2014年02月05日

MIDIval PunditZ『Midival Times』

インド古典音楽とエレクトロニカが融合したハイパー・ミュージック☆MIDIval PunditZ『Midival Times』
Midival Times
発表年:2005年
ez的ジャンル:インド産エレクトロニカ
気分は... :無心になる・・・

今回はインドのエレクトロニカ・ユニットMIDIval PunditZの2ndアルバム『Midival Times』(2005年)です。

MIDIval PunditZは1994年にインド、デリーで結成されたエレクトロニカ・ユニット。メンバーはGaurav RainaTapan Rajの2名。

これまで『Midival Punditz』(2002年)、『Midival Times』(2005年)、『Hello Hello』(2009年)という3枚のアルバムをリリースしています。

サーランギー、シタール、タブラ等によるインド古典音楽のエッセンスとエレクトロニカ/トランス/アンビエント/ダウンテンポを融合させたハイパー&ハイブリッド・サウンドが魅力のアルバムです。

インドのエッセンスを取り入れたダンス・ミュージックといえば、インド系イギリス人アーティストであるTalvin Singhあたりをイメージしてしまいますが、MIDIval PunditZの場合はよりインド古典音楽を意識したエレクトロニカ・サウンドという印象を受けます。

ダンサブルなアッパー・チューンもいいですが、個人的は心を落ち着かせてくれるアンビエント/ダウンテンポ系の楽曲が好きですね。

シタールの音色やタブラのリズムが大好きな僕には、なかなかグッとくるハイパー&ハイブリッド・サウンドです。

全曲紹介しときやす。

「Morning」
Shailendraによる神秘的なフルートと共にアルバムの幕が開きます。

「Saathi」
Bill LaswellとのユニットTabla Beat Scienceのメンバーでもあったサーランギー奏者&シンガーUstad Sultan Khanをフィーチャー。インドならではの崇高さを持つダウンテンポです。美しいサーランギーの音色を聴いていると心が落ち着きます。
Ustad Sultan Khanは惜しくも2011年に逝去しています。
http://www.youtube.com/watch?v=WB1gEy5rF8g

「Raanjhan」
このユニットらしい神秘的なダンサブルなエレクトロニカ・チューン。ストリングスも交えた壮大な音世界が展開されます。
http://www.youtube.com/watch?v=_IS208pkFxs

「136」
Vishal Vaidのヴォーカルをフィーチャー。インディアン・ハイパー・トランスといった仕上がりです。大音量で聴きたいクラブミュージックです。
http://www.youtube.com/watch?v=E72dz5WhGHs

「Rebirth」
Ravi Shankarの娘で、Norah Jonesとは異母姉妹のAnoushka Shankarのシタールをフィーチャー。インドらしい美しく神秘的なダウンテンポで心を無にできます。ゆったりと時間が流れていく感じがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=PwnbcXl6nwU

「Khayaal」
Vishal Vaidのヴォーカルをフィーチャー。Tabla Beat ScienceのメンバーKarsh Kaleも参加し、演奏面で貢献しています。ドラムンベース調のトラックに、インド古典なヴォーカルが絡むハイブリッド感が心地好いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=5t9uGFqe75Y

「Piya」
Sanjiviniのヴォーカルをフィーチャー。タブラのリズムが心地好く響くインディアン・アンビエント。

「Kesariya」
フィルムソング女性シンガーRicha Sharmaをフィーチャー。ハイパー感溢れるトランス・チューンです。サーランギーなども上手く織り交ぜています。
http://www.youtube.com/watch?v=gzzen9LLeIE

「Ali」
Kailash Kherの男性ヴォーカルをフィーチャー。なかなかキャッチーなミステリアス・トランス・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=j1i01YyOk3A

「Enemy」
Mohinder Palのヴォーカルをフィーチャー。ハイパーな格好良さでいえば、この曲が一番なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=pirFsDdyI_I

「Hold On (Thaarey Rahiyo)」
Sanjiviniのヴォーカルをフィーチャー。ラストはインドらしいアブストラクト感のあるサウンドで締め括ってくれます。

MIDIval PunditZの他作品もチェックを!

『Midival Punditz』(2002年)
Midival Punditz

『Hello Hello』(2009年)
Hello Hello (Dig)
posted by ez at 03:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする