2014年07月01日

The Jazz Defektors『The Jazz Defektors』

アシッド・ジャズ前夜に突如現れたモンスター・アルバム☆The Jazz Defektors『The Jazz Defektors』
ザ・ジャズ・ディフェクターズ
発表年:1988年
ez的ジャンル:UKダンス・ジャズ・クラシック
気分は... :映画『Absolute Beginners』懐かしい・・・

今回はUKのダンス・ジャズ・クラシックThe Jazz Defektors『The Jazz Defektors』(1988年 ※国内盤は1987年)です。

The Jazz DefektorsはUKのダンス・ジャズ・ユニット。

グループの前身はMark Paul SwabyPaul CummingsSalts(Andrew Anderson)Barrington Wilksの4名によるダンス・ユニット。

ダンサーとしての彼らは、当ブログでも紹介したSpecial AKAのシングル「What I Like Most About You Is Your Girlfriend」(1984年)のMVや、strong>Julien Temple監督の映画『Absolute Beginners』(1986年)の中で確認できます。

Special AKA「What I Like Most About You Is Your Girlfriend」
 http://www.youtube.com/watch?v=hi_uV6ojDSs

ちなみに映画『Absolute Beginners』David BowiePatsy KensitEighth Wonder)、Ray DaviesThe Kinks)、Sade AduといったUKの人気ミュージシャンが大挙出演したミュージカル作品として話題になりました。当時大学生だった僕も封切りしてすぐに映画館へ足を運んだ記憶があります。今思えば、映画自体はかなりチープでしたが(笑)

このようにダンス・ユニットとして知名度を上げていった彼らですが、次なるステップとして音楽ユニットThe Jazz Defektorsへ進化していきます。

グループは前述の4名がヴォーカルを務め、さらにChris Manis(per)、Vincent Corrigan(sax)、J. Franco(g)、Duncan Esperanto(key)、Gary Verbickas(b)、Mike Lawrence(ds)という6名のミュージシャンを加え、10人編成となりました。

そんなThe Jazz Defektors唯一のアルバムが本作The Jazz Defektors『The Jazz Defektors』(1988年)です(※国内盤は1987年リリース)。

アルバムはStyle CouncilPaul WellerMick Talbotがミックスを担当したことでも話題になりました。

須永辰緒氏が「アシッド・ジャズ前夜に突如現れたモンスター・アルバム」と称したように、クラブジャズの到来を予期していたかのような踊れるダンス・ジャズ作品に仕上がっています。

あくまで「踊れるジャズ」にこだわった格好良さが魅力です。ラテン/ブラジルのエッセンスを取り入れた楽曲が多いのも僕好みです。

あの時代に、こういうアルバムを創ったことに改めて驚かされる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Pressure」
クラブジャズを先取りしている格好良いオープニング。踊れるジャズの楽しさを実感できます。
http://www.youtube.com/watch?v=hK0rIkI7wvk

「Invisible You」
程良いメロウネスとラテン・リズムが心地好いラテン・ジャズ・グルーヴ。
http://www.youtube.com/watch?v=hazo5rQSAuA

「Bounce-Back」
この曲はダンシング・ジャズというより構成力で聴かせてくれます。ブラジリアン・フレイヴァーが心地好いです。

「Another Star」
『Songs In The Key Of Life』収録のStevie Wonderのお馴染みの名曲をカヴァー。ラテン・ジャズのフレイヴァーを強調した疾走感あふれるダンス・ジャズ・クラシック。マリンバがいいアクセントになっています。

「Ooh! This Feeling」
この曲も人気曲です。ポップかつダンサブルな4ビート・ジャズ。彼らのセンスの良さを実感できる1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=qkKorakfdNU

「Pandemonium」
ラストは軽やかに弾けます。踊れるジャズらしく疾走し、アルバムは幕を閉じます。

国内盤にはボーナス・トラックとして、「Another Star (Kei Kobayashi Routine Jazz Edit)」が追加収録されています。

サッカーW杯、先ほど終わったばかりの「フランス対ナイジェリア」はなかなか面白い試合でしたね。GL終了時点で今大会のフランスはかなり行けると思わせてくれましたが、優勝候補の1つに躍り出た感がありますね。

順当にいけば、準々決勝はドイツと対戦するはず!「フランス対ドイツ」となれば名勝負が期待できそうです。楽しみ!
posted by ez at 02:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする