2014年05月31日

American Gypsy『American Gypsy』

カルト的な雰囲気に包まれたフリーソウル人気作☆American Gypsy『American Gypsy』
アメリカン・ジプシー
発表年:1975年
ez的ジャンル:カルト系フリーソウル
気分は... :何とも言い難い独特の世界・・・

今回は『Free Soul Collection 1000』シリーズで再発されたAmerican Gypsy『American Gypsy』(1975年)です。

American Gypsyは1971年にL.A.で結成されたグループ。グループはその後欧州に渡り、最終的にはオランダを拠点として選んだようです。

今日紹介する『American Gypsy』(1975年)は、前年にオランダで『Angel Eyes』(1974年)としてリリースされたものを改題してリリースしたものです。

『Angel Eyes』(1974年)
Angel Eyes

本作におけるメンバーは、Joe Skeete(b、vo)、Michael Hamane(g、vo)、Lorenzo Mills(vo)、Ricardo James(ds)、Dale Harrel Jr.(g、vo)、Steve Clisby(vo、key、sax)の6名です。

僕の中では謎のカルト・バンドという印象が強いですね。

本作で一番有名なのは、フリーソウルのコンピ『Free Soul Mind』に収録されているフォーキー・グルーヴ「Golden Ring」でしょうね。ただし、「Golden Ring」の印象でアルバム全体を聴くと、ギャップがあるかもしれません。

想像以上にドラマティックでコズミックでカルトな印象を受けるはずです。何とも言い表し難い。このバンドならではの不思議な音空間や高揚感を各曲で堪能できます。

「Golden Ring」以外に「Inside Out」も注目曲ですし、「10,000 Miles」「Stuck on You」「Let Your Life Lead By Love」あたりもオススメです。

全曲紹介しときやす。

「Inside Out」
ドラマティックなストリングと共にスタートするコズミック・グルーヴ。壮大なスケール感にグッとくるクロスオーヴァー感覚のオープニング。
http://www.youtube.com/watch?v=2sHdTmRQFgQ

サンプリングソースとしても人気であり、X-Ecutioners feat. Big Pun & Kool G Rap「Dramacyde」、DJ Shadow & Cut Chemist「Brainfreeze (Side 1) 」 、Groove Armada「Whatever, Whenever」、Kaos One「Sangue」、DJ Die & Break「Get Some」、Planet Asia feat. Prodigy & Killa Ben「Stick & Move」、Sfond Sqnksa「Dzieci Funku」等でサンプリングされています。

「10,000 Miles」
僕の一番のお気に入り曲。素敵なヴォーカル&メロディに魅了されるメロウ・グルーヴ。終盤のファンキーな展開も僕好み!
http://www.youtube.com/watch?v=KYnSeWMWmt8

「Ooh Why Not」
Doobiesあたりと一緒に聴きたいロッキン・チューン。

「Golden Ring」
前述のようにフリーソウル人気曲です。緩急のつけ方が絶妙なフォーキー・グルーヴです。味わい深いフォーキーあり、ファンキー&スリリングな疾走あり、エレピのメロウ・パートありとフリーソウル好きにはたまらない1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=Js9UcFAer5U

「Lady Eleanor」
呟きの低音ヴォーカルがシブい哀愁チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=C8ONbvIpfLs

「Angel Eyes」
呪術的な重低音グルーヴにグッとくるファンキー・グルーヴ。不敵な感じがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=jUdmWpef9aY

「While It's Cold Outside」
ドラマティックな展開のファンキー・チューン。1曲の中にドラマがあります。
http://www.youtube.com/watch?v=GTZqGt60Bxg

「Stuck on You」
ファンキー・ロック系のフリーソウルがお好きな人であれば気に入るはず!かなり僕好み!
http://www.youtube.com/watch?v=K-yLO6CvFfc

「Let Your Life Lead By Love」
再び呟きの低音ヴォーカルによるファンキー・グルーヴ。Gil Scott-Heron好きの人は気に入りそうな感じ!
http://www.youtube.com/watch?v=yUj-kNjKnlg

「Tribute to American Gypsy」
アフロ・ブラジリアンなテイストでスタートするインスト。

グループはオランダで『Love Is A Hazard』(1981年)というアルバムもリリースしています。

『Free Soul Collection 1000』シリーズの過去記事もご参照下さい。

Skylight『Skyhigh』(1973年)
スカイハイ

Gary Bartz『The Shadow Do』(1975年)
ザ・シャドウ・ドゥ

Collins & Collins『Collins & Collins』(1980年)
コリンズ・アンド・コリンズ
posted by ez at 15:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする