2014年08月14日

Jukka Eskola『Walkover』

FCQのトランペット奏者のソロ第3作☆Jukka Eskola『Walkover』
WALKOVER
発表年:2009年
ez的ジャンル:北欧ジャズ
気分は... :真夏の夜の北欧ジャズ・・・

フィンランドの人気ジャズ・ユニットThe Five Corners Quintet(FCQ)の活動でも知られるトランペット奏者であるJukka Eskolaのソロ・アルバム『Walkover』(2009年)です。

Jukka Eskolaの紹介は、『Jukka Eskola』(2005年)、Jukka Eskola Orquesta Bossa『Jukka Eskola Orquesta Bossa』(2013年)に続き3回目となります。

僕の場合、現在活動休止中のThe Five Corners Quintet(FCQ)本体の作品を聴くよりも、Jukka EskolaTimo Lassy Teppo Makynen(Teddy Rokといったメンバーのソロ作品を聴く機会の方が多いかもしれません。

当ブログでもJukka EskolaTeppo Makynen(Teddy Rokのソロ作品は紹介しているのに、FCQは一度も取り上げておらず・・・といった状態です。FCQも好きなんですよ・・・

さて、本作『Walkover』(2009年)は、『Jukka Eskola』(2005年)、『Hub Up』(2006年)に続く、彼のソロ第3作となります。

前作『Hub Up』(2006年)は、彼がリスペクトするFreddie Hubbardのカヴァー集でしたが、本作は1st『Jukka Eskola』(2005年)に近い、70年代クロスオーヴァー的な音を楽しめます。

Jukka EskolaTeppo Makynen(Teddy Rokがプロデュースし、レコーディングには、Jukka Eskola(tp、flh)、Timo Lassy (sax、fl)、Jukkis Uotila(el-p)、Antti Lotjonen(b)、Teppo Makynen(Teddy Rok)(ds、per)、Timo Hirvonen(el-b)、Jussi Kannaste(ts)、Pope Puolitaival(fl)、Mikko Mustonen(tb)、Mikko Mustonen(violin)、Maija Linkola(violin)、Mikaela Palmu(violin)、Riikka Lampinen(cello)といったミュージシャンが参加しています。

全体的には70年代ジャズ/クロスオーヴァーのエッセンスを北欧ジャズらしいセンスでまとめ上げた1枚という印象ですね。ストリングスの織り交ぜ方など実に計算されている感じがします。また、決して小難しくなく、聴きやすく、心地好く、格好良いのがいいですね。

僕が保有するのは国内盤であり、ジャケも上記のものですが、輸入盤はジャケが異なるのでご注意を!

Jukka Eskola『Walkover』 ※輸入盤
Walkover

真夏の夜の北欧ジャズ・・・

全曲紹介しときやす。

「First Time」
アルバムのイントロダクション。弦を交えた幻想的な雰囲気をTeppo Makynenのドラムが打ち破るように突き進みます。

「Jova」
クールに疾走するブラジリアン・ジャズ。JukkaのフリューゲルホーンとJukkis Uotilaのローズが心地好いですね。ストリングスも交えたメリハリのつけかたもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=uxT7Coo09Uw

「Chip 'n' Charge」
アフロ・ラテン調の仕上がり。Antti Lotjonenのベースに先導され、Jukkaのプレイも緩急自在のです。
https://www.youtube.com/watch?v=QA25gRvJiA8

「El Aedaps」
僕の一番のお気に入り。幻想的なローズの音色と共にスタートするクールでダンディな演奏が僕好みです。控えめなブラジリアン・リズムがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=Zp-J9jSx0b0

「Half Time」
まさにハーフタイム的なモーダル・チューン。ちょっとマッタリ一休み・・・

「Cadets」
Teppo Makynenの叩き出すソリッドなリズムが演奏を支配します。ストリングスも含め計算された音創りがいいですね。

「Teddy's Stretch」
70年代ジャズ/クロスオーヴァーな雰囲気がいいですね。ここでもストリングスの使い方が絶妙です。

「Dark Corner」
格好良いホーン・アンサンブルと共にブラジリアン・モードで疾走します。ブラジリアン・ジャズ好きの方はコレが一番グッとくるかもしれませんね。

「Double Time」
ラストはハイスピードで一気に駆け抜け、その余韻を残してアルバムは幕を閉じます。

国内盤には「El Aedaps」の別ヴァージョン「El Aedaps (Beni Mellal Version)」がボーナス・トラックとして追加収録されています。エスニック雰囲気がなかなかいいです。

未聴の方は他のJukka Eskola作品やFCQ作品もチェックしてみて下さい。

『Jukka Eskola』(2005年)
Jukka Eskola

『Hub Up』(2006年)
HUB UP

Jussi Lampela Nonet Featuring Jukka Eskola『Lampela X Eskola』(2010年)
ランペラ・エツクス・エスコラ

Jukka Eskola Orquesta Bossa『Jukka Eskola Orquesta Bossa』(2013年)
JUKKA ESKOLA ORQUESTRA BOSSA

The Five Corners Quintet『Chasin' the Jazz Gone By』(2005年)
チェイシン・ザ・ジャズ・ゴーン・バイ

The Five Corners Quintet『Hot Corner』(2008年)
HOT CORNER

The Five Corners Quintet『Helsinki Sessions』(2011年)
Helsinki Sessions
posted by ez at 09:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。