2014年07月25日

Tamba Trio『Tamba Trio』

最高峰ジャズ・サンバ・トリオのデビュー・アルバム☆Tamba Trio『Tamba Trio』
デビュー
発表年:1962年
ez的ジャンル:最高峰ジャズ・サンバ・トリオ
気分は... :エレガントなのにエキサイティング!

今回はブラジルのジャズ・サンバの最高峰グループTamba Trioのデビュー・アルバム『Tamba Trio』(1962年)です。

これまで当ブログで紹介したTamba Trio、Tamba 4作品は以下の3枚です。

 Tamba Trio『Avanco』(1963年)
 Tamba 4『We And The Sea』(1967年)
 Tamba 4『Samba Blim』(1968年)
 Tamba Trio『Tamba Trio』(1975年)

本作『Tamba Trio』(1962年)は、記念すべきTamba Trioのデビュー・アルバムです。

デビュー作におけるメンバーは、Luiz Eca(p、vo)、Bebeto Castilho>(b、fl、vo)、Helcio Milito(ds、vo)の3名。

基本はジャズ・サンバ・トリオですが、ヴォーカルやBebetoのフルートも加わり、よりバリエーションのある演奏を楽しむことができるのがTamba Trioの魅力です。

当時としては前衛的な雰囲気もあるジャズ・サンバ・サウンドにも関わらず、決して優雅さを失わないのはLuiz Ecaのアレンジのセンスの良さかもしれませんね。

エレガントなのにエキサイティングなジャズ・サンバ・サウンドを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Tamba」
Luiz Eca作。グループの幕開けとなった軽快なオープニング。演奏全体のスリリングかつミステリアスな雰囲気がたまりません。Bebetoのフルートがいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=LqbLEIlaK60

「Batida Diferente」
Mauricio Einhorn/Durval Ferreira作。当ブログではCannonball AdderleyRoberto Menescalのヴァージョンを紹介済みです。Bebetoのフルートが牽引するエレガントな演奏を楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=mvpKjuWyjp8

「Influencia Do Jazz」
Carlos Lyra作。当ブログではSirius Bのカヴァーを紹介済みです。ジャズ・コンボとしてのTamba Trioらしい小気味良いサウンドを楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=nJKnslzIKIM

「Samba De Uma Nota So」
Newton Mendonca/Antonio Carlos Jobim作。名曲「One Note Samba」をカヴァー。スキャット・コーラスも交えて、クールな軽快感のある「One Note Samba」を聴かせてくれます。こういった演奏にはBebetoのフルートがマッチしますね。

本曲について、当ブログではSergio Mendes & Brasil'66以外にもNara Leao、、Trio 3DChris MontezNico Gomez & His Afro Percussion Inc.Stacey KentWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trioのカヴァーも紹介済みです。

「Alegria De Viver」
Luiz Eca作。エレガントだけど軽快さもあるジャズ・サンバって感じがTamba Trioらしくていいですね。

「O Barquinho」
Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作の名曲「小舟」をカヴァー。キャッチーなコーラス入りの軽快なテンポで「小舟」を聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=HZNBm7ZvaLo

本曲について、当ブログではElis Regina『Elis, Como e Porque(Como & Porque)』『Elis Regina in London』『Aquarela Do Brasil』収録の3ヴァージョンやO QuartetoStacey Kentのカヴァーを紹介済みです。

「Minha Saudade」
Joao Donato作。一気に駆け抜ける疾走感のある演奏は僕好み。当ブログではWalter WanderleyCannonball Adderleyのカヴァーも紹介済みです。

「Nos E O Mar」
Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作。名曲「二人と海」のカヴァー。当ブログではRoberto Menescal本人のヴァージョンに加え、Tamba 4Sambalanco TrioAdam DunningBossacucanova & Roberto Menescalのカヴァーも紹介済みです。Tamba 4のヴァージョンの方を聴き慣れているせいか、その比較で聴いてしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=o6ctWK3N4XI

「Samba Novo」
Durval Ferreira作。当ブログではLe Trio Camaraのカヴァーも紹介済みです。素敵なコーラスと共に始まるメロウなジャズ・サンバ。本作における僕の一番のお気に入りです。

「O Amor Que Acabou」
Luis F.Freire/Chico Feitosa作。当ブログではSambalanco TrioRoberto Menescalのカヴァーを紹介済みです。ここではヴォーカルを前面に出し、メロウでキャッチーなジャズ・サンバを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Pk5wXbtwHLw

「Mania De "Snobismo"」
Durval Ferreira/Newton Chaves作。明るく快活な雰囲気の小気味良いジャズ・サンバ。

「Batucada」
Murilo A. Pessoa作。コーラス・ワークで聴かせる哀愁のジャズ・サンバ。
http://www.youtube.com/watch?v=-GMu8eSCQww

「Ai, Se Eu Pudesse」
Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作。Bebetoのフルートの涼しげなフルートが牽引します。

「Quem Quizer Encontrar O Amor」
Carlos Lyra/Geraldo Vandre作。少し憂いを帯びた演奏も大好き!夕陽に向かって疾走する感じがたまりません。

Tamba Trio、Tamba 4の過去記事もご参照ください。

Tamba Trio『Avanco』(1963年)
アヴァンソ

Tamba 4『We And The Sea』(1967年)
二人と海

Tamba 4『Samba Blim』(1968年)
サンバ・ブリン(紙ジャケット仕様)

Tamba Trio『Tamba Trio』(1975年)
タンバ・トリオ(紙ジャケット仕様)
posted by ez at 02:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする