2014年02月27日

Lack Of Afro『My Groove Your Move』

キャッチーなワンマン・ファンク/ブレイクビーツは健在!☆Lack Of Afro『My Groove Your Move』
My Groove Your Move
発表年:2009年
ez的ジャンル:UKファンク&ブレイクビーツ
気分は... :新作も楽しみ・・・

今回はUKのマルチ奏者/DJ/プロデューサーLack of Afroの2ndアルバム『My Groove Your Move』(2009年)です。

Lack of AfroことAdam Gibbonsの紹介は、衝撃のデビュー・アルバム『Press On』(2007年)に続き2回目となります。

最新作『Music for Adverts』をリリースしたばかりのLack of Afro。日本への流通はこれからなので、まだ全体は未聴ですが、ヴォーカル比重が高まり、ヴィンテージ・ソウル感も高まった内容になっているようです。早く聴きたいですね。

『Music for Adverts』(2014年)
Music for Adverts

今回は新作の前に過去作品のおさらいということで2ndアルバム『My Groove Your Move』(2009年)をセレクト。本作も1st『Press On』同様に、キャッチーなワンマン・ファンク/ブレイクビーツを堪能できます。

ゲストとしてRoxie Ray(Dojo Cuts)Wax等のシンガー、ラッパーをフィーチャーしています。

この人の場合、余計な説明は不要で痛快なファンキー・サウンドを耳にするのが一番ですね!

全曲紹介しときやす。

「Biding Our Own Time (Intro) 」
イントロ。
http://www.youtube.com/watch?v=XMaRQU8zD-E

「Special Baby」
ジャジー・ピアノとパワフルなビーツが織り成すファンキー・ブレイクビーツ。木霊するかのような揺らめくヴォーカルも印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=916SRQR0tjg

「International」
Wax & Herbal Tをフィーチャー。アルバムからのシングルです。ラガ調ラップがUKらしいですよね。
http://www.youtube.com/watch?v=JFNTtDklZZ0

「Together At Last」
何処となくイナたいピアノ・ループに好感を持ってしまいます。あえてチープ&レトロなサウンドで攻めくるあたりがLack Of Afroの心憎いところですね。
http://www.youtube.com/watch?v=dJTNFpv_PYc

「Mo' Filth」
うねるシンセベースのループが印象的なジャズ・ファンク調の仕上がり。ブリブリしたファンク感がたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=tCuRo_YBSBk

「Beautiful Here」
美しいピアノ・ループにグッとくるまさにビューティフル・ブレイクビーツ。
http://www.youtube.com/watch?v=z_u_7y9abHM

「Closer To Me」
Dojo CutsのRoxie Rayをフィーチャー。少しレイジーなRoxieのハスキー・ヴォーカルがマッチするファンキー・グルーヴです。
http://www.youtube.com/watch?v=evIxvv4gY3k

「The Basis」
これはブレイクビーツというよりも、殆どPlacebo「Humpty Dumpty」のカヴァーに近いかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=Z9uawo29IPA

「Suspicious Glow」
Waxをフィーチャー。不穏の空気の漂うHip-Hopチューンは一筋縄ではいかない Lack Of Afroらしくていいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=aqQCfoDuy30

「Rejection In 6/8 Time」
レトロな美学で貫かれた仕上り。つなぎの1曲としてはいいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=cSsBxb1Xy3g

「Tell Me What Happens Now」
再びRoxie Rayをフィーチャー。哀愁モードの中でRoxie Rayがソウルフルなヴォーカルを披露してくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=-sNlain6Pm0

「Rhythm Come Forward」
ベタですがこういうど真ん中ファンクな痛快ブレイクビーツは聴いていて気持ちいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=djszVy5G1lc

「A New Sound (Outro)」
アウトロ。
http://www.youtube.com/watch?v=30lGSBjkpUg

他のLack of Afro作品もチェックを!

『Press On』(2007年)
Press on

『This Time』(2011年)
This Time
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2014年02月26日

The Dave Pike Set『Four Reasons』

本作でもシタール・グルーヴを聴くことができます!☆The Dave Pike Set『Four Reasons』
Four Reasons
発表年:1969年
ez的ジャンル:MPS系ジャズ
気分は... :体調が・・・

ジャズ・ヴァイヴ奏者Dave Pike率いるThe Dave Pike Setが1969年にリリースした『Four Reasons』です。

当ブログでこれまで紹介したDave Pike作品は以下の3枚。

 『Bossa Nova Carnival』(1962年)
 『Manhattan Latin』(1964年)
 The Dave Pike Set『Noisy Silence-Gentle Noise』(1969年)

Dave Pike(vibe)、Volker Kriegel(g、sitar、b)、Hans Rettenbacher(b、cello)、Peter Baumeister(ds、per)の4人から成るThe Dave Pike Setといえば、シタール人気曲「Mathar」『Noisy Silence-Gentle Noise』収録)の印象が強いと思います。

本作『Four Reasons』もKriegelのシタールをフィーチャーした「Greater Kalesh No. 48」からスタートします。シタール曲を期待するのであれば、「Greater Kalesh No. 48」がハイライトになるのかもしれません。

ただし、シタール曲で終わらないところがThe Dave Pike Setの魅力だと思います。静から動まで様々なタイプの楽曲を1枚の中で楽しむことができます。特にPeter Baumeisterのドラムが暴れる少しロックな"動"の楽曲が印象的です。「Goodtime Charlie At The Big Washdown」あたりはかなり格好良いと思います。

全曲紹介しときやす。

「Greater Kalesh No. 48」
Volker Kriegel作。KriegelのシタールとPikeのヴァイヴが疾走するサイケ・チューン。「Mathar」のようなシタール・グルーヴがお好きな方はぜひチェックを!
https://www.youtube.com/watch?v=guJQyolOy-M

「Professor Porno's Romance」
Dave Pike作。Pikeのヴァイヴの響きが煌めく軽快グルーヴ。

「Cornflower Girl」
J. A. Rettenbacher作。ワルツ調のロマンティック・チューン。KriegelのギターとPikeのヴァイヴが素敵なメロディを奏でます。

「The Seventh Day」
Dave Pike作。ラウンジ感覚の美しいバラード。

「Turn Around Mrs. Lot」
Dave Pike作。フリージャズ/アヴァンギャルドな演奏で暴れまくります。

「Goodtime Charlie At The Big Washdown」
J. A. Rettenbacher作。作者のRettenbacherのベースとPeter Baumeisterのドラムが牽引するエキサイティングな1曲。格好良さでいえばアルバム随一かも?KriegelのギターやPikeのヴァイヴも好調です。
https://www.youtube.com/watch?v=6HJtOOearfU

「A Nose Opener」
Volker Kriegel作。ジャズなのに、ジャズに収まらない感じがいいですね。

「Four Reasons/Sitting On My Knees」
Volker Kriegel作。「Four Reasons」はPikeのヴァイヴが哀愁のメロディを奏でるバラード。一方、「Sitting On My Knees」はKriegelのギターを中心としたグルーヴィーな演奏です。
http://www.youtube.com/watch?v=n_BB0rlEap4 ※「Sitting On My Knees」のみ

The Dave Pike SetDave PikeVolker Kriegelの他作品もチェックを!

『It's Time for Dave Pike』(1961年)
It's Time for Dave Pike

『Pike's Peak』(1962年) ※Bill Evansとの共演作
パイクス・ピーク

Dave Pike『Bossa Nova Carnival』(1962年)
ボサ・ノヴァ・カーニヴァル+リンボ・カーニバル

『Manhattan Latin』(1964年)
Manhattan Latin (Dig)

The Dave Pike Set『Got the Feeling』(1968年)
Got the Feeling

The Dave Pike Set『Noisy Silence-Gentle Noise』(1969年)
ノイジー・サイレンス-ジェントル・ノイズ(紙ジャケット仕様)

Dave Pike『The Doors of Perception』(1970年)
Doors of Perception

The Dave Pike Set『Live at the Philharmonie』(1970年)
Live at the Philharmonie (Mlps)

The Dave Pike Set『Infra-Red』(1970年)
Infra-Red

The Dave Pike Set『Album』(1971年)
アルバム

Volker Kriegel『Spectrum』(1971年)
Spectrum

The Dave Pike Set『Salomao』(1973年)
Salomao
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2014年02月24日

The Eliminators『Loving Explosion』

Brunswickからリリースされたファンキー&メロウ・ソウル作品☆The Eliminators『Loving Explosion』
ラヴィング・エクスプロージョン
発表年:1974年
ez的ジャンル:Brunswick系ミルウォーキー・ファンク/ソウル
気分は... :愛が爆発する!

今日は個人的にとても大切な1日。準備、段取りを怠らないように・・・

ノースカロライナ州で結成されたソウル/ファンク・グループThe Eliminators唯一のアルバム『Loving Explosion』(1974年)です。

The Eliminatorsは、James Funches(as、fl)、Nathaniel Williams(b)、Clifford Little(congas)、Carl Johnson(ds)、Calvin Rhodes(g)、James Anderson(org)、Robert Burris(g)、Godosakahi Jordon(ts)、Jonathan L. Robinson(tp、flh)、Levon Meyers (vo)、Donald Clark (vo、harmonica)という11人組大所帯バンド。

ハイスクール時代に結成されたバンドが原点のようです。その後、メンバーは別々のバンドで活動していましたが、1972年に再び集結し、The Eliminatorsとしてライブ活動を重ねるようになり、評判となっていきます。それに目をつけたのが老舗ソウル・レーベルBrunswickであり、グループはBrunswick傘下のBRCからアルバムをリリースする機会を得ます。そして、この時期にBRC作品を手掛けていたAlonzo Tuckerをプロデューサーに据え、制作されたアルバムが本作『Loving Explosion』です。

今日ではフリーソウル/レア・グルーヴ人気としてお馴染みの1枚ですね。僕もフリーソウルのコンピ『Free Soul the classic of Brunswick』で「Loving Explosion」を聴き、興味を持った次第です。

ハイライト曲「Loving Explosion」がサイコーなのは勿論ですが、ファンキー・グルーヴ良し、メロウなミディアム良し、情熱的なバラード良しとアルバム全編を通して充実した内容の1枚となっています。

ジャケのような情熱がアルバム全体に漲っています!
今日は本作のような情熱とパワーを欲している・・・

全曲紹介しときやす。

「Loving Explosion」
Carl Johnson/Alonzo Tucker作。前述のようにフリーソウル・クラシック。ヤングソウル的な魅力を持ったメロウなミディアム・グルーヴです。メロウなグルーヴとエモーショナルなヴォーカルが織り成す高揚感がサイコーです!
http://www.youtube.com/watch?v=32JhrHVhyE8

「Get Satisifed」
Carl Johnson/Alonzo Tucker作。ラテン・フレイヴァーの効いたグルーヴィー・ソウル。ニューソウルの香りもします。ラテンのパーカッシヴ感が僕好み!Thaide & DJ Hum「Nada Pode Me Parar」のサンプリングソースとなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=5D_lDRrFGD8

「Love Your Woman」
Donald Clark/Alonzo Tucker作。パワフルなグルーヴィー・ソウル。本作の中で語られることは少ない曲ですが、個人的には結構好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=qQ1glOT_COs

「Give It Up」
Carl Johnson/Alonzo Tucker作。J.B.モードのファンキー・チューン。ファンキーなリズム隊が一気に駆け抜けます。同じくBrunswickからアルバムをリリースしているExit 9あたりと一緒に聴きたくなるサウンドです。
http://www.youtube.com/watch?v=Oei0MO3FdPg

「Try, Try, Try」
Donald Clark/Alonzo Tucker作。少しイナたい哀愁ソウル・バラード。なかなかシブくていいです。
http://www.youtube.com/watch?v=YbwPyKvUxf8

「Blood Donors Needed (Give All You Can)」
Robert E. Miller作。David Ruffinの1972年のシングル曲をカヴァー。オリジナルをよりアッパーにしたグルーヴィー・ソウルで聴かせてくれます。この曲もかなり僕のお気に入り!
http://www.youtube.com/watch?v=rvCNs45X1K8

「Taking Love, And Making Love」
Carl Johnson/Alonzo Tucker作。甘いメロディを情熱的に歌い上げるソウル・バラード。スロウ系ではこの曲が一番好き!
http://www.youtube.com/watch?v=0pX7SxyPkHE

「Get Satisfied (Pt.2)」
Carl Johnson/Alonzo Tucker作。「Get Satisifed」のパート2。こちらはインストでフルートが入ったジャズ・ファンク調の仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=1iaXlk-mdeQ

「Loose Hips」
Carl Johnson作。この曲もJ.B.の流れを汲むファンキー・チューン。まさにルーズでヒップな格好良さがあります。ヴォーカルのコール&レスポンスもいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=XsFAl2forpw

「Rump Bump」
Donald Clark/Alonzo Tucker作。ラストはアーシーな味わいのロウ・ファンク。引き算の美学とでも呼びたくなる格好良いグルーヴにヤラれてしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=SlXqy96jZPA

ご興味のある方は、この時期の他のBrunswick作品もチェックを!

Maryann Farra & Satin Soul『Never Gonna Leave You』(1975年)
Never Gonna Leave You

Directions『Directions』(1975年)
ダイレクションズ(紙ジャケット仕様)

Strutt『Time Moves On』(1975年)
タイム・ムーヴス・オン

Exit 9『Straight Up』(1975年)
ストレイト・アップ(紙ジャケット仕様)

Step By Step『I Always Wanted To Be In The Band』(1976年)
I Always Wanted To B In The Band
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2014年02月23日

Rodina『Home』

ドリーミー&キュートなジャジー・ポップ作品☆Rodina『Home』
ホーム
発表年:2012年
ez的ジャンル:UK産ジャジー・ポップ
気分は... :安らかな休日・・・

昨日は朝から慌しい1日でしたが、何とか用件をすべてこなすことができ、久々に安らかな日曜を過ごせそうです。

今回はUK産のドリーミー&キュートなジャジー・ポップRodina『Home』(2012年)です。2012年に自主リリースした作品ですが、今年になって国内盤がリリースされました。

Rodinaは女性シンガーAoife HeartyThe New Mastersoundsのメンバーでもあるキーボード奏者であるJoe Tattonのユニット。

これまでデビュー・アルバム『Over the Sun』(2009年)、"The Wolf"ことDJ Christian Wolstenholmeとのコラボ作品『Rodina And The Wolf』(2012年)という2枚のアルバムをリリースしています。

本作『Home』は北欧作品のようなドリーミー&キュートな味わいを持ったジャジー・ポップ作品です。Aoifeのキュートな歌声にグッとくると同時に、ラテン、レゲエ、ハウス、クロスオーヴァーなどのエッセンスも取り入れ、幅広い音楽性を楽しめる1枚に仕上がっています。

レコーディングにはThe Cinematic OrchestraStuart McCallum(g)、The New MastersoundsのSam Bell(per)、Sam Gardner(ds)等が参加しています。

女子ジャズ的な印象をお持ちの方もいるかもしれませんが、The New Mastersoundsやクロスオーヴァー好みのダンサブルな楽曲もあり、侮れない1枚に仕上がっていると思います。

全曲紹介しときやす。

「What Is It About Today」
オープニングな小粋なスウィング・ポップ。ノスタルジックなテイストをスタイリッシュに聴かせてくれるのがいいですね。

「Home」
メロウなジャジー・ポップ。Aoifeのキュート&ピュアなヴォーカルが優しく包み込んでくれます。こんな素敵な歌声が待っているならば、お家に帰りたくなる(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=FX6mE49Jsic

「Magic」
パーカッションやフィドルが入ったトラッド感覚の美しいジャジー・ポップ。適度にパーカッシヴなのがいいですね。

「Mr Lee」
クロスオーヴァー/アシッド・ジャズ好きの人はグッとくるであろう疾走するダンシング・ジャズ!このあたりがJoe Tattonのサウンド・センスだと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=V7A7FJx0LaM

「I Got Lost」
美しいストリングスをバックにした哀愁チューン。Joe Tattonのメロウな鍵盤も印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=XVTDcNJqIR0

「In Your Hands」
哀愁モードで疾走します。独特のヒンヤリとした雰囲気がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=8Y3_-vD8TFU

「When The Stars Come」
ロマンチックな星空のジャジー・ポップ。本作らしいピュアな魅力が溢れています。

「Living The High」
モロにレゲエしています。少し気怠いAoifeのヴォーカルがレゲエのリズムとよくマッチしています。

「Drop Of Rain」
哀愁モードのレイニー・ジャジー・ポップ。雨の日の気分が伝わってきます。

「Dust (On The Piano Keys)」
静から動へと徐々に変化していく感じが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=_oMETm2syXk

「New Road (Original Version)」
クールな哀愁グルーヴ。バンジョーの音色がいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=IV-RgCWSNOg

「If There's Something I Can Do」
ジャジー・ボッサ調の仕上がり。Aoifeの切ないヴォーカルがたまりません。

「Silvermine (Original Version)」
アッパーなラテン・ハウス。Aoifeのヴォーカルも妖しく艶めかしく迫ってきます。

「Rebel For My Soul」
ラストはダンサブルなアッパー・チューンで締め括ってくれます。The New Mastersounds好きの人にはグッとくる仕上がりなのでは?ホーン隊も盛り上げてくれます。

国内盤にはボーナス・トラックとして、「Mr Lee (Tom Taylor's Deeper Shades Of Jazz Version)」が追加収録されています。

『Over the Sun』(2009年)
Over the Sun
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2014年02月22日

Joe Bonner『New Beginnings』

美しいピアノが心の奥に響くスピリチュアル・ジャズ作品☆Joe Bonner『New Beginnings』
New Beginnings
発表年:1974年
ez的ジャンル:スピリチュアル・ジャズ系ジャズ・ピアノ
気分は... :この感動をあなたに・・・

今回はスピリチュアルなジャズ・ピアノ作品Joe Bonner『New Beginnings』(1988年)です。

Joe Bonner(Joseph Bonner)は1948年、米国ノースカロライナ州生まれのジャズ・ピアニスト。

McCoy Tynerから影響を受けた彼のピアノは、Pharoah Sanders、Richard Davis、Billy Harper、Woody Shaw等の作品で聴くことができます。

また、自身のリーダー作として、『Triangle』(1975年)、『The Lifesaver』(1975年)、『Angel Eyes』(1976年)、『Parade』(1979年)、『Impressions of Copenhagen』(1981年)、『Devotion』(1983年)、Joe Bonner & Johnny Dyani 『Suburban Fantasies 』(1983年)、『Suite for Chocolate 』(1985年)、『New Life』(1986年)、『New Beginnings』(1988年)といったアルバムをリリースしています。

Pharoah Sanders好きの僕の場合、Pharoah作品でJoe Bonnerのピアノを聴く機会が多いですね。当ブログで紹介したPharoah作品でいえば、『Elevation』(1973年)、『Love In Us All』(1975年)、『Journey To The One』(1980年)、『Rejoice』(1981年)といったアルバムにBonnerが参加しています。

今日紹介する『New Beginnings』(1988年)は、一部チェロやヴォーカルも入っていますが、基本的にはBonnerのピアノ・ソロ(p、el-p)作品に仕上がっています。

Laurie Antonioliのヴォーカルをフィーチャーしたスピリチュアル・ジャズ「Soft Breezes」、ピースフルで心揺さぶる「The Revolution」、ピアノとチェロが織り成す「New Beginnings」などBonnerのピアノタッチを存分に楽しめる1枚に仕上がっています。

「A Child Is Born」以外はJoe Bonnerのオリジナルです。

スピリチュアル・ジャズ好きの人にはぜひチェックして欲しいピアノ・ソロ作品です。
思いがけず感動すると思いますよ!

全曲紹介しときやす。

「Soft Breezes」
Laurie Antonioliのヴォーカルをフィーチャーした美しきスピリチュアル・ジャズ。Bonnerの鍵盤の響きが心の奥まで届き、安らかな気持ちにさせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Sphz52LzP2E

「The Revolution」
Pharoah Sanders好きの人であれば、Bonnerらしいピアノタッチに歓喜するであろう心揺さぶるスピリチュアル・ジャズ。ピースフルな魅力に溢れた素晴らしいピアノを堪能できます。

「A Child Is Born」
Thad Jones作。アルバムの中でも最もピュアな美しさに溢れた演奏です。子供の持つ純粋さがそのまま音になったようです。

「New Beginnings」
美しいタッチのピアノとチェロの弦の響きが織り成す叙情的な音空間に引き込まれます。優しく語りかけてくるようなBonnerのピアノにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=dAwkBP27IUM

「Primal Scream」
緩急のあるタッチでピアノ・ソロならではの魅力を満喫できます。

「Ode To Trane」
ラストはリリカルなピアノ・ワールドで締め括ってくれます。美しくもどこか切ないメロディがたまりません。

Joe Bonnerの他作品もチェックを!

『Triangle』(1975年)
Triangle

『Parade』(1979年)
Parade

『Impressions of Copenhagen』(1981年)
Impressions of Copenhagen

『Devotion』(1983年)
Devotion

Joe Bonner & Johnny Dyani 『Suburban Fantasies』(1983年)
サバーバン・ファンタジーズ

『Suite for Chocolate 』(1985年)
スイート・フォー・チョコレート

『New Life』(1986年)
New Life
posted by ez at 10:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする