2014年09月20日

Mos Def『Black On Both Sides』

知的リリシストによるHip-Hopクラシック☆Mos Def『Black On Both Sides』
Black on Both Sides
発表年:1999年
ez的ジャンル:知的リリシスト系Hip-Hop
気分は... :Mos DefとGlasper・・・

今回はJazz The New Chapter(JTNC)強化月間の第7弾、Hip-HopアーティストMos Defの1stソロ『Black On Both Sides』(1999年)です。

1973年N.Y.ブルックリン生まれのHip-HopアーティストMos Def(本名:Dante Terrel Smith)に関しては、Talib KweliとのユニットBlack Starのアルバム『Mos Def & Talib Kweli are Black Star』(1998年)を紹介済みです。

『Jazz The New Chapter』の中で、Robert Glasper周辺作品の中の1枚として紹介されていたのが、本作『Black On Both Sides』(1999年)です。

Robert Glasperは、ニュースクール大学時代の仲間であったBilalを介して、CommonErykah BaduQ-Tip等のThe Soulquariansメンバーとの交流を深めていきますが、そんな時期にMos Defとも出会っています。

Robert Glasper Experiment結成のきっかけはMos Defとのセッションであり、その意味でもMos DefとGlasperおよびExperimentメンバーとは深い縁で結び付いています。勿論、『Double Booked』(2009年)、『Black Radio』(2012年)といったExperiment作品にも参加しています。

本作『Black On Both Sides』(1999年)は、Mos Defの1stソロであり、USアンダーグラウンドHip-Hopの名門レーベルRawkusからリリースされました。

今回はJTNCの文脈で紹介していますが、そうしたことに関わらず"知的リリシスト"によるコンシャスHip-Hop名盤として評価の高い1枚ですね。

アルバムには、Mos Def以外に、Diamond DGe-ology88-KeysDJ PremierAyatollahD-Prosper、元A Tribe Called QuestAli Shaheed MuhammadThe BeatnutsPsycho LesDJ Etch-A-SketchDavid Kennedyといったプロデューサー陣が起用され、Busta RhymesTalib KweliVinia MojicaQ-Tipといったゲストが参加しています。また、ベテラン・キーボード奏者Weldon Irvineが数曲で参加しているのもキーポイントです。

まずはMos Def自身の言葉の力に着目すべきですが、彼自身がベース、ドラム、パーカッション、ヴィヴラフォンを演奏している曲もあり、サウンドへのこだわりにも注目です。

聴き応え十分の全17曲です。

全曲紹介しときやす。

「Fear Not of Man」
Mos Defプロデュース。♪最も慈悲深く、最も愛情深く・・・と始まるオープニング。Fela Kuti「Fear Not for Man」をサンプリングしたトラックにのって、Mos DefがHip-Hopの進むべき姿について意思表明します。Weldon Irvineのキーボードや途中で入るKraftwerk「Morgenspaziergang」ネタの電子音も印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=pY-ijGHx-mE

「Hip Hop」
Diamond D,/Mos Defプロデュース。David Axelrod「The Warnings (Part II)」、Stanley Clarke「Slow Dance」ネタの格好良いトラックにのって、自らがHip-Hopを牽引していくという力強いリリックが歌われます。Spoonie Gee「Spoonin' Rap」、Eric B. & Rakim「Paid in Full」、O.C.「Time's Up」のネタも散りばめられています。
https://www.youtube.com/watch?v=lISBme_Jy28

「Love」
88-Keysプロデュース。JTNC的な聴き方をすれば、Bill Evans Trio「Porgy (I Loves You, Porgy)」のサンプリングに耳がいってしまいますね。Eric B. & Rakim「I Know You Got Soul」のフレーズが引用されています。声ネタはCommon「I Used to Love H.E.R.」、Boogie Down Productions「South Bronx」です。
https://www.youtube.com/watch?v=TyGGsBSpg90

「Ms. Fat Booty」
Ayatollahプロデュース。シングルにもなったHip-Hopクラシック。Aretha Franklin「One Step Ahead」をサンプリングしたソウルフル・トラックが印象的ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=01yUzXQctcM

「Speed Law」
88-Keysプロデュース。Big Brother & the Holding Company「Promise Her Anything but Give Her Arpeggio」、Christine McVie「And That's Saying a Lot」をサンプリングした哀愁トラックが印象的です。Beastie Boys feat. Q-Tip「Get It Together」をサンプリングした声ネタも効果的です。
https://www.youtube.com/watch?v=res0plzZk0w

「Do It Now」
Busta Rhymesをフィーチャー。Mr. Khaliylプロデュース。Mos DefとBusta Rhymesによる掛け合いは迫力十分です。Burning Spear「Marcus Garvey」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=dGRLHdwN_kc

「Got」
Ali Shaheed Muhammadプロデュース。♪エゴなんか抜きにして頭を冷やせ・・・と知的リリシストらしいリリックを聴くことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=8y9r98iEvjk

「Umi Says」
Mos Def/David Kennedyプロデュース。シングルにもなりました。『Jazz The New Chapter』の本アルバムの紹介の中で注目曲として挙げられていたのが本曲。確かにアルバムの中で最もジャズを感じる仕上がりです。ここでのMos Defはラップというよりもヴォーカルに近いですね。Weldon Irvineが参加しています。ただし、クレジットを見るとメロウなフェンダーローズをプレイしているのがwill.i.am(Black Eyed Peas)となっています。本当なのかな?
https://www.youtube.com/watch?v=CsihHoyqwWY

「New World Water」
Psycho Les(The Beatnuts)プロデュース。飲料水の汚染問題に鋭くメスを入れたリリックに注目です。Psycho Lesによるトラックは彼らしさが出ていますね。
https://www.youtube.com/watch?v=IxvQKZPb6Wo

「Rock N Roll」
Psycho Les/Mos Defプロデュース。Bar-Kays「Memphis at Sunrise」をサンプリング。♪ロックを始めたのは黒人であり、ロックはブラックミュージックだ♪と高らかに声を上げます。終盤いきなりハードコア・パンク調となり、♪Who Am I? Rock N Roll !!を連呼します。
https://www.youtube.com/watch?v=b8epyQ5MnFY

「Know That」
Black Starの盟友Talib Kweliをフィーチャー。硬派な雰囲気の中でDionne Warwick「Anyone Who Had a Heart」のサンプリングがキュートでいいアクセントになっています。Ayatollahプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=WN-xwf9mKr8

「Climb」
Vinia Mojicaをフィーチャー。Mos Defとのデュエットは実に幻想的です。DJ Etch-A-Sketch/Mos Def/Weldon Irvineプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=AU0hbjJ6vVE

「Brooklyn」
Ge-ology/Mos Def/David Kennedyプロデュース。タイトルの通り、地元ブルックリンを語った聴き応え十分の3部構成。Milt Jackson「What Are You Doing the Rest of Your Life?」Roy Ayers Ubiquity「We Live in Brooklyn, Baby」Stetsasonic「Go Stetsa I」、The Notorious B.I.G. feat. Puff Daddy「Who Shot Ya?」、Red Hot Chili Peppers「Under the Bridge」がサンプリングされています。
https://www.youtube.com/watch?v=GCuTYVulOzY

「Habitat」
DJ Etch-A-Sketchプロデュース。Weldon Irvineも参加したコズミックなジャズ・ファンク調のサウンドが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=BXdOF3GvI7k

「Mr. Nigga」
Q-Tipをフィーチャー。Gil Scott-Heron「A Legend in His Own Mind」ネタのトラックにのって、黒人に対する偏見を皮肉った曲です。A Tribe Called Quest「Sucka Nigga」の声ネタが効果的に使われています。D-Prosper/Mos Defプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=XjDK-N1A-wI

「Mathematics」
DJ Premierプロデュース。プリモ先生とのタッグとなったHip-Hopクラシック。The Fatback Band「Baby I'm-a Want You」をサンプリングしたトラックにのって、数字に関連づけてリリックを重ねていくという知的リリシストの本領発揮といった1曲です。また、プリモ先生によって、James Brown「Funky Drummer」、Wu-Tang Clan「C.R.E.A.M.」、Erykah Badu「On & On」、Cutty Ranks「A Who Seh Me Dun」等の声ネタが散りばめられています。
https://www.youtube.com/watch?v=m5vw4ajnWGA

「May–December」
88-Keys/Mos Defプロデュース。ラストはWeldon Irvineのピアノに、Mos Def自身のヴィヴラフォン等も加わったインストで幕を閉じます。
https://www.youtube.com/watch?v=b9sRod2J2PI

ご興味がある方はMos Def関連の他作品もチェックを!

Black Star『Mos Def & Talib Kweli are Black Star』(1998年)
Black Star

『New Danger』(2004年)
New Danger

『True Magic』(2006年)
True Magic

『Ecstatic』(2009年)
Ecstatic
posted by ez at 14:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月19日

Jose James『Blackmagic』

JTNCの流れを予見していかのような1枚、実にソウルフルな仕上がり!☆Jose James『Blackmagic』
Blackmagic [帯解説・ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] 期間限定廉価盤 (BRC246Z)
発表年:2010年
ez的ジャンル:進化系男性ジャズ・シンガー
気分は... :慌てず、騒がず、達観する・・・・・・

今回はJazz The New Chapter(JTNC)強化月間の第6弾、Jose James『Blackmagic』(2010年)です。

1978年ミネアポリス生まれの男性ジャズ・シンガーJose Jamesの紹介は、3rdアルバム『No Beginning No End』(2013年)、4thアルバム『While You Were Sleeping』(2014年)に続き3回目となります。

ジャズの枠を飛び越えて進化し続ける新世代の男性ジャズ・シンガーJose Jamesは、『Jazz The New Chapter』『Jazz The New Chapter 2』でも大きく取り上げられていましたね。Blue Noteからリリースされた3rd『No Beginning No End』(2013年)、4th『While You Were Sleeping』(2014年)の2枚には、進化形ジャズをリードする男性ジャズ・シンガーJose Jamesの姿が存在します。

ただし、Gilles Petersonに認められ、彼のレーベルBrownswood Recordingsから1st『The Dreamer』、2nd『Blackmagic』(2010年)をリリースしていた頃は、進化形ジャズというよりもクラブジャズ/クラブミュージックの文脈で聴かれていましたよね。

当時の僕もJose Jamesというアーティストをそうした方面から見ていた気がします。そのため、本作『Blackmagic』に関して、"悪くはないけど、もっとクラブジャズ/ダンス・ミュージック寄りの作品が聴きたかったなぁ"という印象を持っていました。

しかし、JTNC的な文脈を踏まえて『Blackmagic』を聴き直すと、参加メンバーも含めて実に興味深く聴くことができました。

LAビート・ミュージックの中心人物Flying Lotus、デトロイト・ハウスの奇才Moodyman、UKを代表する進化形ジャズ・ドラマーRichard Spaven、最新作『Lighthouse』が話題の新進ジャズ・ピアニストGideon Van GelderFlying LotusのレーベルBrainfeederからビート・ミュージック、Hip-Hop、ソウル、エレクトロニカと融合した最新形ジャズ作品『Early Riser』をリリースしたTaylor McFerrin、日本が誇る新進ジャズ・トランぺッターTakuya Kuroda(黒田卓也)といった『Jazz The New Chapter』『Jazz The New Chapter 2』における重要ミュージシャンがズラリと顔を揃えています。このメンツだけでもJTNCに興味がある方は必聴ですよね。

それ以外にも当時レーベル・メイトであったBen Westbeech、日本が世界に誇るトラックメイカーDJ Mitsu The Beatsといった興味深いゲストが参加しています。また、ダブステップの巨匠Bengaの楽曲をカヴァーしたことも話題となりました。

改めて聴くと、実にソウルフルな作品ですね。しかも、70年代のソウルフルなエッセンスと、J Dillaに代表されるHip-Hop/ネオソウル的なエッセンスをバランス良く昇華させている感じがいいですね。

さらに、そうしたサウンドをRichard SpavenGideon Van Gelder等の新進ジャズ・ミュージシャンと共に創り上げると同時に、Flying LotusMoodymanBengaといった他ジャンルのアーティストのスパイスでアルバムにジャンル融合的なアクセントを加えているところが心憎いですね。

JTNCのような進化形ジャズの流れを予見していたかのようなJose Jamesの嗅覚に驚かされる1枚です。

慌てず、騒がず、達観する・・・男の美学を感じるダンディな1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。 ※国内盤の構成

「Code」
Jose James/Steven Ellison(Flying Lotus)作。注目のFlying Lotusプロデュースの1曲目。淡々としたメロウ・トラックをバックに、Joseの男性ヴォーカルとMoni Pinedaの女性ヴォーカルが絡む、地味ながらもジワジワくるオープニングです。
https://www.youtube.com/watch?v=oSlWOWdmJ9I

「Touch」
Jose James作。Gideon Van Gelderプロデュース。Joseのセクシー・ヴォーカルに魅了される落ち着いた仕上がり。Gideon Van Gelderの素晴らしいピアノ・タッチも随所で聴くことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=5SGhwHs6BiQ

「Lay You Down」
Alex Bilowitzプロデュース。J Dilla的ビートと浮遊するGideon Van Gelderのエレピが印象的なネオソウル調の仕上がり。Alex Bilowitz、Saunders Sermons、黒田卓也によるホーン・アンサンブルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=XQ1LCsGFtCA

「Electro Magnetic」
国内盤ボーナス・トラックその1。Jose James/Ben Westbeech/Takenya Quann作。Ben Westbeechをフィーチャー。当時のBrownswoodの2枚看板の共演ですね。クロスオーヴァー的な音をイメージしてしまいますが、意外にもネオソウル調のジャズ・ヴォーカル作品に仕上がっています。同じくネオソウル調であった前曲「Lay You Down」からの流れで、ボーナス・トラックにも関わらず、この曲順にしたのがわかる気がします。終盤にはTK Wonderの女声ラップも聴けます。Jose Jamesプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=2oK5ZRo1Xfc

「Promise In Love」
DJ Mitsu The Beatsプロデュース。元々はDJ Mitsu The Beats『A Word To The Wise』(2009年)でJose Jamesがゲスト参加した楽曲です。Jose自身がこの出来栄えを気に入り、自身のアルバムにも収録することになった模様です。オールドスクールでロマンティックなヴァイヴスが伝わってくるメロウ・チューン。Jordana De Lovelyの女性ヴォーカルや黒田卓也によるトランペットも華を添えてくれます。Joseが自身のアルバムに収録したくなるのも頷ける絶品の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=qqDvO--aO3k

「Warrior」
Beni Uthman(Benga)/Jose James作。ダブステップの巨匠Bengaの「Emotions」にJoseが歌詞をつけてカヴァー。Bengaのオリジナルは『Diary Of An Afro Warrior』(2008年)に収録されています。JTNC的な文脈で聴くと、ダブステップを生音演奏でカヴァーしているのが興味深いですね。ここではやはりRichard Spavenのドラミングに魅せられますね。これぞ進化形ジャズ!Jose James/Gideon Van Gelderプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=Udh7uyriKu8

Benga「Emotions」
 https://www.youtube.com/watch?v=REATO2HXANA

「Made For Love」
Jose James/Steven Ellison作。Flying Lotusプロデュースの2曲目。Flying Lotusプロデュース曲の中では、このトラックが一番L.A.ビート・ミュージックとの融合を感じる仕上がりですね。
https://www.youtube.com/watch?v=j1WpzCvZJ_g

「Save Your Love For Me」
ジャズ/ブルース・ピアニストBuddy Johnson作のスタンダードをカヴァー。スタンダードをJ Dilla的な揺らぎのあるビートで聴かせてくれるのがいいですね。改めて聴くと実に味わい深いです。Gideon Van Gelderの小粋なピアノもグッド!Jose Jamesプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=ogZdod4fyJE

「The Greater Good」
Jose James/Vincent Helbers/Richard Spaven作。クラブジャズ的な耳で聴いていたときは大して印象に残らなかった曲ですが、JTNCを踏まえて聴くと、なかなか味わい深いですね。Jose James/Richard Spaven/Gideon Van Gelderプロデュース。

「Blackmagic」
タイトル曲はFlying Lotusプロデュースの3曲目。Flying Lotus色は薄いですが、Jose Jamesらしい雰囲気を醸し出すことには成功しています。
https://www.youtube.com/watch?v=FnrMWzsJLHs

「Detroit Loveletter」
話題となったMoodymanプロデュース曲。意外にもMarvin Gayeテイストなセクシー・ソウル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=pRnFKmz7acI

「Love Conversation」
Jose James/Taylor McFerrin作。当時は無名であったTaylor McFerrinがプロデュースを務めています。Jordana De Lovelyのヴォーカルをフィーチャーしたミステリアスなラブソングです。
https://www.youtube.com/watch?v=aTabkgYE-ds

「Beauty」
さり気ない曲ですが好きです。優しいJoseの歌声とそれに寄り添うようなJordana De Lovelyの女性ヴォーカル、さらにはGideon Van Gelderの美しいピアノに魅了されます。Jose Jamesプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=KWm_L1pZXns

「No Tellin' (I Need You)」
Jose Jamesプロデュース。Jose自身がピアノも弾きながら歌っています。Joseの切なる歌声が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=86xRs6BzdE0

「The Light」
10分超の長尺曲。哀愁モードのバラードですが、Jose Jamesの持つ美学のようなものを感じます。Gideon Van Gelderのリリカルなピアノの貢献大です。Jose Jamesプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=7RB9IC5_i4w

「Work Song」
国内盤ボーナス・トラックその2。Nat Adderley/Oscar Brown Jr.作によるお馴染みのジャズ名曲を、ベテラン・ジャズ・ピアニストJunior Manceをフィーチャーしてカヴァーしています。

Jose Jamesの他作品もチェックを!

『The Dreamer』(2007年)
The Dreamer[日本語解説・歌詞対訳・ボーナストラック付き国内盤] (TRCP21)

Jose James & Jef Neve『For All We Know』(2010年)
For All We Know

『No Beginning No End』(2013年)
ノー・ビギニング・ノー・エンド

『While You Were Sleeping』(2014年)
While You Were Sleeping
posted by ez at 05:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月18日

Sylvia Vrethammar『Dansa Samba Med Mej』

サンバ・ソウル/サンバ・ホッキ色の強いスウェーデン産ブラジリアン・ジャズ☆Sylvia Vrethammar『Dansa Samba Med Mej』
ダンサ・サンバ・メド・メジ
発表年:1971年
ez的ジャンル:スウェーデン産ブラジリアン・ジャズ
気分は... :サンバに魅せられた彼女...

今回はスウェーデン人女性シンガーSylvia Vrethammarが1971年にリリースした『Dansa Samba Med Mej』です。

スウェーデンを代表する国際的な女性シンガーSylvia Vrethammarの紹介は『Somebody Loves You』(1976年)に続き2回目となります。

3rdアルバムとなる本作『Dansa Samba Med Mej』は、ブラジル音楽を敬愛するSylviaの嗜好が全面的に反映された1枚です。特にサンバ・ソウル/サンバ・ホッキ色が強い楽曲が印象的です。

サンバ・ソウル/サンバ・ホッキなJorge Benのカヴァー「For Han E' Pianist」「Att fa Resa」
Ivan Linsの名曲をカヴァーした「Madalena」、某コンピにも収録された「Eh La La La La La」あたりが僕のオススメです。

バックを務めるのはRune Ofvermans Kor & Orkestra

ブラジル音楽に魅せられたSylviaのキュートなヴォーカルを堪能しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Dansa Samba Med Mej」
Chico Buarque作品「Quem Te Viu, Quem Te Ve」をカヴァー。当ブログではNara LeaoSonia Rosaヴァージョンも紹介済みです。サンバのリズムをバックに、少し哀愁を帯びたメロディをSylviaが情感たっぷりに歌い上げます。

「Madalena」
オススメその1。Ivan Lins/Ronaldo Monteiro de Souza作。当ブログでは有名なElis ReginaヴァージョンやTania MariaAquarius Y Luiz Antonioのカヴァーを紹介済みです。Elis Reginaヴァージョンのイメージが強い名曲ですが、Sylviaによるスウェーデン語ヴァージョンの「Madalena」もいい感じです。あらためてIvan Linsのメロディー・メイカーぶりを実感できます。

「Take me back to Piaui」
Juca Chavesのカヴァー。ファンキーなホーン・セクション、キュートなコーラスを伴うサンバ・ホッキ調の仕上がり。本作らしいサンバ・ホッキ・スタイルを楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=iPM3eNEW9Mc

「Allting Forandras Utom Varen」
Erasmo Carlos/Roberto Carlos作「Sentado a Beira Do Caminho」をカヴァー。オーケストレーションをバックに、ノスタルジックなメロディをしっとりと歌い上げます。

「Att fa Resa」
オススメその2。Jorge Ben「Pais Tropical」をカヴァー。オリジナルは『Jorge Ben』(1969年)に収録されています。当ブログではオリジナル以外にSom Okey 5Gal Costa?Aquarius Y Luiz Antonioのカヴァーも紹介済みです。また、Sergio Mendes & Brasil '77も『Pais Tropical』(1971年)でカヴァーしています。ここでは少しテンポを落とし、小粋なアレンジのサンバ・ソウル色を強めたカヴァーを聴かせてくれます。

「Eh La La La La La」
オススメその3。Elisabeth Sanchez作「Pra Comeco de Assunto」をカヴァー。某コンピにも収録されていたリゾート・モードのポップな仕上がり。開放的なホーン・セクションと、タイトル通りの♪ラララ・コーラスが印象的です。

「Blasvart Samba」
Hawkey Franzen/Bo Nilsson作。アレンジの妙が冴え渡るボッサ・グルーヴ。Rune Ofvermans Kor & Orkestraの素晴らしいバッキングが光ります。

「I Skymningen」
Antonio Carlos Jobimの名曲「Wave」をカヴァー。美しいオーケストレーションをバックに配し、直球勝負のボッサ・カヴァーで聴かせてくれます。

「Ljumma Vindar」
Paulinho Tapajops/Edmundo Rosa Souto作「Cantiga Por Luciana」をカヴァー。当ブログではSom Okey 5のカヴァーも紹介済みです。ここでは憂いを帯びた哀愁バラードで聴かせてくれます。

「For Han E' Pianist」
オススメその4。Jorge Ben「Eu Tambem Quero Mocoto」をカヴァー。ファンキーなサンバ・ホッキにはモッドな魅力もあります。僕の一番のお気に入り。

『Somebody Loves You』(1976年)
サムバディ・ラヴズ・ユー
posted by ez at 17:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月16日

Krystol『Gettin' Ready』

Alton McClain & Destinyの元メンバーらによる女性グループの1st☆Krystol『Gettin' Ready』
GETTIN READY (EXPANDED EDITION)
発表年:1984年
ez的ジャンル:女性ヴォーカルグループ系エレクトリック・ファンク
気分は... :準備OK!

今回は80年代に活動していた女性ヴォーカルグループKrystolの1stアルバム『Gettin' Ready』(1984年)です。

Krystolは、「Crazy Love」「It Must Be Love」といったダンス・クラシックで知られるAlton McClain & Destinyの元メンバーD'Marie Warren(Dee Marie Warren)Roberta Stieger(Robyrda Stiger)らが結成した女性ヴォーカル・グループ。

結成時のメンバーは、D'Marie WarrenRoberta Stieger(Robyrda Stiger)Karon FloydTina Scottの4名。

グループは『Gettin' Ready』(1984年)、『Talk of the Town』(1985年)という2枚のアルバムをリリースした後、D'Marieが自動車事故死、Karonが脱退という存続の危機を迎えますが、新メンバーとしてRobbie Danzieを迎えて活動を継続します。新体制で『Passion from a Woman』(1986年)、『I Suggest U Don't Let Go』(1989年)という2枚のアルバムをリリースしています。

今日紹介する1stアルバム『Gettin' Ready』(1984年)は、Leon Sylvers IIIを中心に、Keg Johnson、Joey Gallo、William Zimmerman、Wardell Pottsといったプロデューサーが起用された80年代らしいエレクトリック・ファンク・サウンドを満喫できる1枚です。

某有名ディスク・ガイドでかなりの低評価だったらしいですが、Leon Sylvers IIIらによるエレクトリック・ファンク・サウンドと、メンバー全員がリード・ヴォーカルをとる女性グループらしい華やかさとセクシーは、なかなかの出来栄えだと思います。

女性ヴォーカル入りの80年代エレクトリック・ファンク/ブラコンが好きな人であれば、キラキラした内容に満足する1枚だと思います。個人的なオススメは「Don't Change Your Ways」「When You Move You Lose」「You're The One For Me」「Nobody's Gonna Get This Lovin' But You」の4曲です。

ディスク・ガイドの評価など気にせず、楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Nobody's Gonna Get This Lovin' But You」
シングルにもなったオープニング。重量感のあるエレクトリック・ファンク・サウンドとキュートで華のあるD'Marieのヴォーカルの組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=IRruD_GzAuI

「You're The One For Me」
この曲ではKaronがリードをとります。甘く危険な香りのするミディアム・ファンク。Karonのどこか切ないヴォーカルがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=LebDQ64d0m8

「Same Place, Same Time」
KaronとRobertaがリード・ヴォーカルをとる哀愁モードのミディアム・スロウ。この曲もシングルになりました。アーバン・サウンドと艶やかなヴォーカルがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=_jxOtnBeLAM

「Obsession」
リード・ヴォーカルはTina。80年代らしいキラキラ感のあるポップなファンク・チューン。哀愁のメロディをTinaが思い入れたっぷりに歌います。少し軽いですが、なかなかキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZyMSqjAJXlQ

「Don't Change Your Ways」
Karonがリード・ヴォーカル。僕の一番のお気に入り。アーバンに疾走するメロウ・ファンク。80年代ブラコン好きの人であれば気に入ると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=4YNsM-VF8PY

「Acrobat」
RobertaとTinaがリード・ヴォーカル。アッパーなファンク・チューン。良くも悪くもこの時代らしい曲調です。
https://www.youtube.com/watch?v=-jgpaOiUHws

「You Ask Too Much」
Karonがリード・ヴォーカル。哀愁を帯びたシンセの音色が印象的なミディアム・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=ILzSAgVfUcA

「When You Move You Lose」
Karonがリード・ヴォーカル。ポップでキラキラしたエレクトリック・ファンクはなかなかキャッチーです。女性グループらしい華やかさとセクシーさがあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=JaCLxuLM5vs

「After The Dance Is Through」
Karonがリード・ヴォーカル。この曲もシングルになりました。ダンサブル&セクシーなエレクトリック・ファンクには妖しい魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=9nCJvWeuL1A

「Information 411」
Karonがリード・ヴォーカル。80年代エレクトリック・ファンク然とした感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hcfPLE2bTAc

CDボーナス・トラックとして、「After The Dance Is Through (Vocal Remix)」「After The Dance Is Through (Instrumental)」「Nobody's Gonna Get This Lovin' But You (Special Version)」「Nobody's Gonna Get This Lovin' But You (Instrumental)」が追加収録されています。

ご興味がある方はKrystolの他作品もチェックを!

『Talk of the Town』(1985年)
トーク・オブ・ザ・タウン

『Passion from a Woman』(1986年)
パッション・フロム・ア・ウーマン
posted by ez at 01:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月15日

Flying Lotus『Cosmogramma』

LAビート・ミュージックの進化を示した重要作☆Flying Lotus『Cosmogramma』
Cosmogramma [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] 期間限定廉価盤 (BRC254XX)
発表年:2010年
ez的ジャンル:LAビート・ミュージックの雄
気分は... :ジャズ・ネクスト・レベルへ・・・

今回はLAビート・ミュージックの中心人物、Flying Lotusの代表作『Cosmogramma』(2010年)です。

1983年カリフォルニア生まれの音楽クリエイターであり、自身のレーベルBrainfeederから才能あるアーティストの作品を発信し続けるLAビート・ミュージックの中心人物Flying Lotus(本名:Steven Ellison)の紹介は、『Until The Quiet Comes』(2012年)に続き2回目となります。

昨日、一昨日に続きJazz The New Chapter(JTNC)強化月間の第5弾です。結局、3連休はJTNC関連作で通してしまいました。まぁ、たまにはこんなのもいいでしょう。

JTNC関連作といっても、一昨日のBecca Stevens Band『Weightless』(2011年)はフォーキー作品、昨日のKris Bowers『Heroes + Misfits』(2014年)はインディー・ロック等の多様なジャンルのエッセンスも取り入れた作品、今回のFlying Lotus『Cosmogramma』はLAビート・ミュージック作品といったように三者三様です。こうした従来のジャズの枠組みを飛び越え、様々なジャンルとの融合からジャズを捉え直すことこそがJTNCの本質ですからね。

『Jazz The New Chapter 2』の中でも、LAビート・ミュージックと進化するジャズの関係が大きくクローズ・アップされ、その中でも来月発売予定のFlying Lotusの最新作『You're Dead!』は"ジャズ・ネクスト・レベルの超問題作"と紹介されていました。

John Coltraneの妻であり、ジャズ・ミュージシャンとしても活躍したAlice Coltraneを叔母に持つという"ジャズDNA"を持ち、自身のレーベルBrainfeederから、惜しくも2012年に逝去した天才ピアニストAustin Peraltaやデビュー・アルバム『Early Riser』が素晴らしい出来栄えだったTaylor McFerrinといったジャズ作品を発信しているFlying Lotusがビート・ミュージックとジャズの架け橋になるというのは当然の帰結ですね。

LAビート・ミュージックを牽引し、故J Dillaを敬愛し、ジャズDNAを持つFlying Lotusは、まさにJTNCの流れにジャスト・フィットするアーティストです。

そこで新作『You're Dead!』が発売される前に、Flying Lotusの代表作『Cosmogramma』(2010年)をフォローしたく思います。

『Cosmogramma』は、『1983』(2006年)、『Los Angeles』(2008年)に続く3rdアルバムであり、RadioheadThom Yorkeが参加したこともあり、Flying Lotusの名を多くの人に知らしめたアルバムであり、『Jazz The New Chapter』でもセレクトされている重要作です。

アルバムにはThom Yorke意外にも注目すべきミュージシャンが参加しています。今やFlying Lotusの右腕でもある天才ベーシストThundercat(b、vo)、L.A.ジャズ・シーンを象徴するプロジェクトBuild An ArkのメンバーでもあるRebekah Raff(harp)とMiguel Atwood-Ferguson(strings)、故John Coltraneの子息であり、Flying Lotusの従兄弟となるRavi Coltrane(ts)の4名です。

それ以外にBrian Martinez(g)、Dorian Concept(key)、Laura Darlington(vo)、Low Leaf(key)、Niki Randa(vo)、Richard Eigner(ds)、Todd Simon(tp)といったミュージシャンが参加しています。

エクスペリメンタルかつローファイな無機質感を持つビート・ミュージックは、ある意味聴く者を選ぶ音楽ジャンルかもしれません。

しかしながら、本作『Cosmogramma』はThundercatの超人的なベース・プレイ、Rebekah RaffのハープとMiguel Atwood-Fergusonによるストリングスの美しい調べ、John ColtraneのDNAを受け継ぐRavi Coltraneのサックス等が加わったことでLAビート・ミュージックが劇的に進化したことを感じさせる意欲作です。

話題作かつ問題作になるであろう『You're Dead!』を聴く前に、ぜひ本作をチェックしておきましょう!

全曲紹介しときやす。

「Clock Catcher」
無機質でダークな電子サウンドとRebekah Raffの美しいハープが織り成す宇宙があります。
https://www.youtube.com/watch?v=LzUGaugPg2s

「Pickled!」
Thundercatの超人的ベースが大きくフューチャーされた本曲は、"もしJaco Pastoriusがビート・ミュージックと出会ったら・・・"といった趣ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2BpPQv2yFnM

「Nose Art」
ビート・ミュージックらしいローファイ感覚の仕上がり。この意図したチープな音をどう捉えるかは聴き手次第・・・
https://www.youtube.com/watch?v=T0VukBwcHnM

「Intro//A Cosmic Drama」
本作らしいRebekah Raffのハープ、Miguel Atwood-Fergusonのストリングスと電子サウンドの融合を聴くことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=ExbckB15XeM

「Zodiac Shit」
前曲からの流れでRebekah RaffのハープとMiguel Atwood-Fergusonのストリングスが前面に打ち出された美しい前半と、Thundercatのベースが先導するカオス的な後半のコントラストが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=wtjZOf0WmdE

「Computer Face//Pure Being」
ゲーム・ミュージック風の仕上がり。このあたりは僕も戸惑ってしまいます(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=il78kyjCDkc

「... And The World Laughs With You」
話題のThom Yorke参加曲。Flying Lotus本人の強い希望により実現した共演らしいです。無機質なビート・ミュージックはThom Yorkeの儚げなヴォーカルとよくマッチしますね。
https://www.youtube.com/watch?v=-u1DVwk-eqg

「Arkestry」
Ravi Coltraneがサックスで参加した本曲はアルバムの中でも最もジャズしている曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=Glp1aa76HVY

「MmmHmm」
Thundercatのヴォーカル&ベースをフィーチャー。JTNCの流れで聴くと、この曲なんかはかなりフィットする感じがします。やはりThundercatのベースはいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ht5VaNI-RfA

「Do The Astral Plane」
ドゥーワップ調のスキャットが印象的な仕上がり。Flying Lotusのブラック・ミュージック的な意識を感じる1曲です。Miguel Atwood-Fergusonによるストリングスも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ouI9BSAx1ro

「Satelllliiiiiiiteee」
Flying Lotus、Thundercatに加え、オーストラリア出身のプロデューサー/キーボード奏者Dorian Conceptが参加。リズミック&コズミックな音世界は僕好みであり、ジャズ的な仕上がりだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Rf4QmILo08w

「German Haircut」
Ravi Coltraneのテナー、Rebekah Raffのハープ、Richard Eignerの生ドラムを入れたフリージャズ風の仕上がり。John ColtraneAlice Coltraneの姿が思わず脳裏を過ります。
https://www.youtube.com/watch?v=8uzQVepGDLk

「Recoiled」
僕のお気に入り。ビート・ミュージックの進化を感じます。JTNC的な観点から聴いても興味深い仕上がりなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=HyDMrxZLfPM

「Dance Of The Pseudo Nymph」
本曲のビートを聴いていたら、昨日紹介したKris Bowers『Heroes + Misfits』におけるインディー・ロック的なアプローチを思い出してしまいました。僕の中でLAビート・ミュージックとジャズ界を担うであろう新進ピアニストが一つの線で結ばれました。改めてFlying Lotus作品におけるThundercatの役割の大きさを感じるベースラインにも注目です。
https://www.youtube.com/watch?v=dr_zDCjphF0

「Drips//Auntie's Harp」
Miguel Atwood-Fergusonのストリングス、Rebekah Raffのハープを配した本作らしいFlying Lotusの音世界を堪能できます。叔母Alice Coltraneへのオマージュ的な雰囲気もありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=ipQIXbCByCU

「Table Tennis」
卓球のラリーの音をサンプリングしたビートをバックに、Laura Darlingtonの儚げなヴォーカルが響き渡ります。
https://www.youtube.com/watch?v=5WFGuDxTSL8

「Galaxy In Janaki」
ラストはThundercat、Rebekah Raff、Miguel Atwood-Fergusonという本作への貢献大の3名が勢揃い!神秘的なビート・ミュージックで締め括ってくれます。Flying Lotusの音世界の1つの完成形という気がします。

「Velvet Cake」
国内盤のボーナス・トラック。カオス・モードで躍動するビートにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=NHxxoIIPKVk

他のFlying Lotus作品やBrainfeederの重要作もチェックを!

『1983』(2006年)
1983 (Rmx) (Dig)

『Los Angeles』(2008年)
Los Angeles (WARPCD165)

『Until The Quiet Comes』(2012年)
Until the Quiet Comes [解説付 / ボーナストラック収録 / 国内盤] (BRC350)

Austin Peralta『Endless Planets 』(2011年)
Endless Planets [解説付き・国内盤仕様] (BRBF014)

Thundercat『The Golden Age of Apocalypse』(2011年)
The Golden Age of Apocalypse [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC302)

Thundercat『Apocalypse』(2013年)
Apocalypse [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC383)

Taylor McFerrin『Early Riser』(2014年)
Early Risr [帯解説・ボーナストラック収録 / デジパック仕様 / 国内盤] (BRC418)
posted by ez at 06:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする