2014年07月26日

Rasa『Everything You See Is Me』

遂にCD化が実現!宗教系メロウ・ソウルの最高峰☆Rasa『Everything You See Is Me』
エヴリシング・ユー・シー・イズ・ミー
発表年:1978年
ez的ジャンル:宗教系メロウ・ソウル/AOR
気分は... :感動メロウ・ワールド

本格的に暑くなってきましたね。

当ブログでもサマー・モード突入で、ブラジル、ラテン、レゲエ、ハワイアンAOR等夏向け作品を重点的に紹介していきたいと思います。

今回は世界初CD化が実現した宗教系メロウ・ソウルの名盤Rasa『Everything You See Is Me』(1978年)です。この作品も実に夏向けの1枚です。

Rasaは、L.Aのプロデューサー/鍵盤奏者Jorge Barreiroらがプロデューサーを務め、名曲「Feel Like Makin' Love」の作者として知られる黒人シンガー/ソングライターEugene Mcdanielsの息子であるLondon McDaniels(g)、Chris McDaniels(ds)等が参加したスタジオ・ユニット。

本作『Everything You See Is Me』は、ヒンズー教系の新興宗教クリシュナ教からの依頼で制作されたアルバムであり、クリシュナ教のレーベルGovinda Recordsからリリースされました。Jorge Barreiroはさらにもう1枚、J.O.B. Orquestra『Open The Doors To Your Heart』(1978年)というディスコ/ファンク系の作品を制作し、Govinda Recordsからリリースしています・

このように新興宗教絡みで制作された作品ですが、中身はそういったことが全く気にならない極上のメロウ・ソウル/AOR作品に仕上がっています。

「Everything You See Is Me」「Questions In My Mind」「When Will The Day Come」の3曲がハイライトだと思いますが、アルバム全編を通じて爽快メロウ・ソウル/AORを楽しめます。

ジャケに惹かれた人は、まず「Everything You See Is Me」「When Will The Day Come」を聴いてみてください。

一度、このメロウ・サウンドを聴けば、やみつきになると思います。

全曲紹介しときやす。

「Everything You See Is Me」
本作のハイライトその1。ジャケのイメージそのままの感動メロウ・ソウル。イントロのシンセの音色を聴いただけで胸トキメキます。Jorge Barreiroの素晴らしいストリングス・アレンジも感動をさらに大きくしてくれます。この1曲のみでも買いでしょ!
http://www.youtube.com/watch?v=46NM83d_54M

「Questions In My Mind」
本作のハイライトその2。サマー・モードの爽快AORといった趣。ハワイアンAORなんかとセットで聴くのもいいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=qxeyPdE5QZE

「A Perfect Love」
素敵なメロウ・バラードはサンセット・モードによく似合いそうです。Patience Higginsのサックス・ソロで盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=JgPp86Irm7w

「Just For Believing」
切々と歌うリード・ヴォーカルと素敵なコーラスワークに感動するバラード。
http://www.youtube.com/watch?v=y3S-0td_GlU

「Chanting」
Anthony Jacksonのベースがブンブン唸るファンク・チューン。ヴォーカルはStevie Wonder風です。
http://www.youtube.com/watch?v=TE2ChQjyLv0

Boogie Down Productions「Beef」、The High & Mighty「Weed」のサンプリング・ソースとなっています。
Boogie Down Productions「Beef」
 http://www.youtube.com/watch?v=fKHrmJQVpv8
The High & Mighty「Weed」
 http://www.youtube.com/watch?v=-m7Rv28rRiE

「Within The Sound」
ピュアな魅力が伝わってくるメロウ・バラード。AOR好きの人も気に入る1曲なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=fjGFucTH754

Black Rob feat. The Lox「Can I Live」でサンプリングされています。
Black Rob feat. The Lox「Can I Live」
 http://www.youtube.com/watch?v=VT8SLRXlMcg

「When Will The Day Come」
本作のハイライトその3。メロウ・グルーヴ好きの人には、胸に奥で込み上げてくる感じがたまらない名曲ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=JtyMKe9wg68

Common「Take It EZ」、J. Rawls「Still taking it Ez」のサンプリング・ソースとなっています。
Common「Take It EZ」
 http://www.youtube.com/watch?v=gXwY4AaqBHk
J. Rawls「Still taking it Ez」
 http://www.youtube.com/watch?v=kWBDgSshpe4

「The Dream Is Over」
ラストはファンキー・リズムにのって爽快ヴォーカルで疾走します。シンセ・ソロも実に心地好いです。

ご興味がある方はJ.O.B. Orquestra『Open The Doors To Your Heart』(1978年)もチェックを!

J.O.B. Orquestra『Open The Doors To Your Heart』(1978年)
オープン・ザ・ドアーズ・トゥ・ユア・ハート
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2014年07月25日

Tamba Trio『Tamba Trio』

最高峰ジャズ・サンバ・トリオのデビュー・アルバム☆Tamba Trio『Tamba Trio』
デビュー
発表年:1962年
ez的ジャンル:最高峰ジャズ・サンバ・トリオ
気分は... :エレガントなのにエキサイティング!

今回はブラジルのジャズ・サンバの最高峰グループTamba Trioのデビュー・アルバム『Tamba Trio』(1962年)です。

これまで当ブログで紹介したTamba Trio、Tamba 4作品は以下の3枚です。

 Tamba Trio『Avanco』(1963年)
 Tamba 4『We And The Sea』(1967年)
 Tamba 4『Samba Blim』(1968年)
 Tamba Trio『Tamba Trio』(1975年)

本作『Tamba Trio』(1962年)は、記念すべきTamba Trioのデビュー・アルバムです。

デビュー作におけるメンバーは、Luiz Eca(p、vo)、Bebeto Castilho>(b、fl、vo)、Helcio Milito(ds、vo)の3名。

基本はジャズ・サンバ・トリオですが、ヴォーカルやBebetoのフルートも加わり、よりバリエーションのある演奏を楽しむことができるのがTamba Trioの魅力です。

当時としては前衛的な雰囲気もあるジャズ・サンバ・サウンドにも関わらず、決して優雅さを失わないのはLuiz Ecaのアレンジのセンスの良さかもしれませんね。

エレガントなのにエキサイティングなジャズ・サンバ・サウンドを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Tamba」
Luiz Eca作。グループの幕開けとなった軽快なオープニング。演奏全体のスリリングかつミステリアスな雰囲気がたまりません。Bebetoのフルートがいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=LqbLEIlaK60

「Batida Diferente」
Mauricio Einhorn/Durval Ferreira作。当ブログではCannonball AdderleyRoberto Menescalのヴァージョンを紹介済みです。Bebetoのフルートが牽引するエレガントな演奏を楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=mvpKjuWyjp8

「Influencia Do Jazz」
Carlos Lyra作。当ブログではSirius Bのカヴァーを紹介済みです。ジャズ・コンボとしてのTamba Trioらしい小気味良いサウンドを楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=nJKnslzIKIM

「Samba De Uma Nota So」
Newton Mendonca/Antonio Carlos Jobim作。名曲「One Note Samba」をカヴァー。スキャット・コーラスも交えて、クールな軽快感のある「One Note Samba」を聴かせてくれます。こういった演奏にはBebetoのフルートがマッチしますね。

本曲について、当ブログではSergio Mendes & Brasil'66以外にもNara Leao、、Trio 3DChris MontezNico Gomez & His Afro Percussion Inc.Stacey KentWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trioのカヴァーも紹介済みです。

「Alegria De Viver」
Luiz Eca作。エレガントだけど軽快さもあるジャズ・サンバって感じがTamba Trioらしくていいですね。

「O Barquinho」
Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作の名曲「小舟」をカヴァー。キャッチーなコーラス入りの軽快なテンポで「小舟」を聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=HZNBm7ZvaLo

本曲について、当ブログではElis Regina『Elis, Como e Porque(Como & Porque)』『Elis Regina in London』『Aquarela Do Brasil』収録の3ヴァージョンやO QuartetoStacey Kentのカヴァーを紹介済みです。

「Minha Saudade」
Joao Donato作。一気に駆け抜ける疾走感のある演奏は僕好み。当ブログではWalter WanderleyCannonball Adderleyのカヴァーも紹介済みです。

「Nos E O Mar」
Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作。名曲「二人と海」のカヴァー。当ブログではRoberto Menescal本人のヴァージョンに加え、Tamba 4Sambalanco TrioAdam DunningBossacucanova & Roberto Menescalのカヴァーも紹介済みです。Tamba 4のヴァージョンの方を聴き慣れているせいか、その比較で聴いてしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=o6ctWK3N4XI

「Samba Novo」
Durval Ferreira作。当ブログではLe Trio Camaraのカヴァーも紹介済みです。素敵なコーラスと共に始まるメロウなジャズ・サンバ。本作における僕の一番のお気に入りです。

「O Amor Que Acabou」
Luis F.Freire/Chico Feitosa作。当ブログではSambalanco TrioRoberto Menescalのカヴァーを紹介済みです。ここではヴォーカルを前面に出し、メロウでキャッチーなジャズ・サンバを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Pk5wXbtwHLw

「Mania De "Snobismo"」
Durval Ferreira/Newton Chaves作。明るく快活な雰囲気の小気味良いジャズ・サンバ。

「Batucada」
Murilo A. Pessoa作。コーラス・ワークで聴かせる哀愁のジャズ・サンバ。
http://www.youtube.com/watch?v=-GMu8eSCQww

「Ai, Se Eu Pudesse」
Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作。Bebetoのフルートの涼しげなフルートが牽引します。

「Quem Quizer Encontrar O Amor」
Carlos Lyra/Geraldo Vandre作。少し憂いを帯びた演奏も大好き!夕陽に向かって疾走する感じがたまりません。

Tamba Trio、Tamba 4の過去記事もご参照ください。

Tamba Trio『Avanco』(1963年)
アヴァンソ

Tamba 4『We And The Sea』(1967年)
二人と海

Tamba 4『Samba Blim』(1968年)
サンバ・ブリン(紙ジャケット仕様)

Tamba Trio『Tamba Trio』(1975年)
タンバ・トリオ(紙ジャケット仕様)
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2014年07月23日

City High『City High』

Wyclef JeanのバックアップでデビューしたR&B/Hip-Hopトリオ☆City High『City High』
City High
発表年:2001年
ez的ジャンル:紅一点系R&B/Hip-Hopトリオ
気分は... :Fugeesを連想させますが・・・

今回は男性2人女性1人のR&B/Hip-HopトリオCity High『City High』(2001年)です。

City Highはニュージャージー出身のR&B/Hip-Hopユニット。メンバーはRyan TobyRobbie Pardlo、紅一点Claudette Ortizの3名。

Wyclef JeanJerry "Wonder" Duplessisが設立したレーベルBooga Basementとの契約に成功し、彼らのバックアップでデビューしました。

グループは「What Would You Do?」(全米チャート第8位、同R&Bチャート第13位)、「Caramel (feat. Eve)」(全米チャート第18位、同R&Bチャート第9位)といったシングル・ヒットを放ち、これらが収録されたデビュー・アルバム『City High』(2001年)をリリースしています。

唯一のアルバム『City High』には、Wyclef JeanJerry "Wonder" Duplessisをはじめ、Andre HarrisVidal DavisSalaam RemiDJ Clark Kentといった敏腕プロデューサーが名を連ねます。さらにはRyan TobyRobbie Pardloといったメンバー自身もプロデュースを手掛けています。

Wyclef JeanJerry "Wonder" Duplessisのバックアップ、男性2人女性1人のR&B/Hip-Hopトリオといえば、どうしてもFugeesをイメージしてしまいますよね。紅一点のClaudette OrtizにもLauryn Hillの姿が重なってしまいます。

実際聴いてみると、Fugeesのイメージとは少し異なりますが、男性2人女性1人のR&B/Hip-Hopトリオの魅力を堪能できるアルバムに仕上がっています。ラップのみで押し通すHip-Hopチューンは少なく、ヴォーカル・プロダクションを重視したR&B作品にHip-Hopのエッセンスでメリハリをつけているという印象ですね。

どうしても紅一点Claudette Ortizのキュートなヴォーカルが気になってしまいますが、男性メンバーも二人もなかなかのヴォーカルを聴かせてくれます。

こんな素敵なアルバムを届けてくれたのに、この1枚のみで活動が途絶えてしまったのは本当に残念です。

まずは、シングルになった「What Would You Do?」「Caramel」「City High Anthem」「Song For You」あたりを聴けば、このグループに持つグッド・ヴァイヴを実感できるはずです。

全曲紹介しときやす。

「Didn't Ya」
Salaam Remiプロデュース。Salaam RemiによるHip-Hop調トラックとClaudetteの艶やかヴォーカルがよくマッチしたオープニング。Fugees的な展開も期待させます。
http://www.youtube.com/watch?v=et2O0HIjyq4

「Three Way」
Vidal Davisプロデュース。Vidal Davisの巧みなサウンド・プロダクションに惹かれます。さすがはA Touch of Jazz!
http://www.youtube.com/watch?v=_84QD1WL3NU

「Why」
Wyclef Jean/Jerry "Wonder" Duplessis/Robby Pardlo/Ryan Tobyプロデュース。押し寄せてくる哀愁メロディが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=coxFsbqqtgM

「Song For You」
Wyclef Jean/Jerry "Wonder" Duplessisプロデュース。Donny Hathawayでもお馴染みのLeon Russell作の名曲「A Song For You」をカヴァー。雰囲気としては、FugeesRoberta Flack「Killing Me Softly With His Song」をカヴァーしたパターンに近いのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=yLZkqvk7CM4

「15 Will Get You 20」
DJ Clark Kentプロデュース。Hip-Hop調トラックとキャッチーなヴォーカル・プロダクションが織り成すR&B/Hip-Hopトリオらしいミッド・グルーヴ。
http://www.youtube.com/watch?v=jqy1aMxDf9Y

「Cats and Dogs」
Wyclef Jean/Jerry "Wonder" Duplessisプロデュース。高速フロウで捲し立てます。
http://www.youtube.com/watch?v=BEQhKmaqlNU

「Caramel」
Jerry "Wonder" Duplessis/Ryan Toby/Jee Eye Zeeプロデュース。前述のようにEveのラップをフィーチャーしたヴァージョンが2ndシングルとしてヒットしました。このアルバム・ヴァージョンはラップ・パートなしのヴァージョンです。Claudetteのキュートな魅力を前面に打ち出したラブリー・グルーヴ。Al Green「I'm Glad You're Mine」をサンプリングし、The Roots「Silent Treatment」のリリックを引用しています。
http://www.youtube.com/watch?v=GZShbO_mST0

Eveをフィーチャーしたシングル・ヴァージョンもチェックを!
「Caramel (feat. Eve)」
http://www.youtube.com/watch?v=kwA742VJ-7c

「Best Friends」
Robby Pardlo/Gerard Avant/Walter Gilmore/Ryan Tobyプロデュース。切々と歌い上げるバラード。
http://www.youtube.com/watch?v=qAOYh2Kf2hE

「Sista」
Andre Harris/Vidal Davisプロデュース。A Touch of Jazzが創り出すトラックとRyan Tobyのヴォーカル・プロダクションがうまく融合したミディアム・グループ。
http://www.youtube.com/watch?v=FJgMvI6j8WU

「What Would You Do?」
Wyclef Jean/Jerry "Wonder" Duplessis/Robby Pardlo/Ryan Tobyプロデュース。前述のように彼らのデビュー・シングルであり、Eddie Murphy、Martin Laurence主演の映画『Life』(1999年)のサントラにも収録されていました。R&B/Hip-Hopトリオらしさの出たキャッチーな仕上がり。Claudetteのキュートなヴォーカルにグッときます。Dr. Dre feat. Snoop Dogg, Nate Dogg & Kurupt「The Next Episode」をサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=LahcSFleKm8

「So Many Things」
Jerry "Wonder" Duplessis/Robby Pardlo/Gerard Avantプロデュース。男性メンバーの頑張りが光る美メロ・バラード。純粋に良い曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=Ra-Tauc2adQ

「The Only One I Trust」
Jerry "Wonder" Duplessis/Robby Pardlo/Ryan Tobyプロデュース。哀愁が漂います。
http://www.youtube.com/watch?v=AEe60iwPUKY

「City High Anthem」
Robby Pardlo/Ryan Tobyプロデュース。この曲もシングルになりました。さり気ないですが、グッド・ヴァイヴが伝わってくる僕の一番のお気に入り。プロデュース、ソングライティングも含めてユニットのトータルな実力を感じます。
http://www.youtube.com/watch?v=a__M-AXgvxQ

「You Don't Know Me」
Wyclef Jean/Jerry "Wonder" Duplessis/Robby Pardlo/Ryan Tobyプロデュース。70年代ソウル/ファンクへのオマージュ的なミディアム・グルーヴ。なかなかファンキーでいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=KJB4W0SIkBo

ようやく梅雨が明けましたね。そろそろサマー・モードの作品を強化したいと思います。
posted by ez at 03:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月22日

Aura Urziceanu『Seara de Jazz cu Aura』

ルーマニアが誇る女性ジャズ・シンガーのメロウ&グルーヴィーな1枚☆Aura Urziceanu『Seara de Jazz cu Aura』
ジャズ・イヴニング・ウィズ・オーラ
発表年:1974年
ez的ジャンル:ルーマニア産女性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :梅雨明け間近・・・

今回はルーマニアが誇る世界的な女性ジャズ・シンガーAura Urziceanuが1974年にリリースした『Seara de Jazz cu Aura』(1974年)です。

Aura Urziceanuは1946年ルーマニア、ブカレスト生まれの女性シンガー。

音楽一家に生まれたAuraが幼少期からヴァイオリンを習い、16歳から本格的にヴォーカルも学ぶようになりました。その後、さまざまな音楽コンクールで好成績を収め、北米ツアーでDuke EllingtonやElla Fitzgeraldとの共演も果たしています。

アルバムとしては『Aura』(1972年)、『Arie din Suit』(1973年)、『Seara de Jazz cu Aura』(1974年)、『Oh My Love』(1975年)、『Once I Loved』(1981年)、Aura Si George Urziceanu『Dulce Cintec Romanesc』(1982年)、『Over the Rainbow』(1984年)等の作品を残しています。

現在はルーマニアを離れてカナダ在住のようです。

本作『Seara de Jazz cu Aura』は、ブラジル色も取り入れたメロウ&グルーヴィーなジャズ・サウンドをバックに、個性的でキュートなAuraのソプラノ・ヴォーカル&スキャットを満喫できる1枚です。

ルーマニアのジャズと聞いて、殆どの人はイメージが湧かないと思いますが(僕も湧きません)、本作に限っていえば、クラブジャズ/フローソウル好きの人向けのアルバムに仕上がっています。ルーマニア民謡のエッセンスも取り入れられていますが、スパイス程度でモロに前面に出てくるわけではないので、あまり気になりません。

レコーディング・メンバーはDan Mindrila(ts)、Stefan Berindei(as、ss)、Nicolae Farcas(tb)、Nelu Marinescu(tp)、Marius Pop(p)、Johnny Raducanu(b)、Ron Rully(ds)、Septetul Bucuresti(per)です。Auraの公私のパートナーとなるカナダ人ドラマーRon Rullyがプロデュースも務めています。

ジャケの雰囲気そのままに、結構夏向けにアルバムだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Jocul Tambalelor」
ルーマニア民謡とジャズが融合したかのような摩訶不思議なオープニング。電子オルガンの不気味な響きが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=Z5YJQRYbAXI

「Surpriza」
Organ b.SUITEシリーズにも収録されていた人気曲。キュートなAuraのスキャットがラブリーに駆け巡るグルーヴィー・ジャズ。
http://www.youtube.com/watch?v=LCti0tWmyAs

「Pe Olt」
序盤のエスニック&ミステリアスな展開から、中盤以降はモーダルな展開に・・・そこにAuraの個性的なヴォーカルも加わる独特の雰囲気の1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=xL4qKbjnxQA

「Ia-ti Mireasa Ziua Buna」
Ron Rullyのドラミングも活躍するメロウ・グルーヴ。東欧というよりも地中海といった雰囲気ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=5mbzayveH_0

「Pe Deal Pe La Cornatel」
ルーマニア民謡を素敵なジャズ・ワルツで聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=tdaGye-xaQE

「Nu-mi Cere Sa Cint」
この曲も人気が高いのでは?ボッサ調のジャズ・ロックです。キュートなAuraのヴォーカル、軽快なリズム、小気味良いホーン隊がよくマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=mYh1nwoGJZo

「Iarna, Iarna」
メロウなジャズ・ワルツ。ルーマニアらしい雰囲気も感じられます。
http://www.youtube.com/watch?v=79u4tsyNQJM

「In Amurg」
クラブジャズ好きの人であれば、この演奏もきっと気に入るはず!個人的には「Surpriza」と並ぶ格好良さだと思います。Auraのヴォーカル&スキャットも絶好調です。
http://www.youtube.com/watch?v=hpKIfy6tbXE

「Inserare」
ラストはエレピが心地好いメロウ・ボッサで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=klpN4ZgsJLw

『Over the Rainbow』(1984年)
オーヴァー・ザ・レインボー
posted by ez at 00:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月21日

Twilight『Pains of Love』

ベイエリア産モダン・ソウル〜ディスコ・ブギー☆Twilight『Pains of Love』
Pains of Love
発表年:1981年
ez的ジャンル:ベイエリア産モダン・ソウル〜ディスコ・ブギー
気分は... :アナログならではの音色・・・

今回はベイエリア産モダン・ソウル〜ディスコ・ブギー作品、Twilight『Pains of Love』(1986年)です。

Lawrence Rossによるサンフランシスコのソウル・ユニットTwilightの紹介は、1stアルバム『Still Loving You』(1981年)に続き2回目です。

レア・グルーヴ人気作品である『Still Loving You』は、フェンダー・ローズのメロウな音色、ライトなグルーヴ感、そしてソフトなヴォーカル&コーラスが素敵なトワイライト・タイムを演出してくれました。

『Still Loving You』から5年後にリリースされた『Pains of Love』(1986年)では、アナログ・シンセProphet-5を使い倒したモダン・ソウル〜ディスコ・ブギーを聴かせてくれます。随所で聴かれるProphet-5のアナログならではの音色の質感が実にいいですね。

ディスコ・ブギーならば「Dance With Me」「You're In Love」「Love From You」、メロウ・バラードならば「You Look So Good」「Give All My Love」「Pains Of Love」あたりにグッときます。

派手さはありませんが、思わず聴きたく1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Dance With Me」
本作らしいディスコ・ブギー。アナログ・シンセの質感が実にいい感じです。時代が一回りして今の時代にもフィットするディスコ・チューンになっているのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=nXEMyz5TJhY

「Find Someone Else」
ノスタルジックな雰囲気のバラード。この曲だけ他の曲と少し雰囲気が異なるかも?

「I Wonder Who」
さり気ないですが、ジワジワくるメロウ・バラード。

「You Look So Good」
アーバン・テイストのメロウ・ソウル。全然80年代半ばっぽくないのが逆にいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=grlpQEPq-y8

「You're In Love」
本作らしいアナログ・シンセの音色にグッとくるメロウ・ブギー。この曲といえば、当ブログでもブギー・ディスコなアルバム『On My Way』(2013年)を紹介した人気DJ、Konが今年本曲のリミックス「You're In Love (Kon Remix)」を発表しています。ご興味がある方はそちらもチェックを!
http://www.youtube.com/watch?v=NwrV3fSrp3Y

「Never Want To See You Low」
軽快なシンセ・メロウ・グルーヴ。ライトなファルセット・ヴォーカルがよくマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=aprFOyJPWuM

「Give All My Love」
Lawrence Rossのソウル魂が伝わってくるバラード。素敵なソウル・タイムを堪能できます。

「Love From You」
アナログ・シンセの響きが心地好いディスコ・ブギー。Prophet-5を使い倒している感じですね。

「Pains Of Love」
タイトル曲は素敵なヴォーカルが胸に込み上げてくるメロウ・バラードです。

未聴の方は1st『Still Loving You』(1981年)もチェックを!

『Still Loving You』(1981年)
Still Loving You
posted by ez at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする