発表年:2005年
ez的ジャンル:インディーR&B
気分は... :インディーならではの好盤!
今回はニューオリンズ出身の男性R&Bシンガー/キーボード奏者PJ Mortonの1stアルバム『Emotions』(2005年)です。インディーR&Bながら、当時日本でもなかなかの高評価を得ていた1枚でしたね。
PJ Mortonは1981年ルイジアナ州ニューオリンズ生まれ。彼の父はゴスペル・シンガーPaul S. Morton。
これまで『Emotions』(2005年)、『Perfect Song』(2007年)※PJ Morton Band名義、『Live from LA』(2008年)※ライブ盤、『Walk Alone』(2010年)、『New Orleans』(2013年)といったアルバムをリリースします。
また、プロデューサー/ソングライター/ツアー・サポート等でも活躍し、Erykah Baduのツアー・サポート、India.Arieへの楽曲提供でも知られています。当ブログで紹介した作品でいえば、Musiq Soulchild『Onmyradio』(2008年)、Robert Glasper Experiment『Black Radio 2』(2013年)で彼が楽曲提供しています。
しかし、何といってもPJ Mortonの名を広く知らしめたのは、2010年にMaroon 5のサポート・メンバーとなったことです。その好影響からか昨年リリースされた最新作『New Orleans』(2013年)は、Lil WayneのYoung Moneyからリリースされ、Lil Wayneの他、Stevie Wonder、Adam Levine(Maroon 5)、Busta Rhymes等が参加しています。
そんな彼の原点となる1stアルバムが本作『Emotions』(2005年)です。
当時はMaroon 5絡みで有名になる前の時期であり、インディーR&Bの1枚として扱われていましたが、日本ではそれなりに高い評価を得ていたアルバムでした。その反響の良さから2008年には国内企画盤がリリースされています。
インディーR&Bならではの良質なメロディ&ヴォーカルが詰まった好盤です。巧みにアコースティック・サウンドを取り入れるなどサウンド・センスの良さも光ります。ソウルフルなのに濃厚になりすぎず、あくまでも爽やかな印象を与えてくれる点も僕は気に入っています。
僕が所有するのは、上記に示したジャケを一新し、ボーナス・トラック2曲を追加したspecial editionですが、オリジナルのジャケはこんな感じです。
『Emotions』(2005年)※オリジナル盤
このオリジナル・ジャケであれば、僕は購入していなかったかもしれません(笑)
全曲PJ Mortonのオリジナルです。
全曲紹介しときやす。
「My Superstar」
アコースティック感覚のメロウなネオソウル・チューン。つかみはOK!といった感じのオープニングです。
http://www.youtube.com/watch?v=7C5gTlgvJKg
「Jiborish」
メロディ・メイカーとしての彼の才能を堪能できりるフォーキー・メロウ・ソウル。ストリングスの使い方もグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=ZFihtVdlc8c
「I Need to Know」
美しいメロウ・ソウル。インディーR&Bらしいジェントルな魅力に溢れています。
http://www.youtube.com/watch?v=AInWoWlhZdM
「Fly Away」
女性シンガーAnayshaとのデュエットによる感動的なバラード。Stevie Wonder『Songs In The Key Of Life』あたりと共通する感動が胸に込み上げてきます。
http://www.youtube.com/watch?v=WgISG8MC4uw
「No Ordinary Love」
メロウ感覚のネオソウル。ホーン・アレンジやヴォーカル・アレンジもなかなか巧みです。
http://www.youtube.com/watch?v=zSIxE7YlY68
「I Think I Am Falling」
アーシーな香りのするオーガニック・ソウル。さり気ないですが実にいい雰囲気です。
「How We Were (Remix)」
ネオソウル感覚の浮遊するヴォーカル・アレンジが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=aAv5nfD-2Sg
「Today」
シンプルなアレンジで、メロディ、ヴォーカルの良さを際立たせています。なかなか味わい深い仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=3BYAWFNY8l4
「This Feeling」
美しいアレンジによるサウンド・センスが冴えます。この曲も「Fly Away」同様の感動が胸に込み上げてきます。
http://www.youtube.com/watch?v=U-1RWa7DTTo
「Heavenly Father」
PJ Mortonのソウル魂を実感できる1曲。ソウルフルなのに爽快なのがこの人らしいところかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=tB7EIhn2SrM
「Good Days Bad Days」
ゴスペル・シンガーを父に持つPJ Mortonらしいゴスペル・フィーリングの崇高な仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=BKkzKMVw-Bc
「Inside Your Heart」
ピアノ、ヴァイオリン、チェロのみによる美しいバラード。思わず涙腺が緩くなりそうです。
「I Need You」
ラストもゴスペル調の感動バラード。Jesse Bondギター・プレイも目立っています。
http://www.youtube.com/watch?v=mXIMldCGqWc
special editionには「Mirror, Mirror」、「Talkn' Forever」の2曲がボーナス・トラックとして追加されています。
「Talkn' Forever」
http://www.youtube.com/watch?v=qixLCvSr-Gg
PJ Mortonの他作品もチェックを!
PJ Morton Band『Perfect Song』(2007年)
『Live from LA』(2008年)※ライブ盤
『Walk Alone』(2010年)
『New Orleans』(2013年)