2014年08月16日

Stephanie Mills『Sweet Sensation』

James Mtume/Reggie Lucasプロデュース!大ヒット「Never Knew Love Like This Before」収録☆Stephanie Mills『Sweet Sensation』
スウィート・センセーション
発表年:1980年
ez的ジャンル:ブロードウェイ仕込み女性R&B
気分は... :キュートなハイ・トーン・ヴォーカル・・・

今回は女性R&BシンガーStephanie Millsが1980年にリリースした『Sweet Sensation』です。

Stephanie Millsは1957年生まれ。N.Y.クイーンズで育った彼女は10代でブロードウェイ・ミュージカルに立ち、1974年にシングル「I Knew It Was Love/The Passion And The Pain」でデビュー。

さらに『Movin' in the Right Direction』(1975年)、『For the First Time』(1975年)という2枚のアルバムをリリースしますがヒットに恵まれませんでした。その一方で、ブロードウェイ・ミュージカル『The Wiz』にドロシー役で出演し、トニー賞を受賞するなど成功を収めました。

そんな『The Wiz』の成功を引っ提げて、20th Century-Foxと契約したStephanieは、James Mtume/Reggie Lucasのプロデュースで『What Cha' Gonna Do with My Lovin'』(1979年)、『Sweet Sensation』(1980年)、『Stephanie』(1981年)という3枚のアルバムをリリースし、音楽面でも成功を収めました。その後は1990年前半までコンスタントにアルバムをリリースしています。

とりあえずStephanie Millsを聴くのであれば、やはり20th Century-Fox時代の3枚がいいですね。

本作『Sweet Sensation』(1980年)は、『What Cha' Gonna Do with My Lovin'』(1979年)に続く、James Mtume/Reggie Lucasプロデュースの第2弾アルバムです。

前作『What Cha' Gonna Do with My Lovin'』からは「What Cha Gonna Do with My Lovin'"」が全米R&Bチャート第8位のヒットとなりましたが、本作からは「Never Knew Love Like This Before」が全米チャート第6位の大ヒット、「Sweet Sensation」が全米R&Bチャート第3位のヒットとなっています。

レコーディングには、James MtumeReggie Lucas以外にも、Tawatha Agee(vo)、Hubert Eaves III(key)、Howard King(ds)、Basil Fearington(b)、Edward Moore(g)というMtumeメンバーが参加しています。

アルバム全体としては、Mtume一派が全面バックアップしたメロウなディスコ/ダンス・アルバムといった仕上がりです。

Stephanieのキュートなハイ・トーン・ヴォーカルとJames Mtume/Reggie Lucasらが創り出すメロウなディスコ/ファンク・サウンドがよくマッチしていると思います。

Stephanieのキュートな歌声は聴く者を元気にしてくれますね。

全曲紹介しときやす。

「Sweet Sensation」
James Mtume/Reggie Lucas作。前述のようにタイトル曲は全米R&Bチャート第3位のヒットとなりました。キュートでキャッチーなディスコ・ファンクです。
https://www.youtube.com/watch?v=tlOhNqPERBI

「Try My Love」
Tawatha Agee/Hubert Eaves III作。ミュージカル仕込みの伸びやかなハイ・トーン・ヴォーカルを堪能できるメロウ・ファンクです。
https://www.youtube.com/watch?v=VvN8uyjc48E

「I Just Wanna Say」
James Mtume/Reggie Lucas作。ロマンティックなラブ・バラード。基本的に歌が巧いので聴いていて安心できます。
https://www.youtube.com/watch?v=_S4EfEHjXvI

「Wish That You Were Mine」
James Mtume/Reggie Lucas作。開放的なメロウ・ディスコ・チューン。どこまでも爽快なのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Ij173NyyUn0

「D-A-N-C-I-N'」
Howard King/Edward Moore作。ボトムの効いたグルーヴが腹に響くディスコ・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=07-xSNGGkSo

「Still Mine」
James Mtume/Reggie Lucas作。素敵なスウィート・バラード。ドラマティックなサウンドに負けないStephanieのヴォーカルを堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=sjg6q7c5mok

「Never Knew Love Like This Before」
James Mtume/Reggie Lucas作。前述のように、全米チャート第6位、同R&Bチャート第12位の大ヒット曲。フリーソウル・クラシックとしても人気のメロウ・ダンサーです。キュートなStephanieの歌声がキラキラしたダンサブル・サウンドが胸キュンな気分にさせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=LExCRKCS5SM

Common「Puppy Chow」でサンプリングされています。また、Samantha Rose、Gwen Guthrie、Sinitta、Sonya、GTS feat. Kimara Lovelace、Natalia、Viola Wills、Juliana Aquino等多くのアーティストがカヴァーしています。僕のオススメは以下の3ヴァージョン。

Samantha Rose「Never Knew Love Like This Before」
 https://www.youtube.com/watch?v=Paxo_Gmt0Cs
GTS feat. Kimara Lovelace「Never Knew Love Like This Before」
 https://www.youtube.com/watch?v=3D2XAOwdFlo
Juliana Aquino「Never Knew Love Like This Before」
 https://www.youtube.com/watch?v=Waqazh5omsI

「Mixture of Love」
J. Simmons/Joe Mills作。ラストはメロウ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=J0gMu2Ar0cU

Stephanie Millsの他作品もチェックを!

『For the First Time』(1975年)
Stephanie Mills/For The First Time

『What Cha' Gonna Do with My Lovin'』(1979年)
What Cha Gonna Do With My Lovin' ~ Expanded Edition

『Stephanie』(1981年)
ステファニー

『Merciless』(1983年)
Merciless ~ Expanded Edition + Bonus Tracks [from UK]

『I've Got the Cure』(1984年)
I've Got The Cure ~ Expanded Edition [from UK]

『Stephanie Mills』(1985年)
Stephanie Mills

『If I Were Your Woman』(1987年)
If I Were Your Woman

『Home』(1989年)
Home

『Something Real』(1992年)
Something Real

『Personal Inspirations』(1994年)
Personal Inspiration

また、この時期のJames Mtume/Reggie Lucasプロデュース作品をまとめてチェックするのも楽しいのでは?

Phyllis Hyman『You Know How To Love Me』(1979年)
You Know How to Love Me

Gary Bartz『Bartz』(1980年)
BARTZ

The Spinners『Can't Shake This Feelin'』(1981年)
Can’t Shake This Feelin’

Sadane『One Way Love Affair』(1981年)
ワン・ウェイ・ラヴ・アフェア

Marc Sadane『Exciting』(1982年)
エキサイティング

Sunfire『Sunfire』(1982年)
サンファイア(+1)
posted by ez at 02:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする