2014年10月08日

Sa-Ra『Second Time Around』

J Dilla、Pharoahe Monchも参加!フューチャリスティックなHip-Hop/ソウル☆Sa-Ra 『Second Time Around』
Second Time Around
発表年:2005年
ez的ジャンル:フューチャリスティック系Hip-Hop/ソウル
気分は... :Sa-Raサウンドに再注目!

今回はLA出身のプロデューサー/クリエイター・ユニットSa-Ra (Sa-Ra Creative Partners)が2005年にリリースした『Second Time Around』です。

Taz ArnoldShafiq HusaynOm'Mas Keithの3人によるプロデューサー/クリエイター・ユニットSa-Ra Creative Partnersの紹介は、1stアルバム『The Hollywood Recordings』(2007年)、2ndアルバム『Nuclear Evolution: The Age Of Love』(2009年)に続き3回目となります。

『Nuclear Evolution: The Age Of Love』(2009年)以来、作品リリースがないSa-Raですが、メンバーは各々の活動をしているようですね。特にShafiq Husaynの名前は当ブログでも度々登場しています。

近年の作品でいえば、やはり、Robert Glasper Experiment『Black Radio』(2012年)への参加が目立っていましたね。有名ゲストが多数参加していたため、あまり話題になりませんが、『Black Radio』のオープニングはShafiq Husaynをフィーチャーした「Lift Off/Mic Check」でした。

その意味で、Shafiq HusaynJazz The New Chapter(JTNC)の文脈でも重要なアーティストの1人です。実際、『Jazz The New Chapter』の中で、彼のソロ・アルバム『Shafiq En' A-Free-Ka』(2009年)がセレクトされていましたし、先月JTNC関連作品として紹介したBilal『Airtight's Revenge』(2010年)等にも彼は参加しています。

Sa-Raのフューチャリスティック&コズミックなエレクトロ・サウンドは、LAビート・ミュージックとの接点もあり、その意味でもJTNC的なアーティストだと思います。

今回紹介する『Second Time Around』(2005年)は、Sound In Colorからミニ・アルバムとしてリリースした作品です。『The Hollywood Recordings』収録曲と重なる部分もありますが、Sa-Raへの注目を高めたく、本作品を取り上げることにしました。

彼ららしいフューチャリスティックなサウンドを楽しめるタイトル曲「Second Time Around」、Pharoahe Monchをフィーチャーした「Fish Fille」、故J Dillaをフィーチャーした「Thrilla」、アナログで人気となったGB feat. Spacek「Simply So (Sa-Ra remix)」等ミニ・アルバムながら随所でSa-Raらしい音世界を聴かせてくれます。

Sa-Raサウンドに改めて注目すると、なかなか興味深いです。
前述のフル・アルバム2枚と合わせてチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Second Time Around」
Sa-Raらしいスペイシーなエレクトロ・サウンドを満喫できるタイトル曲。重量感のあるフューチャリスティック・ワールドがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=t8f6auPMiRg

「Second Time Around (Instrumental)」
「Second Time Around (Acappella)」
「Second Time Around」のインストとア・カペラ。ヴォーカル・パートにも力を入れていることを確認できるア・カペラ・ヴァージョンが意外に良かったです。

「Fish Fillet」
Pharoahe Moncheをフィーチャー。『The Hollywood Recordings』にも収録されていました。こうしたフューチャリスティック・サウンドのHip-Hopトラックを聴くと、時代の数年先を走っていたSa-Raの先進性を再確認できます。
https://www.youtube.com/watch?v=AcNHq-pi3Do

「Fish Fillet (Instrumental)」
「Fish Fillet」のインスト・ヴァージョン。

「Thrilla」
J Dillaをフィーチャー。『The Hollywood Recordings』にも収録されていました。今となってはJ DillaとSa-Raのコラボというだけで感動です。
https://www.youtube.com/watch?v=4COTeJ1UFfo

「Thrilla (Instrumental)」
「Thrilla」のインスト・ヴァージョン。インストで聴くと、サウンドのミニマル/アブストラクトな特徴が際立ち、LAビート・ミュージックとの接点なども見えてきます。

「Smokeless Highs」
J Dillaとの接点も見てくるトラックがなかなか面白いインストです。

「We Gonna Do It Again」
Sa-Raらしいフューチャリスティック・サウンドを満喫したいのであれば、この曲もオススメです。

GB feat. Spacek「Simply So (Sa-Ra remix)」
ラストはGB feat. Spacek「Simply So」のSa-Raによるリミックス。この曲目当ての方も多いのでは?GB、Spacek(Steve Spacek)はSound In Colorの所属アーティストです。温かみのあるエレクトリック・ソウル・サウンドとSpacekの官能的ヴォーカルがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=-TQXgqm3WNc

Spacek(Steve Spacek)については、彼のソロ『Space Shift』(2005年)も要チェックです。J DillaThundercatLeon Wareも参加しています。

Steve Spacek『Space Shift』(2005年)
Space Shift

Sa-Ra Creative Partnersのフル・アルバムやShafiq Husaynのソロもチェックを!

『The Hollywood Recordings』(2007年)
Hollywood Recordings

『Nuclear Evolution: The Age Of Love』(2009年)
Nuclear Evolution: The Age of Love

Shafiq Husayn『Shafiq En' A-Free-Ka』(2009年)
Shafiq En' A-Free-Ka
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2014年10月07日

Oneness Of Juju『Space Jungle Luv』

レア・グルーヴ人気作!コズミック&メロウなアフロ・ファンク☆Oneness Of Juju『Space Jungle Luv』
スペース・ジャングル・ラヴ
発表年:1976年
ez的ジャンル:コズミック・アフロ・ファンク/ブラック・フュージョン
気分は... :宇宙・ジャングル・愛

今回はUSアフロ・ファンク・グループOneness of Jujuが1976年にリリースした『Space Jungle Luv』です。

ヴァージニア州リッチモンド出身のサックス奏者Plunky Nkabinde(Plunky Branch)を中心としたアフロ・ファンク・グループOneness of Jujuの紹介は、『African Rhythms』(1975年)に続き2回目になります。

バンド名をJujuからOneness of Jujuに改めてリリースした『African Rhythms』(1975年)、『Space Jungle Luv』(1976年)の2枚はレア・グルーヴ人気作としてお馴染みですね。

特に本作『Space Jungle Luv』(1976年)は、前作以上にサウンドが洗練され、コズミック&メロウなアフロ・ファンクを聴かせてくれます。ブラック・フュージョン的なサウンドも印象的です。

本作におけるメンバーは、Plunky Nkabinde(sax、fl、per、vo)、Muzi Nkabinde(b)、Eka-Ete(vo)、Melvin Glover(g)、Ronnie Toler(ds)、Rafael Solano(congas)、Richard Watkins(congas)、Alfredo Mojica(timbales)、Lon Moshe(marimba)、Al Hammel Rasul(p、vo)、Babatunde(ds)。スピリチュアル・ジャズ好きにはお馴染みのピアニストJoe Bonnerもゲスト参加しています。

プロデュースはPlunky NkabindeといJimmy Gray

Eka-Eteのヴォーカルをフィーチャーしたメロウ・ソウル「River Luv Rite」、ラテン・フレイヴァーの効いたファンク・チューン「Follow Me」、コズミック・ファンク「The Connection」、ピースフル・ワルツ「Love's Messenger」あたりがオススメです。

『African Rhythms』以上に聴きやすい1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「River Luv Rite」
Eka-Eteの女性ヴォーカルをフィーチャーしたメロウ・ソウル的な魅力を持ったオープニング。澄み切ったEka-Eteのヴォーカルとアフリカン・リズムによるブリージン・サウンドが実に心地好いですね。Plunkyのサックスも実に快調です。さり気ないですが、Joe Bonnerのピアノも効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=cTF84bnzM4s

「Follow Me」
アフロでラテンでソウルフルなファンク・チューン。さまざまなエッセンスを取り込みながら、ゴチャゴチャせずスッキリまとめているのがいいですね。バンドの進化を感じる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=-f1wXo5PtgU

Oh No「Chump」のサンプリングソースになっています。
Oh No「Chump」
 https://www.youtube.com/watch?v=kolPoHdfsq4

「Soul Love Now」
モーダルなのにスピリチュアルという独特の雰囲気を持った1曲。Lon Mosheのマリンバがいいアクセントになっています。

「Space Jungle Funk」
タイトルの通り、スペイシーなアフロ・ジャズ・ファンク。ドープでフリーキーなインストです。
https://www.youtube.com/watch?v=EXYNrg20Xo0

「The Connection」
ジャケの雰囲気そのままのコズミック・ファンク。重心の低いグルーヴ、Plunkyのサックス、ワウワウ・ギター、コンガの響きが一体化したファンク・サウンドはかなり格好良いです。
https://www.youtube.com/watch?v=Hds9CVzLeJ0

「Love's Messenger」
ラストはワルツ調の爽快グルーヴで締め括ってくれます。Eka-Eteのヴォーカルが軽やかに舞います。ピースフルな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-Y_an1UlWZA

僕の保有する2013年国内再発盤には「Love's Messenger(Instrumental)」「Bootsie's Lament」「African Rhythm's Chant」「Make A New Start」「Nat's Rebellion」「African Rhythms(Original 45 V ersion)」の6曲が追加収録されています。

「Bootsie's Lament」
https://www.youtube.com/watch?v=e-3NZ8glifc

ご興味がある方はOneness of Jujuの他作品もチェックを!

Juju『Chapter 2 Nia』(1974年)
Chapter Two:Nia

『African Rhythms』(1975年)
アフリカン・リズムス

Oneness of Juju『Bush Brothers & Space Rangers』(1977年)
ブッシュ・ブラザーズ・アンド・スペース・レンジャーズ

Plunky & the Oneness of Juju『Every Way But Loose』(1982年)
Every Way But Loose
posted by ez at 01:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月05日

Michelle Shaprow『Earth One』

ドリーミーなポップ・ワールドを推し進めた2nd☆Michelle Shaprow『Earth One』
アース・ワン
発表年:2014年
ez的ジャンル:ドリーミー・ポップ系女性SSW
気分は... :5秒で誰もが虜になる!

今回は"5秒で誰もが虜になる"US女性シンガー・ソングライターMichelle Shaprowの最新作となる2ndアルバム『Earth One』です。

来週には東京、大阪で来日公演もある旬のアーティストですね。

Michelle Shaprowの紹介は、1stアルバム『Purple Skies』(2011年)に続き2回目となります。

1stアルバム『Purple Skies』は、Gilles Petersonも絶賛した「Back Down To Earth」をはじめ、クロスオーヴァー感覚の独自のドリーミー・ポップが満載で各方面から高い評価を得ました。

僕自身も年末恒例の『ezが選ぶ2011年の10枚』にセレクトしたほど、Michelleのドリーミーなポップ・ワールドに魅了されました。

その『Purple Skies』以来、約3年半ぶりの新作となる『Earth One』は、"世界中のラブ"をテーマにしたSFミュージカル・シアターであり、地球の周りを旋回する宇宙船から発信されるラジオ番組Earth Oneという設定の下、世界中のラブが歌われます。

プロデュースは前作も手掛けたAlex ElenaMayer Hawthorneのバンド・メンバーでもあるTopher Mohrが手掛けています。

コンセプトに基づきよく練られ、完成度も高い1枚だと思います。ただし、あまりにコンセプトに忠実なため、アルバムを最初から最後までしっかり聴かねばならず、1曲単位で切り出しにくいのも事実です。こういうアルバムって、各曲の紹介も難しいんですよね(笑)

個人的には散漫ながらも、さまざまなタイプの曲が楽しめる『Purple Skies』のようなアルバム構成の方が好みなのですが・・・

それでもMichelleらしいドリーミー・ポップ・ワールドと、コケティッシュなヴォーカルで貫かれた素晴らしいアルバムだと思います。

僕は有名CDショップのジャズ売場で本作を購入しました。また、別の有名サイトではR&Bカテゴリーで扱われていました。確かに、どのカテゴリーで扱うのか戸惑う作品ですよね。それだけ唯一無二の音世界を持つ個性的なアーティストと呼べるのかもしれませんね。

Michelleのポップ・ワールドの虜になりませんか?

全曲紹介しときやす。

「Earth One」
タイトル曲は、宇宙船から発信されるラジオ番組Earth Oneという設定を説明しながら、番組ホストが本作のテーマである"ラブ"について問い掛けます。Michelleらしいキュートなドリーミー・ワールドの始まりです。

「Look Good With Your Money」
ミディアム・ファンク調の仕上がり。ファンク・グルーヴと♪金持ちは格好良く見える♪という皮肉交じりの歌が妙にマッチしています。

「Lost In The Stars」
本作における"愛のテーマ曲"といった位置付けの曲であり、この美しいメロディは本曲以降も繰り返し登場します。

「Fly To You」
序盤はジャジー・ポップ調ですが、その後ドラムンベース調の展開になります。クロスオーヴァー感覚のサウンドを堪能できるオススメ曲です。

「Hong Kong」
切々と二人のラブについて歌うMichelleのドリーミーなポップ・ワールド全開の1曲。"5秒で虜になる"Michelleのコケティッシュなヴォーカルがたまりません。

「Earth One To Lost In The Stars」
Earth Oneのラジオ・ジングルを交えたインタールード的な小曲。

「Lost In The Stars Again」
「Lost In The Stars」のパート2といった感じです。よりドラマティックな愛のテーマを聴くことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=M014VPNDzZo

「Monte Carlo」
スペイシー・サウンドによるインタールード的な小曲。

「Broken Bad」
ダークな雰囲気のつなぎの1曲。

「Little Bird」
自由に羽ばたくラブについて歌う感動的なドリーミー・ラブ・ソング。SFミュージカル・シアターの最初のヤマ場を迎えます。

「Rain Movement One」
序盤は美しいピアノ独奏ですが、その後サイケデリックなエレクトロニカ・サウンドへと展開します。

「Rain」
宇宙レベルのラブが歌われる壮大なラブ・ソング。生音サウンドのオーガニック感とエレクトロニカなフレイヴァーのバランスが絶妙です。

「Love Will Come Again」
♪ラブは再び巡ってくるでしょう♪と歌うコズミックなラブ・ソング。

「Lost In The Stars Sweet Sweet」
三度、「Lost In The Stars」のメロディが登場です。フィナーレが近づいてきた感じですかね。

「Whistle」
Michelleのコケティッシュなヴォーカルを満喫できるポップ・チューン。

「Earth One (Whistle 2)」
Earth Oneのラジオ・ジングルと共に物語はフィナーレを迎えます。

未聴の方は『Purple Skies』(2011年)もぜひチェックを!

『Purple Skies』(2011年)
パープル・スカイズ
posted by ez at 02:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月04日

Juice『Can We Get Personal?』

デンマーク産の女性R&Bグループ作品☆Juice『Can We Get Personal?』
Can We Get Personal
発表年:1999年
ez的ジャンル:デンマーク産女性R&Bグループ
気分は... :TLC、SWVの香りがする・・・

今回はデンマーク産女性R&B作品Juice『Can We Get Personal?』(1999年)です。

Juiceは1995年デンマークで結成された女性R&Bグループ。

結成時のメンバーはAnne RaniLena TaharaMaria Hamerの3名。1997年にデビュー・アルバム『Something To Feel』をリリースし、アルバムからのシングルがデンマーク国内でヒットすると同時に、UKチャートにもチャート・インしています。

その後、メンバーの1人Lena Taharaが脱退し、新たにEve Horneが加入します。そして、新ラインナップでリリースされた2ndが本作『Can We Get Personal?』(1999年)です。しかしながら、グループは2000年に解散してしまいます。

ジャケからイメージすると、2000年以降のDestiny's Childライクな女性R&Bグループを想像してしまいますが、実際の音を聴くとTLCSWVあたりに近いですね。。

また、全曲英語で歌われているので、US産R&Bと同じ感覚で聴くことができます。Antonina Armato、Rodney Jerkins、Andrea MartinといったUS作品でお馴染みのソングライター陣が名を連ねる楽曲もあります。

プロデュースはPeter BikerSoulshockKarlinというデンマークの敏腕プロデューサーが務めています。3名ともデンマーク国内に止まらないプロデューサーですね。特にSoulshockとKarlinは、Soulshock & KarlinとしてUS産R&B作品も数多く手掛けているので、お馴染みではないかと思います。

TLCSWVあたりがお好きな人には、グッとくるであろう美メロR&Bチューンが数多く詰まっています。

デンマーク産ですが、US女性R&Bグループ好きの人に聴いて欲しい1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Do It For You」
グループのピュアな魅力が伝わってくるオープニング。僕の好みからすると、少し綺麗にまとめすぎの感もありますが。

「Into My Bed」
オススメその1。Antonina Armato/Rodney JerkinsというUS人気プロデューサー/ソングライター陣の作品です。Rodney Jerkinsらしい楽曲という気がします。甘く切ない雰囲気が90年代R&Bらしくていいですね。TLCSWVあたりのUS産女性R&Bグループがお好きな人であれば、間違いなく気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=CwR9cJlrWcg

「My Love」
インド・テイストのイントロと共にスタートするハウス調のダンス・チューン。

「Not In Love」
オススメその2。10ccの名曲「I'm Not In Love」(Eric Stewart/Graham Gouldman作)をカヴァー。こうやって聴くと、「I'm Not In Love」の曲調自体が甘く切ない90年代R&Bサウンドにフィットしやすいことに気づかされます。また、終盤にドラムンベース調になるところも僕好み。1999年らしいナイス・カヴァーだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Jy_p1a2wwAI

「Can We Get Personal?」
オススメその3。タイトル曲は僕にとってど真ん中の美メロ・ミッドチューン。切々としたリードにキャッチーなコーラスが90年代女性R&Bグループ好きには間違いない1曲だと思います。

「Nobody」
ピアノ・ループが印象的なヒップホップ・ソウル。途中でLatriceによるラップも配してアクセントをつけています。

「Happy」
オススメその4。さり気ないミッド・グルーヴですが、切々としたヴォーカルが胸に込み上げてくる僕好みの仕上がり。

「What You Need」
「Into My Bed」に続き、Antonina Armatoがソングライティングに名を連ねます。透明感がたまらないビューティフル・ソングに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=2pS_7pDoAk0

「Can't Rush」
オススメその5。ピュアなヴォーカル&コーラスと素敵なメロディに胸を打たれる絶品スロウ。僕が好きなUS女性ソングライターAndrea Martinもソングライティングに加わっています。良い曲のはずですね。
https://www.youtube.com/watch?v=o8pzZDzVHwo

「She」
突如ジャジー・ポップ調の曲です。このあたりはデンマーク産らしいかもしれませんね。

「I'll Make It Up To You」
美しいバラードをしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=u8V-F1URz4Q

「I'm Into You」
ラストは僕の大好きなDynasty「Adventures in the Land of Music」をサンプリング。こういった大ネタ使いのトラックも90年代R&Bらしくていいのでは?

『Something To Feel』(1997年)
Something To Feel
posted by ez at 05:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月03日

Hugh Brodie And the Real Thing『Hugh Brodie And the Real Thing』

フリーソウルなメロウ・グルーヴ「Since My Baby (Left Me Standing Alone)」収録☆Hugh Brodie And the Real Thing『Hugh Brodie And the Real Thing』
ヒュー・ブロディ・アンド・ザ・リアル・シング
発表年:1975年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系インディー・ジャズ
気分は... :微妙に嗜好が変化しているかも?

今回はレア・グルーヴ/フリーソウル人気作Hugh Brodie And the Real Thing『Hugh Brodie And the Real Thing』(1975年)です。

Hugh Brodieは1933年ノースカロライナ生まれのジャズ・サックス奏者。N.Y.の音楽学校で学んだ後、N.Y.を拠点にライブ活動をしていたようです。

その彼が自身のレーベルからリリースしたアルバムが本作『Hugh Brodie And the Real Thing』(1975年)です。

レコーディング・メンバーはHugh Brodie(sax、vo)、Tyrone Crabb(b、vo)、John Anello(ds、per)、Bob Santiago(congas、per)、Bob Devos(g)、Allen Fallek(tp)、Donna Brodie(vo)です。ちなみにDonna BrodieはHughの娘さんです。

ファンキー・グルーヴ、アフロ・キューバンなハードバップ、メロウ・グルーヴ、アフロ・スピリチュアル、オーセンティックなジャズ・ヴォーカルとバラエティに富んだ演奏で楽しめる1枚です。

フリーソウル好きの人には、Donnaのヴォーカルをフィーチャーした透明感のあるメロウ・チューン「Since My Baby (Left Me Standing Alone)」がハイライトだと思います。また、レア・グルーヴ好きの人にはタイトル曲「The Real Thing」「The Get Down Song」がオススメです。個人的にはアフロ・スピリチュアルな「Utopian Chant」あたりも好みです。

ジャケはモノトーンで地味ですが、中身は彩豊かで幕の内弁当のような1枚だと思います。

全曲Hugh Brodieのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「The Real Thing」
タイトル曲はファンキーなジャズ・ファンク。クラブでのライブにおける本曲の反応の良さがアルバム制作のきっかけとなったようです。ソウル・ジャズ好きの人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=BBpWrm-l9aI

「Down Lonely Roads」
Donna Brodieの女性ヴォーカルをフィーチャー。Bob Devosのギターをバックに、Donnaの澄み切ったヴォーカルとHughのサックスが織り成すメロウ・チューンです。甘く切ない雰囲気にグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=0A1Hbir6YVA

「Tippin'」
アフロ・キューバン・リズムも取り入れたハードバップ・チューン。各メンバーが快調なプレイを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=0IB4kBeYPs0

「Cornbread & Beans」
ベースのTyrone Crabbがヴォーカルをとるファンキー・グルーヴ。派手さはありませんが、うねるファンキー・グルーヴが格好良いですね。

「Since My Baby (Left Me Standing Alone)」
Donna Brodieをフィーチャー。フリーソウル好きは歓喜するであろう爽快メロウ・グルーヴ。DonnaのキュートなヴォーカルとBob Devosのギターを中心としたメロウ・サウンドが実によくマッチしています。本作のハイライトですね。

「Utopian Chant」
前曲とはガラっと雰囲気が変わるアフロ・スピリチュアル・ジャズ。きっとBlack Jazz Recordsの諸作がお好きな人は気に入るはずだと思います。アフロ・リズムをバックにHughのサックス、Allen Fallekのトランペットが冴えます。

「Truthful One」
Hugh Brodieが自らヴォーカルをとるオーセンティックなジャズ・ヴォーカル・チューン。

「The Get Down Song」
ラストは格好良いファンキー・グルーヴでキメてくれます。冒頭のブレイクもたまりません。レア・グルーヴ好きの人であれば、この格好良さに惹かれるはずです。
https://www.youtube.com/watch?v=t2OhQoZmh-4

先月のJazz The New Chapter(JTNC)強化月間で2000年以降の関連作品ばかり聴いていた影響からか、ここ数日セレクトに迷いが少しあるかも?この数ヵ月で微妙に僕の音楽嗜好に変化が生じているのかもしれません。一度頭を整理しようっと。
posted by ez at 03:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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