発表年:1970年
ez的ジャンル:南部系ファンキー・レディ・ソウル
気分は... :台風の前の静けさ・・・
今回はUS女性ソウル・シンガーMarie Queenie Lyons唯一のアルバム『Soul Fever』(1970年)です。
レア・グルーヴ/フリーソウル方面で再評価の高まった1枚ですね。
Marie Queenie Lyonsは、(多分)南部出身の女性シンガー。
マイナー・レーベルDeLuxeに数枚のシングルと唯一のアルバムである本作『Soul Fever』(1970年)を残しています。
本作『Soul Fever』は、"これぞファンキー・レディ・ソウル"と思わせてくれるアルバムです。少しハスキーでエモーショナルなMarieのヴォーカルの圧倒的な存在感に魅了されます。
彼女はJames Brownに憧れていたようで、Lyn Collins、Vicky Anderson、Marva WhitneyといったJBお抱えのディーヴァたちに通じる魅力があるかもしれませんね。
「See And Don't See」、「Your Thing Ain't Good Without My Thing」といった人気曲は勿論のこと、それ以外の楽曲もファンキー&エモーショナルな魅力に溢れています。
ジャズ・ピアニスト/オルガニストDon Pullenが参加し、楽曲提供もしています。
全曲紹介しときやす。
「See And Don't See」
本作のハイライトその1。Rose Marie McCoy作。Marieのエモーショナルなヴォーカルが圧倒的な存在感を示すミディアム・ファンク。心を剥き出しにしたヴォーカルがたまりません・・・
http://www.youtube.com/watch?v=PwcEFnwbVuo
「Daddy's House」
Hal Miller/Rose Marie McCoy作。軽やかなファンキー・ソウル。はつらつとした歌いっぷりがいいですね。イナたいファンキー・ホーンもいい感じ!
http://www.youtube.com/watch?v=41ShhM6lu4Q
「You Used Me」
Don Pullen作。ジワジワと心に染み入るソウル・バラード。いい酒の肴になりそう・・・
http://www.youtube.com/watch?v=pro-UVlYrV8
「Your Thing Ain't Good Without My Thing」
本作のハイライトその2。Don Pullen作。パーカッシヴに疾走するファンキー・ソウル。Marieのハスキーなシャウトがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=pcofLWmIdD8
「Snake In The Grass」
Don Pullen作。イナたいメロウ感とMarieの切々としたヴォーカルにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=tXSFgOG9e44
「Your Key Don't Fit It Anymore」
Alecia Evelyn/Henry Glover作。Marieのシャウトでグイグイと引っ張るファンキー・グルーヴ。そのパワーに圧倒されます。サイコー!
http://www.youtube.com/watch?v=I9zIYxSK0q8
「Fever」
僕の一番のお気に入り。Eddie Cooley/John Davenport作。Peggy Leeでお馴染みの名曲。オリジナルはLittle Willie Johnです。絶妙なホーン・アンサンブルと共にMarieのハスキー・ヴォーカルがフィーバーするファンキー・グルーヴ。ブレイクもキマっています。
http://www.youtube.com/watch?v=UO7mLw2QONM
「I Don't Want Nobody To Have It But You」
Don Pullen作。レディ・ソウルらしい魅力に溢れた1曲。Marieの迷いのない歌いっぷりの良さが実に気持ちいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=MD9dhWDggfI
「We'll Cry Together」
Helen Miller/Rose Marie McCoy作。Marieの真摯なヴォーカルが聴く者の胸を熱くするバラード。胸に込み上げてくます・・・
http://www.youtube.com/watch?v=lfxSluwclvM
「I'll Drown In My Tears」
Henry Glover作。シャウトするMarieのヴォーカルが牽引する小気味良いファンキー・ソウル。
http://www.youtube.com/watch?v=14UYpV-RYlY
「I Want My Freedom」
Don Pullen作。ゴスペル仕込みのヴォーカルでMarieが自由への渇望を高らかに歌います。
http://www.youtube.com/watch?v=Jl5FkaToclM
「Try Me」
ラストはJames Brown、1958年全米R&BチャートNo.1のヒット曲をカヴァー。Marieの憧れの存在であるJBの楽曲を愛おしく歌いアルバムは幕を閉じます。
http://www.youtube.com/watch?v=kPjsIOYMnOo
サッカーW杯はアルゼンチンが勝ち上がり、「ドイツ対アルゼンチン」という90年イタリアW杯決勝の再現カードとなりました。
アルゼンチンには申し訳ないですが、「ドイツ対ブラジル」の衝撃の一戦を観た後の率直な感想としては、「ドイツ対オランダ」の決勝、「ブラジル対アルゼンチン」の3位決定戦が観たかったですね。
楽しかった宴も残りわずか・・・寂しいなぁ。。。