2014年05月15日

Rhonda Thomas『Breathe New Life』

ジャジー&メロウなオーガニック・ソウル作品☆Rhonda Thomas『Breathe New Life』
Breathe New Life
発表年:2006年
ez的ジャンル:ジャジー&メロウ系オーガニック・ソウル
気分は... :息吹を感じる・・・

今回はジャジー&メロウなオーガニック・ソウル作品Rhonda Thomas『Breathe New Life』(2006年)です。

Rhonda ThomasはN.Y.育ちの女性シンガー。大学でジャズ・ヴォーカルを専攻し、卒業後はアトランタを拠点に活動するようになります。

アトランタでIndia.ArieDonnieらとの交流を深めると同時に、Isaac Hayesのバックシンガーに抜擢され、長きに渡り彼のツアーのバック・コーラスを務めました。また、当ブログでも紹介したアトランタを拠点に勢力的に活動するベーシスト/プロデューサーKhari Simmonsらによるクロスオーヴァーなソウル/ジャズ・ユニットJivaのヴォーカリストとしてフィーチャーされるようになります。

そんな彼女が満を持してリリースしたソロ・アルバムが本作『Breathe New Life』(2006年)です。本作の制作にあたっては、3曲のデモを作り、それをIncognitoのBlueyに送り、彼からアドバイスを受けたようです。

アルバムにはDana Johnson(Sirius B Project)、Alex Lattimore(Jiva)等が参加しており、Khari Simmons等も楽曲提供で関与しています。

アルバム全体の印象はジャジー&メロウなオーガニック・ソウルです。元々ジャズ・ヴォーカルを専攻していたRhondaらしく、パワフルに押しまくるのではなく、オーガニックな中に技巧が光るヴォーカルを聴かせてくれます。サウンド面でもBlueyの影響を感じるアシッド・ジャズのテイストやJivaの流れのボッサ・テイストなどを上手く織り交ぜたRhonda Thomasらしいメロウ・サウンドを聴かせてくれます。

プロデュースはRhonda Thomas本人とTyrone Gregg

ジャジー&メロウなオーガニック・ソウルは実に爽快です。

全曲紹介しときやす。

「Fly Away」
Rhonda Thomas/James White作。アシッド・ジャズ感覚の爽快メロウ・ソウル。Incognitoとか好きな人は気に入るのでは?

「Passion Plea」
Rhonda Thomas/OJ Harper/Alex Lattimore作。爽快なジャジー・ソウルです。派手さはありませんが、実に心地好いですね。

「Breathe New Life」
Rhonda Thomas/Allen Smith作。タイトル曲はジャジー&メロウなミディアム。落ち着きの中にも爽快さがあるのがいいですね。

「Given'n My All」
Rhonda Thomas/Sirius B作。Sirius Bと聞くと、僕はすぐにUKブラジリアン・ジャズ・ユニットSirius Bを思い浮かべてしまいますが、このSirius BはKhari Simmonsもメンバーであるアトランタのソウル・バンドSirius B Projectです。ジャズ・ファンク・テイストのミディアム・グルーブに仕上がっています。

「Stand and Know」
Rhonda Thomas/Khari Simmons作。ダンサブルなアッパー・チューン。ガラージ好きの人はグッとくる音だと思います。

「Friday Night (Phone Intro)」
次曲のイントロ。

「Friday Night」
Rhonda Thomas/Allen Smith作。ミッドナイト・モードのR&Bグルーヴ。ネオソウル好きの人は気に入ると思います。

「Peaceflu Blessing」
Rhonda Thomas/Tyrone Gregg/London Anderson作。しっとりとしたビューティフル・チューン。多重録音によるヴォーカル・パートの作りが素晴らしいです。

「Just A Phase」
Rhonda Thomas/Alex Lattimore作。メロウ・ボッサ・ソウル。JivaのメンバーでもあるRhondaには、やはりこういったボッサな楽曲を期待してしまいます。

「Kiss Your Smile」
Rhonda Thomas/Allen Smith作。ボッサ・フレイヴァーのメロウ・ソウル。このあたりは女性ジャズ・ヴォーカル好きの人が気に入るかもしれません。

「The Matrimony」
Rhonda Thomas/Allen Smith/Alex Lattimore作。Jivaの同僚であるAlex Lattimoreとのデュエット。オーセンティックなソウル・バラードです。

「Peaceful Blessing (Reprise)」
ラストは「Peaceful Blessing」のリプライズで締め括ってくれます。

ご興味がある方は2ndアルバム『Listen』(2011年)やJivaのアルバムもチェックを!

『Listen』(2011年)
Listen

Jiva『Sun & Moon』(2005年)
サン・アンド・ムーン

Jiva『Day Into Night』(2007年)
デイ・イントゥ・ナイト
posted by ez at 03:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする