2014年04月17日

Grant Green『Green Is Beautiful』

ジャズ・ファンク路線を推し進めたレア・グルーヴ人気盤☆Grant Green『Green Is Beautiful』
グリーン・イズ・ビューティフル
録音年:1970年
ez的ジャンル:ソウルフル&グルーヴィー系Jazzギター
気分は... :君は美しい・・・

今回は人気ジャズ・ギタリストGrant Greenが1970年にリリースした『Green Is Beautiful』です。レア・グルーヴ人気盤ですね。

これまで当ブログで紹介したGrant Green作品は以下の4枚。

 『Carryin' On』(1969年)
 『Alive!』(1970年)
 『Visions』(1971年)
 『Live at the Lighthouse』(1972年)

こうして眺めると、ブログで取り上げているのは『Carryin' On』(1969年)以降のファンク路線の作品ばかりですね。名盤『Idle Moments』をはじめ、ファンク路線以前の作品も所有していますが、それらの作品は10年近く聴いていない気がします(泣)

本作『Green Is Beautiful』(1970年)は『Carryin' On』に続く、ファンク路線の第2弾作品です。

レコーディング・メンバーはGrant Green(g)、Blue Mitchell(tp)、Claude Bartee(ts)、Neal Creque(org)、Emmanuel Riggins(org)、Jimmy Lewis(b)、Idris Muhammad(ds)、Candido Camero(congas)、Richie "Pablo" Landrum (bongos)です。

前作『Carryin' On』から、Candido Cameroらパーカッション陣が加わり、よりファンキー・リズムが強化されています。

「Ain't It Funky Now」「The Windjammer」「Dracula」の3曲がファンク路線の魅力をダイレクトに実感できます。

残る「A Day in the Life」「I'll Never Fall in Love Again」という名曲カヴァー2曲も実に聴きやすく楽しめます。

レア・グルーヴ人気盤となるのが頷ける1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Ain't It Funky Now」
James Brownのカヴァー。本作のハイライトと呼べるJBカヴァーのファンク・チューン。Idris Muhammad、Candidoらの強力ビート、Emmanuel Rigginsのグルーヴィーなオルガンをバックに、Greenのファンキー・ギターを堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=RAKEiN9PvFI

Freestyle Fellowship「Here I Am」、Public Enemy「Gotta Do What I Gotta Do」、Wu-Tang Clan「Gravel Pit」等のサンプリングソースとなっています。

Freestyle Fellowship「Here I Am」
 http://www.youtube.com/watch?v=5GBA0UiIMkw
Public Enemy「Gotta Do What I Gotta Do」
 http://www.youtube.com/watch?v=643GKRR9uZE

「A Day in the Life」
John Lennon/Paul McCartney作。Beatlesの名曲カヴァー。本曲のジャズ・ギター・カヴァーといえば、当ブログでも紹介したWes Montgomeryヴァージョンもお馴染みですが、Greenヴァージョンはよりファンキーな味わいの「A Day in the Life」を楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=05ILcFDYYGg

「The Windjammer」
Neal Creque作。ジャズ・ファンク人気曲のGreenヴァージョン。Greenは『Live at the Lighthouse』でも本曲を演奏していましたね。当ブログではMongo Santamariaヴァージョンも紹介済みです。『Live at the Lighthouse』ヴァージョンほどの迫力はありませんが、重量感のあるリズム隊をバックに、作者Neal CrequeのオルガンとGreenのギターが織り成すファンキー・サウンドで楽しませてくれます。。
http://www.youtube.com/watch?v=Dv2DiBC6eXg

「I'll Never Fall in Love Again」
Hal David/Burt Bacharach作。ミュージカル『Promises, Promises』のために書かれた名曲です。当ブログではBirgit Lystagerのカヴァーを紹介済みです。アルバムの中では最もソフトリーな印象であり、Greenのギターも実にメロウです。メロウながらもライトなパーカッシヴ感があるのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=QmEc4yJPdmo

「Dracula」
Neal Creque作。Idris Muhammadの叩き出す強力ビートが牽引する格好良いファンク・チューン。Candidoのパーカッションも効いているし、Blue Mitchellのソロもキマっています。
http://www.youtube.com/watch?v=cWSPaZdwCv0

Grant Greenの過去記事もご参照下さい。

『Carryin' On』(1969年)
Carryin' On

『Alive!』(1970年)
アライヴ

『Visions』(1971年)
ヴィジョンズ

『Live at the Lighthouse』(1972年)
Live at the Lighthouse
posted by ez at 00:46| Comment(3) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする