2014年06月22日

The Far Out Monster Disco Orchestra『The Far Out Monster Disco Orchestra』

ブラジル人ミュージシャンによるディスコ・ユニット☆The Far Out Monster Disco Orchestra『The Far Out Monster Disco Orchestra』
The Far Out Monster Disco Orchestra
発表年:2014年
ez的ジャンル:Far Out系ディスコ・ユニット
気分は... :メッシの大会になるのか?

今回は新作アルバムの中から、Joe Davisが主宰するUKの人気レーベルFar Out所属のブラジル人アーティストによるスーパー・ユニットThe Far Out Monster Disco Orchestraがリリースしたディスコ作品『The Far Out Monster Disco Orchestra』です。

The Far Out Monster Disco Orchestraは2008年からスタートしたプロジェクト。ブラジル人アーティストによるソウル/ディスコへのオマージュがテーマになっています。

レコーディングには、Jose Roberto Bertrami(Azymuth)(p、el-p、org、syn)、Arthur Verocai(strings & horn arr、g)、Alex Malheiros(AzymuthSabrina Malheirosの父親)(b、g)、Paulinho Black(Banda Black Rio)(ds)、Jose Carlos(g)、Marcina Arnold(vo)、Mia Mendes(vo)をはじめ、多くのブラジル人ミュージシャンが参加しています。

特にアレンジも手掛けたJose Roberto BertramiArthur VerocaiAlex Malheirosの3名が中心的な役割を果たしています。また、Far Outでニュー・ボッサの歌姫Sabrina Malheiros(Alex Malheirosの娘)の作品をプロデュースしているDaniel MaunickIncognitoのリーダーJean-Paul "Bluey" Maunickの息子)がドラム・プログラミングを手掛けています。

2010年にリリースされた12"シングル「Mystery」を皮切りにリミックス作品をリリースしてきましたが、プロジェクトの全貌はフルアルバムの完成を待つばかりでした。しかし、その完成を待たず2012年にJose Roberto Bertramiが逝去してしまいます。そこで、残された他の参加メンバーがBertramiの遺志を受け継ぎながら作業を継続し、ブラジルW杯の開幕に間に合わせたかのように完成させたフルアルバムが本作『The Far Out Monster Disco Orchestra』です。

アルバムを貫くのは70年代ディスコ・ミュージックへのリスペクトです。特にMFSBやThe Salsoul Orchestraを意識したサウンドを随所で聴くことができます。

アルバムはCD2枚組であり、Disc1がオリジナル、Disc2がTheo ParrishMark PritchardJohn MoralesLuca TrevisiMark E等によるリミックス集になっています。


ブラジリアン・ミュージックのDNAが創り出したディスコ・サウンドを満喫しましょう。

ディスコ好き、Far Out好きの方はぜひチェックを!

Disc1を全曲紹介しときやす。

「Mystery」
このオープニングを聴けば、70年代ディスコ・ミュージックへのリスペクトという本プロジェクトの性格が一発で理解できると思います。ここではArthur Verocaiのストリングス・アレンジが冴え渡ります。「Freefall」と並ぶ僕のお気に入り。
http://www.youtube.com/watch?v=MsvMmFVyZeI

「Don't Cha Know He's Alright」
哀愁のメロディにグッとくる都会的なミディアム・ディスコ。甘く危険な香りが漂います。
http://www.youtube.com/watch?v=CX0KbFs-WiM

「Freefall」
僕の一番のお気に入り。70年代ディスコ・ミュージックへのオマージュ感たっぷりなのがいいですね。Arthur Verocaiのストリングス・アレンジが冴え渡り、Bertramiのメロウな鍵盤の音色もいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=AygP-drNBr4

「Last Carnival」
ブラジル色が最も出ているのがこの曲。タイトルの通り、カーニヴァル・モードのダンス・チューンに仕上がっています。ブラジリアン・フュージョン調の中でBertramiのメロウ・エレピを存分でき、Azymuth好きにはたまらない1曲なのでは?

「Keep Believing (Can You Feel It)」
この曲も70年代へのタイム・トリップ感を満喫できるディスコ・チューンです。Arthur Verocaiのドラマティックなアレンジに惚れ惚れします。

「A Disco Supreme」
キュートな女性ヴォーカル、切れ味のあるディスコ・ビート、エレガントなストリングス&ホーン隊が織り成す華やかなディスコ・タイムを楽しめます。Alex Malheirosのベース・プレイも印象的です。

「Dead Dance」
タイトルが不吉ですが、Bertramiのピアノが牽引する軽快なミディアム・ディスコ・ファンクに仕上がっています。

「Vendetta」
ダークで妖しげな雰囲気が支配するラテン・ハウス調の仕上がり。

「Mystery (Instrumental)」
「Don't Cha Know He's Alright (Instrumental)」
「Freefall (Instrumental)」
「Keep Believing (Can You Feel It) (Instrumental)」
これら4曲は前述曲のインスト・ヴァージョンです。

Disc2はTheo ParrishMark PritchardJohn MoralesLuca TrevisiMark Eら豪華リミキサー陣によるリミックス集です。

「Dead Dance (LTJ Xperience Remix)」
http://www.youtube.com/watch?v=zo2MoW7aYEk
「Keep Believing (Can You Feel It) (SS Translation By Theo Parrish)」
http://www.youtube.com/watch?v=FiIYfKbsfeE
「Don't Cha Know He's Alright (Mark E Remix)」
「Vendetta (Mark Pritchard Remix)」
http://www.youtube.com/watch?v=aUEEcSYPh2s
「Mystery (M&M Main Mix)」
http://www.youtube.com/watch?v=hdwqx9FHKsY
「Freefall (Jose Carretas Remix)」
「Dead Dance (Mark E Remix)」
「Vendetta (Marcellus Pittman Remix)」
http://www.youtube.com/watch?v=orQ1je1Cs2g

サッカーW杯はアルゼンチンが後半追加タイムにメッシの決勝ゴールでイランに辛勝しました。あの時間帯にあのゴールを決めたメッシはさすがですが、アルゼンチンとしては課題の残る一戦でしたね。

逆に敗れたイランの戦いぶりは見事だったと思います。守りばかりではなく、カウンター攻撃でいくつか惜しいシーンもありましたし・・・。ただし、観戦側のわがままをいえば、あそこまで堅守速攻に徹すると少し面白みに欠けますね。

次は「ドイツ対ガーナ」戦です。ドイツの強さが本物なのか?楽しみですね。
posted by ez at 03:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする