2014年05月31日

American Gypsy『American Gypsy』

カルト的な雰囲気に包まれたフリーソウル人気作☆American Gypsy『American Gypsy』
アメリカン・ジプシー
発表年:1975年
ez的ジャンル:カルト系フリーソウル
気分は... :何とも言い難い独特の世界・・・

今回は『Free Soul Collection 1000』シリーズで再発されたAmerican Gypsy『American Gypsy』(1975年)です。

American Gypsyは1971年にL.A.で結成されたグループ。グループはその後欧州に渡り、最終的にはオランダを拠点として選んだようです。

今日紹介する『American Gypsy』(1975年)は、前年にオランダで『Angel Eyes』(1974年)としてリリースされたものを改題してリリースしたものです。

『Angel Eyes』(1974年)
Angel Eyes

本作におけるメンバーは、Joe Skeete(b、vo)、Michael Hamane(g、vo)、Lorenzo Mills(vo)、Ricardo James(ds)、Dale Harrel Jr.(g、vo)、Steve Clisby(vo、key、sax)の6名です。

僕の中では謎のカルト・バンドという印象が強いですね。

本作で一番有名なのは、フリーソウルのコンピ『Free Soul Mind』に収録されているフォーキー・グルーヴ「Golden Ring」でしょうね。ただし、「Golden Ring」の印象でアルバム全体を聴くと、ギャップがあるかもしれません。

想像以上にドラマティックでコズミックでカルトな印象を受けるはずです。何とも言い表し難い。このバンドならではの不思議な音空間や高揚感を各曲で堪能できます。

「Golden Ring」以外に「Inside Out」も注目曲ですし、「10,000 Miles」「Stuck on You」「Let Your Life Lead By Love」あたりもオススメです。

全曲紹介しときやす。

「Inside Out」
ドラマティックなストリングと共にスタートするコズミック・グルーヴ。壮大なスケール感にグッとくるクロスオーヴァー感覚のオープニング。
http://www.youtube.com/watch?v=2sHdTmRQFgQ

サンプリングソースとしても人気であり、X-Ecutioners feat. Big Pun & Kool G Rap「Dramacyde」、DJ Shadow & Cut Chemist「Brainfreeze (Side 1) 」 、Groove Armada「Whatever, Whenever」、Kaos One「Sangue」、DJ Die & Break「Get Some」、Planet Asia feat. Prodigy & Killa Ben「Stick & Move」、Sfond Sqnksa「Dzieci Funku」等でサンプリングされています。

「10,000 Miles」
僕の一番のお気に入り曲。素敵なヴォーカル&メロディに魅了されるメロウ・グルーヴ。終盤のファンキーな展開も僕好み!
http://www.youtube.com/watch?v=KYnSeWMWmt8

「Ooh Why Not」
Doobiesあたりと一緒に聴きたいロッキン・チューン。

「Golden Ring」
前述のようにフリーソウル人気曲です。緩急のつけ方が絶妙なフォーキー・グルーヴです。味わい深いフォーキーあり、ファンキー&スリリングな疾走あり、エレピのメロウ・パートありとフリーソウル好きにはたまらない1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=Js9UcFAer5U

「Lady Eleanor」
呟きの低音ヴォーカルがシブい哀愁チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=C8ONbvIpfLs

「Angel Eyes」
呪術的な重低音グルーヴにグッとくるファンキー・グルーヴ。不敵な感じがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=jUdmWpef9aY

「While It's Cold Outside」
ドラマティックな展開のファンキー・チューン。1曲の中にドラマがあります。
http://www.youtube.com/watch?v=GTZqGt60Bxg

「Stuck on You」
ファンキー・ロック系のフリーソウルがお好きな人であれば気に入るはず!かなり僕好み!
http://www.youtube.com/watch?v=K-yLO6CvFfc

「Let Your Life Lead By Love」
再び呟きの低音ヴォーカルによるファンキー・グルーヴ。Gil Scott-Heron好きの人は気に入りそうな感じ!
http://www.youtube.com/watch?v=yUj-kNjKnlg

「Tribute to American Gypsy」
アフロ・ブラジリアンなテイストでスタートするインスト。

グループはオランダで『Love Is A Hazard』(1981年)というアルバムもリリースしています。

『Free Soul Collection 1000』シリーズの過去記事もご参照下さい。

Skylight『Skyhigh』(1973年)
スカイハイ

Gary Bartz『The Shadow Do』(1975年)
ザ・シャドウ・ドゥ

Collins & Collins『Collins & Collins』(1980年)
コリンズ・アンド・コリンズ
posted by ez at 15:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月30日

Legato『Wonderland』

ソウルフルな女性ヴォーカルをフィーチャーしたイタリア産アシッド・ジャズ☆Legato『Wonderland』
ワンダーランド
発表年:1996年
ez的ジャンル:Irma系アシッド・ジャズ
気分は... :モヤモヤ・・・

今回はイタリアの人気ダンスミュージック・レーベルIrmaからリリースされたアシッド・ジャズ作品Legato『Wonderland』(1996年)です。

LegatoKaren Jones(vo)、Claudio "Tripper" Trippa(g)、Pino Santamaria(b)、Maurizio Vassallo(ds、prog)、Angelo Di Martino(key、el-p、org、prog)からなるユニット。

Legato名義の作品は本作のみであり、最初から一作限りのユニットだったのでしょうね。

アルバムの中身は、は紅一点Karen Jonesのソウルフルなヴォーカルをフィーチャーしたアシッド・ジャズ的なジャズ・ファンク作品に仕上がっています。しかし、そこはIrma作品らしく随所にスタイリッシュなエッセンスが散りばめられています。

アルバムにはメンバー以外にJake Tama(per)、Marco Siniscalco(b)、Roberto Polito(ds)、Mike Applebaum(flh)といったミュージシャンがゲスト参加しています。

ソウルフルな女性ヴォーカルをフィーチャーしたジャズ・ファンク的なメロウ・グルーヴがお好きな方にはオススメです。

全曲紹介しときやす。

「Where Are You」
Karen Jonesの伸びやかなヴォーカルと共にダンサブルに疾走するオープニング。少しフューチャリスティックな雰囲気もあっていいですね。

「Wonderland」
タイトル曲は哀愁のメロディが印象的なジャジー・メロウ。中盤の少しダビーな雰囲気もいいですね。

「Till You Take My Love」
シングルにもなったHarvey Masonのジャズ・ファンク・カヴァーです(オリジナルはアルバム『Funk In A Mason Jar』収録)。ソウルフルなKaren Jonesのヴォーカルと共に躍動します。

「Soft Lights (and moonlight)」
アコースティック感覚も取り入れたメロウなミディアム。

「Vertigo」
ハモンド・オルガンが印象的なジャズ・グルーヴ。インストですが、なかなか格好良いです。

「There is A sign」
アシッド・ジャズ好きの人であればグッとくるであろう躍動するジャズ・ファンク・チューン。Karen Jonesのヴォーカルもグッド!

「Free Our Children」
90年前後のUKアシッド・ジャズ作品を聴いているような感覚の仕上がり。イタリアというよりも完全にUKっぽいですね。

「If You Suck My Soul」
美しく幻想的なインスト・チューン。少しダークなトーンもいいですね。

「Let's Walk」
Karen Jonesのヴォーカルの魅力を堪能できるメロウ・グルーヴ。

「How Long Dose It Take」
スピーディーに疾走するダンサブル・チューン。この曲もなかなかキャッチーです。

「Mosquito」
クラブジャズ的な雰囲気もあるインスト。

「...Seconds Of Madness」
エキサイティングなエピローグ。

「Where Are You (Uovo & Rame Latin attack)」
国内盤ボーナス・トラック。「Where Are You」のフロア仕様リミックス。
http://www.youtube.com/watch?v=Jy8RgbOS9w0

なんだかモヤモヤ感の残る午前中です。
頭の中をリフレッシュさせないと・・・
posted by ez at 10:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月28日

PJ Morton『Emotions』

良いヴォーカル、良いメロディが詰まったインディーR&B☆PJ Morton『Emotions』
Emotions
発表年:2005年
ez的ジャンル:インディーR&B
気分は... :インディーならではの好盤!

今回はニューオリンズ出身の男性R&Bシンガー/キーボード奏者PJ Mortonの1stアルバム『Emotions』(2005年)です。インディーR&Bながら、当時日本でもなかなかの高評価を得ていた1枚でしたね。

PJ Mortonは1981年ルイジアナ州ニューオリンズ生まれ。彼の父はゴスペル・シンガーPaul S. Morton。

これまで『Emotions』(2005年)、『Perfect Song』(2007年)※PJ Morton Band名義、『Live from LA』(2008年)※ライブ盤、『Walk Alone』(2010年)、『New Orleans』(2013年)といったアルバムをリリースします。

また、プロデューサー/ソングライター/ツアー・サポート等でも活躍し、Erykah Baduのツアー・サポート、India.Arieへの楽曲提供でも知られています。当ブログで紹介した作品でいえば、Musiq Soulchild『Onmyradio』(2008年)、Robert Glasper Experiment『Black Radio 2』(2013年)で彼が楽曲提供しています。

しかし、何といってもPJ Mortonの名を広く知らしめたのは、2010年にMaroon 5のサポート・メンバーとなったことです。その好影響からか昨年リリースされた最新作『New Orleans』(2013年)は、Lil WayneYoung Moneyからリリースされ、Lil Wayneの他、Stevie WonderAdam Levine(Maroon 5)、Busta Rhymes等が参加しています。

そんな彼の原点となる1stアルバムが本作『Emotions』(2005年)です。

当時はMaroon 5絡みで有名になる前の時期であり、インディーR&Bの1枚として扱われていましたが、日本ではそれなりに高い評価を得ていたアルバムでした。その反響の良さから2008年には国内企画盤がリリースされています。

インディーR&Bならではの良質なメロディ&ヴォーカルが詰まった好盤です。巧みにアコースティック・サウンドを取り入れるなどサウンド・センスの良さも光ります。ソウルフルなのに濃厚になりすぎず、あくまでも爽やかな印象を与えてくれる点も僕は気に入っています。

僕が所有するのは、上記に示したジャケを一新し、ボーナス・トラック2曲を追加したspecial editionですが、オリジナルのジャケはこんな感じです。

『Emotions』(2005年)※オリジナル盤
Emotions

このオリジナル・ジャケであれば、僕は購入していなかったかもしれません(笑)

全曲PJ Mortonのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「My Superstar」
アコースティック感覚のメロウなネオソウル・チューン。つかみはOK!といった感じのオープニングです。
http://www.youtube.com/watch?v=7C5gTlgvJKg

「Jiborish」
メロディ・メイカーとしての彼の才能を堪能できりるフォーキー・メロウ・ソウル。ストリングスの使い方もグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=ZFihtVdlc8c

「I Need to Know」
美しいメロウ・ソウル。インディーR&Bらしいジェントルな魅力に溢れています。
http://www.youtube.com/watch?v=AInWoWlhZdM

「Fly Away」
女性シンガーAnayshaとのデュエットによる感動的なバラード。Stevie Wonder『Songs In The Key Of Life』あたりと共通する感動が胸に込み上げてきます。
http://www.youtube.com/watch?v=WgISG8MC4uw

「No Ordinary Love」
メロウ感覚のネオソウル。ホーン・アレンジやヴォーカル・アレンジもなかなか巧みです。
http://www.youtube.com/watch?v=zSIxE7YlY68

「I Think I Am Falling」
アーシーな香りのするオーガニック・ソウル。さり気ないですが実にいい雰囲気です。

「How We Were (Remix)」
ネオソウル感覚の浮遊するヴォーカル・アレンジが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=aAv5nfD-2Sg

「Today」
シンプルなアレンジで、メロディ、ヴォーカルの良さを際立たせています。なかなか味わい深い仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=3BYAWFNY8l4

「This Feeling」
美しいアレンジによるサウンド・センスが冴えます。この曲も「Fly Away」同様の感動が胸に込み上げてきます。
http://www.youtube.com/watch?v=U-1RWa7DTTo

「Heavenly Father」
PJ Mortonのソウル魂を実感できる1曲。ソウルフルなのに爽快なのがこの人らしいところかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=tB7EIhn2SrM

「Good Days Bad Days」
ゴスペル・シンガーを父に持つPJ Mortonらしいゴスペル・フィーリングの崇高な仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=BKkzKMVw-Bc

「Inside Your Heart」
ピアノ、ヴァイオリン、チェロのみによる美しいバラード。思わず涙腺が緩くなりそうです。

「I Need You」
ラストもゴスペル調の感動バラード。Jesse Bondギター・プレイも目立っています。
http://www.youtube.com/watch?v=mXIMldCGqWc

special editionには「Mirror, Mirror」「Talkn' Forever」の2曲がボーナス・トラックとして追加されています。

「Talkn' Forever」
http://www.youtube.com/watch?v=qixLCvSr-Gg

PJ Mortonの他作品もチェックを!

PJ Morton Band『Perfect Song』(2007年)
Perfect Song

『Live from LA』(2008年)※ライブ盤
Live from La

『Walk Alone』(2010年)
Walk Alone

『New Orleans』(2013年)
New Orleans
posted by ez at 00:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月27日

Gary Bartz『The Shadow Do』

Mizell Brothersプロデュースによるレア・グルーヴ人気作☆Gary Bartz『The Shadow Do』
ザ・シャドウ・ドゥ
発表年:1975年
ez的ジャンル:Sky High Production系レア・グルーヴ
気分は... :美しき敗者!

昨日のエントリーで書き忘れてしまいましたが、一昨日のCL決勝レアル対アトレティコのマドリード・ダービーは興奮しました。

個人的にはアトレティコを応援していたのですが、最後の最後でサッカーの神様に見放されてしまいましたね。でも試合を通して観る者を感動させたのは、デシマを達成した王者レアルではなく、アトレティコの魂のサッカーではなかったかと思います。シメオネ監督、惚れ直しました!

今回は実力派アルト・サックス奏者Gary BartzMizell Brothers(Larry Mizell & Fonce Mizell)と組んだ1枚、『The Shadow Do』(1975年)です。

昨日のCollins & Collins『Collins & Collins』(1980年)に続き、『Free Soul Collection 1000』シリーズの1枚です。まぁ、しばらくは同シリーズからの紹介が多くなりそうです。

これまで当ブログで紹介したGary Bartz作品は以下の3枚。

 Gary Bartz Ntu Troop『Juju Street Songs/Follow The Medicine Man』(1972年、2in1CD)
 『Music Is My Sanctuary』(1977年)
 Gary Bartz『Bartz』(1980年)

本作『The Shadow Do』(1975年)は、Mizell Brothers(Larry Mizell & Fonce Mizell)がプロデュースしたSky High Production作品です。BartzとMizell Brothersは本作および『Music Is My Sanctuary』(1977年)でタッグを組んでいます。

レコーディングにはGary Bartz(as、ss、syn、vo)以下、Larry Mizell(syn)、Michael Henderson(b)、James Mtume(congas、per)、Reggie Lucas(g)、Hubert Eaves III(p、syn)、Howard King(ds、syn)が参加しています。James Mtume/Reggie Lucasをはじめ、後のMtumeメンバー4名の参加が目立ちますね。

ジャケからはミステリアスなイメージが漂いますが、中身はヴォーカル入りのメロウなジャズ・ファンク作品という印象です。正直、ヴォーカルはお世辞にも上手とはいえませんが、アルバムを聴きやすいものにしています。

Sky High Productionらしいサウンドを堪能できますが、他のMizell Brothersプロデュース作と比較すれば、Sky Highサウンドが目立ちすぎることはなく、あくまでGary Bartzのサックスが主役になっていると思います。

逆に、Sky Highらしい音を欲している人であれば、「Sea Gypsy」「Winding Roads」あたりがオススメです。

全曲紹介しときやす。

「Winding Roads」
Gary Bartz/Hubert Eaves作。後にD-Trainの仕事でも知られるHubert Eavesとの共作です。Sky Highらしいサウンド&コーラスを満喫できるオープニングです。Reggie Lucasのギターもキマっています。
http://www.youtube.com/watch?v=NNWgsFVoFlM

「Mother Nature」
Gary Bartz作。Sky Highらしいサウンドでヴォーカルも入っていますが、主役はあくまでGary Bartzのサックスというのがいいですね。爽快な高揚感に包まれます。
http://www.youtube.com/watch?v=d86Wme9v4sQ

「Love Tones」
Gary Bartz作。Sky Highらしいメロウ・グルーヴ。ヴォーカルとサックスの掛け合いで盛り上げてくれます。キャッチーという点では、かなり聴きやすいと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=Ks3msPigOXs

「Gentle Smiles (Saxy)」
Gary Bartz/Reggie Lucas作。本作のハイライトかもしれませんね。Bartz本人のヴォーカル入りのジェントル&メロウな仕上がりです。作者としてReggie Lucasが加わっており、彼の貢献も大きいかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=duOcsK2H6D4

本曲はA Tribe Called Quest「Butter」、The Beatnuts「Third of the Trio」、Tek 9「The Theme」、Technical「Stress」、DJ Mitsu feat. Dwele「Right Here」のサンプリングソースになっています。
DJ Mitsu feat. Dwele「Right Here」
 http://www.youtube.com/watch?v=T-h39BKriBw

「Make Me Feel Better」
Michael Henderson作。ヴォーカルを前面に出したミディアム・ファンク。

「Sea Gypsy」
Deena Glover/Larry Mizell作。個人的には本作のハイライト!Sky Highサウンド好きの人であれば、このサマー・モードのジャズ・ファンク・チューンが一番フィットすると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=BWEChVRdccc

「For My Baby」
Gary Bartz作。ヴォーカルを前面に出したメロウ・チューン。前半はやや単調ですが、後半はなかなか盛り上げてくれます。

「Incident」
Countee Cullen/Gary Bartz作。ラストはクラヴィネットが印象的なファンク・チューンで締め括ってくれます。ファンキーなシンセ・サウンドにのって、Bartzのプレイも好調です。
http://www.youtube.com/watch?v=g0NeMFra9t4

Gary BartzおよびMizell Brothers関連の過去記事もご参照下さい。

Gary Bartz Ntu Troop『Juju Street Songs/Follow The Medicine Man』(1972年)
Juju Street Songs

Gary Bartz『Music Is My Sanctuary』(1977年)
Music Is My Sanctuary

Gary Bartz『Bartz』(1980年)
BARTZ

Donald Byrd『Black Byrd』(1972年)
Black Byrd

Donald Byrd『Street Lady』(1973年)
Street Lady

Donald Byrd『Places and Spaces』(1975年)
Places and Spaces

Johnny Hammond『Gears』(1975年)
Gears

Bobbi Humphrey『Fancy Dancer』(1975年)
ファンシー・ダンサー (完全期間限定盤)

The Rance Allen Group『Say My Friend』(1977年)
セイ・マイ・フレンド

A Taste Of Honey『Another Taste』(1979年)
Another Taste
posted by ez at 01:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月26日

Collins & Collins『Collins & Collins』

兄妹デュオによるシグマ録音のアーバン・ソウル作品☆Collins & Collins『Collins & Collins』
コリンズ・アンド・コリンズ
発表年:1980年
ez的ジャンル:兄妹デュオ系アーバン・ソウル/メロウ・ディスコ
気分は... :都会的な佇まい・・・

今回はフィラデルフィア出身の兄妹デュオCollins & Collins唯一のアルバム『Collins & Collins』(1980年)です。

5/21にリリースされた『Free Soul Collection 1000』シリーズの1枚であり、アーバン・ソウルの名盤がお手頃価格で入手できるようになりました。

Collins & CollinsBill CollinsTonee Collinsの兄妹デュオ。その兄妹デュオ唯一のアルバムが本作『Collins & Collins』(1980年)です。

ディスコ/ガラージ・ファンにもお馴染みのフィラデルフィアの名プロデューサー/アレンジャーJohn Davisがプロデュース&アレンジを手掛け、シグマ・サウンドでレコーディングが行われました。

モダン・ソウル人気曲「Top Of The Stairs」、Harold Melvin & the Blue Notesのカヴァー「You Know How To Make Me Feel So Good」 あたりが有名だと思いますが、ブギー・ダンサー「Do You Wanna Dance」、Piecesのカヴァー2曲「Can't Turn Down Love」「You Made Me Believe」 、ロマンティックな「I'm Feelin' Your Love」、American Gypsyのディスコ・カヴァー「Yo-Yo」など全曲楽しめます。

ジャケに写る2人の都会的な佇まいもいいですね。
こんな充実作が1,000円(税抜き)で購入できるなんて幸せです。

全曲紹介しときやす。

「Top Of The Stairs」
Nickolas Ashford/Valerie Simpson作。Ashford & Simpsonのカヴァー。オリジナルはアルバム『Send It』(1977年)に収録されています。シングルにもなったモダン・ソウル人気曲です。2人のヴォーカルによる爽快な躍動感と名手John Davisの手によるサウンドと見事にマッチした至極のモダン・ソウルですね。
http://www.youtube.com/watch?v=VNtACeSCHJA

Ashford & Simpsonのオリジナルと聴き比べるのも楽しいのでは?
Ashford & Simpson「Top Of The Stairs」
http://www.youtube.com/watch?v=oNT4IFHpv30

「You Know How To Make Me Feel So Good」
Kenneth Gamble/Leon Huff作。前述のようにHarold Melvin & the Blue Notesのカヴァー。「Top Of The Stairs」と並ぶ本作のハイライト。オリジナルはアルバム『Wake Up Everybody』(1975年)に収録されています。本ヴァージョンは本作と同じJohn Davisがプロデュースした大ヒット曲William DeVaughn「Be Thankful For What You Got」と同タイプのアレンジにグッとくるメロウ・ソウルに仕上がっています。しかも80年制作らしい都会的な雰囲気が漂うアーバン・メロウ好きにはたまらない1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=RDGVpOto8oA

Harold Melvin & the Blue Notes「You Know How To Make Me Feel So Good」
 http://www.youtube.com/watch?v=T652bE3YzEU
William DeVaughn「Be Thankful For What You Got」
 http://www.youtube.com/watch?v=KDTXljIqxRE

「Do You Wanna Dance」
John Davis/Vince Fay作。大人のディスコ・ブギーといった雰囲気がいいですね。華やかな雰囲気が実にいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=E32Egapika4

「Can't Turn Down Love」
Kenny Lee Lewis作。本曲と次曲「You Made Me Believe」は西海岸のセッション・ミュージシャンが結成したグループPieces唯一のアルバム『Pieces』(1979年)からのカヴァーです。本曲はオリジナルのアーバン・メロウな雰囲気をうまく受け継いだミディアム・ファンクに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=19a-1ifvBXY

Pieces「Can't Turn Down Love」
 http://www.youtube.com/watch?v=4Xy_EcOd6SQ

「You Made Me Believe」
Geoffrey Leib作。前述のように本曲もPiecesのカヴァー。オリジナルの魅力を受け継ぎつつ、より洗練させたアーバン・ダンサー。

Pieces「You Made Me Believe」
 http://www.youtube.com/watch?v=NMTbaKymPCs

「I'm Feelin' Your Love」
Dave Appell/Fran Robins/Hank Medress作。ロマンティックな絶品ミディアム・スロウ。これを聴いてしまうと、この雰囲気のスロウ系をあと1、2曲位あっても良かったような・・・
http://www.youtube.com/watch?v=MzkL5CYGtUc

「Please Don't Break My Heart」
John Davis/Vince Fay作。哀愁モードのミディアム・グルーヴ。切ないメロディを大人のムードで歌います。
http://www.youtube.com/watch?v=moUPkNOoJnM

「Yo-Yo」
Joe Skeete/Michael Hamane/Steve Clisby作。ラストはAmerican Gypsy、1977年のディスコ調シングル曲をカヴァー。爽快メロウ・ディスコで盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=T2az9tqELEY

ちなみに、American Gypsyも本作同様『Free Soul Collection 1000』シリーズで『American Gypsy』(1975年)が再発されました。こちらも既に購入済なので近々紹介したく思います。
posted by ez at 00:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする