2014年01月21日

Hubert Laws『Family』

人気ジャズ・フルート奏者によるフリーソウル・クラシック「Family」収録!☆Hubert Laws『Family』
Family
発表年:1980年
ez的ジャンル:音楽一家系ジャズ・フルート
気分は... :フルートが主役です!

今回はジャズ・フルート奏者Hubert Lawsが1980年にリリースした『Family』です。

Hubert Lawsは1939年テキサス州ヒューストン生まれのフルート奏者。音楽一家Lawsファミリーの次男であり、四男Ronnieはサックス奏者として、三男Johnnie、長女Eloise、次女Debraはシンガーとして活動しています。

Hubertは初期Jazz Crusadersに参加し、ジュリアード音楽院卒業後、本格的なプロ活動を開始。60年代後半から80年代初めにかけて数多くのリーダー作を残しています。また、サイドメンとしても数多くのレコーディングに参加しています。

今日紹介する『Family』は、フリーソウル、Hip-Hop方面から再評価の高い1枚です。

アルバム全体としては親しみやすいフュージョン作品といった印象です。

レコーディングにはHubert Laws(fl、piccolo)以下、Nathan East(b)、Leon Ndugu Chancler(ds)、Bobby Lyle(key)、Chick Corea(key)、Earl Klugh(g)、David T. Walker(g)、Debra Laws(vo)等が参加しています。

キラー・チューン「Family」、サンプリング・ソースとしても人気の「What a Night」、ファンキー・ブラジリアン・フュージョン「Wildfire」、亡きMinnie Ripertonに捧げられた「Memory of Minnie (Riperton) 」 などキャッチーな演奏を楽しめます。

脇役の楽器のイメージが強いフルートがしっかり主役を務めているのがいいですね。

全曲紹介しときやす。

「Ravel's Bolero」
Maurice Ravel作。オープニングはクラシックのカヴァーです。クラシックの素養もあるHubert Lawsらしい選曲かもしれません。

「What a Night」
Hubert Laws作。落ち着きのあるメロウ・フュージョンです。フルートを堪能するにはこの位のミディアム・テンポがいいかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=QXi7zqyyoOM

Zhane「Last Dance」をはじめ、LL Cool J「Mr. Smith」、Bushwackass「Caught Up in the Game」等のサンプリング・ソースとしても人気です。
LL Cool J「Mr. Smith」
 http://www.youtube.com/watch?v=4HZytB4wPp4
Bushwackass「Caught Up in the Game」
 http://www.youtube.com/watch?v=T91bTbB6m6o
Zhane「Last Dance」
 http://www.youtube.com/watch?v=c4Qw6gGGjCE

「Wildfire」
Nathan East作。疾走するファンキーなブラジリアン・フュージョン。Nathan East & Leon Ndugu Chanclerのリズム隊の活躍も目立ちます。
http://www.youtube.com/watch?v=QH31S06r3SA

「Family」
Hubert Laws作。タイトル曲は妹Debra Lawsをフィーチャーした本作のハイライト。フリーソウル・クラシックとしても人気のアーバン・メロウ・フュージョンです。Debraのヴィヴィドなヴォーカルと軽やかなHubertのフルートを満喫できます。Nathan Eastのベースもいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=k5Vd454LvR0

Mondo Grossoがカヴァーしていましたね。僕も『Born Free』収録のMondo Grossoヴァージョンを聴いて、本曲のことを知った次第です。
Mondo Grosso「Family」
 http://www.youtube.com/watch?v=EaJeT0PaDbM

また、The Beatnuts「Ya Betta Believe It」、Heather B「If Headz Only Knew」、Sadat X「Famalame」、Kero One「The Cycle Repeats (Remix)」のサンプリング・ソースになっています。

The Beatnuts「Ya Betta Believe It」
 http://www.youtube.com/watch?v=263jDw-1BSM
Sadat X「Famalame」
 http://www.youtube.com/watch?v=HNFdBDTRA94

「Memory of Minnie (Riperton) 」
Hubert Laws作。タイトルの通り、前年惜しくも逝去したMinnie Ripertonに捧げられた楽曲です。といっても湿っぽくならずに、美しく爽やかな演奏を聴かせてくれます。Chick Coreaがピアノ・ソロで聴かせてくれます。

「Say You're Mine」
Hubert Laws作。ラストは美しきバラードかと思わせる序盤から一気にファンキー・モードへ!ファンキー・ホーン隊をHubertのフルートが牽引します。

Hubert Lawsの他作品もチェックを!

『The Laws of Jazz』(1964年)
ザ・ロウズ・オブ・ジャズ

『Flute By-Laws』(1966年)
フルート・バイ・ロウズ

『Laws' Cause』(1968年)
ロウズ・コウズ

『Afro-Classic』(1970年)
Afro-Classic

『The Rite of Spring』(1971年)
春の祭典

『Wild Flower』(1972年)
ワイルド・フラワーズ

『Morning Star』(1972年)
Morning Star

『In the Beginning』(1974年)
In the Beginning (Cti Records 40th Anniversary Edi

『The Chicago Theme』(1975年)
シカゴ・テーマ

『The San Francisco Concert』(1975年)
サンフランシスコ・コンサート(紙)

『Romeo & Juliet』(1976年)
Romeo & Juliet

『Say It With Silence』(1978年)
サイレンス

『Land of Passion』(1978年)
Land of Passion

『Make It Last』(1983年)
Make It Last
posted by ez at 02:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする