2014年08月18日

Instant Funk『Instant Funk』

ダンス・クラシック「I Got My Mind Made Up (You Can Get It Girl)」収録☆Instant Funk『Instant Funk』
INSTANT FUNK + 5
発表年:1979年
ez的ジャンル:サルソウル系ディスコ/ファンク
気分は... :蝉の抜け殻・・・

今回はSalsoulレーベルを代表するディスコ/ファンク・グループInstant Funk『Instant Funk』(1979年)です。

Instant Funkの紹介は、ベスト盤『I Got My Mind Made Up:The Best of Instant Funk』に続き2回目となります。

最近の当ブログはオリジナル・アルバムの紹介が基本ですが、以前はベスト盤の紹介で済ませていたアーティストもいました。ディスコ/ファンク・グループInstant Funkもそんな一組です。

Instant Funkについて、近年は『Instant Funk』(1979年)、『Witch Doctor』(1979年)、『The Funk Is On』(1981年)、『Looks So Fine』(1982年)、『Instant Funk V』(1983年)、『Kinky』(1983年)といったSalsoul時代のオリジナル・アルバムが入手しやすくなっています。

そこで今回は彼らの代名詞というべきダンス・クラシック「I Got My Mind Made Up (You Can Get It Girl)」が収録された『Instant Funk』(1979年)を紹介したいと思います。

上記のジャケは再発CDのものですが、何か色合いが変ですね。オリジナルは下記のように全体が赤っぽいものです。

Instant Funk

本作『Instant Funk』は、『Get Down With the Philly Jump』(1976年)に続く2ndアルバムであり、Salsoul第1弾アルバムとなります。

本作におけるメンバーはRaymond Earl(b)、Kim Miller(g)、Scotty Miller(ds)、Dennis Richardson(key)、James Carmichael(vo)、Larry Davis(tp)、Johnny Onderlinde(sax)、Eric Huff(tb)、George Bell(g)。

さらにJimmy Sigler(org)、 Bunny Sigler(p)、Fred Bahler(syn)、Mike Ray(tp)、 Charles Williams(congas)、 Ike Perkins(back vo)、Patricia Perkins(back vo)といったミュージシャンがレコーディングに参加しています。

プロデュースは他のSalsoul時代のアルバムと同じくBunny Siglerです(本作ではBundino Siggalucci名義)。

どうしても「I Got My Mind Made Up (You Can Get It Girl)」メインのアルバムになってしまいますが、「Crying」など他の楽曲も含めてInstant Funkというグループを楽しみたい1枚ですね。

ジャケの雰囲気同様に、肉食系なディスコ・ファンクを堪能しましょう。

全曲紹介しときやす。

「I Got My Mind Made Up (You Can Get It Girl)」
前述のようにInstant Funkの名を一躍有名にしたダンス・クラシック。伝説のDJ、Larry Levanがプレイしたことでも有名ですね。全米R&Bチャートで第1位に輝き、ポップチャートでもスマッシュ・ヒットを記録しました。いつ聴いても盛り上がること請け合いの問答不要のクラシックですね。
https://www.youtube.com/watch?v=a1K2Z5Y0Ur4

サンプリング・ソースとしても人気であり、De La Soul「A Roller Skating Jam Named "Saturdays"」、Handsome Boy Modeling School「The Projects (Pjays)」、Public Enemy「Welcome to the Terrordome」、Terminator X feat.Whodini「It All Comes Down To Money」、Whodini「If You Want It」、2Pac & Redman feat. Daz Dillinger, Kurupt & Method Man「Got My Mind Made Up」等でサンプリングされています。やはり、De La Soul「A Roller Skating Jam Named "Saturdays"」の印象が強いですね。

De La Soul「A Roller Skating Jam Named "Saturdays"」
 https://www.youtube.com/watch?v=DfxiHxJheuc

「Crying」
「I Got My Mind Made Up (You Can Get It Girl)」に次ぐ人気曲なのでは?この曲もシングル・カットされ、全米R&Bチャート第41位となっています。アッパーに疾走するファンキー・ディスコ・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=WvroZQ8QktE

M1「Dynomite」でサンプリングされています。
M1「Dynomite」
 https://www.youtube.com/watch?v=I-RR4VhWlfA

「Never Let It Go Away」
メロウ・エレピと共に始まるスロウ。アッパーなディスコ・ファンクが目的のアルバムなので、あまりスロウに期待はしていないのですが、なかなかいいですね。リード・ヴォーカルのJames Carmichaelはいいヴォーカリストだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=QTEMzD9_JBk

「Don't You Wanna Party」
重くうねるベースラインにグッとくるディスコ・ファンク。メロディアスなパートも織り交ぜたパワフルかつキャッチーな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=GyrXe3Wimww

「Wide World Of Sports」
疑似ライブ風にスタート!ホーン隊が活躍するインスト・ファンクです。軽快に疾走します。
https://www.youtube.com/watch?v=x4taf6uo7L0

「Dark Vader」
Darth Vaderをモジったタイトルなのでしょうね(笑)。そんな流れでダーク&スペイシーなディスコ・ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=H9xiKuu4UUc

「You Say You Want Me To Stay」
パーカッシヴなファンキー・グルーヴ!やや単調ですが肉食系な感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6BjzeoYLB_Q

「I'll Be Doggone」
妖しげなシンセの音色が印象的なファンク・グルーヴ。哀愁のメロディをJames Carmichaelがパワフルに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=zaN4Utp1o-Q

冒頭の叫び声はDe La Soul「Let, Let Me In」でサンプリングされています。
De La Soul「Let, Let Me In」
 https://www.youtube.com/watch?v=Y_4vQ_KeDkQ

CDには「I Got My Mind Made Up (You Can Get It Girl)」等の各種ヴァージョン、リミックスが収録されています。やはりLarry Levanのミックスが聴きどころだと思います。

Salsoul時代の他アルバムもチェックを!

『Witch Doctor』(1979年)
Witch Doctor -Expanded-

『The Funk Is On』(1980年)
The Funk Is on

『Looks So Fine』(1982年)
Looks So Fine

『Instant Funk V』(1983年)
V

『Kinky』(1983年)
Kinky

『I Got My Mind Made Up:The Best of Instant Funk』(2003年)
I Got My Mind Made Up: The Best of Instant Funk
posted by ez at 02:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする