2014年07月08日

The Affair『Just Can't Get Enough』

洗練されたサウンド・センスが光るUK R&B男女デュオ☆The Affair『Just Can't Get Enough』
Just Can't Get Enough
発表年:1995年
ez的ジャンル:UK R&Bデュオ
気分は... :てんとうむChu!

今回はUKのR&BユニットThe Affairの2ndアルバム『Just Can't Get Enough』(1995年)です。

The AffairSteve CarmichaelHazel Fernandezの男女ユニット。2人はファンク/ソウル・グループZuiceのメンバーでした。Zuiceとしては1987年にアルバム『I'm A Survivor』をリリースしています。

The Affair名義では『Some Things Never Change』(1991年)、『Just Can't Get Enough』(1995年)という2枚のアルバムをリリースしています。

今日紹介する2nd『Just Can't Get Enough』(1995年)は、Steve Carmichaelによる洗練されたサウンド・プロダクションとHazel Fernandezの素敵な女性ヴォーカル、それにクワイア調のバック・コーラスが見事に噛み合った素晴らしいUK R&B作品です。

まずは「The Way We Are」「If Only You Could Be Mine」「Are You Ready」というシングル3曲は聴けば、本作の魅力が一発でわかると思います。ダンサブルとメロディアスのバランスが絶妙です!

プロデュースはSteve CarmichaelErrol Henry。楽曲はすべてSteve Carmichaelのオリジナルです。

とりあえず「The Way We Are」を聴いてみてください。

全曲紹介しときやす。

「If Only You Could Be Mine」
本作のハイライトその1。シングルにもなったオープニング。本作の洗練されたサウンド・プロダクションを実感できるオープニング。ダンサブルとメロディアスが絶妙なバランスで両立しているのがいいですね。Hazelのヴォーカルの魅力も存分に堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=5awF1lozXYs

「Are You Ready」
本作のハイライトその2。この曲もシングルになりました。ハネ感のあるトラックとクワイア調コーラスがHazelのヴォーカルを盛り上げます。ホーン・セクションによるアクセントもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=_8IHfdxiT0w

「Just Can't Get Enough」
タイトル曲は哀愁モードのバラード。他のバラード曲に比べると少し単調な印象も・・・
http://www.youtube.com/watch?v=6sDLierfPzs

「The Way We Are」
本作のハイライトその3。アルバムに先駆け1993年にシングルとしてリリースされていた楽曲。各種コンピにも収録されている人気曲です。曲良し、歌良し、サウンド良しと三拍子揃ったR&Bクラシックだと思います。ダンサブルかつメロディアスな魅力が詰まっています。クワイア調コーラスもサイコー!僕も一番のお気に入りです。
http://www.youtube.com/watch?v=HFehtjz9O28

「This Man Of Mine」
スロウ系ではこの曲が一番好き!Hazelのヴォーカルが光る胸キュンの絶品メロウ・バラード。

「Something For Nothing」
Hazelがしっとりと歌い上げるオーセンティックなバラード。バックのさり気ないサックスが効いています。

「Think It Over」
ダンサブルなハネ系R&Bグルーヴ。90年代R&B好きの心をくすぐるサウンド・プロダクションの巧さに感心します。

「Take My Love」
ハイライト3曲に劣らぬダンサブル・チューン。ボトムの効いたグルーヴとクワイア調コーラスがHazelのヴォーカルを盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=dH_al0UlfIA

「I'm Standing Still」
オーセンティックなバラードを堂々と歌い上げます。

「Wherever You Are」
ラストは素敵なメロウ・バラードで締め括ってくれます。

Zuice『I'm A Survivor』(1987年)
I'm a Survivor
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2014年07月07日

Jess Roden『The Player Not The Game』

メロウな味わいのUKブルーアイド・ソウル☆Jess Roden『The Player Not The Game』
愛の狩人
発表年:1977年
ez的ジャンル:UKブルーアイド・ソウル
気分は... :「ブラジル対アルゼンチン」を観たいけど・・・

W杯はアルゼンチンとオランダが勝ち残り、準決勝で対決することになりましたね。さすがに準々決勝になると、どのチームも負けない試合に徹していましたね。楽しさには欠けるけど、見応えはあるといった感じでした・・・

ここまで来たら決勝は「ブラジル対アルゼンチン」の南米ライバル対決を観たい気もしますが、ネイマール、チアゴ・シウバを欠くブラジル、ディ・マリアを欠くかもしれないアルゼンチンは厳しそうですね。その意味では、「ドイツ対オランダ」の決勝になると予測しています。

今回はUKのホワイト・ソウル・シンガーJess Rodenが1977年にリリースした『The Player Not the Game』(1977年)です。

Jess Rodenは1947年、英国キッダーミンスター生まれのシンガー/ギタリスト。

1967年にThe Alan Bown Setのシンガーとしてデビューを飾りますが、1868年にはグループを脱退してしまいます。その後結成したBronco『Country Home』(1970年)、『Ace of Sunlight』(1971年)という2枚のアルバムをリリースしています。

さらにDoorsの残党John Densmore、Robby Kriegerらが結成したThe Butts Bandのメンバーとして活動していた時期もありました。

その後はRobert Palmerと並ぶIsland Records期待のホワイト・ソウル・シンガーとして、ソロおよびThe Jess Roden Band名義で70年代に多くの作品をリリースしています。80年代半ばには音楽業界から離れてしまいますが、断続的に作品を残しています。

今日紹介する『The Player Not the Game』(1977年)は、Allen Toussaintがプロデュースした1stソロ『Jess Roden』(1974年)以来となる2ndソロ・アルバムです。

その間にThe Jess Roden Bandとして、『Keep Your Hat On』(1976年)、『Play It Dirty, Play It Class』(1976年)、『Blowin'』(1977年)といったアルバムをレコーディングしています。

The Jess Roden Bandを解散させたJessは単独で渡米し、Joel Dornプロデュース、L. Leon Pendarvisアレンジの下にN.Y.で制作されたのが本作『The Player Not the Game』です。

レコーディングには、John Tropea(g)、Jeff Mironov(g)、Shirley Scott(key)、Rob Mounsey(key)、Anthony Jackson(b)、Francisco Centeno(b)、Buddy Williams(ds)、Gary Mure(ds)、Erroll "Crusher" Bennett(per)、Rubens Bassini(per)、David Carey(vib)、Harold Vick(sax)、Scott Hamilton(sax)、Arnold McCuller(back vo)、Benny Diggs(back vo)、Delores Hall(back vo)、Michael Lee Gray(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

上記の参加メンバーから想像がつくように、N.Y.の一流セッション・ミュージシャン達のバッキングによる都会的なブルーアイド・ソウル作品に仕上がっています。都会的なメロウ・サウンドに合わせるようにJess Rodenのヴォーカルも抑えてトーンでソフトリーな歌声を聴かせてくれます。

オープニングの「Misty Roses」、ラストを飾る「In Me Tonight」の2曲が本作のハイライトですが、「Sensation」「Woman Across The Water」あたりもオススメです。

セピアな雰囲気のジャケに惹かれた方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Misty Roses」
本作のハイライトその1。USフォーク・シンガーのTim Hardin作品をカヴァー。元ZombiesのColin Blunstoneの1stソロ『One Year』でもカヴァーしていた楽曲です。ここではソフトなメロウ・サウンドとJessのジェントル・ヴォーカルに包まれたハートウォーミングーなカヴァーを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=w4qZmHzFzuc

「Sensation」
Jess Roden BandのメンバーであったSteve WebbとJess Rodenの共作。David Careyのヴァイヴとメロウ・エレピが心地好く響くメロウ・バラード。メロウ・サウンドと少し憂いを帯びたJessのヴォーカルとのバランスが最高です。John Tropeaのギター・ソロにもグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=w4JoPmriphk

「Lonely Avenue」
Doc Pomus作。Ray CharlesのR&Bヒットで知られる楽曲をカヴァー。UK白人ソウル・シンガーとしてのパワフルな歌いっぷりの片りんを垣間見ることができるR&Bテイストの仕上がりです。こういう感じが本来のJess Rodenの姿なのかもしれませんね。

「The Quiet Soun Of You And I」
Bruce Roberts/Edgar Bronfman作。哀愁のメロディを切々と歌い上げるビューティフル・バラード。

「The Hardest Blow」
Jess Roden BandのメンバーであったJohn Cartwrightの作品。胸に込み上げてくる感動的なロック・バラードです。ストリングスとアコギ・サウンドの組み合わせがグッド!Harold Vickのサックスも盛り上げてくれます。

「Drinking Again」
Johnny Mercer/Doris Tauber作のポピュラー・スタンダード。スタンダードを野暮ったくなく、都会的なメロウ・サウンドで聴かせてくれるのがいいですね。

「Woman Across The Water」
Jess Roden作。ブルーアイド・ソウルらしいファンキーな隠し味の効いたメロウ・バラード。一気に爆発しそうな雰囲気ながらも、あくまで抑えたトーンなのが本作らしいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=qwMiJxtyT7Q

「In Me Tonight」
Jess Roden作。「Misty Roses」と並ぶ本作のハイライト。パーカッシヴ・リズムとメロウ・サウンドをバックに、Jessがはつらつとしたヴォーカルで疾走するグルーヴィーなブルーアイド・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=rkYg7Cf2Fro

ご興味がある方はJess Rodenの他作品もチェックを!

『Jess Roden』(1974年)
ファースト・ステップ+1(紙ジャケット仕様)

The Jess Roden Band『Play It Dirty, Play It Class』(1976年)
Play It Dirty

『Stonechaser』(1980年)
jess roden stonechaser.jpg
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2014年07月06日

Papik『Sounds for the Open Road』

最新作はJazzy Lane/Soul Laneから成るCD2枚組の力作☆Papik『Sounds for the Open Road』
Sounds for the Open Road
発表年:2014年
ez的ジャンル:イタリア発ジャジー&ソウル・ヴォーカル作品
気分は... :全26曲の紹介は大変です(泣)

今回は、ここ数年の当ブログのイチオシであるイタリア人アーティストPapikの最新作『Sounds for the Open Road』です。

結構前に購入したのですが、W杯でイタリアが勝ち残ることを想定し、良きタイミングで紹介しようと思っていたら、イタリアがGLで敗退したため、機を逸していました。

イタリア人キーボード奏者/コンポーザー/アレンジャーPapikことNerio Poggiについて、これまで当ブログで紹介した作品は以下の3枚。

 『Rhythm of Life』(2009年)
 『Music Inside』(2012年)
 『Papik Presents: Cocktail Martino - A Tribute To Bruno Martino』(2013年)

最新作となる『Sounds for the Open Road』はCD2枚組という力作です。Disc1にはJazzy Lane、Disc2にはSoul Laneとネーミングされています。特にDisc2のSoul Laneに本作の特徴があるのではないかと思います。

従来からのPapikサウンドを楽しめるDisc1、アーバンなメロウ・ソウルを楽しめるDisc2といった感じですかね。

全曲シンガーがフィーチャーされ、アルバムには多彩なシンガーが参加しています。Ely BrunaAlan ScaffardiFrancesca GramegnaTom GaebelAlessandro PitoniといったPapik作品でお馴染みの顔ぶれや、Matt BiancoMark Reilly、USソウル・シンガーFrank McCombといった注目アーティスト、それ以外にもWalter RicciSimona BenciniSarah Jane MorrisAndreas AlemanDario DaneluzFrankie LovechioErika ScherlinWendy Lewisといったシンガーが参加しています。また、Fabrizio Bosso(tp)等がバックで参加しています。

全26曲という聴き応え十分の作品です。約2/3がオリジナル、約1/3がカヴァーという構成です。

とりあえずSoul Laneの「Special Love」「When You Meet Somebody」「Can't Get Enough Of Your Love」あたりを聴いて、気に入ったならば買いだと思います。

色々な意味で重宝する1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

Disc1:Jazzy Lane

「Tender Lies」
Ely Brunaの女性ヴォーカルをフィーチャー。オープニングはPapikらしくスタイリッシュなジャズ・ボッサ。Ely BrunaがいつものPapik作品のように素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれます。

「My Sharona」
当ブログでも紹介したThe Knackの全米No.1大ヒット・シングルをカヴァー(Doug Fieger/Berton Averre作)。意外な選曲ですが、Walter Ricciの男性ヴォーカルをフィーチャーし、Papikらしい「My Sharona」を聴かせてくれます。

「Cuore Cosa Fai (Anomino Veneziano)」
Stelvio Cipriani/Luciano Beretta作。1970年のイタリア映画『Anomino Veneziano(邦題:ベニスの愛)』の主題歌をカヴァー。Francesca Gramegnaの女性ヴォーカルをフィーチャーし、実にロマンティックなカヴァーに仕上げています。前作『Papik Presents: Cocktail Martino - A Tribute To Bruno Martino』の成果がここにも反映されています。

「I Will Walk Away」
Ely Brunaをフィーチャー。スタイリッシュな疾走感とムーディーな雰囲気を併せ持つPapikの進化を感じさせる仕上がり。Ely Brunaの確かなヴォーカルがあってこそ、こういったサウンドが活きるのでしょうね。Fabrizio Bossoのトランペットもキマっています。

「Baby I Love Your Way」
Peter Frampton、『Frampton Comes Alive!』(1976年)からのヒット・シングルをカヴァー。ここではEly Bruna & Tom Gaebelの男女ヴォーカルをフィーチャー。Peter Framptonのオリジナルが大好きで、中高校生の頃に何度も聴き返した僕にとっての思い出の1曲です。ここではジャジー・メロウな落ち着いた雰囲気で、大人の「Baby I Love Your Way」を聴かせてくれます。

「Che Sara」
Jimmy Fontana/Franco Migliacci作。1971年のRicchi e PoveriヴァージョンやJose Felicianoヴァージョンをはじめ、数多くのアーティストがカヴァーする名曲。ここではAlan Scaffardiの男性ヴォーカルをフィーチャーし、ダンディズム溢れる素敵な大人のバラードに仕上がっています。Alan Scaffardiのヴォーカルがシブくてサイコーです。

「Right Place Right Time」
Ely Brunaをフィーチャー。『Rhythm of Life』『Music Inside』が好きだった人にはたまらない、これぞPapik!
といったサウンドでスタイリッシュに疾走します。

「I Love The Way」
Simona Benciniの女性ヴォーカルをフィーチャー。Simona Benciniの可憐ながらも凛としたヴォーカルが栄えるメロウ・チューンです。

「September Morn」
Neil Diamond、1979年のシングルをカヴァー(Gilbert Becaud/Neil Diamond作)。ビューティフル・バラードを、Ely Brunaをフィーチャーした素敵なジャズ・バラードで聴かせてくれます。

「This Time」
Walter Ricciの男性ヴォーカルをフィーチャーしたポップ・チューン。こういうポップな味わいもPapik作品の魅力ですね。

「Let The Music Play」
Barry White、1975年のヒット曲をカヴァー。オリジナルは『Let The Music Play』(1975年)に収録されています。UKの女性シンガーSarah Jane Morrisをフィーチャーし、疾走するボッサ・グルーヴをバックに、Sarah Jane Morrisが貫録のヴォーカルを聴かせてくれます。この曲もかなり好き!

「Innamorarsi Di Te」
Alessandro Pitoniをフィーチャーした激シブ・バラード。ノスタルジック・ムードが印象的です。

「More Than I Can Bear」
Matt Biancoの人気シングルをメンバーMark Reillyが参加してカヴァーするというお楽しみ企画です。オリジナルは当ブログでも紹介した『Whose Side Are You On』(1984年)に収録されています。ここではBasia役のMark ReillyのパートナーをEly Brunaが務めます。オリジナルをさらに洗練された大人のメロウ・ボッサに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=zz7cFjpK2MU

ここでJazzy Laneは終了。

Disc2:Soul Lane

「The Beauty Of The World」
Frankie Lovechioをフィーチャー。Jazzy Laneでは聴かれなかったファンキーなエッセンスも取り入れたミディアム・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=i4XwXDxTdSA

「Falling Out Of Your Love」
当ブログでもお馴染みの実力派USソウル・シンガーFrank McCombをフィーチャー。Frank McCombのジェントル・ヴォーカルにフィットしたメロウ・ソウルに仕上がっています。Frank McComb好きの人であれば気に入るはず!

「Special Love」
Ely Brunaをフィーチャー。Jazzy Laneで大活躍だったEly BrunaがSoul Laneでも存在感を示しています。Soul Laneらしい80年代テイストのメロウ・ソウルです。
http://www.youtube.com/watch?v=gdU7w9Qzhlw

「You Are Everything I Need」
Alan Scaffardiの男性ヴォーカルをフィーチャー。Jazzy Laneに入っていてもいい感じのジェントル・バラードです。
http://www.youtube.com/watch?v=nvXnwZ5LmCE

「When You Meet Somebody」
Andreas Alemanの男性ヴォーカルをフィーチャー。近年のジャズ・アーティストによるソウル作品がお好きな人であれば、気に入るであろうSoul Laneらしい仕上がりです。オーセンティックなサウンドの中にピュアなソウル魂を感じられます。
http://www.youtube.com/watch?v=-EiLStZm4PI

「Stars Above」
Dario Daneluzの男性ヴォーカルををフィーチャー。Smokey Robinsonを思わせるDario Daneluzのハイ・トーン・ヴォーカルがいい感じの爽快メロウ・ソウルです。

「Your Love Is Enough For Me」
Ely Brunaをフィーチャー。サンセット・モードが似合いそうなロマンティックなメロウ・ソウルです。繰り返しますが、Ely Brunaは本当にいいシンガーですね。

「Morning Delight」
Frankie Lovecchioの男性ヴォーカルをフィーチャー。タイトルとは異なり、アーバン・ナイトが似合いそうな大人のソウル・チューンに仕上がっています。

「Feel Me」
Erika Scherlinの女性ヴォーカルをフィーチャー。AOR的な雰囲気のメロウ・ソウルです。

「My Favourite Stranger」
Alan Scaffardiをフィーチャー。アコースティック・ギターの響きとメロウ・エレピが印象的なバラード。
http://www.youtube.com/watch?v=dUrD0ERibFY

「I Feel Alive」
Frankie Lovecchioをフィーチャー。Soul Laneらしいアーバン・メロウな雰囲気を堪能できるミディアム・ソウルです。

「Sunny」
Bobby Hebbの1966年のヒット曲のカヴァー。数多くのアーティストがカヴァーしている名曲ですね。ここではWendy Lewisの女性ヴォーカルをフィーチャーし、ポップになりすぎないソウルフルな「Sunny」を聴かせてくれます。

「Can't Get Enough Of Your Love」
Soul Laneのラストは、Barry White、1974年の全米No.1シングルをカヴァー。オリジナルは『Can't Get Enough』(1974年)に収録されています。Frankie Lovecchioをフィーチャーし、アーバン・メロウな「Can't Get Enough Of Your Love」を聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=T-uU9igCfZg

さすが全26曲のコメントは大変ですね。

Papikの過去記事もご参照下さい。

『Rhythm of Life』(2009年)
Papik - Rhythm Of Life

『Music Inside』(2012年)
Music Inside

『Papik Presents: Cocktail Martino - A Tribute To Bruno Martino』(2013年)
カクテル・マルティーノ ~ ブルーノ・マルティーノ・トリビュート・アルバム (papik presents COCKTAIL MARTINO ~ tribute to Bruno Martino) [輸入盤]c
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2014年07月05日

Tita『L'Incomparable Tita』

Le Trio Camaraと共にパリで録音したボサノヴァ名盤☆Tita『L'Incomparable Tita』
L'imcomparable Tita
発表年:1968年
ez的ジャンル:可憐系フェアリー・ボッサ
気分は... :フランス散る、ブラジルは瀕死状態...

サッカーW杯は準々決勝の2試合「ドイツ対フランス」、「ブラジル対コロンビア」戦が行われ、ドイツ、ブラジルが勝利し、準決勝で対決することになりました。

個人的にはフランス、コロンビアが勝つと予想していたので、大外れの結果に・・・やはりドイツは強いですね。ネイマールを失い、チアゴ・シウバが累積で出場停止のブラジルがドイツに勝利するのは、かなり難しい気が・・・

今回はブラジル人女性シンガーTitaEdson Lobo(b)、Fernando Martins(p)、Nelson Serra(ds)によるブラジリアン・トリオLe Trio Camaraと共にパリで録音したボサノヴァ名盤『L'Incomparable Tita』(1968年)です。

これまで当ブログで紹介したTitaおよびLe Trio Camara関連作品は以下の3枚

 Tita『Tita』(1965年)
 Le Trio Camara『Le Trio Camara』(1968年)
 Les Masques『Brasilian Sound』(1969年) ※Le Trio Camara参加

本作『L'Incomparable Tita』は、Titaが夫Edson Loboも在籍するグループLe Trio Camaraと共に渡仏した時期に、パリで録音していた作品です。

全12曲すべてがいいです!1曲ごとにTitaの可憐なヴォーカルの虜になり、抱きしめたくなります(笑)

特に僕が推したいのは、「Miss Universo」「Trapezista」「Beatriz」「Livro Em Branco」「Vejo A Tarde Cair」あたりですかね。

週末の午後にマッタリとしながら聴くとサイコーです。

楽曲はすべてTita/Renato Da Rochaによるものです。

全曲紹介しときやす。

「Miss Universo」
本作のハイライト。フルートに先導されるフェアリー・ボッサ。可憐なTitaのヴォーカルがたまりません。

「Livro Lido」
憂いを帯びた声でしっとりと歌い上げるTitaのヴォーカルが魅力的です。

「Anjo」
美しいストリングスとFernando Martinsのピアノが印象的なまどろみのボッサ・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=qRxZc-nglQM

「Trapezista」
エレガントかつ可憐な魅力を持つボッサ・チューン。実に気の利いたバックもグッド!

「Zefa」
Le Trio Camaraの好バッキングを従え、Titaが実に雰囲気のあるヴォーカルを聴かせてくれます。

「Um Motivo De Ser」
サウダージ気分のビューティフル・ボッサ。マッタリしながら聴きたいです。

「Beatriz」
本作らしい可憐でフェアリーな魅力に溢れた仕上がり。涼しげなフルートとの相性も抜群です。

「Parafuso」
ギターとストリングスが織り成す哀愁ボッサ。ストリングス・アレンジの素晴らしさが光ります。

「Nao Faz Mal」
まどろみの哀愁感にグッときます。このまま眠ってしまいたい・・・

「Livro Em Branco」
Le Trio Camaraの小気味良いジャズ・ボッサ・サウンドがいい感じです。

「Vejo A Tarde Cair」
Fernando Martinsの美しいピアノが先導するエレガント・ボッサ。Titaの下手ウマ・ヴォーカルの魅力を存分に堪能できます。

「Quebra Mar」
ラストはストリングス、ピアノ、フルートが彩るビューティフル・ボッサで締め括ってくれます。

TitaおよびLe Trio Camara関連の過去記事もご参照下さい。

『Tita』(1965年)
チタ

Le Trio Camara『Le Trio Camara』(1968年)
Le Trio Camara

Les Masques『Brasilian Sound』(1969年)
les masques brasilian sound.jpg
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2014年07月03日

Black Heat『Keep On Runnin'』

大定番ブレイク「Zimba Ku」収録☆Black Heat『Keep On Runnin'』
キープ・オン・ランニン
発表年:1975年
ez的ジャンル:ワシントンDCファンク/ソウル
気分は... :夕陽に向かってダッシュ!

サッカーW杯はいよいよベスト8が出揃いましたね。
大会最大のサプライズのコスタリカ以外は強豪国が出揃いましたね。

個人的には決勝での「ブラジル対アルゼンチン」を見たい気がしますが、両国は決勝まで辿り着かない気がします。

今回はUSファンク・グループBlack Heatの3rdアルバム『Keep On Runnin'』(1975年)です。

ワシントンDCで結成されたファンク・バンドBlack Heatの紹介は、1stアルバム『Black Heat』(1972年)に続き2回目です。

結局、本作『Keep On Runnin'』がグループ最後のアルバムになってしまいます。そのあたりを予感させる試行錯誤もある作品ですが、それが本作の楽しさでもあるかもしれません。

本作におけるグループのメンバーは、Esco Cromer(ds、vo)、James Duval(g)、Rodney Edwards(tp、flh)、Raymond Green (congas)、Johnell Grey(key、vo)、Naamon "Chip" Jones(b、vo)、Ray Thompson(sax、fl)という7名。

それ以外にKen Bichel(key、syn)、Randy Brecker(tp)、Michael Brecker(ts)、Tom Malone(tb)がレコーディングが参加しています。

Jimmy Douglassがプロデュースし、Lenny Lee GoldsmithJimmy Haskellがアレンジを務めています。

定番ブレイクが大人気の「Zimba Ku」や 、The Beatlesの名曲カヴァー「Drive My Car」あたりが注目曲です。個人的には「Questions & Conclusions」「Something Extra」もオススメです。

レア・グルーヴ好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Drive My Car」
オープニングはThe Beatlesの名曲カヴァー(オリジナルは『Rubber Soul』収録)。濃厚なロッキン・ファンクは相当格好良いです!
http://www.youtube.com/watch?v=6-XvUcbryME

「Zimba Ku」
Lenny Lee Goldsmith作。前述の定番ドラム・ブレイクとして大人気のサンプリングソースです。軽やかなフルートが牽引するミディアム・ファンク・グルーヴ。うねるファンク・ビートと軽やかなフルートのコントラストがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=ZM-fRrcAAgQ

主なものを挙げると、Biz Markie「Return of the Biz Dance」
Cash Money & Marvelous「Marvelous' Drawers」、Special Ed「Ak-Shun」、Kool G Rap & DJ Polo feat. Biz Markie & Big Daddy Kane「Erase Racism」、Eric B. & Rakim「Step Back」、N.W.A「Just Don't Bite It」、「One Less Bitch」、Hard Knocks「Young Black Male」、Chi-Ali「Step Up」、DJ Shadow「Entropy」、Pete Rock & C.L. Smooth「Take You There」、Tone Loc「Posse Love」 、MC Breed feat. 2Pac「Gotta Get Mine」、Too Short「Coming Up Short」、Extra Prolific「First Sermon」、Souls of Mischief「Cab Fare」、Maxwell「Welcome」、Grand Puba「Black Family Day」、Adriana Evans「In the Sun」、KRS-One & Marley Marl「I Was There」、Jessie J feat. B.o.B「Price Tag」等です。

「Questions & Conclusions」
Robert Jones/Lenny Lee Goldsmith作。サザン・ソウル調のファンキー・ソウル。シャウトするヴォーカル、グルーヴィーなオルガンなど演奏全体が発するエナジーに圧倒されます。特に終盤も盛り上がりは素晴らしい!
http://www.youtube.com/watch?v=J8E456Ix2ls

「Something Extra」
Lenny Lee Goldsmith作。イナたいメロウネスがたまらないソウル・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=6dWaQgjwGxQ

印象的なギター・フレーズはNotorious B.I.G.「Machine Gun Funk」でサンプリングされています。さらに当ブログで紹介した702「Round and Round」でNotorious B.I.G.「Machine Gun Funk」が引用されています。ソング・リサイクルの流れで聴くのも楽しいのでは?

Notorious B.I.G.「Machine Gun Funk」
 http://www.youtube.com/watch?v=NySMsMPS9yk
702「Round and Round」
 http://www.youtube.com/watch?v=vPD0EyayYaE

「Feel Like A Child」
Jerry Peterson/Lenny Lee Goldsmith作。ロック・テイストのミディアム・チューン。Big K.R.I.T.「R4 Intro」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=v1NxjYRc9jE

「Last Dance」
Jimmy Douglass/Rodney Edwards,/T'Rau Nehesu Toringus作。荒々しくパワフルなファンク・グルーヴ。推進力があっていいです。
http://www.youtube.com/watch?v=XAsrQl2RqBo

「Baby You'll See」
Raymond Green作。ソウルマナーなスウィート・バラード。でもイマイチ印象に残らないかな?

「Love」
Johnell Grey/Naamon (Chip) Jones作。Naamon "Chip" Jonesのヴォーカルが牽引するファンキー・ポップ。みんなで盛り上がれる曲です。

「Prince Duval」
James Duval作。スキャットによるメロウ・グルーヴ。アルバムの中では目立たない曲かもしれませんが、なかなか僕好み。

「Live Together」
Naamon (Chip) Jones/Raymond Green作。ブラック・パワーを感じるファンキー・グルーヴ。キレのあるホーン隊が盛り上げてくれます。

「Keep On Runnin'」
Ray Thompson/Jimmy Douglass/Lenny Lee Goldsmith作。ラストは哀愁ソウルとファンキー・グルーヴが交錯するタイトル曲で締め括ってくれます。Fat Joe「She's My Mama」、Caxton Press「Running」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=DctEpKV_aTE

Black Heatの他作品もセットでどうぞ!

『Black Heat』(1972年)
ブラック・ヒート

『No Time to Burn』(1974年)
ノー・タイム・トゥ・バーン
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