発表年:1972年
ez的ジャンル:重量ファンク/ファンク・ロック
気分は... :こんなBloodstoneも好きです!
今回は70〜80年代に活躍したソウル・グループBloodstoneのデビュー・アルバム『Bloodstone』(1972年)です。
1962年カンザスシティで結成されたThe Sinceresを前身とするソウル・グループBloodstoneの紹介は、『Party』(1984年)に続き2回目となります。
このデビュー・アルバムはDecca Recordsからリリースされた英国録音作品であり、当時本国アメリカではリリースされなかった幻のデビュー・アルバムです。
本作におけるメンバーはCharles McCormick(b、vo)、Willis Draffen(vo、g)、Charles Love(vo、g)、Harry Williams(key、vo)、Roger Durham(per)、Eddie Summers(vo、ds)。
本作ではロック色の強い荒削りなファンク・サウンドが中心の構成であるため、素晴らしいヴォーカルワークが魅力のソウル・グループとしてのBloodstoneをイメージするとギャップがあるかもしれません。その意味では賛否両論あるアルバムだと思います。
それでもSly & The Family StoneやThe Isley Brothersが好きな人や、レア・グルーヴ好きの人にはグッとくる1枚ではないかと思います。
個人的には「Friendship」や「Lady of the Night」をはじめ、単純に格好良いファンキー・グルーヴのオンパレードでとても気に入っています。
O. C. Smithのヒット曲カヴァー「Little Green Apples」以外はグループのオリジナルです。
重量ファンクで押しまくる荒削りなBloodstoneもなかなかいいですよ!
全曲紹介しときやす。
「Sadie Mae」
Eddie Summers作。このファンキーなオープニングでKOされていまいます。軽くラテン・フレイヴァーが効いているのが僕好み!
http://www.youtube.com/watch?v=TLko6vEkQuA
「Take These Chains」
Eddie Summers作。ソウルフルなヴォーカルワークとロック色の強いファンク・サウンドの融合がたまりません。単純に格好良い演奏だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=CyIfTpNz5P0
「You Don't Mean Nothing」
Charles McCormick作。ワウワウ・ギターが生み出す荒削りなファンキー・グルーヴが腰にきます!
http://www.youtube.com/watch?v=wO8cFMiiAvs
「Little Green Apples」
Bobby Russell作。O. C. Smith、1968年のヒット曲をカヴァー。ソウル・グループらしいスウィートなコーラスワークを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=VPf-KcDJvkk
「This Thing Is Heavy」
Charles McCormick作。開放感のあるファンキー・チューン。軽快なレゲエ・チューンと一緒に聴きたくなります。
「Friendship」
Eddie Summers作。本作のハイライトと呼べるディープなファンク・チューン。Sly & The Family StoneやThe Isley Brothersに通じるものを感じます。重量ファンクにも関わらず、コーラスワークはしっかりソウルしているのが彼ららしいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=XKS-6Kmz14Q
「Lady of the Night」
Eddie Summers作。アルバムの中でも最もロック色の強い重量ファンク・サウンドを満喫できます。このパワフルなファンキー・サウンドはグッときます。
「Dumb Dude」
Charles Love作。ラストはビター・スウィートな雰囲気にグッとくるソウル・バラードで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=_y-1ile4yek
Bloodstoneの他作品もチェックを!
『Natural High』(1973年)
『Unreal』(1974年)
『I Need Time』(1974年)
『Riddle of the Sphinx』(1975年)
『Train Ride to Hollywood』(1975年)
『Do You Wanna Do A Thing』(1976年)
『Don't Stop』(1979年)
『We Go A Long Way Back』(1982年)
『Party』(1984年)