発表年:1974年
ez的ジャンル:エキゾチック系フリーソウル
気分は... :胸が痛くなりマス・・・
フィギュアスケート女子SP終了・・・
こんな悲しい結果になりそうな予感もありましたが、いざ目の当りにすると胸が痛くなりますね。その影響からか記事を書く気にならず昨日はサボってしまいました。
ということで、昨日書きかけた記事の続きを・・・
エキゾチックな女性シンガーWilma Readingの2ndアルバム『Take A Closer Look』(1974年)です。フリーソウル/カフェ・アプレミディ好きの人には認知度の高いアルバムなのでは?
Wilma Readingはイギリス人とタヒチ人の混血としてオーストラリアのメルボルンで生まれた女性シンガー。『On Fire』(1972年)、『Take A Closer Look』(1974年)、『Wilma Reading』(1976年)といったアルバムをリリースしています。
フリーソウル/カフェ・アプレミディ好きの人にとっては、『Cafe Apres-midi Pastille』収録の人気曲「More Today Than Yesterday」(The Spiral Starecaseのカヴァー)が聴けるアルバムとしてお馴染みだと思います。
僕はもっとメロウ・ソウル色の強いアルバムをイメージしていましたが、実際聴くとエヴェーグリーンな魅力のポップ・チューンや、60年代モータウン・ガールズ・グループへのオマージュなどが印象的です。かと思えばロッキンな楽曲やフォーキーな味わいのサウンドも聴かれ・・・
特定ジャンルでは括れない、まさにフリーソウルな1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Take A Closer Look」
Ralph MacDonald/ William Salter作。タイトル曲はハイライト曲「More Today Than Yesterday」に次ぐ人気曲だと思います。込み上げ系の哀愁メロウ感がたまりません。
「Looking For Another Pure Love」
Stevie Wonder作。名盤『Talking Book』収録曲のメロウ・カヴァー。
「Two Can Have A Party」
Johnny Bristol/Harvey Fuqua/Thomas Kemp作。Marvin Gaye & Tammi Terrellのカヴァー。この曲はモロに60年代モータウン・ガールズ・グループしています。
「Sing A Song For The People」
H. Price & D. Walsh作。ポップスの公式で作られたような親しみやすくエヴェーグリーンな魅力があります。
「There's Something About You」
Holland-Dozier-Holland作。H-D-H作品をロッキン・モードでカヴァーしています。僕はこういう感じはあまり好きではありませんが。
「How Do You Like It So Far」
Wilma Readin/Barrie Guard作。本作唯一のWilmaのオリジナル。甘く切ないメロディをキュートに歌い上げます。
「More Today Than Yesterday」
Patrick Upton作。前述のようにソフトロック・グループThe Spiral Starecaseの代表曲のカヴァーであり本作のハイライト。 まさにフリーソウルな魅力を持つヤングソウル的な魅力持つサニーサイドなメロウ・ソウル。ポジティヴなヴァイヴに溢れた名曲をWilmaが高らかに歌います。
「Rain」
Jose Feliciano作。哀愁モードでWilmaが歌い上げます。昭和歌謡を聴いているような気分になる仕上りです。
「I'm No Good For You Baby」
Neil Sedaka作。軽快なポップ・チューンを自由に満ちたヴォーカルで歌い上げます。
「Down At Our Place」
C.Torrey作。この曲も60年代モータウン・ガールズ・グループへのオマージュといった感じです。でもWilmaの歌声にはこのタイプの曲がマッチしますね。
http://www.youtube.com/watch?v=t7Q8KRda0rw
「Keep The Faith」
Mark James作。ラストはミステリアスなフォーキー・メロウといった感じです。
国内盤CDには以下の3曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。この3曲がなかなか強力です。
「You Are The Sunshine Of My Life」
Stevie Wonder永遠の名曲をカヴァー。「Looking For Another Pure Love」と同じく名盤『Talking Book』に収録されています。ここでは軽快なリズムをバックに、エヴァーグリーン感のあるメロウ・グルーヴでこの名曲を聴かせてくれます。歓喜に満ちたWilmaのヴォーカルがサイコー!
「Do Me Wrong But Do Me」
1976年のシングル。フリーソウル好きの人であれば一発で気に入るであろうメロウ・グルーヴです。この曲が追加されているだけでかなりお得感のあるボーナス・トラックという気がします。
「I Can't Live A Dream」
Arnold Capitanelli作。The Osmondsのカヴァー。親しみのあるポップ・チューンを情感豊かなヴォーカルで歌い上げます。
フィギュアスケート女子フリー・・・観るか観ないか、迷いますな・・・