地好くメリハリが効いています。

バカンス・モードの作品をお探しの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。 ※国内盤の構成です。

「Intro」
フェンダー・ローズがメロウに響く心地好いプロローグ。

「Natural High」
Sheilah Cuffyの女性ヴォーカルをフィーチャーした爽快なジャジー・ハウス。父Javier Garayaldeのサックス&フルートで好サポートしています。Sheilah Cuffyの低音ヴォーカルが実にクールでいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=R_9FlD6H2eg

「Earth」
ラテン・フレイヴァーが程良く効いた10分超のフューチャー・ジャズ/クロスオーヴァー・ハウス。フェンダー・ローズと父Javier Garayaldeのサックスが目立っています。バカンス・モードのジャズ/フュージョン的な仕上がりで演奏にメリハリがあるので心地好く10分超を楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=16D_KUhLSiQ

「Salt & Pepper」
この曲はラテン色を前面に押し出しています。ラテン・パーカッションが心地好く鳴り響きます。それでも熱くなり過ぎずクールな演奏に徹しているのがいいですね。父Javier Garayaldeのサックスが格好良すぎます。

「Mar (Acoustic Version)」
後述する「Mar」の別ヴァージョン。アコースティック・ボッサな雰囲気で聴かせてくれます。

「Appetizer」
ラテン・リズムにのって父Javier Garayaldeのフルートにフリューゲルホーンが絡み、妖しげに響きます。

「Magic」
ラテン・リズムが軽快に鳴り響くクロスオーヴァーなインスト。

「Mar」
アルバムに先駆けシングル・リリースしていた楽曲。Fernanda Cabralの女性ヴォーカルをフィーチャーしたラテン・フレイヴァーのクロスオーヴァー・ハウス。少しレイジーなFernanda Cabralのヴォーカルがバカンス気分を高めてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=kiIhfbbxzx4

「Con Un Daiquiri」
フェンダーローズを中心にフュージョン的な演奏を楽しめます。

「Naturally Vibrant」
ブラジリアン・フレイヴァーです。アルバムの中でいいアクセントになっています。

「Stretch Your Mind」
ホーン・セクションが盛り上げてくれるキャッチーな仕上がり。Sheilah Cuffyの女性ヴォーカルが控えめに入っています。

「Hotter Than Fire」
軽快なラテン・クロスオーヴァー。トランペットが大きくフィーチャーされています。

「Naturally Vibrant (Maurice Fulton Remix)」
国内盤オンリーのリミックスその1。ブラジリアン・リズムが強調されたリミックスとなっています。

「Magic (Jazztronik Remix)」
国内盤オンリーのリミックスその2。Jazztronikらしいスタイリッシュなリミックスに仕上がっています。

「One Way No Way」
ラストは終わりゆくバカンスを惜しむかのような余韻のある演奏で締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=quvTaYe-eQk

Wagon Cookin'の他作品もチェックを!

『Everyday Life』(2004年)
Everyday Life

『2 Faces』(2007年)
2 Faces (Dlx) (Dig)

『Eleven』(2011年)
11: Eleven
posted by ez at 07:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする