発表年:1978年
ez的ジャンル:宗教系メロウ・ソウル/AOR
気分は... :感動メロウ・ワールド
本格的に暑くなってきましたね。
当ブログでもサマー・モード突入で、ブラジル、ラテン、レゲエ、ハワイアンAOR等夏向け作品を重点的に紹介していきたいと思います。
今回は世界初CD化が実現した宗教系メロウ・ソウルの名盤Rasa『Everything You See Is Me』(1978年)です。この作品も実に夏向けの1枚です。
Rasaは、L.Aのプロデューサー/鍵盤奏者Jorge Barreiroらがプロデューサーを務め、名曲「Feel Like Makin' Love」の作者として知られる黒人シンガー/ソングライターEugene Mcdanielsの息子であるLondon McDaniels(g)、Chris McDaniels(ds)等が参加したスタジオ・ユニット。
本作『Everything You See Is Me』は、ヒンズー教系の新興宗教クリシュナ教からの依頼で制作されたアルバムであり、クリシュナ教のレーベルGovinda Recordsからリリースされました。Jorge Barreiroはさらにもう1枚、J.O.B. Orquestra『Open The Doors To Your Heart』(1978年)というディスコ/ファンク系の作品を制作し、Govinda Recordsからリリースしています・
このように新興宗教絡みで制作された作品ですが、中身はそういったことが全く気にならない極上のメロウ・ソウル/AOR作品に仕上がっています。
「Everything You See Is Me」、「Questions In My Mind」、「When Will The Day Come」の3曲がハイライトだと思いますが、アルバム全編を通じて爽快メロウ・ソウル/AORを楽しめます。
ジャケに惹かれた人は、まず「Everything You See Is Me」、「When Will The Day Come」を聴いてみてください。
一度、このメロウ・サウンドを聴けば、やみつきになると思います。
全曲紹介しときやす。
「Everything You See Is Me」
本作のハイライトその1。ジャケのイメージそのままの感動メロウ・ソウル。イントロのシンセの音色を聴いただけで胸トキメキます。Jorge Barreiroの素晴らしいストリングス・アレンジも感動をさらに大きくしてくれます。この1曲のみでも買いでしょ!
http://www.youtube.com/watch?v=46NM83d_54M
「Questions In My Mind」
本作のハイライトその2。サマー・モードの爽快AORといった趣。ハワイアンAORなんかとセットで聴くのもいいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=qxeyPdE5QZE
「A Perfect Love」
素敵なメロウ・バラードはサンセット・モードによく似合いそうです。Patience Higginsのサックス・ソロで盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=JgPp86Irm7w
「Just For Believing」
切々と歌うリード・ヴォーカルと素敵なコーラスワークに感動するバラード。
http://www.youtube.com/watch?v=y3S-0td_GlU
「Chanting」
Anthony Jacksonのベースがブンブン唸るファンク・チューン。ヴォーカルはStevie Wonder風です。
http://www.youtube.com/watch?v=TE2ChQjyLv0
Boogie Down Productions「Beef」、The High & Mighty「Weed」のサンプリング・ソースとなっています。
Boogie Down Productions「Beef」
http://www.youtube.com/watch?v=fKHrmJQVpv8
The High & Mighty「Weed」
http://www.youtube.com/watch?v=-m7Rv28rRiE
「Within The Sound」
ピュアな魅力が伝わってくるメロウ・バラード。AOR好きの人も気に入る1曲なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=fjGFucTH754
Black Rob feat. The Lox「Can I Live」でサンプリングされています。
Black Rob feat. The Lox「Can I Live」
http://www.youtube.com/watch?v=VT8SLRXlMcg
「When Will The Day Come」
本作のハイライトその3。メロウ・グルーヴ好きの人には、胸に奥で込み上げてくる感じがたまらない名曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tJBR4XWu9QU
Common「Take It EZ」、J. Rawls「Still taking it Ez」のサンプリング・ソースとなっています。
Common「Take It EZ」
http://www.youtube.com/watch?v=gXwY4AaqBHk
J. Rawls「Still taking it Ez」
http://www.youtube.com/watch?v=kWBDgSshpe4
「The Dream Is Over」
ラストはファンキー・リズムにのって爽快ヴォーカルで疾走します。シンセ・ソロも実に心地好いです。
ご興味がある方はJ.O.B. Orquestra『Open The Doors To Your Heart』(1978年)もチェックを!
J.O.B. Orquestra『Open The Doors To Your Heart』(1978年)