2014年04月22日

Garry Glenn『Feels Good To Feel Good』

AOR/クワイエットストーム人気の高いアーバン・ソウル作品☆Garry Glenn『Feels Good To Feel Good』
garry glenn feels good to feel Ggood.jpg
発表年:1987年
ez的ジャンル:クワイエットストーム系アーバン・ソウル
気分は... :思いがけず涙腺が緩くなる・・・

今回はAORやクワイエットストーム好きから人気の高いアーバン・ソウル作品Garry Glenn『Feels Good To Feel Good』(1987年)です。

Garry Glennは1955年デトロイト生まれの男性ソウル・シンガー/ソングライター。

1977年にThe Dramaticsへ楽曲提供したのをきっかけに、Eddie Kendricks、Phyllis HymanAl Hudson & The PartnersEmotionsEarth, Wind & Fire等に楽曲提供し、まずはソングライターとして実績を積み重ねていきます。1980年にはLAのインディ・レーベルからデビュー・アルバム『G.G.』をリリースしています。

Garryに転機が訪れたのは、1986年、Anita Bakerに提供した「Caught up in the Rapture」が全米R&Bチャート第6位のヒットとなったことです。Anitaのツアー・メンバーを2年間務めたGarryは、Anitaの成功と共にその存在がクローズアップされるようになり、Anita以外にFreddie Jackson、Jean Carne(Jean Carn)等にも楽曲提供しました。

こうした中でMotownから2ndアルバムとなる本作『Feels Good To Feel Good』(1987年)をリリースします。その後もさらなる飛躍が期待されましたが、1991年に36歳の若さで逝去してしまいました。

ジャケも含めて80年代後半のクワイエットストーム/アーバン・ソウルらしいアルバムですね。やはり、アーバン・メロウなラブ・バラードがアルバムの魅力です。

特にシングルになった「Feels Good To Feel Good」「Do You Have To Go」の2曲は絶品です。個人的には、リアルタイムで聴きまくったアルバムという記憶はないのですが、何故かこの2曲を聴くと大学生だった当時にタイムスリップしそうになります。

本作を聴けば、Garry Glennがクワイエットストーム系の人気ソングライターであった理由がわかるはずです。加えて、彼のジェントルなテナー・ヴォーカルもなかなか魅力的です。

記事を書きながら、「Feels Good To Feel Good」を何度もリピートして聴いていたら、思いがけずウルウルきてしまいました・・・

全曲紹介しときやす。

「Do You Have To Go」
Garry Glenn作。シングルにもなったオープニング。AOR/クワイエットストーム好きにはグッとくるアーバン・コンテンポラリーなラブ・バラード。Garryのジェントルなテナー・ヴォーカルがグッときます。メロウなイントロを聴いただけで、胸に込み上げてくるものがあります。
http://www.youtube.com/watch?v=JHZzmMHD9Bg

「Torch For You」
Garry Glenn作。この曲もクワイエットストーム好きの期待を裏切らないメロウ・バラード。伸びやかなGarryのテナー・ヴォイスがよくマッチします。
http://www.youtube.com/watch?v=otrNFKeMOzw

「Running Away」
Dianne Quander/Garry Glenn作。僕の好みの軽くパーカッシヴなメロウ・グルーヴ。後半のGarryのリードと女性コーラス隊との掛け合いもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=Hd97FBNW3q0

「Out Of A Dream」
Dianne Quander/Garry Glenn作。ジャジーなコンテンポラリー感が印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=cMcelcnd0b4

「I'm Still Waiting」
Dianne Quander/Garry Glenn作。アルバムの中では少し変化球な仕上がり。構成にメリハリをつけるためには必要なのでしょうね。
http://www.youtube.com/watch?v=ovM9I2pGNaA

「Feels Good To Feel Good」
Dianne Quander/Garry Glenn作。タイトルはEmotionsSheila Hutchinsonとのデュエット。シングルにもなったAOR/アーバン・ソウル人気曲です。この1曲のためだけに本作を手元に置きたかった位、大好きなラブ・バラードです。聴いていると、青春時代の思い出が走馬灯のように脳裏を過ぎり、訳もなく涙腺が緩くなってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=MXEmI1_biok

「You Don't Even Know」
Garry Glenn/Michael Logan作。この曲もAOR/クワイエットストーム好きには間違いない仕上がり。美しいメロディをGarryのジェントル・テナーが歌い上げます。名うてのスタジオ・ミュージシャンGerald Albrightが素敵なサックスで盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=JuY0ZhStJFA

「Lonely Night」
Garry Glenn作。アーバン・モードの哀愁バラード。80年代らしいコンテンポラリー感覚が好きな人にはグッとくるのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=Mw9ncFd39tA

「Can't Get Enough Love」
Garry Glenn作。ラスト2曲はアップもの。本曲はアーバン・ダンサーな疾走感にグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=Q8ey6jhkG4Y

「Love Makes It Right」
Garry Glenn作。良くも悪くも80年代後半らしいサウンドが目立つダンサブル・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=856MGtSE8wQ

『G.G.』(1980年)
G.G.
posted by ez at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする