2014年05月07日

Fam-Lee『Runs In The Fam-Lee』

Jam Master Jayが送り出したキッズR&BグループによるNJS作品☆Fam-Lee『Runs In The Fam-Lee』
Runs in the Fam-Lee
発表年:1992年
ez的ジャンル:NJS系キッズR&Bグループ
気分は... :キッズ達は頑張っています・・・

今回はキッズR&BグループによるNJS作品Fam-Lee『Runs In The Fam-Lee』(1992年)です。

Fam-LeeはTony、Keef、Popie、Coreeの4人組。

Run-D.M.C.Jam Master Jayの主宰レーベルJMJ Recordsから「Always On My Mind」「Runs In The Fam-Lee」「You're The One For Me」といったシングルや唯一のアルバムである本作(1992年)をリリースしています。

総帥Jam Master Jay(Jason Mizell)がエグゼクティブ・プロデューサーとして指揮を執り、殆どの楽曲のプロデュースも務めています。

内容としてはこの時代らしいNJSサウンドを全面に打ち出したダンサブルな作品に仕上がっています。キッズグループらしい幼さの残るヴォーカルですが、NJSサウンドを難なくこなし、ラップまで披露するあたりは恐るべし子供たちです。

Hip-Hop的な感覚でいえば、早回ししていないのに、ヴォーカルのトーンのみ早回し調というのが面白いです。また、声変わりしていないメンバーと声変わりしているメンバーが混在している面白さもあります。

拙さも目立ちますが、それでも聴きながら応援したくなってしまうNJS作品です。

全曲紹介しときやす。

「Always On My Mind」
シングルにもなったこの曲がアルバムのハイライトかもしれませんね。直球勝負のアッパーなNJSです。ヴォーカルが幼いせいか、ハネハネ・サウンドも実に爽やかです(笑)。Bobby Walker/Jason Mizellプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=gqQohZVODlE

「Precious Girl」
Jason Mizell/Stanley Brownプロデュース。Hip-Hop的なへヴィ・トラックとピュアなキッズ・ヴォーカルのコントラストが印象的なミディアム・チューン。

「You're The One For Me」
Bobby Walker/David Frazier/Franco Bowles/Jason Mizellプロデュース。この曲もシングルにありました。NJSらしい突き抜けた感じが好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=ujAzen-N54Q

「She's So Real」
Bobby Walker/Jason Mizellプロデュース。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。Hip-Hop感覚の浮遊するメロウ・グルーヴが実に心地好いです。
http://www.youtube.com/watch?v=JeAN057fkfg

「Hey Girl」
Jason Mizell/Stanley Brownプロデュース。オーセンティックなスロウ・バラード。健気な感じがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=aALkpQkpnnM

「Love Me」
Jason Mizell/Stanley Brownプロデュース。大人のR&Bグループが歌うと、かなりエロい感じになりそうな楽曲ですが、キッズ・ヴォーカルで歌われるとかなり印象が変わります(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=nEw1xCp4WZg

「Runs In The Fam-Lee」
Jason Mizell/Randy Allenプロデュース。ラップを前面に押し出したタイトル曲も本作のハイライトかもしれませんね。Jam Master Jayの本領発揮といった感じのトラックがいいですね。Johnny Hammond「Tell Me What to Do」Bob James「Take Me to the Mardi Gras」サンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=38AOZl_7yss

「Who's That Girl」
Jason Mizell/Stanley Brownプロデュース。キッズ・グループらしい明るくポップなトラックがいいですね。とは言いつつ、彼らには確実にソウル/R&BのDNAが組み込まれているのも実感できます。ハッピー・エンディングの映画のエンディング・テーマとかに似合いそうですね。
http://www.youtube.com/watch?v=abmsF6jOGr4

「That's The Way」
Armando Colon/Gerard Harmon/Ralph Rollieプロデュース。アルバム中最も大人びた雰囲気のあるNJS。「She's So Real」と並ぶ僕のお気に入り。
http://www.youtube.com/watch?v=DFNC_gmWAVE

「Thank You」
Jason Mizell/Stanley Brownプロデュース。キッズ・ヴォーカル全開の健全でポップな仕上がり。

「You're My Girl」
Jason Mizell/Stanley Brownプロデュース。ラストはキッズ・グループらしからぬ素敵なラブ・バラードで締め括ってくれます。ませた子供たちですな(笑)

GWで生活のサイクルが乱れてしまったので、元に戻さねば・・・と言いながら、この時間に投稿しているようじゃダメですね(泣)
posted by ez at 02:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月06日

Curtis Mayfield『Heartbeat』

Bunny Sigler、Norman Harrisらを迎えたディスコ路線第2弾☆Curtis Mayfield『Heartbeat』
ハートビート+2(紙ジャケット仕様)
発表年:1979年
ez的ジャンル:ディスコ・カーティス
気分は... :あっという間にGWラスト

今回はCurtis Mayfield『Heartbeat』(1979年)です。

昨日の投稿でソウル名曲カヴァーを紹介しましたが、投稿後に紹介した曲一覧を眺めていたら、ふと「Curtis作品がないなぁ」と思い、そんな流れで久々にCurtisを取り上げたくなりました。

これまで当ブログで紹介したCurtis Mayfield作品は以下の9枚。

 『Curtis』(1970年)
 『Curtis/Live!』(1971年)
 『Roots』(1971年)
 『Superfly』(1972年)
 『Back To The World』(1973年)
 『Got To Find A Way』(1974年)
 『Give, Get, Take And Have』(1976年)
 『Never Say You Can't Survive』(1977年)
 『Something To Believe In』(1980年)

本作『Heartbeat』(1979年)は前作『Do It All Night』(1978年)に続く、ディスコ路線第2弾アルバムです。

『Do It All Night』に対しては、「Curtisらしさが感じられない」と批判的なファンも多いですね。僕は『Do It All Night』も結構好きなんですけど・・・

その意味では本作『Heartbeat』の方が支持が高いのでは?実際、チャート・アクションも前後の作品に比べれば良かったですしね。

本作で注目すべきは、Curtis本人に加え、Bunny SiglerNorman HarrisRonald Tysonといったプロデューサーを迎え、N.Y.やフィラデルフィアのシグマ・サウンドでのレコーディングも含まれている点です。フィリー・サウンドやサルソウルのキーマンたちを起用することでディスコ路線の打開策を見出そうとしたのかもしれませんね。

「Tell Me, Tell Me (How Ya Like To Be Loved)」「What Is My Woman For?」「Victory」「You Better Stop」といったダンス・チューンでそれらの成果を確認できます。

また、R&Bチャート第14位のシングル・ヒットとなったLinda Cliffordとのデュエット「Between You Baby And Me」や、Mary J. Blige「Be Happy」のサンプリングソースとして有名な「You're So Good To Me」あたりのメロウ・チューンの充実ぶりも本作の魅力ですね。

前作以上にディスコ・サウンドにCurtisが馴染んでおり、『Do It All Night』のような違和感は少ないのではないかと思います。というか、かなりいいアルバムだと思いますよ。

全曲紹介しときやす。

「Tell Me, Tell Me (How Ya Like To Be Loved)」
Norman Harris/Ronald Tysonプロデュース。派手なストリングスがサルソウル・ミーツ・カーティスといった雰囲気を醸し出すガラージ・クラシック。
http://www.youtube.com/watch?v=y4V9tJE0H8U

「What Is My Woman For?」
Bunny Siglerプロデュース。Fred Wesleyがアレンジを手掛けています。そのせいかホーン・アレンジがかなり格好良いですね。ディスコ/ガラージ的なサウンドとCurtisらしいヴォーカル&メロディが上手く馴染んでいると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=dM6dp9D_I8g

「Between You Baby And Me」
前述のように、R&Bチャート第14位のシングル・ヒットとなったLinda Cliffordとのデュエット。Linda Cliffordとのデュエット・アルバム『The Right Combination』(1980年)にも収録されています。前2曲のディスコ・サウンドから一転し、オーセンティックなメロウ・バラードで魅了します。Linda Cliffordってディスコ・ヒットのイメージもあるのですが。Curtis Mayfieldプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=1AMO_kGBLxA

Linda Clifford/Curtis Mayfield『The Right Combination』(1980年)
The Right Combination

「Victory」
Norman Harris/Ronald Tysonプロデュース。この曲もサルソウル・ミーツ・カーティスな感じがたまりません。本作のディスコ/ダンス系の曲の中ではコレが一番好き!
http://www.youtube.com/watch?v=kaswQoY6czI

「Over The Hump」
Bunny Siglerプロデュース、アレンジFred Wesley。全然Curtisっぽくないですが、ファルセット・ヴォーカルを生かしたノリのいい1曲に仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=zg5yb2aOmJ8

「You Better Stop」
この曲もBunny Siglerプロデュース、アレンジFred Wesley。心地好い疾走感にグッとくるファンキー・チューン。Curtis自身のファンキー・ギターもグッド!中盤のパーカッション・ブレイクも僕好み!
http://www.youtube.com/watch?v=3Ig6M8Irhdg

「You're So Good To Me」
Mary J. Blige「Be Happy」のサンプリングソースとして有名な本曲が今日的にはハイライトかもしれませんね。僕もやはりこの曲が一番好き!このメロウなイントロを聴くと、オリジナルよりも「Be Happy」をイメージする人の方が多いのでは?Curtis Mayfield自身がプロデュースし、Gil Askeyがアレンジを手掛けています。メロウ・カーティスが好きな人にはたまらない1曲ですね。シングルにもなりました。
http://www.youtube.com/watch?v=6cN4zjbt_UI

Mary J. Blige「Be Happy」以外にも、Beverley Knight「Moving on Up (On the Right Side)」、Ill Al Skratch feat. Brian McKnight「I'll Take Her」、Walkin' Large「From Around」、Supastition「Da Waiting Period」のサンプリング・ソースとなっています。個人的にはBeverley Knight「Moving on Up (On the Right Side)」あたりも大好き!

Mary J. Blige「Be Happy」
 http://www.youtube.com/watch?v=uoXgsgf32xo
Beverley Knight「Moving on Up (On the Right Side)」
 http://www.youtube.com/watch?v=aTHmWwFq9bQ
Ill Al Skratch feat. Brian McKnight「I'll Take Her」
 http://www.youtube.com/watch?v=e_GM6w4MZww
Walkin' Large「From Around」
 http://www.youtube.com/watch?v=luE3UWd3YQ8
Supastition「Da Waiting Period」
 http://www.youtube.com/watch?v=ho93XzOxr7w

「Heartbeat」
タイトル曲はCurtis Mayfieldプロデュース、アレンジGil Askey。ラストは少しイナたい感じにグッとくるファンキー・メロウで締め括ってくれます。

僕が保有する国内盤CDには「Tomorrow Night For Sure」「You're So Good To Me (Single Edit)」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

Curtisの過去記事もご参照下さい。

『Curtis』(1970年)
Curtis

『Curtis/Live!』(1971年)
Curtis/Live!

『Roots』(1971年)
Roots

『Superfly』(1972年)
Superfly (1972 Film)

『Back To The World』(1973年)
Back to the World

『Got To Find A Way』(1974年)
ガット・トゥ・ファインド・ア・ウェイ 74年作

『Give, Get, Take And Have』(1976年)
ギヴ・ゲット・テイク・アンド・ハヴ+1(紙ジャケット仕様)

『Never Say You Can't Survive』(1977年)
ネヴァ・セイ・ユー・キャント・サヴァイヴ+1(紙ジャケット仕様)

『Something To Believe In』(1980年)
サムシング・トゥ・ビリーヴ・イン+1(紙ジャケット仕様)

本作のディスコ/ダンス路線を気に入った方はLinda Cliffordのソロ作をチェックするのも楽しいのでは?

『Linda』(1977年)
Linda/If My Friends Could See.

『If My Friends Could See Me Now』(1978年)
If My Friends Could See Me Now

『Let Me Be Your Woman』(1979年)
Let Me Be Your Woman

『I'll Keep on Loving You』(1982年)
I'll Keep On Loving You
posted by ez at 06:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月05日

『今の気分は...2014年5月5日編』

GWなので一休み。ということで、今日は過去記事から10曲セレクトするシリーズです。

今回は2000年代および2010年代のカテゴリーから、主に70〜80年代有名曲のカヴァーをセレクトしてみました。

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Fingazz「Curious」Midnight Star
http://www.youtube.com/watch?v=_fw4zpuf5Pk
From 『Classics For The Og's Vol.2』(2008年)
クラシックス・フォー OG’S Vol.2

Banda Brasileira「Hot Stuff」(Donna Summer) 
http://www.youtube.com/watch?v=CJdA-_IK5x8
From 『Radio Bossa』(2011年)
Banda Brasileira - Radio Bossa

Sunlightsquare Latin Combo「I Believe In Miracles」Jackson Sisters
http://www.youtube.com/watch?v=GwTLCr3tVQA
From 『Havana Central』(2010年)
Havana Central

Elements Of Life「Pastime Paradise」Stevie Wonder
http://www.youtube.com/watch?v=kwsCEKlwzsI
From 『Eclipse』(2013年)
エクリプス

Anthony David「Rule The World」(Tears for Fears)
http://www.youtube.com/watch?v=a-3UM3yY2mE
From 『As Above So Below』(2011年)
Above So Below

Lucas Arruda「Who's That Lady」The Isley Brothers) 
http://www.youtube.com/watch?v=ocezx5xknZs
From 『Sambadi』(2013年)
サンバディ

Bebel Gilberto「The Real Thing」Stevie Wonder) 
http://www.youtube.com/watch?v=wcIqtp4O2tA
From 『All In One』(2009年)
All in One

John Legend「Open Your Eyes」Bobby Caldwell
http://www.youtube.com/watch?v=Yp6X_r62zNY
From 『Love In The Future』(2013年)
ラブ・イン・ザ・フューチャー

Matteo Brancaleoni「Copacabana」(Barry Manilow)
http://www.youtube.com/watch?v=WlVHPOuJHGg
From 『New Life』(2012年)
New Life [輸入盤]

John Stoddart「Lovely Day」Bill Withers) 
http://www.youtube.com/watch?v=xbpvLQrsOuA
From 『Faith Hope Love』(2010年)
Faith Hope Love
posted by ez at 01:07| Comment(2) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月04日

Duck Sauce『Quack』

N.Y.ディスコ・ハウスの人気ユニット、遂に待望の1stアルバム!☆Duck Sauce『Quack』
Quack
発表年:2014年
ez的ジャンル:N.Y.ディスコ・ハウス
気分は... :確信犯的なディスコ・サウンドで盛り上がる!

今回は新作アルバムからN.Y.ディスコ・ハウスの人気ユニットDuck Sauce、待望の1stアルバム『Quack』です。

90年代から活躍するボストン出身のハウスDJのArmand Van Heldenと、1997年に15歳にしてDMC(DJ世界一を決める大会)で優勝したターンテーブルの神童、カナダ、モントリオール出身のDJ、A-Trakから成るユニット。

2009年にシングル「aNYway」でデビュー。2010年にリリースした2ndシングル「Barbra Streisand」がUKシングル・チャート第3位など世界中で大ヒットを記録し、彼らの名が一躍有名になりました。「Barbra Streisand」はグラミーにもノミネートされました。

その後もシングルをリリースしてきた彼らがデビューから約5年の歳月を経てリリースした1stアルバムが『Quack』です。

モナリザをパロったジャケ・デザイン同様、サウンドも遊び心満載の能天気なパーティー・チューンが埋め尽くされています。どの楽曲も大胆にサンプリングを用いており、70年代後半〜80年代前半のケバケバしいサウンドを取り入れた確信犯的なディスコ・ハウスを堪能できます。

大音量でかかることを前提としたイケイケのダンス作品は、正直、僕の最近の音楽嗜好からは少しズレており、「Barbra Streisand」などもそれ程好きな曲ではありませんでした。しかし、いざアルバムを通しで聴いてみると、これはこれで有りなのかな?という気もしてきました。

僕の場合、EDMへのアンチテーゼのような本作の痛快さが気に入ったのかもしれません。

当ブログらしからぬセレクトかもしれませんが、少しハメを外したお馬鹿モードのダンス・サウンドはGWらしくていいのでは?

全ての楽曲の元ネタも示しておきましたので、そちらをチェックするのも楽しいと思います。

全曲紹介しときやす。

「Chariots Of The Gods」
アヒルの不敵な鳴き声と共に始まるオープニング。フランスのスペース・ロック・ユニットRocketsが1977年にリリースしたシングル「Space Rock」がベースになっています。スペイシーなシンセ・ポップをフロア仕様のディスコ・チューンへ再生させています。
http://www.youtube.com/watch?v=zyVh26BJSho

Rockets「Space Rock」(1977年)
 http://www.youtube.com/watch?v=FBFHhixnhY0

「Charlie Chazz & Rappin Ralph」
ヴォーカルを務める2人の名がそのままタイトルになっています。本曲ではLenny Williams「When I'm Dancin'」(1979年)をサンプリングし、早回しのアッパー・チューンに仕上げています。
http://www.youtube.com/watch?v=J_eeYS7TFHU

Lenny Williams「When I'm Dancin'」
 http://www.youtube.com/watch?v=jQE9fe_3JR4

「It's You」
2013年にリリースされた4thシングル。50年代のドゥーワップAlan Sanchez & Bruce Patch「It's You」をサンプリングした軽快なディスコ・チューン。ドゥーワップをディスコ・チューンに仕立ててしまう腕前は実に鮮やかです。
http://www.youtube.com/watch?v=8uInyR5KwCY

Alan Sanchez & Bruce Patch「It's You」
 http://www.youtube.com/watch?v=EPt7hIDlW38

「Goody Two Shoes」
カナダのディスコ・ユニットTHP Orchestraが1979年にリリースした「Good to Me」をサンプリング。「Good to Me」の美味しいところのみを上手く抽出しています。
http://www.youtube.com/watch?v=zzXwRZrD3yM

THP Orchestra「Good to Me」
 http://www.youtube.com/watch?v=NNle2f0Y87A

「Radio Stereo」
2013年にリリースされた5thシングル。UKのパンク・バンドThe Membersの「Radio」(1982年)をサンプリング。この曲は元ネタと少しギャップがあるかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=TZ9W4LxKZDI

The Members「Radio」
 http://www.youtube.com/watch?v=xvWQenFo9Xo

「aNYway」
記念すべき彼らの1stシングル。Final Edition「I Can Do It (Anyway You Want)」(1979年)をサンプリングした痛快ディスコ・ハウス!やっぱり僕はコレが一番好きだなぁ。バック・コーラスでMtumeでお馴染みのTawatha Ageeが参加しています。
http://www.youtube.com/watch?v=vWM5D3MwSgA

Final Edition「I Can Do It (Anyway You Want)」
 http://www.youtube.com/watch?v=AVcP0itjIIA

「NRG」
Melissa Manchester「Energy」(1985年)をサンプリング。良くも悪くも80年代丸出しのサウンドが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=J2ouQMCcOz4

Melissa Manchester「Energy」
 http://www.youtube.com/watch?v=loc533Vl65w

「Everyone」
Teddy Toothpickのヴォーカルをフィーチャー。Stephen Stills「Stranger」(1984年)をサンプリングしています。意外なサンプリングソースですね。改めて聴くと、元ネタもいい曲ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=sj3400oxy0o

Stephen Stills「Stranger」
 http://www.youtube.com/watch?v=Y6UjIqTtbHk

「Ring Me」
ドイツの女性ディスコ・ユニットA La Carteが1980年にリリースした「Ring Me Honey」をサンプリング。ユーロ・ディスコ感が全開です。中盤ではA-Trakらしいセンスを堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=cvpTgUflfw8

A La Carte「Ring Me Honey」
 http://www.youtube.com/watch?v=MslUl_7BPrI

「Barbra Streisand」
前述のように彼らの2ndシングルであり、世界的大ヒットとなった出世作。ドイツの人気ディスコ・グループBoney M.のヒット曲「Gotta Go Home」をサンプリングしたオートチューン使いのイケイケのディスコ・チューン。タイトルは勿論、かの有名なシンガー/女優のBarbra Streisandからとったものです。PVには多数の有名アーティストがカメオ出演しています。それらを探してみるのも楽しいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=uu_zwdmz0hE

Boney M.「Gotta Go Home」
 http://www.youtube.com/watch?v=ddq5Rdx8Uw4

本シングルはBarbra Streisand『Guilty』(1980年)を模したジャケも話題になりましたね。この徹底ぶりも彼らの魅力ですね。

Duck Sauce「Barbra Streisand」(左下)
Barbra Streisand『Guilty』(右下)
Barbra Streisandギルティ

「Spandex」
オランダのシンセ・ポップ・グループTime Banditsの「Live It Up」(1982年)をサンプリング。遊び心満点のイケイケ・ディスコに仕上がっています。少しやり過ぎな気もしますが(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=-3Ywtj_AOfc

Time Bandits「Live It Up」
 http://www.youtube.com/watch?v=LHUQ1ytogAk

「Time Waits For No-One」
UKのシンセ・ポップ・ユニットQ-Feelの「Time Waits For No-One」(1982年)をサンプリング。アッパーなシンセ・ディスコ・チューンに仕上げています。
http://www.youtube.com/watch?v=z9BufUq1lPk

Q-Feel「Time Waits For No-One」
 http://www.youtube.com/watch?v=5u9VC92Z81k

国内盤には3rdシングルになった「Big Bad Wolf (Original Mix)」「It's You (Shinichi Osawa Remix)」「Barbra Streisand (Afrojack Meat Mix)」といったボーナス・トラック3曲が追加収録されています。

ご興味がある方は、Armand Van HeldenA-Trakのソロ作品もチェックしてみては?
posted by ez at 01:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月03日

Maria De Fatima『Bahia Com H』

Hugo Fattorusoらが参加したウルグアイ産ブラジリアン作品☆Maria De Fatima『Bahia Com H』
maria de fatima bahia com h.jpg
発表年:1981年
ez的ジャンル:ウルグアイ産ブラジリアン
気分は... :ウルグアイ代表は死のグループを勝ち残れるか?

今回はウルグアイで制作されたブラジリアン作品Maria De Fatima『Bahia Com H』(1981年)です。

Maria De Fatimaはブラジル出身の女性シンガー。L.A.を拠点にしていた時期には、Maria Fatima名義で当ブログでも紹介したMilton Nascimento『Milton』(1975年)、Airto Moreira『I'm Fine, How Are You?』(1977年)、Gilberto Gil『Realce』(1979年)などブラジル人アーティストのL.A.録音作品に参加しています。

また、本作『Bahia Com H』(1981年)をレコーディングしていた時期のMariaは、ウルグアイを代表するグループOpaのリーダーとして知られるキーボード奏者Hugo Fattorusoの奥方であり、公私にわたるパートナーでした。

当時のHugoとMariaは、Hugoの弟Osvaldo Fattorusoらとウルグアイ産プログレ・バンドBarcarolaを組んでおり、本作同じ1981年に唯一のアルバム『Barcarola』をリリースしています。

そんな関係からMaria de Fatima(vo、g)を含む、Hugo Fattoruso(p、key)、Osvaldo Fattoruso(ds)、Pippo Spera(g、vo)、Eduardo Marquez(b)というBarcarolaのメンバーが本作で集結しています。

それ以外にRoberto Galletti(per)、Chango Castro(per)、Jorge Graf(per)、Marcos Szpiro(g、fl)、Pedro Wrede(fl)等のミュージシャンがレコーディングに参加しています。

アルバムの内容は、オリジナル3曲、ブラジル人アーティストのカヴァー6曲という構成です。全体としては透明感のある美しいブラジリアン作品に仕上がっています。カヴァーのセレクトやサウンドも含めて、Mariaがトロピカリアやミナスの音楽の影響を受けていることが窺えます。また、Hugo Fattorusをはじめとするウルグアイ人ミュージシャンの素晴らしい演奏が本作に大きく貢献している点も聴き逃せません。

ウルグアイ人ミュージシャンに囲まれて制作されたブラジリアン作品だからこその透明感のようなものを感じる素敵な1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Toda Menina Baiana」
Gilberto Gil作。GilのオリジナルはMariaもレコーディングに参加した『Realce』(1979年)に収録されています。オリジナルよりも少しテンポを落とした、ゆったりとした爽快感が心地好いカヴァーに仕上がっています。レゲエやカリビアンなんかと一緒に聴いてもフィットするかも?

「Voce」
Maria de Fatima/Marcos Szpiro作。オリジナルの爽快アコースティック・グルーヴ。爽快さの中に土着的なパーカッシヴ感が織り込まれているのがいいですね。

「Movimento Dos Barcos」
Jards Macale/Capinam作。Maria Bethaniaのレパートリーとしても知られるJards Macale作品のカヴァー。少し気怠い雰囲気でMariaが憂いのあるヴォーカルを聴かせてくれます。

「Coisas Estranhas」
Maria de Fatima作。スキャットや子供の声を織り交ぜたアコースティック・グルーヴ。

「Bahia Com H」
Dennis Bryan作。Joao Gilbertoのレパートリーとしてお馴染みの曲ですね。当ブログではClara Morenoのカヴァーも紹介済みです。メロウネスが香る美しいボッサ・チューンに仕上がっています。軽快な前半とエレガントな後半のコントラストも素晴らしいです。

「O Tabuleiro da Baiana」
Ary Barroso作の名曲「No Tabuleiro da Baiana」をカヴァー。透明感のある素敵なメロウ・ボッサ。Hugo Fattorusoの心地好いエレピも効いています。

「Candombe Brasileiro - Montevideano」
Maria de Fatima/Hugo Fattoruso作。タイトルにある通り、ウルグアイの民族音楽であるカンドンべのエッセンスを取り入れた作品です。土着的なリズムにシンセ・サウンドを組み合わせるあたりがHugo Fattorusoらしいですね。

「Sao Joao Xango Menino」
Gilberto Gil/Caetano Veloso作。Caetano/Gal/Gil/Bethaniaによるオリジナルは『Doces Barbaros』(1976年)に収録されています。ポップかつリズミックなサウンドで開放的かつ華やかな雰囲気のカヴァーに仕上げています。

「Tres Pontas」
Milton Nascimento/Ronaldo Bastos作。Miltonのオリジナルは『Milton Nascimento(Travessia)』(1967年)に収録されています。この名曲を少しテンポを落とし、クール・ボッサな雰囲気で聴かせてくれます。

ウルグアイといえば、サッカーW杯でのウルグアイ代表も楽しみですね。グループDはウルグアイ、イングランド、イタリアというW杯優勝経験のある3ヶ国が同居するグループリーグで最も過酷な死のグループですが、その分グループリーグから全開モードのウルグアイ代表が観られることを期待しています。
posted by ez at 04:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする