発表年:2014年
ez的ジャンル:N.Y.レジェンドDJ系アフロ・ディープ・ハウス
気分は... :どこまでもディープに・・・
今回はN.Y.ハウスのレジェンドDJ、Timmy Regisfordの最新作『Umoya』です。
Timmy Regisfordはトリニダード・トバゴ生まれのハウスDJ。ジャマイカで育ち、11才のときにN.Y.へ移住してきたようです。
1991年より、伝説のパーティーThe Shelterを主宰し、その名をシーンに轟かせます。Fela Kutiの楽曲を積極的にプレイし、クラブミュージックの世界にアフロを浸透させ、アフロ・ハウスの隆盛にも貢献しました。
2007年の『Africa Calling』を皮切りに、『Places and Spaces in Time』(2008年)、『Sun Over Water』(2009年)、『At The Club』(2010年)、『Fela In The House Of Shelter』(2011年)、『Covers』(2012年)と自身名義の作品をリリースしています。
最新作『Umoya』は、南アフリカ出身のアーティストSouljay Musiqをパートナーに迎え、アフロ・ディープ・ハウス全開の1枚に仕上がっています。実際はTimmy RegisfordとSouljay Musiqの共演アルバムと呼んだ方が適切なのかもしれません。
内容は、とにかくディープなアフロ・ハウス作品がズラリと並びます。Fela Kutiの影響を感じる部分も多く、アフロビート好きの方も楽しめるハウス作品だと思います。90年代ハウス好きの人も結構楽しめるのでは?
詳細はわかりませんが、Souljay Musiqの貢献もかなり大きいのではないかと思います。僕は認識不足でしたが、南アフリカはディープ・ハウス・シーンで注目のエリアなんですね。今後は注視したいと思います。
N.Y.ハウスのレジェンドは今もトップランナーとして走り続ける!
全曲紹介しときやす。
「Ingoma」
呪術的なヴォーカルと共に疾走するアフロ・ハウス。妖しげなオルガンの響きがたまりません。
「I Fell In Love」
パーカッシヴなリズムとソウルフルな女性ヴォーカルが印象的な王道アフロ・ディープ・ハウス。妖しくスペイシーなシンセがいいアクセントになっています。
「Bathi Ndiyabanda」
Fela Kutiの楽曲をリミックスしたかのようなアフロビート・ハウス!
「Fly」
Souljay Musiqの貢献が大きいのかもしれませんが、アフリカ人アーティストによるアフロ・ハウスって雰囲気を感じられるアッパー・チューンです。
「Jungle Man」
土着的なパーカッシヴ・リズムに覚醒的なオルガン・サウンドが絡むフロアライクなアフロ・ディープ・ハウス。このディープ感覚、さすがはThe Shelter!
「Catch Me」
女性ヴォーカルをフィーチャーし、妖しげに疾走するディープ・ハウス。覚醒感のあるリズムがやみつきになります。
「Play」
アンダーグラウンドな雰囲気がたまらないディープ・ハウス。徐々にパーカッションやシンセの音色が重なっていく様がいいですね。
「I Wanna Know」
へヴィなアフロ・リズムがずっしり腹に響くディープ・ハウス。妖しげなアッパー感が身も心も覚醒させます。
「Thinking About You」
ラストも覚醒するリズムと妖しげな女性ヴォーカルとアッパーに駆け抜けます。
Timmy Regisfordの他作品やミックス作品もチェックを!
『Places and Spaces in Time』(2008年)
『Sun Over Water』(2009年)
『At The Club』(2010年)
『Fela In The House Of Shelter』(2011年)
『Covers』(2012年)
『The Legacy Of Shelter』(2000年)
『One Night At Shelter NYC』(2002年)
『NYC True Classics - Mixed By Timmy Regisford 』(2004年)
『Heartbeat Presents: Air (Daikanyama-Tokyo)』(2011年)