発表年:2014年
ez的ジャンル:鬼才プロデューサー系Hip-Hop
気分は... :アトレティコ二冠なるか!
いよいよCL決勝、レアル対アトレティコのマドリード・ダービー直前です。
個人的にはアトレティコに二冠を達成させてあげたいですね。
アトレティコはジエゴ・コスタが何とか出場できそうで良かったですね。レアルはアロンソ欠場が痛いですね。
今からワクワクです。
今回は鬼才プロデューサーShawn Leeの最新作S『Golden Age Against The Machine』です。
Ubiquityから数多くの作品をリリースし、ファンの度肝を抜いてきたShawn Leeの紹介は、Shawn Lee's Incredible Tabla Band名義でレア・グルーヴ人気作The Incredible Bongo Band『Bongo Rock』(1973年)をタブラでカヴァーした『Tabla Rock』(2011年)以来2回目となります。
ワールド、ソウル、ファンク、サイケ・ロック等幅広い音楽性で音楽マニアを虜にしてきた鬼才Shawn Leeの今回のテーマは"Hip-Hop"であり、Hip-Hopの名門レーベルBBEからのリリースです。
80年代後半〜90年代前半のHip-Hop黄金期へのオマージュといった色合いを前面に打ち出した1枚です。BBEレーベルのサイトに拠れば、Beastie Boys『Paul's Boutique』(1989年)、De La Soul『3 Feet High And Rising』(1989年)
あたりを意識しているみたいですね。それ以外にA Tribe Called Quest、Afrika Bambaataa等Hip-Hop黄金期のアーティスト達のエッセンスを取り入れています。しかも、そうしたエッセンスをサンプリングではなく、自ら演奏しているあたりがShawn Leeらしいですね。
アルバムにはLightheaded、Braille、Ohmega Watts等のゲストMCがフィーチャーされています。
特に前半には好トラックが集中しています。
Hip-Hop黄金期へのオマージュとして楽しむも良し!
純粋にキャッチーなトラックを楽しむも良し!
やっぱりあの頃のHip-Hopはワクワクしたなぁ・・・
全曲紹介しときやす。
「Forward to the Past」
このキャッチーなオープニング・トラックを聴けば、本作への期待は膨らむはずです。90年前後のHip-Hopトラックのワクワクする魅力が凝縮されています。
http://www.youtube.com/watch?v=H_SiUEuUN6M
「Stay on Course」
Brailleをフィーチャー。De La Soul、ATCQ等Native Tongues好きの人であれば気に入るであろうトラックです。Brailleのラップは少しQ-Tipっぽいですね。
「Back to the Future」
MC Think-Tankをフィーチャー。この曲はモロにAfrika Bambaataa「Planet Rock」しています。ここまでモロにアプローチすると痛快です。
http://www.youtube.com/watch?v=uVs7r_xiPYE
「Rock Steady」
Lightheadedをフィーチャー。このトラックもNative Tongues系のユルさが魅力です。
「We Got the Jazz」
Ohmega Wattsをフィーチャー。ATCQ『The Low End Theory』、Digable Planets、Guru『Jazzmatazz』あたりを彷彿させるジャズ・ラップです。このあたりはモロに僕好み!
http://www.youtube.com/watch?v=DPpNXkQNpQ8
「Boom Bap」
このトラックは少し時代はズレますがSlum Village「Fall In Love」へのトリビュート的なトラック。Shawn Leeもやはり故J Dillaから多大な影響を受けていたんですね。
「Big Bad Wolf」
キックの効いたブレイクとジャジーな上物による少しダークなトラックが印象的です。DJ Premier好きの人なんか気に入るトラックなのでは?
「Hip Hop Harp」
哀愁のHip-Hopハープといった趣のインタールード的なトラック。
「Wake Up」
Miles Bonnyをフィーチャー。コンシャスHip-Hop風の仕上がり。アングラ・ジャジーHip-Hop好きの人も気に入るはず!
「Jackie Chan」
Earl Zingerをフィーチャー。これは男気溢れる硬派Hip-Hopといった仕上がりです。シタールを効かせるあたりがShawn Leeらしいですね。
「Christophe」
Busdriverをフィーチャー。90年代初頭のHip-Hopによく聴いたアッパー・トラックが格好良いですね。捲し立てるラップもグッド!
「I Just Had A Baby」
Princess Superstarの女性ラップをフィーチャー。女性ラッパーならではの妖艶な雰囲気が魅力です。
「Ashes to Ashes」
Andy “The Undertaker" Cooperをフィーチャー。哀愁のピアノ・ループが印象的です。
「School House Funk」
タイトルの通り、高校のブラスバンドが演奏するファンクといった感じです。
「Baby Breakin'」
MC Shawny Shawnをフィーチャー。MC Shawny ShawnってShawn Leeのことですかね?これはオールドスクール感満載です。
「Marimba」
少しエスニックなスパイスが効いた哀愁トラック。
http://www.youtube.com/watch?v=2xECHzhXcdI
「Muson Magic」
確信犯的なチープなシンセ・サウンドが80年代らしくていいですね。
Shawn Leeの他作品もチェックを!
『Soul Visa』(2004年)
Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Voices & Choices』(2007年)
Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Hits the Hits 』(2007年)
Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Miles of Styles』(2008年)
『Under the Sun』(2008年)
Shawn Lee & Clutchy Hopkins『Clutch of the Tiger』(2008年)
『Soul in the Hole』(2009年)
Shawn Lee & Clutchy Hopkins『Fascinating Fingers』(2009年)
『Sing a Song』(2010年)
Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Hooked Up Classics』(2010年)
Bei Bei & Shawn Lee『Into the Wind』(2010年)
Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『World Of Funk』(2011年)
AM & Shawn Lee『 Celestial Electric』(2011年)
Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Reel to Reel』(2012年)
Shawn Lee's Incredible Tabla Band『Tabla Rock』(2011年)
『Synthesizers in Space』(2012年)