2014年02月21日

Wilma Reading『Take A Closer Look』

フリーソウル/サバービア好きの人はグッとくる1枚☆Wilma Reading『Take A Closer Look』
テイク・ア・クローサー・ルック
発表年:1974年
ez的ジャンル:エキゾチック系フリーソウル
気分は... :胸が痛くなりマス・・・

フィギュアスケート女子SP終了・・・
こんな悲しい結果になりそうな予感もありましたが、いざ目の当りにすると胸が痛くなりますね。その影響からか記事を書く気にならず昨日はサボってしまいました。

ということで、昨日書きかけた記事の続きを・・・

エキゾチックな女性シンガーWilma Readingの2ndアルバム『Take A Closer Look』(1974年)です。フリーソウル/カフェ・アプレミディ好きの人には認知度の高いアルバムなのでは?

Wilma Readingはイギリス人とタヒチ人の混血としてオーストラリアのメルボルンで生まれた女性シンガー。『On Fire』(1972年)、『Take A Closer Look』(1974年)、『Wilma Reading』(1976年)といったアルバムをリリースしています。

フリーソウル/カフェ・アプレミディ好きの人にとっては、『Cafe Apres-midi Pastille』収録の人気曲「More Today Than Yesterday」(The Spiral Starecaseのカヴァー)が聴けるアルバムとしてお馴染みだと思います。

僕はもっとメロウ・ソウル色の強いアルバムをイメージしていましたが、実際聴くとエヴェーグリーンな魅力のポップ・チューンや、60年代モータウン・ガールズ・グループへのオマージュなどが印象的です。かと思えばロッキンな楽曲やフォーキーな味わいのサウンドも聴かれ・・・

特定ジャンルでは括れない、まさにフリーソウルな1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Take A Closer Look」
Ralph MacDonald/ William Salter作。タイトル曲はハイライト曲「More Today Than Yesterday」に次ぐ人気曲だと思います。込み上げ系の哀愁メロウ感がたまりません。

「Looking For Another Pure Love」
Stevie Wonder作。名盤『Talking Book』収録曲のメロウ・カヴァー。

「Two Can Have A Party」
Johnny Bristol/Harvey Fuqua/Thomas Kemp作。Marvin Gaye & Tammi Terrellのカヴァー。この曲はモロに60年代モータウン・ガールズ・グループしています。

「Sing A Song For The People」
H. Price & D. Walsh作。ポップスの公式で作られたような親しみやすくエヴェーグリーンな魅力があります。

「There's Something About You」
Holland-Dozier-Holland作。H-D-H作品をロッキン・モードでカヴァーしています。僕はこういう感じはあまり好きではありませんが。

「How Do You Like It So Far」
Wilma Readin/Barrie Guard作。本作唯一のWilmaのオリジナル。甘く切ないメロディをキュートに歌い上げます。

「More Today Than Yesterday」
Patrick Upton作。前述のようにソフトロック・グループThe Spiral Starecaseの代表曲のカヴァーであり本作のハイライト。 まさにフリーソウルな魅力を持つヤングソウル的な魅力持つサニーサイドなメロウ・ソウル。ポジティヴなヴァイヴに溢れた名曲をWilmaが高らかに歌います。

「Rain」
Jose Feliciano作。哀愁モードでWilmaが歌い上げます。昭和歌謡を聴いているような気分になる仕上りです。

「I'm No Good For You Baby」
Neil Sedaka作。軽快なポップ・チューンを自由に満ちたヴォーカルで歌い上げます。

「Down At Our Place」
C.Torrey作。この曲も60年代モータウン・ガールズ・グループへのオマージュといった感じです。でもWilmaの歌声にはこのタイプの曲がマッチしますね。
http://www.youtube.com/watch?v=t7Q8KRda0rw

「Keep The Faith」
Mark James作。ラストはミステリアスなフォーキー・メロウといった感じです。

国内盤CDには以下の3曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。この3曲がなかなか強力です。

「You Are The Sunshine Of My Life」
Stevie Wonder永遠の名曲をカヴァー。「Looking For Another Pure Love」と同じく名盤『Talking Book』に収録されています。ここでは軽快なリズムをバックに、エヴァーグリーン感のあるメロウ・グルーヴでこの名曲を聴かせてくれます。歓喜に満ちたWilmaのヴォーカルがサイコー!

「Do Me Wrong But Do Me」
1976年のシングル。フリーソウル好きの人であれば一発で気に入るであろうメロウ・グルーヴです。この曲が追加されているだけでかなりお得感のあるボーナス・トラックという気がします。

「I Can't Live A Dream」
Arnold Capitanelli作。The Osmondsのカヴァー。親しみのあるポップ・チューンを情感豊かなヴォーカルで歌い上げます。

フィギュアスケート女子フリー・・・観るか観ないか、迷いますな・・・
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2014年02月19日

Shazz『In The Light』

アーバン&ジャジーな大人のフレンチ・ハウス☆Shazz『In The Light』
In the Light
発表年:2001年
ez的ジャンル:アーバン・フレンチ・ハウス
気分は... :こんな日に限って・・・

オリンピックの注目競技がない日に限って徹夜作業・・・・
そろそろ眠気の限界が・・・早く記事を書いて少し仮眠しなければ。

今回はフレンチ・ハウス作品Shazz『In The Light』(2001年)です。

Shazz(本名:Didier Delesalle)は1967年生まれのフランス人プロデューサー/リミキサー。これまで『Shazz』(1998年)、『In The Light』(2001年)、『In The Night』(2002年)※リミックス・アルバム、『Beautiful』(2004年)、Shazz With Michael Robinson 『Heritage』(2009年)といったアルバムをリリースしています。

Shazzの作品群についてきちんとフォローしているわけではありませんが、本作『In The Light』(2001年)はアーバン&ジャジーな大人のフレンチ・ハウス作品に仕上がっています。ヴォーカルものも多く収録されているのでとても聴きやすいと思います。

サウンド面ではフランス人鍵盤奏者Alexandre Destrezがかなりの曲に参加しており、随所で目立っています。

Sadeのハウス・カヴァー「Nothing Can Come Between Us」や80年代ディスコChemise「She Can't Love You」をサンプリングした「In My Life」あたりもなかなか楽しめます。

全曲紹介しときやす。

「Your Love」
Michael Robinsonの男性ヴォーカルをフィーチャー。オープニングはアコースティック・ベースやヴァイヴの音色が印象的なジャジー・ハウスです。
http://www.youtube.com/watch?v=mhCb1V4hzDk

「Fallin' In Love」
Alec Cの男性ヴォーカルをフィーチャー。親しみやすいハウス・サウンドと少し線の細いAlec Cの儚いヴォーカルがよくマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=9klTamakuZ0

「In My Life」
Michael Robinsonの男性ヴォーカルをフィーチャー。Chemise「She Can't Love You」(1982年)をサンプリングした80年代ディスコ/ファンク・テイストの仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=2eIvxTGLPrA

「Nothing Can Come Between Us」
N. Lの男性ヴォーカルをフィーチャー。なんとSadeのヒット曲をハウス・カヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Stronger Than Pride』に収録されています。Alexandre Destrezのフェンダー・ローズの響きが心地好いスタイリッシュなカヴァーに仕上がっています。予備知識がなければ、Sadeのカヴァーと気づかない人も多いのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=2QCEhUAJLsc

「Hermosa Maria」
Alexandre Destrezのピアノ&エレピとラテン・リズムが織り成すフュージョン風のインスト・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=nNhDiDODilU

「Leomeo」
人の気配のない夜明け前といった趣の美しいインスト。ストリングスの響きが効果的です。
http://www.youtube.com/watch?v=-Iyb6PCvRog

「In The Light」
Alec CとLa Rachelleの男女ヴォーカルをフィーチャー。アーバン・テイストの大人のハウス・チューンに仕上がっています。

「All I Wanna Give U」
La Rachelleの女性ヴォーカルをフィーチャー。La Rachelleの妖しげなヴォーカルにグッとくるアッパー・ハウス。90年代ハウス好きの僕のフィーリングにフィットする仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=Uaigwzfb9Go

「Lounging Around」
リコーダーの音色が印象的なバカンス・モードのインスト。
http://www.youtube.com/watch?v=mgYxcCd8cGs

「So Beautiful You Are」
Alexandre Destrezのシンセの響きが誘うインスト。
http://www.youtube.com/watch?v=fQggR9Ni4yA

「Mother」
ラストは美しいストリングスで締め括ってくれます。

CDには隠れトラックとして、「Fallin' In Love (Remix) 」「Fallin' In Love (Remix) 」の2曲が追加収録されています。
「Fallin' In Love (Remix) 」
http://www.youtube.com/watch?v=huZUdPrRfXA

Shazzの他作品もチェックを!

『Shazz』(1998年)
Shazz

『In The Night』(2002年)※リミックス・アルバム
In the Night-Remix Album

『Beautiful』(2004年)
Beautiful

Shazz With Michael Robinson 『Heritage』(2009年)
Heritage
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2014年02月18日

Lo-Key?『Back 2 Da Howse』

Perspective所属の男性R&Bグループ。ミディアム〜スロウ充実の2nd☆Lo-Key?『Back 2 Da Howse』
lo-key back 2 da howse.jpg
発表年:1994年
ez的ジャンル:Perspective系男性R&Bグループ
気分は... :今夜も寝られない・・・

今回はJam & LewisPerspective Recordsからデビューした男性R&BグループLo-Key?の2ndアルバム『Back 2 Da Howse』(1994年)です。

Lo-Key?Lance "L.A." AlexanderTony "Prof-T" TolbertTyrone "T-Bone" YardbroughAndre "Dre" ShepardDarron "D" Storyの5人によって結成されたグループ。

Jimmy Jam & Terry LewisのPerspective Recordsに所属し、1991年のシングル「Attention: The Shawanda Story」でデビュー。その後Perspectiveからリリースされた映画『Mo' Money』(1992年)のサントラにMo' Money Allstarsの一員として参加しています。同年に1stアルバム『Where Dey At?』(1992年)をリリースし、同アルバムからシングル・カットされた「I Got A Thang 4 Ya!」は全米チャート第27位、同R&Bチャート第1位のヒットとなりました。

「I Got A Thang 4 Ya!」
http://www.youtube.com/watch?v=deAcz7pZz70

また、メンバーのLance AlexanderProf-TはFlyte Tyme Productionsのプロデューサーとしても活躍し、Alexander O'NealKaryn WhiteSounds Of BlacknessといったJam & Lewis絡みのアーティストのプロデュース/リミックスを手掛けています。

1994年にはDarron "D" Storyを除く4名のメンバーで2ndアルバム『Back 2 Da Howse』をリリースしますが、商業的な成功には恵まれず1995年にグループは解散しています。

Jam & Lewis好きだった僕はPerspective Records、Flyte Tyme Productionsというだけで1st『Where Dey At?』を購入した記憶があります。同作からのヒット曲「I Got A Thang 4 Ya!」は聴かせるミディアム・スロウですが、全体としてはダンサブルなアルバムという印象が強かったですね。

それに対して、2ndとなる本作は美メロのミディアム〜スロウ系でじっくり聴かせるアルバムに仕上がっています。ヒット曲はありませんが、素敵なメロディに溢れた侮れない1枚だと思います。

プロデュースはLance Alexander & Prof-T。エグゼクティブ・プロデューサーとしてJimmy Jam & Terry Lewisの名がクレジットされています。ソングライティングでもJam & Lewisは1曲提供しています。

90年代男性R&Bグループ好きの人であれば、要チェックの1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Welcome」
アルバムのイントロ。

「Been A Long Time, Love」
モロに僕好み美メロ・ミディアム・グルーヴ。Lance Alexander & Prof-Tの確かな手腕が光る素敵なメロウ・グルーヴです。
http://www.youtube.com/watch?v=ziBm8m1AJ9c

「Back 2 Da Howse」
タイトル曲はセクシーに迫るミディアム。官能的なサウンドがミッドナイト・モードへ誘います。
http://www.youtube.com/watch?v=1OuiTOd6OUY

「26 Cents」
Prof-Tの抑えたトーンのヴォーカルがいい感じのミディアム・グルーヴ。

「Don't Trip On Me」
T-Boneのラップと共にスタートするダンサブルなミディアム・グルーヴ。テンポを上げすぎないグルーヴ感が心地好いですね!
http://www.youtube.com/watch?v=Dm0mSCVDIRA

「Getcha Girlfriend」
この曲もダンサブル!ただし、弾けすぎずにメロディを重視している感じが本作らしいかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=havm5_Fawt8

「Li'l Shumpin' Shumpin'」
ダンサブルな楽曲では本曲が一番人気かもしれませんね。開放的な雰囲気とキャッチーなコーラスワークがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=dFc2bJrtXTk

「Tasty」
本作らしい美メロ・バラード。素敵なメロディを息の合ったヴォーカル&コーラスで歌い上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=KbtrE1za5uo

「Play With Me」
甘く切ないメロディにグッとくるミディアム・スロウ。女性コーラスも加わえてアクセントをつけています。
http://www.youtube.com/watch?v=f_-mbJTg64c

「Good Ole Fashion Love」
この曲はJam & Lewisがソングライティングを手掛けています。本作らしいメロディ重視のミディアム・スロウ。奇をてらわずしっかり聴かせようとしているのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=D5UO-bOgzUw

「Turn Around」
ヴォコーダーも入った美メロ・ミディアム・スロウ。ジワジワと盛り上がってくる感じが好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=oYzXCfUqKI4

「Call My Name」
この曲はつなぎの1曲といった雰囲気ですね。優しさに包まれています。

「Interlude」
インタールード。

「My Desire」
僕の一番のお気に入り。美しいメロディ、素敵なサウンド、素晴らしいヴォーカルが揃った絶品ラブ・バラードです。こういう曲があるから90年代R&Bっていいんですよね!
http://www.youtube.com/watch?v=yNrTKekqoK4

「We Ain't Right」
さらにバラード攻勢で畳み掛けます。甘く切ないバラードを素晴らしいヴォーカル・ワークで歌い上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=Chk8_4z3cxI

「Come On In」
ラストも美メロ・バラードを丁寧に歌い上げて締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=xtCS5c2tyFY

ご興味がある方は1st『Where Dey At?』(1992年)もチェックを!

『Where Dey At?』(1992年)
Where dey at?

2014年02月17日

Labi Siffre『Crying Laughing Loving Lying』

美しいフォーキー・グルーヴを堪能できる黒人SSW作品☆Labi Siffre『Crying Laughing Loving Lying』
Crying Laughing Loving Lying
発表年:1972年
ez的ジャンル:UK黒人シンガー・ソングライター/ギタリスト
気分は... :レジェンド!

レジェンド葛西!興奮しましたね。
すべてを乗り越えて掴んだ銀メダルはまさにレジェンド!
これで有終の美とするのではなく、さらになる高みに向かって進もうとしている姿勢にも感服です。

今日はUKの黒人シンガー・ソングライターLabi Siffreの3rdアルバム『Crying Laughing Loving Lying』(1972年)です。

1945年ロンドン生まれの黒人シンガー・ソングライター/ギタリスト/詩人であるLabi Siffreの紹介は、フリーソウルの人気作品『Remember My Song』(1975年)に続き2回目となります。

「I Got The...」「The Vulture」といったソウル/ファンク色の強い人気曲を収録した『Remember My Song』と比較すると、本作『Crying Laughing Loving Lying』はフォーキー色の強い黒人シンガー・ソングライターらしい1枚に仕上がっています。楽曲はすべてLabi Siffreのオリジナルです。

美しいギターの響きとメロディ、そして味わい深いLabiの歌を満喫できます。Labiのソングライター、シンガー、ギタリストとしての魅力をダイレクトに楽しめる1枚です。フォーキーといってもポップな味わいやアレンジの妙もあり、アルバム全体としてのメリハリが効いている点も好きです。

Madnessがカヴァー・ヒットでもお馴染みのシングル曲「It Must Be Love」「Cannock Chase」「My Song」あたりを聴くと本作の素晴らしさを実感できると思います。

ギターケースにスヌーピーのぬいぐるみが収まっている裏ジャケも大好きです!

全曲紹介しときやす。

「Saved」
オープニングは無伴奏によるソウルフルな独唱です。神が降臨してきそうな素晴らしい歌声です。

「Cannock Chase」
アコギの美しい響きに引き込まれるビューティフル・フォーキー・グルーヴ。聴き重ねるほどに感動が増してきます。「It Must Be Love」、「My Song」と並ぶ本作のハイライトかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=bw93SM7LFJo

「Fool Me A Goodnight」
ギターと歌のみの弾き語りながら、実にメリハリが効いています。
http://www.youtube.com/watch?v=nZdV4ad1YmY

「It Must Be Love」
本作のハイライト。シングルとしてUKチャート第14位のヒットとなっています。ポップな味わいのフォーキー・チューンにはエヴァーグリーンな魅力があります。
http://www.youtube.com/watch?v=4DuWOMqc9-M

前述のようにMadnessがカヴァー・ヒット(UKチャート第4位)させています。それ以外にもMarian Montgomery、Paolo Nutiniがカヴァーしています。また、Sage Francis「Bridle」のサンプリングソースにもなっています。

Madness「It Must Be Love」
 http://www.youtube.com/watch?v=vmezIIrFQmY
Marian Montgomery「It Must Be Love」
 http://www.youtube.com/watch?v=2j_BaZ6p5vQ
Paolo Nutini「It Must Be Love」
 http://www.youtube.com/watch?v=RhplPhRlsRk

「Gimme Some More」
小気味良いフォーキー・グルーヴ。グルーヴィーなキーボードの音色がいいアクセントになっています。

「Blue Lady」
美しいアルペジオの響きが誘うミステリアスな音世界に魅了されます。じわじわ盛り上がっていく感じも好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=Vu00NxwJt8A

「Love Oh Love Oh Love」
カントリー・タッチの軽快な仕上がり。ソウルフルなイントロも印象的です。

「Crying Laughing Loving Lying」
タイトル曲はシンガー・ソングライターらしいフォーキー・チューン。ジワっと沁みてきます。
http://www.youtube.com/watch?v=bO9WYOAJhkY

「Hotel Room Song」
Labiのギターを堪能できる1曲。チェレスタの響きがいいアクセントになっています。

「My Song」
感動しまくりのビューティフル・バラード。一度聴いたら忘れられない名曲だと思います。聴いているだけで涙が溢れてきそうです。Kanye West「I Wonder」のサンプリング・ソースにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=6gTUBK7H3rw

「Till Forever」
1分強の小曲ですが味わい深いです。
http://www.youtube.com/watch?v=mMXmKGxlSoM

「Come On Michael」
ラストは素晴らしいヴォーカル・アレンジに魅了されます。

僕の保有する2006年の再発CDには「You Make It Easy」「Good Old Days」「Pristine Verses」「You'll Let Me Know」「Oh Me Oh My Mr City Goodbye」「For The Lovin'」の6曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

Labi Siffreの他作品もチェックを!

『Labi Siffre』(1970年)
Labi Siffre

『The Singer and the Song』(1971年)
Singer & Song

『For the Children 』(1973年)
For the Children

『Remember My Song』(1975年)
REMEMBER MY SONG

『So Strong』(1988年)
So Strong

『Man of Reason』(1991年)
Man of Reason

『The Last Songs』(1998年)
Last Songs
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2014年02月16日

Teisha Marie『The Girl From Nowhere』

インディーR&Bならではの魅力を実感できる1枚☆Teisha Marie『The Girl From Nowhere』
The Girl from Nowhere
発表年:2013年
ez的ジャンル:インディー女性R&B
気分は... :男子アイスホッケーはエキサイティング!

ソチ五輪の男子アイスホッケーの「ロシア対米国」はさすがにエキサイティングですね。やはり強豪国同士の対決はかなり面白い!

今回は昨年リリースされたインディー女性R&B作品、Teisha Marie『The Girl From Nowhere』(2013年)です。USでは昨年リリースされた作品ですが、国内盤が今年に入りリリースされました。

Teisha Marieはイギリス生まれの女性R&Bシンガー/ソングライター。現在はワシントンD.C.を拠点に活動しています。

2008年に1stアルバム『Addicted to Life』(2008年)をリリース。各方面で高い評価を得て、有名クラブでのライブやフェスへの出演を重ねるようになります。そして、2010年から3年の歳月をかけて完成させた2ndアルバムが本作『The Girl From Nowhere』です。

CDショップでこのジャケを見た瞬間に、クロスオーヴァー/エレクトリック・ソウル的な作品を直感したのですが、聴いてみてその通りだったので即買いしました。

ただし、そういったサウンドのみならずネオソウル的な楽曲、生音重視のライブ感のある楽曲、90年代R&Bを意識した楽曲など案外バラエティに富んだ構成になっています。

Angela Johnsonとのライブ共演があるようですが、AngelaやAmel Larrieuxあたりがお好きな人は気に入るアルバムだと思います。

最近の日本におけるインディーR&Bのリリースの中には、中身以上の過剰な宣伝文句が目立つものも少なくありませんが、本作はインディーR&Bならではの魅力を実感できる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「The Girl from Nowhere (Intro)」
イントロ。

「Show and Tell」
Antagonistをフィーチャー。ミステリアスな雰囲気に包まれたエレクトリック・ソウル。終盤のAntagonistのラップがアクセントになっています。Jamal Cherryプロデュース。

「At This Time」
Snuhgieをフィーチャー。Robert "Snuhgie" Stocksプロデュース。爽快なエレクトリック・サウンドをバックに、SnuhgieとTeishaの素晴らしいデュエットを満喫できます。

「By Yaself」
Anton Geniusプロデュース。重量感のあるエレクトリック・サウンドによるネオソウル・チューン。フューチャリスティックな浮遊感がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=W1h7WQkKRX0

「Enough」
Deborah Bond & Ama Live!をフィーチャー。Deborah Bondはこれまで『DayAfter』(2003年)、『Madam Palindrome』(2011年)という2枚のアルバムをリリースしているネオソウル系の女性R&Bシンガーです。ここでは生音を重視のライブ感のあるサウンドをバックに、実力派のヴォーカル陣を歌声を堪能できます。Barrington "Barry" Talbertプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=kKq708utv3M

「Purpose」
Barrington "Barry" Talbertプロデュース。生音重視のメロウ・ソウル・チューン。インディーならでの良心を感じる1曲に仕上がっています。

「Strive」
Kenny Wesleyをフィーチャー。クロスオーヴァーなダンサブル・サウンドとKenny Wesleyの男性ファルセット・ヴォーカルがミッドナイトな音世界へ誘ってくれます。Ahmed Sirourプロデュース。

「Desire (The Hidden Place)」
ゆっくりと表情を変えていくエレクトリック・サウンドをバックに、Teishaがファニーなヴォーカルを聴かせてくれます。
Ahmed Sirourプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=nzocbMpDK7w

「Fast Forward (Saturday)」
Frank Javoisプロデュース。それまでの楽曲とはかなり印象の異なる仕上がり。ブラジリアン・テイストの北欧ジャジー・ポップあたりと一緒に聴きたくなります。涼しげなフルートも含めて結構僕好みの1曲だったりして・・・

「Don't Explain」
Teisha Marieプロデュース。派手さはありませんが、エモーションが伝わってくるミディアム・チューン。

「Match My Words」
AB the Producerプロデュース。 淡々としたメロウネスが印象的なネオソウル・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=cj6DB_SJoVY

「The One」
Teisha Marieプロデュース。 多重録音によるTeishaのア・カペラを堪能できます。

「Acknowledgement」
Chris "Antagonist" LeCountプロデュース。哀愁モードで疾走するグルーヴィーR&B。90年代女性R&Bの香り漂うところが僕好み。アルバムで最もキャッチーな仕上がりだと思います。

「Black Hole」
Jim. B. (Incredible Beats)プロデュース。フューチャリスティックなエレクトリック・ソウル。 クロスオーヴァーな音好きの方は気に入る1曲だと思います。

「W.Y.O.R. (Walk Your Own Road)」
Melyonをフィーチャー。ラストはMelyonのラップがリードする哀愁モードのミディアムR&Bで締め括ります。Barrington "Barry" Talbertプロデュース。

『Addicted to Life』(2008年)
Addicted to Life
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