2014年02月04日

Maria Bethania『Maria Bethania (1969)』

既に円熟を感じる芳醇な味わいの1枚☆Maria Bethania『Maria Bethania (1969)』
Maria Bethania
発表年:1969年
ez的ジャンル:影の歌姫系女性MPB
気分は... :シーホークス圧勝!

NFLスーパーボウルはシーホークス圧勝でしたね。
誰もこの展開は予想できなかったのでは?

両カンファレンスの第1シード、しかも最強攻撃チーム対最強守備チームという頂上決戦に相応しいカードでしたが、最強守備が最強攻撃をねじ伏せた結果になりました。

やはり、最初のスナップミスによるセイフティが痛かったですね。
あれでシーホークスに流れがいったまま試合が終わってしまった・・・

苦悩するマニング、堂々とプレイするウィルソンという両チームのQBの姿が対照的でしたね。

特に、どちらかのチームを応援していたわけではなかったので、純粋に頂上決戦を楽しんでテレビ観戦していました。ブロンコスのレシーバー陣とシーホークスのセカンダリー陣の対決は楽しめましね。

今回はブラジルを代表する女性シンガーMaria Bethaniaが1969年にリリースした『Maria Bethania (1969)』(1969年)です。
※デビュー・アルバム『Maria Bethania』(1965年)と区別する意味で、便宜上括弧内に発表年を示しておきました。

Caetano Velosoの妹、Maria Bethaniaの紹介は、Edu Loboとの共演作『Edu E Bethania』(1967年)、『Alibi』(1978年)に続き3回目となります。

本作『Maria Bethania (1969)』は、トロピカリアも下火になりつつあった1969年にリリースされた作品ですが、そういった流れとは異なる円熟を感じる1枚に仕上がっています。時にはしっとりと、時には哀愁を帯びて、時には堂々としたヴォーカルでMaria Bethaniaというアーティストの個性を満喫できます。

派手さはありませんが、芳醇な味わいがある地に足が着いた安定感のあるアルバムです。

Bruno FerreiraLuiz Carlos Vinhas(Os Bossa Tres)William Charles Vogeの3名がアレンジャーを務めています。

ネームバリューの割には、作品レベルでどれを聴いたらいいのか迷うアーティストですが、本作あたりは意外に聴きやすく、Maria Bethaniaというアーティストを知るには適している1枚なのでは?

全曲紹介しときやす。

「Ye-Mele」
Luis Carlos Vinhas/Chico Feitosa作。Sergio Mendes & Brasil '66ヴァージョンでもお馴染みの楽曲ですね。ポップでキャッチーなセルメン・ヴァージョンと比較すると、ミステリアスな雰囲気が印象的です。Mariaのヴォーカルの存在感の大きさを実感できるオープニングです。
http://www.youtube.com/watch?v=au6QWeoPIak

「Pra Dizer Adeus」
Edu Lobo/Torquato Neto作。当ブログでは『Edu E Bethania』収録ヴァージョンやLuciana Souzaのカヴァーを紹介済みです。哀愁のメロディ、Mariaの憂いのあるヴォーカル、美しいアレンジがよくマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=nEtleQak4Ac

「Ponto Do Guerreiro Branco」
トラディショナルのカヴァー。軽快なリズムとハンドクラップで躍動する1曲。こういった伝統的な楽曲に目を向けるあたりもMariaらしいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=6ruxTct4jcA

「Preconceito」
Antonio Maria/Fernando Lobo作。ジャジーなバックを従え、しっとりとしたヴォーカルを聴かせてくれます。Mariaにはこういった楽曲が似合いますね。
http://www.youtube.com/watch?v=SZ4GuMxMUhY

「Dois De Fevereiro」
Dorival Caymmi作。当ブログではGal Costaのカヴァーも紹介済みです。ここでは華やかなで小粋なアレンジが僕好み!アルバムの中でも最も聴きやすい1曲なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=POwiC1Mv_vg

「O Tempo E O Rio」
Edu Lobo/Capinan作。「Pra Dizer Adeus」同様、『Edu E Bethania』にも収録されていた楽曲です。郷愁モードでしっとりと聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=tNoKBp5JwNY

「Frevo Numero Dois do Recife」
Antonio Maria作。哀愁のメロディを淡々と歌います。中盤からテンポアップするのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=WhhzHhhkjwY

「Duas Contas」
Garoto作。「Preconceito」と同じくジャジーなアレンジが素敵です。一人でウイスキーを嗜みながら聴きたくなるような仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=-sknUQFX2Mw

「Andanca」
Danilo Caymmi/Edmundo Souto/Paulinho Tapajos作。当ブログではElis ReginaBossa Rioのヴァージョンも紹介済みです。僕の一番のお気に入り曲がコレ。男性ヴォーカルにリードされ、Mariaが素晴らしいヴォーカルで魅了してくれます。エレガントなアレンジも盛り上げてくれます。

「Onde Andaras」
Caetano Veloso/Ferreira Goulard作。兄Caetanoのオリジナルは『Caetano Veloso』(1968年)に収録されています。兄のヴァージョンとはかなり異なるビューティフルな雰囲気の仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=aqy7QXfK2FY

「Pout-Pourri:Agora e So Cinza/A Fonte Secou/Eu Agora Sou Feliz/O Nosso Amor/Cidade Maravilhosa」
ラストは「Agora e So Cinza」(Bide/Marcal作)、「A Fonte Secou」(Monsueto Menezes/Tuffy Lauar/Marcleo作)、「Eu Agora Sou Feliz」(Jose Bispo/Mestre Gato作)、「O Nosso Amor」(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作)、「Cidade Maravilhosa」(Andre Filho作)のメドレー。軽やかで華やかなサウンドをバックに、Mariaも気持ち良さそうに歌っています。
http://www.youtube.com/watch?v=5b1EICBHsIM

Maria Bethaniaの他作品もチェックを!

『Maria Bethania』(1965年)
Maria Bethania

Edu Lobo & Maria Bethania『Edu E Bethania』(1967年)
エドゥ・ロボ&マリア・ベターニア

『Recital na Boite Barroco』(1968年)
Recital Na Boite Barroco: Odeon 100 Anos

『A Tua Presenca...』(1971年)
Tua Presenca

『Rosa dos Ventos』(1971年)
Rosa Dos Ventos

『Drama 3o Ato 』(1973年)
Drama 3? Ato

『A Cena Muda』(1974年)
Cena Muda

Chico Buarque & Maria Bethania『Chico Buarque & Maria Bethania Ao Vivo』(1975年)
Chico Buarque & Maria Bethania

『Passaro Proibido』(1976年)
Passaro Proibido

『Passaro Da Manha』(1977年)
Passaro Da Manha

『Alibi』(1978年)
アリバイ

『Mel』(1979年)
Mel

『Talisma』(1980年)
Talisma

『Alteza』(1981年)
Alteza

『Ciclo』(1983年)
Ciclo
posted by ez at 01:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。