発表年:1978年
ez的ジャンル:アーバン系メロウ・ソウル/ガラージ
気分は... :酒の肴・・・
今回はフリーソウル好きが長年CD化を望んでいた1枚、Keith Barrow『Physical Attraction』(1978年)です。
シカゴ生まれのソウル・シンガーKeith Barrow(1954-83年)の紹介は、2ndアルバム『Keith Barrow』(1977年)に続き2回目となります。
「If It's Love That You're Looking For」(『Free Soul Lovers』収録)、「You Know You Want To Be Love」For」(『Free Soul Colors』収録)という2曲のフリーソウル・クラシックで多くの音楽ファンを虜にしたKeith Barrow。
その2曲が収録されているアルバムが今回紹介する『Physical Attraction』(1978年)です。これまでCD化が望まれていましたが、今回遂にCD化が実現しました。
僕もこれらのフリーソウルのコンピでKeith Barrowのことを知り、それ以来本作のCD化を熱望していましたが、ようやく手元に置くことができ大満足です。
『Physical Attraction』(1978年)は、『Keith Barrow』(1973年)、『Keith Barrow』(1977年)に続く3rdアルバムであり、名プロデューサーMichael Stokesがプロデュースしています。
前作『Keith Barrow』(1977年)は思い切りフィリーソウルしていましたが、本作は「If It's Love That You're Looking For」、「You Know You Want To Be Love」For」というフリーソウル・クラシックをはじめ、Keith Barrowのファルセット・ヴォーカルが栄えるアーバン・メロウが魅力のアルバムです。また、「Turn Me Up」、「Physical Attraction」のようなアッパーなガラージ・チューンも楽しめます。
この1枚だけで十分酒の肴となります。
ぜひお早めにゲットを!
全曲紹介しときやす。
「If It's Love That You're Looking For」
Michael Stokes/Ronn Matlock作。アルバムからの3rdシングル。「You Know You Want To Be Loved」と同路線のアーバン・メロウを堪能できるフリーソウル・クラシック。至極の時間がゆったりと流れていく感じがたまらなくグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=a4m2ij6KbUw
レゲエ・シンガーTeddy Lincolnが本作と同じ1978年にカヴァーしています。
Teddy Lincoln「If It's Love That You're Looking For」
http://www.youtube.com/watch?v=48y5plzSBh0
「Turn Me Up」
Michael Stokes/Ronn Matlock作。アルバムからの2ndシングルとなったガラージ・クラシック。ミッドナイト・モードのダンスビートにBarrowのファルセット・ヴォーカルが妖しげに響く、まさにガラージ・クラシックに相応しい仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=8Ombl-UQK8s
「You Know You Want To Be Loved」
Michael Stokes/Ronn Matlock作。前述のようにフリーソウル・クラシックであり、アルバムからの1stシングルとして全米R&Bチャート第26位となりました。極上のメロウ・サウンドをバックに、中性的なBarrowのファルセット・ヴォーカルと女性コーラスが絡み、アーバン・ナイトへ誘います。長尺でずっと聴き続けたいです。サイコー!
http://www.youtube.com/watch?v=5evZzbz4210
「Physical Attraction」
Michael Stokes/Ronn Matlock作。タイトル曲はディスコ・ヒットしました。妖しげなファンキー感がいいですね。
「Joyful Music」
Michael Stokes/Ronn Matlock作。アッパーものであれば、このアーバン・ディスコ・チューンもなかなか魅力的です。ここでのヴォーカルは予備知識がないと女性シンガーと勘違いしそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=EBR8jr9X_hs
「Overnight Success」
Judy Spencer/Earl Rose作。正統派のビューティフル・バラード。Michael Stokes以外の作品のせいか、アルバムの中で多少浮いている気もしますが。
「Garden Of Love」
Michael Stokes/Gerald Mallory/Wyman Brown作。ロマンティックなメロウ・チューン。「You Know You Want To Be Loved」、「If It's Love That You're Looking For」のようなアーバンなメロウネスとは異なる魅力を持っています。
http://www.youtube.com/watch?v=L7-KRGxsIuE
「Free To Be Me」
Michael Stokes/Gerald Mallory/Wyman Brown作。ラストはソフトリーなミディアム・スロウで自由な世界へ誘ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=h6tCO5gqQR0
CDには「Turn Me Up (Special Disco Version)」、「Turn Me Up (Instrumental)」、「Physical Attraction (12")」、「You Know You Want To Be Loved (7")」の4曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。
『Keith Barrow』(1973年)
『Keith Barrow』(1977年)