2014年05月25日

Shawn Lee『Golden Age Against The Machine』

鬼才によるHip-Hop黄金期へのオマージュ☆Shawn Lee『Golden Age Against The Machine』
GOLDEN AGE AGAINST THE MACHINE
発表年:2014年
ez的ジャンル:鬼才プロデューサー系Hip-Hop
気分は... :アトレティコ二冠なるか!

いよいよCL決勝、レアル対アトレティコのマドリード・ダービー直前です。
個人的にはアトレティコに二冠を達成させてあげたいですね。

アトレティコはジエゴ・コスタが何とか出場できそうで良かったですね。レアルはアロンソ欠場が痛いですね。

今からワクワクです。

今回は鬼才プロデューサーShawn Leeの最新作S『Golden Age Against The Machine』です。

Ubiquityから数多くの作品をリリースし、ファンの度肝を抜いてきたShawn Leeの紹介は、Shawn Lee's Incredible Tabla Band名義でレア・グルーヴ人気作The Incredible Bongo Band『Bongo Rock』(1973年)をタブラでカヴァーした『Tabla Rock』(2011年)以来2回目となります。

ワールド、ソウル、ファンク、サイケ・ロック等幅広い音楽性で音楽マニアを虜にしてきた鬼才Shawn Leeの今回のテーマは"Hip-Hop"であり、Hip-Hopの名門レーベルBBEからのリリースです。

80年代後半〜90年代前半のHip-Hop黄金期へのオマージュといった色合いを前面に打ち出した1枚です。BBEレーベルのサイトに拠れば、Beastie Boys『Paul's Boutique』(1989年)、De La Soul『3 Feet High And Rising』(1989年)
あたりを意識しているみたいですね。それ以外にA Tribe Called QuestAfrika Bambaataa等Hip-Hop黄金期のアーティスト達のエッセンスを取り入れています。しかも、そうしたエッセンスをサンプリングではなく、自ら演奏しているあたりがShawn Leeらしいですね。

アルバムにはLightheadedBrailleOhmega Watts等のゲストMCがフィーチャーされています。

特に前半には好トラックが集中しています。

Hip-Hop黄金期へのオマージュとして楽しむも良し!
純粋にキャッチーなトラックを楽しむも良し!

やっぱりあの頃のHip-Hopはワクワクしたなぁ・・・

全曲紹介しときやす。

「Forward to the Past」
このキャッチーなオープニング・トラックを聴けば、本作への期待は膨らむはずです。90年前後のHip-Hopトラックのワクワクする魅力が凝縮されています。
http://www.youtube.com/watch?v=H_SiUEuUN6M

「Stay on Course」
Brailleをフィーチャー。De La SoulATCQ等Native Tongues好きの人であれば気に入るであろうトラックです。Brailleのラップは少しQ-Tipっぽいですね。

「Back to the Future」
MC Think-Tankをフィーチャー。この曲はモロにAfrika Bambaataa「Planet Rock」しています。ここまでモロにアプローチすると痛快です。
http://www.youtube.com/watch?v=uVs7r_xiPYE

「Rock Steady」
Lightheadedをフィーチャー。このトラックもNative Tongues系のユルさが魅力です。

「We Got the Jazz」
Ohmega Wattsをフィーチャー。ATCQ『The Low End Theory』Digable PlanetsGuru『Jazzmatazz』あたりを彷彿させるジャズ・ラップです。このあたりはモロに僕好み!
http://www.youtube.com/watch?v=DPpNXkQNpQ8

「Boom Bap」
このトラックは少し時代はズレますがSlum Village「Fall In Love」へのトリビュート的なトラック。Shawn Leeもやはり故J Dillaから多大な影響を受けていたんですね。

「Big Bad Wolf」
キックの効いたブレイクとジャジーな上物による少しダークなトラックが印象的です。DJ Premier好きの人なんか気に入るトラックなのでは?

「Hip Hop Harp」
哀愁のHip-Hopハープといった趣のインタールード的なトラック。

「Wake Up」
Miles Bonnyをフィーチャー。コンシャスHip-Hop風の仕上がり。アングラ・ジャジーHip-Hop好きの人も気に入るはず!

「Jackie Chan」
Earl Zingerをフィーチャー。これは男気溢れる硬派Hip-Hopといった仕上がりです。シタールを効かせるあたりがShawn Leeらしいですね。

「Christophe」
Busdriverをフィーチャー。90年代初頭のHip-Hopによく聴いたアッパー・トラックが格好良いですね。捲し立てるラップもグッド!

「I Just Had A Baby」
Princess Superstarの女性ラップをフィーチャー。女性ラッパーならではの妖艶な雰囲気が魅力です。

「Ashes to Ashes」
Andy “The Undertaker" Cooperをフィーチャー。哀愁のピアノ・ループが印象的です。

「School House Funk」
タイトルの通り、高校のブラスバンドが演奏するファンクといった感じです。

「Baby Breakin'」
MC Shawny Shawnをフィーチャー。MC Shawny ShawnってShawn Leeのことですかね?これはオールドスクール感満載です。

「Marimba」
少しエスニックなスパイスが効いた哀愁トラック。
http://www.youtube.com/watch?v=2xECHzhXcdI

「Muson Magic」
確信犯的なチープなシンセ・サウンドが80年代らしくていいですね。

Shawn Leeの他作品もチェックを!

『Soul Visa』(2004年)
Soul Visa

Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Voices & Choices』(2007年)
Voices & Choices

Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Hits the Hits 』(2007年)
HITS THE HITS

Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Miles of Styles』(2008年)
Miles Of Styles

『Under the Sun』(2008年)
Under the Sun

Shawn Lee & Clutchy Hopkins『Clutch of the Tiger』(2008年)
Clutch of the Tiger

『Soul in the Hole』(2009年)
Soul in the Hole

Shawn Lee & Clutchy Hopkins『Fascinating Fingers』(2009年)
FASCINATING FINGERS

『Sing a Song』(2010年)
Sing a Song

Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Hooked Up Classics』(2010年)
Hooked Up Classics

Bei Bei & Shawn Lee『Into the Wind』(2010年)
Into the Wind

Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『World Of Funk』(2011年)
World Of Funk

AM & Shawn Lee『 Celestial Electric』(2011年)
CELESTIAL ELECTRIC

Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Reel to Reel』(2012年)
REEL TO REEL

Shawn Lee's Incredible Tabla Band『Tabla Rock』(2011年)
TABLA ROCK

『Synthesizers in Space』(2012年)
Synthesizers in Space
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2014年05月24日

Skylight『Skyhigh』

オージー・ブルーアイド・ソウル・バンドによるフリーソウル人気作☆Skylight『Skyhigh』
スカイハイ
発表年:1973年
ez的ジャンル:オージー・ブルーアイド・ソウル・バンド
気分は... :和み系・・・

今回はオージー・ブルーアイド・ソウル・バンドによるフリーソウル人気作Skylight『Skyhigh』(1973年)です。

以前から紹介したいと思っていた1枚でしたが、CDが入手しづらい状況であったので保留にしていました。『Free Soul Collection 1000』シリーズの1枚として5/21に再発CDがリリースされ、ようやく入手しやすくなったため、ようやく紹介できました。ちなみに僕が保有するのは1996年にCD化された盤です。

Skylightは1972年、オーストラリア、メルボリンで結成されたバンド。メンバーはBonnie Lever(vo)、Greg Cook(g、org)、Mike Clarke(b、g)、Sunil De Silva(per)、Geoff Skewes(key)、Trevor Courtney(ds)の6名。

グループ唯一のアルバムが本作『Skyhigh』(1973年)です。

本作といえば、フリーソウル人気曲「Get It Happening」ですよね。この和み系アコースティック・メロウ「Get It Happening」がきっかけで、Skylightおよび本作『Skyhigh』の再評価が高まりました。

アルバム全体としては、紅一点Bonnie Leverのソウルフル・ヴォーカルとメロウ&グルーヴィー・サウンドによるブルーアイド・ソウル/ファンキー・ロック作品に仕上がっています。

「Get It Happening」やソウル名曲カヴァー2曲「What's Going On」「The Ghetto」に注目が集まりがちですが、もう1曲のフリーソウル・コンピ収録曲「Learn To Love」、ラテン・フレイヴァーのメロウ・グルーヴ「What's Happening To」、ファンキー・ロック「Can I Get A Light」あたりもオススメです。

広大なオーストラリアの大地を感じるジャケもいいですよね!

全曲紹介しときやす。

「Skyhigh」
Greg Cook/Bonnie Lever/Trevor Courtney作。オープニングはファンキー・ロック。ドラマティックな雰囲気もある曲ですが、仰々しくしないところがいいですね。

「Get It Happening」
Geoff Skewes/Bonnie Lever作。前述のようにフリーソウル人気曲のアコースティック・メロウ・ソウル。ラブリーなメロディ、ハートウォーミングなヴォーカル・ワーク、メロウ・エレピがよくマッチしています。聴いているだけでリラックスできます。
http://www.youtube.com/watch?v=uMGOg_k-Cq4

「What's Happening To」
Greg Cook/Bonnie Lever作。僕の一番のお気に入り。クイーカが響くラテン・フレイヴァーのメロウ・グルーヴ。アコースティックな前半とグルーヴィーな後半のメリハリがいいですね。この曲もフリーソウル好きの人にはたまらないと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=XKrNhV3q64o

「Learn To Love」
Mike Clarke/Bonnie Lever作。この曲もフリーソウルのコンピ収録曲。黄昏系メロウ・ソウル。グルーヴィーなオルガンとキャッチーなコーラスワークにグッときます。

「Let's Get Outta Here (Part 1 & 2)」
Greg Cook/Trevor Courtney/Mike Clarke作。Part 1はサックスをフィーチャーした開放的なジャズ・ファンク、Part 2はグルーヴィーなオルガン&シンセとへヴィなリズム隊が織り成すなスリリングなコズミック・ファンクで楽しませてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=RhGfnkLaPsc

「Can I Get A Light」
Greg Cook作。この曲も大好き!Bonnie Leverのソウルフル・ヴォーカルとファンキー・サウンドがよくマッチしたファンキー・ロック。

「Gotta Get Away」
Trevor Courtney/Mike Clarke作。♪どこか遠くへ行きたい♪と歌うスケールの大きな仕上がり。

ここから2曲はライブ録音!
Marvin Gaye & Donny Hathaway」という紹介と共にニューソウル名曲2曲のカヴァーが披露されます。

「What's Going On」
Al Cleveland/Renaldo Benson/Marvin Gaye作。名曲「What's Going On」のカヴァー。グルーヴィーなオルガンが心地好いブルーアイド・ソウルらしいメロウ・グルーヴ感のある「What's Going On」を楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=kw4UvnUCs7Q

「The Ghetto」
Donny Hathaway/Leroy Hutson作。ラストはDonny Hathawayでお馴染みの名曲「The Ghetto」のカヴァーで締め括ってくれます。11分超のインスト・カヴァーですが、このバンドのファンキーな魅力を満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=CiHLv4mr56Y

『Free Soul Collection 1000』シリーズでは、本作以外にもこれまで入手しづらかった作品が多数再発されました。僕も早速10枚ほど購入したので、随時紹介していきたいと思います。
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2014年05月22日

Bossa Tres『Os Reis Do Ritmo』

Luiz Carlos Vinhas率いる名ジャズ・サンバ・グループの代表作☆Bossa Tres『Os Reis Do Ritmo』
Reis Do Ritmo (Odeon 100 Anos)
発表年:1966年
ez的ジャンル:ジャズ・サンバ系ピアノ・トリオ
気分は... :リズムの王者達!

今回はブラジルの名ピアニストLuiz Carlos Vinhas率いるBossa Tres『Os Reis Do Ritmo』(1966年)です。

Bossa Tres(Bossa 3)は、Luiz Carlos Vinhas(p)、Sebastiao Neto(b)、Edison Machado(ds)の3名が1961年リオで結成したボッサ・ジャズ/ジャズ・サンバ・トリオ。

N.Y.のレコード会社Audio Fidelityに呼ばれ、デビュー・アルバム『Os Bossa Tres』など数枚のアルバムをレコーディングしています。また、
Lennie Daleとの共演アルバム『Um Show De Bossa』(1964年)をリリースしています。

その後、Sebastiao Neto、Edison Machadoが脱退したため、新たにOtavio Bailly Jr.(b)、Ronie Mesquita(ds)を加え、新生Bossa Tresをリスタートさせます。

本作『Os Reis Do Ritmo』(1966年)は、『Em Forma』(1965年)に続く新生Bossa Tresの第2弾アルバムです。

『リズムの王者達』を意味するアルバム・タイトルの通り、エスコーラ・ジ・サンバ(サンバ・チーム)のバテリア(打楽器隊)を迎えたバトゥカーダなど、リズミックなジャズ・サンバが目立つアルバムです。その一方で、しっとりとしたボッサ・ジャズや名ピアニストLuiz Carlos Vinhasのジャズ寄りの演奏も聴くことができ、アルバム全体としてのメリハリも効いています。

60年代ジャズ・サンバ・グループ好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Onde Anda o Meu Amor」
Orlann Divo/Roberto Jorge作。Luiz Carlos Vinhasの力強いピアノ・タッチで躍動するジャズ・サンバです。ブラジル好きのみならず、ジャズ好きの人も楽しめる演奏だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=0skZwwo7-9U

「Ate o Sol Raiar」
Baden Powell/Vinicius De Moraes作。軽快な中にもLuiz Carlos Vinhasのピアノにはエレガントが雰囲気が漂います。

「Nao Me Diga Adeus」
Joao Correia Da Silva/Luiz Soberano/Paquito作。当ブログでは有名なNara Leaoのカヴァーも紹介済みです。ここではエスコーラのバテリアも参加した開放的なサンバ・グルーヴで楽しませてくれます。僕の一番のお気に入り!
http://www.youtube.com/watch?v=fFm90e9UnwM

「Coisa Mais Linda」
Carlos Lyra/ Vinicus De Moraes作。当ブログではPaul Winter With Carlos Lyraのヴァージョンも紹介済みです。しっとりとしたボッサ・ジャズで聴かせてくれます。

「E」
Luiz Carlos Vinhas/Ronaldo Boscoli作。ショーロ調のエレガントな演奏で落ち着かせてくれます。

「Samba de Verao」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。名曲「Summer Samba」のカヴァーですが、緩急を効かせた大胆なアレンジで楽しませてくれます。Luiz Carlos Vinhasのセンスの良さが実感ですます。

「Le Bateau」
Luiz Carlos Vinhas作。このブルージーな演奏はブラジル音楽好きよりもジャズ好きの方がグッとくる演奏だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=81BNCnMv-DE

「Silk Stop」
Joao Donato作。当ブログではLeila Pinheiroのカヴァーを紹介済みです。この演奏も大好き!キャッチーなジャズ・サンバは心を開放的にしてくれます。茶目っ気のあるLuiz Carlos Vinhasのピアノが躍動します。
http://www.youtube.com/watch?v=vloPE1rcI9k

「Exaltacao a Mangueira」
Eneias Brites Da Silva/Aloisio Augusto Da Costa作。有名エスコーラであるマンゲイラのバテリアを迎えたサンバ・チューン。「Nao Me Diga Adeus」同様、サンバのリズムで躍動します。

「Balanco Zona Sul」
Tito Madi作。ボサノヴァ創世期の重要ミュージシャンTito Madiの有名曲をカヴァー。当ブログではSambalanco Trioのカヴァーも紹介済みです。Luiz Carlos Vinhasのピアノ・プレイにはBill Evansからの影響も感じられます。

「Recado ao pe do Berco」
Luiz Carlos Vinhas/Ronaldo Boscoli作。リリカルなジャズ・バラード。Luiz Carlos Vinhasがうっとりするピアノを聴かせてくれます。

「Cartaz」
Roberto Menescal/Ronald Boscoli作。本作唯一のヴォーカル曲。しっとりとした前半から軽やかな後半へと展開していきます。

『Bossa Tres』(1963年)
ボサ・トレス(BOM1447)

Bossa Tres e Lennie Dale『Um Show De Bossa』(1964年)
ウン・ショウ・ヂ・ボッサ
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2014年05月21日

Ananda Project『Release』

人気ハウス・プロジェクトの原点☆Ananda Project『Release』
リリース
発表年:2000年
ez的ジャンル:アトランタ発ディープハウス
気分は... :だも〜ん!

今回はChris Brannによる人気ハウス・プロジェクトAnanda Projectの第1弾作品『Release』(2000年)です。

アトランタを拠点にWamdue ProjectP'Taah等さまざまな名義で作品をリリースするハウス・クリエイターChris Brannのハウス・プロジェクトAnanda Projectの紹介は、『Truth』(2011年)に続き2回目となります。

1998年にAnanda Project名義の初シングル「Cascades Of Colour」をリリースし、大絶賛で迎えられます。さらに翌年リリースした2ndシングル「Straight Magic」も成功を収めたChris Brannが、満を持して発表した1stアルバムが本作『Release』(2000年)です。

やはり、Ananda Projectを代表するアルバムといえば、本作になるのではないでしょうか。Ananda Projectでお馴染みの男性シンガーTerrance Downsをはじめ、多彩なシンガーをフィーチャーしたヴォーカル曲中心の構成です。

代表曲「Cascades Of Colour」をはじめ、緻密に創り込まれたメロディアスかつアンビエント感覚のディープ・ハウスは癖になります。改めてアルバムを通しで聴くと、結構トライバルなトラックが多い印象も受けました。

とりあえず「Cascades Of Colour」「Falling For You」あたりを聴いてフィットした方は買いだと思います。

僕が保有するのは上記の国内盤ですが、輸入盤は少しジャケが異なるなのでご注意を!

『Release』 ※輸入盤
Release

全曲紹介しときやす。

「In」
アルバムのイントロ。

「Breaking Down」
Heather Johnsonの女性ヴォーカルをフィーチャー。アフロ・ブラジリアンなリズムとHeather Johnsonのセクシー・ヴォーカルが心地好いディープハウスです。アコースティック・ギターの使い方も絶妙です。

「Falling For You」
僕が大好きな美しくも儚いシカゴ・ハウスへのリスペクトを感じるディープ・ハウス。「Cascades Of Colour」について僕が好きなトラックです。シカゴ・ハウスへのオマージュながらも、その音はかなり緻密に創り込まれているのがChris Brannらしいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=k6MxWFdoYxg

「Cascades Of Colour」
Gaelle Adissonのヴォーカルをフィーチャー。前述のようにAnanda Projectの名を世に知らしめた1stシングルであり、大ヒットしたハウス・アンセムです。アフターアワーズ感覚のディープ・ハウスである本曲にAnanda Projectの魅力が凝縮されていると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=5nr_2L4dERk

「Tone Therapy」
トライバル・リズムが駆け抜けます。ヴォーカルなしですが、グイグイくる音世界にずっぽりハマってしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=bsmEBjGnVq4

「Expand Your Mind」
Chris Brannと同じくアトランタを拠点に活動するユニットKemetic Justのメンバーである Justin Chapmanのヴォーカルをフィーチャー。アッパーなビートとは対照的な哀愁のメロディが印象的です。

「Bahia」
Kima Mooreのヴォーカル&パーカッションをフィーチャー。トライバルなリズムと浮遊するヴォーカル&鍵盤が織り成す幻想的なムードがたまりません。かなり僕好みの1曲に仕上がっています。

アルバム・ヴァージョンもサイコーですが、Kyoto Jazz Massiveによるリミックスも秀逸です。
「Bahia (Kyoto Jazz Massive D&B Mix Edit)」
http://www.youtube.com/watch?v=zNegQeRsSms

「Glory Glory」
Terrance Downsのヴォーカルをフィーチャー。この曲もシングルになりました。サンバのリズムが心地好いブラジリアン・ハウスです。その一方で、何処となくヨーロピアンな香り漂うのも本曲の特徴です。

「Straight Magic」
Heather Johnsonのヴォーカルをフィーチャー。「Cascades Of Colour」に続くシングルになった楽曲ですが、ここではアルバム用のヴァージョンが収録されています。アコースティック&トライバルな仕上がりです。

「Release」
Terrance Downsのヴォーカルをフィーチャー。タイトル曲はChris Brannの美学が貫かれたラテン・フレイヴァーのビューティフル・ハウス。アンビエント感覚の浮遊感がこの人らしいのでは?

「Out」
本編の終わりを告げるアウトロ。

「Glory Glory (Morales Def Radio Edit)」
「Glory Glory」のDavid Moralesによるリミックス。Chris Brannの曲をハウス黎明期から活躍する大物David Moralesがリミックスするというだけでワクワクしますね。Def Mix好きの人であれば、大満足のリミックスなのでは?

「Destination」
国内盤のボーナス・トラック。『Cascades Of Colour EP』(1998年)に収録されていた初期作品です。アンビエント感覚のテック・ハウスが心地好く響きます。
http://www.youtube.com/watch?v=Pw1By2Oix_I

Ananda Projectの他作品もチェックを!

『Morning Light』(2003年)
Morning Light

『Relight』(2004年) ※リミックス作品
リライト

『Fire Flower』(2007年)
Fire Flower

『Truth』(2011年)
TRUTH

『Beautiful Searching』(2013年)
ビューティフル・サーチング
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2014年05月20日

Faze-O『Good Thang』

「Riding High」だけじゃない!ファンク魂で聴かせる2nd☆Faze-O『Good Thang』
グッド・サング
発表年:1978年
ez的ジャンル:Ohio Players弟分ファンク
気分は... :悩殺ジャケに弱いんです・・・

今回はメロウ・クラシック「Riding High」でお馴染みのファンク・グループFaze-Oの2ndアルバム『Good Thang』(1978年)です。

Ohio Playersに見出されたファンク・グループFaze-Oの紹介は、人気曲「Riding High」収録のデビュー・アルバム『Riding High』(1977年)に続き、2回目となります。

どうしてもメロウ・クラシック「Riding High」収録のデビュー作『Riding High』に注目が集まるグループですが、2ndとなる本作もOhio Playersの弟分グループらしいファンク魂で楽しませてくれます。

本作のラインナップも前作同様、Keith Harrison(key、vo)、Tyrone Crum(b)、Ralph Aikens(g、vo)、Roger Parker(ds、per)、Robert Neal, Jr.(per、vo)という5名です。

兄貴分Ohio Playersから
Clarence SatchellBilly BeckZapp/Roger作品でもお馴染みですね)をプロデュースに迎え、さらにClarence "Chet" Willisも参加しています。

Ohio Players好きの方もぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Good Thang」
シングルにもなったミディアム・ファンク。ゆったりとしたファンク・グルーヴがなかなかいい感じです。へヴィな中にもメロウな雰囲気が織り込まれているのがいいですね。ギター・ソロもなかなか盛り上がります。
http://www.youtube.com/watch?v=BWMEelbpgAM

「Who Loves You」
12分半にも及ぶ長尺ファンク。彼らのファンク魂を存分に堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=oiHsKy0GyCI

「Space People」
タイトルの通り、シンセが活躍するスペイシー・モードのディスコ・ファンク。Roger Parkerのドラムが暴れまくります。ファンキーに盛り上がりましょう!
http://www.youtube.com/watch?v=Ew3pf-iDmPk

「Party Time」
メロウ・ハーモニーがいい感じのミディアム・ファンクは、P-Funkっぽくもありますが、やはり兄貴分Ohio Players譲りって感じですね。
http://www.youtube.com/watch?v=0PUefWgEcvE

「Love Me Girl」
本作唯一のスロウ。じらしにじらす感じがたまりません(笑)。Clarence Satchellがトランペットでも盛りあがてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=j3hW6WDCvus

「Funky Lady」
ラストもアッパーなファンキー・グルーヴで締め括ってくれます。ヴォーカル、リズム隊、ホーン隊すべてはキレキレです。
http://www.youtube.com/watch?v=FbAYaS5tHzE

1st『Riding High』(1977年)、3rd『Breakin' The Funk』(1979年)もチェックを!

『Riding High』(1977年)
ライディング・ハイ

『Breakin' The Funk』(1979年)
ブレイキン・ザ・ファンク
posted by ez at 02:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする