2014年07月28日

Hipsters In The Zone『Into The Afro-Latin Bag』

Monika Lingesも参加!ドイツ産ジャズ/フュージョン☆Hipsters In The Zone『Into The Afro-Latin Bag』
Into the Afro Latin Bag
発表年:1994年
ez的ジャンル:ドイツ産ジャズ/ブラジリアン・フュージョン
気分は... :やはり今年はドイツか・・・

今回は90年代のドイツ産ジャズ/フュージョン作品Hipsters In The Zone『Into The Afro-Latin Bag』(1994年)

Hipsters In The Zoneは、Reiner Witzel(ts、fl)、 Mathias Haus(vibe、per)、Xaver Fischer(p)、Jens Foltynowicz(b)、Peter Weiss(ds、per)からなるドイツ産ジャズ・ユニット。

そのユニットの唯一のアルバム『Into The Afro-Latin Bag』(1994年)が注目される1つの要因は、レア・グルーヴ・で再評価が高まったドイツ産ブラジリアン・フュージョンを代表する女性ジャズ・シンガーMonika Lingesの参加かもしれません。全8曲中4曲でMonikaのヴォーカル/スキャットを聴くことができます。

Monika以外にMartin Zieburg(per)がゲスト参加しています。

アルバム全体としては、ブラジル/ラテンのリズムを取り入れたジャズ/フュージョン作品という印象です。あとはアルバム全編にわたり、Mathias Hausのメロウ・ヴァイヴの音色が目立つのも特徴です。ヴァイヴ好きの人はかなり楽しめると思います。

Monika Linges参加曲が気になってしまいますが、ブラジル/ラテンのリズムを楽しめるインストもなかなかです。

涼しげなブラジリアン・フュージョンをお探しの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Ayola」
Reiner Witzel作。ストレート・アヘッドなヨーロピアン・ジャズですが、ゲスト参加のMartin Zieburgのラテン・パーカッションがいいアクセントになっています。本作の魅力の1つであるMathias Hausのヴァイヴの音色もいい感じ。

「Stepping」
オススメその1。Monika Linges作。Monika Lingesの成熟したヴォーカル&スキャットを堪能できるジャズ・サンバ調の爽快グルーヴ。Reiner Witzelの涼しげなフルート、Mathias Hausのメロウ・ヴァイヴもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=TnGmbu8X_Ew

「Hipsters In The Zone」
オススメその2。Mathias Haus作。ヴァイヴの音色が目立つせいか、スリリングなのに品のあるブラジリアン・フュージョン調の演奏を楽しめます。

「Peace To」
Xaver Fischer作。Reiner Witzelのムーディーなテナー・サックスがいい感じのボッサ・チューン。

「Saudade」
オススメその3。Xaver Fischer作。本作のハイライトといえば、Monika Lingesのスキャットも聴ける、この高速サンバ・ジャズですね。サンバのリズムにのって一気に駆け抜けます。軽やかなピアノ、ヴァイヴのソロもグッド!Monika Lingesの人気曲「Too Fond Of Samba」あたりとセットでどうぞ!
http://www.youtube.com/watch?v=6Zo721F0eyk

「Hellas」
オススメその4。Reiner Witzel作。ライナーノーツにあるようにタンゴ、アフリカン・リズム、サンバが織り交ぜられたエキゾチック・グルーヴ。Monika Lingesのスキャットがエキゾチックな雰囲気を盛り上げてくれます。名曲「Manha de Carnaval」のフレーズも聴けるMathias Hausの変幻自在なヴァイヴもグッド!

「Waterloop」
Mathias Haus作。タイトルからして、Herbie Hancock作の名曲「Watermelon Man」と「Cantaloupe Island」のエッセンスを拝借したソウル・ジャズ。当時はちょうどUS3「Cantaloop」が大ヒットした直後だったので、そのあたりも意識していたのかもしれませんね。やはり、この曲ではXaver Fischerのピアノに耳がいってしまいます。

「Tobago」
Xaver Fischer作。トリニダード・トバゴを意識したタイトルの通り、カリビアン・リズムが心地好い開放的な演奏を楽しめます。ゲスト参加のMartin Zieburgのパーカッションが活躍します。

「Time Of Change」
オススメその5。Reiner Witzel/A.Naumann作。ラストはビューティフル・ボッサ。Mathias Hausのヴァイヴによる素敵なイントロに続き、Monika Lingesが雰囲気たっぷりに歌い上げます。

ご興味がある方はMonika Lingesの作品もチェックを!

Monika Linges Quartet『Floating』(1982年)
Floating

Monika Linges Quartet『Songing』(1984年)
Songing
posted by ez at 00:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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