2014年04月28日

Thelma Houston『Ride To The Rainbow』

ダンス・クラシック「Saturday Night, Sunday Morning」収録☆Thelma Houston『Ride To The Rainbow』
ライド・トゥ・ザ・レインボウ
発表年:1979年
ez的ジャンル:モータウン系アーバン・ディスコ
気分は... :月曜ですが、気分は土曜の夜?

今回は70〜80年代に活躍した女性ソウル・シンガーThelma Houstonが1979年にリリースした『Ride To The Rainbow』です。

Thelma Houstonは1946年ミシシッピ生まれの女性ソウル・シンガー/女優。
カリフォルニア州ロングビーチで育ったThelmaは、Jimmy Webbのバックアップを受け、彼のプロデュースによりDunhillからデビュー・アルバム『Sunshower』(1969年)をリリースしました。

Tamla (Motown)より1976年にリリースした『Any Way You Like It』(1976年)からは全米チャート/同R&Bチャート共にNo.1となった大ヒット・シングル「Don't Leave Me This Way」(Harold Melvin & the Blue Notesのカヴァー)が生まれ、Thelmaの人気を決定付けました。

その後もJerry Butlerとの共演アルバム『Thelma & Jerry』(1977年)、『Two to One』(1978年)、ダンス・クラシック「Saturday Night, Sunday Morning」を収録した本作『Ride to the Rainbow』(1979年)、Jam & Lewisがプロデュースした『Qualifying Heat』(1984年)など70年代半ばから80年代前半にかけてコンスタントにアルバムをリリースしています。

本作『Ride To The Rainbow』は、Tamla(Motown)での実質的なラスト・アルバムとなります。
※1982年にMotownからリリースした『Reachin' All Around』はそれまでの未発表曲集

本作といえば、何といっても前述したダンス・クラシック「Saturday Night, Sunday Morning」ですね。フリーソウル・クラシックとしても人気のこのディスコ・チューンのおかげで本作の再評価が高まりました。僕もフリーソウルのコンピで「Saturday Night, Sunday Morning」が気に入り、本作のことを知りました。

Hal Davisがプロデュースし、レコーディングには"Wah Wah" Watson(g)、David Shields(b)、Eddie Watkins, Jr.(b)、James Gadson(ds)、Larry Tolbert(ds)、Reginald Burke(key)、Sylvester Rivers(key)、Alan Oldfield(syn)、Eddie "Bongo" Brown(congas)、Gary Coleman(per)、Melvin Webb(per)、Julia Tillman Waters(back vo)、Maxine Willard Waters(back vo)、Billy Woodruff(back vo)、Bobby Belle(back vo)、Ivory Davis(back vo)、Jessie Richardson(back vo)、Monalisa Young(back vo)、Oma Drake(back vo)、Patti Brooks(back vo)、Terry Young(back vo)、Venetta Fields(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

本来は週末に聴くのが相応しいアルバムですが、GW突入なので月曜からこんなアルバムを聴いてもいいのでは(笑)

全曲紹介しときやす。

「Saturday Night, Sunday Morning」
Mitchell Bottler/Norma Helms作。前述のように本作のハイライトとなるダンス・クラシック。元々は『Ready to Roll』(1978年)収録曲でしたが、そのロング・ヴァージョンとなる本ヴァージョンがダンス・ヒットとなりました。ウィークエンド・モードを盛り上げてくれる、みんなで大合唱の完全無欠のダンス・チューンですね。Eddie "Bongo" Brownのボンゴとメロウ・エレピの絡みもいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=IbEsQ2RlARE

「I Wanna Be Back In Love Again」
Bobby Belle/Eddie Summers作。個人的には「Saturday Night, Sunday Morning」に次いで好きな曲。カッティング・ギターとファンキー・リズム隊の疾走感が格好良すぎるダンス・チューン。

「Love Machine」
Billy Griffin/Warren Moore作。お馴染みMiraclesの大ヒット曲のカヴァー。僕は正直オリジナル自体がそれ程好きではないので、このカヴァーも他の人に比べると反応が少し鈍いのかも?
http://www.youtube.com/watch?v=kubHWVZlAxY

「Imaginary Paradise」
Alfred McCrary/Charity McCrary/Linda McCrary/Bobby Belle/Sundray Tucker作。The McCrarysのメンバーが作者として名を連ねる哀愁グルーヴ。

「Just A Little Piece Of You」
Stevie Wonder/Syreeta Wright作。Syreeta Wrightのカヴァー。Syreetaのオリジナルは『Stevie Wonder Presents Syreeta』(1974年)に収録されています。本曲の持つメロウな味わいを活かした好カヴァーです。

「Ride To The Rainbow」
Bunny Hull/Gary Poirot/Michele Simmons作。タイトル曲も僕好みのメロウ・ダンサー。Thelmaのパンチのあるヴォーカルがファンキー&パーカッシヴなサウンドとよくマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=LI7sh2xErPc

「Paying For It With My Heart」
Guy Finley/Michel Rubini作。スケールの大きなミディアムですが、本作の中では一番印象が薄いかも?

「Give It To Me」
R. Wilson作。ラストはガラージ好きの人はグッとくるであろうダンス・チューンで締め括ってくれます。ブリブリのベースラインがたまりません。

『Sunshower』(1969年)
Sunshower

Thelma Houston & Pressure Cooker『I've Got The Music In Me』(1975年)
I've Got the Music in Me

『Any Way You Like It』(1976年)
エニイ・ウェイ・ユー・ライク・イット(紙ジャケット仕様)

Thelma Houston & Jerry Butler『Thelma & Jerry/Two to One』(1977/1978年) ※2in1CD
Thelma & Jerry/Two to One

『The Devil in Me』(1978年)
ザ・デヴィル・イン・ミー

『Breakwater Cat/Never Gonna Be Another One』(1980/1981年) ※2in1CD
BREAKWATER CAT + NEVER GONNA BE ANOTHER ONE

『Qualifying Heat』(1984年)
Qualifying Heat
posted by ez at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする