2014年10月14日

Candido『Thousand Finger Man』

"千の指を持つ男"によるファンキー&グルーヴィーなソウル・ジャズ作品☆Candido『Thousand Finger Man』
Thousand Finger Man
録音年:1969年
ez的ジャンル:アフロ・キューバン系パーカッション奏者
気分は... :華麗なる手さばき!

今回はアフロ・キューバン史上最高のパーカッション奏者と称されるCandido Cameroが1969年にレコーディングした『Thousand Finger Man』です。

"千の指を持つ男"と呼ばれるキューバ生まれのパーカッション奏者Candido(Candido Camero)の紹介は、『Dancin' & Prancin'』(1979年)に続き2回目となります。

本作はDuke Pearsonがプロデュースしたソウル・ジャズ色が強いファンキー作品です。その意味では、ラテン・ジャズ好きよりもソウル・ジャズ好きの人の方がフィットすると思います。

レコーディング・メンバーはCandido(congas、bongos)、Joe Grimm(sax、fl)、Alan Raph(tb)、Pat Russo(tp)、Chuck Rainey(b)、Gerald Jemmott(b)、Herbie Lovelle(ds)、David Spinozza(g)、Frank Anderson(p、org)。Joe Cainがアレンジを手掛けています。

ファンキー&グルーヴィーなサウンドに、Candidoのパーカッションが加わり、かなり格好良いソウル・ジャズを堪能できます。特にグルーヴィーなオルガンとCandidoのパーカッション乱れ打ちの相性は抜群です。

僕の場合、この時期のソウル・ジャズの中でもパーカッションが加わった演奏を好む傾向があるので、その意味でパーカッションが主役の本作は、正に僕好みの1枚です。

ファンキー&グルーヴィーなソウル・ジャズ・サウンドと"千の指を持つ男"の華麗なる手さばきを楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Jump Back」
Rufus Thomas、1964年のシングルをカヴァー。いきなり格好良いパーカッション・ブレイクと共にスタートするファンキー・オルガン・グルーヴ。僕の一番のお気に入り!この時期のソウル・ジャズ作品と比較しても、かなり格好良い出来栄えなのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=CaT55Vnp0zw

「Come On Choo-Choo Train」
K. Montgomery作。この時代らしいサイケな雰囲気も漂うファンキー・グルーヴ。アルバムの中で異彩を放っています。
http://www.youtube.com/watch?v=yarpQeUpGoM

「Soul Limbo」
Booker T & The MG'sのカヴァー(Al Jackson Jr./Booker T. Jones/Donald "Duck" Dunn/Steve Cropper作)。オリジナルは『Soul Limbo』に収録されています。Booker T & The MG'sのオリジナルの開放的なトロピカル感を受け継ぎつつ、Candidoらしいパーカッシヴなテイストを上手く織り交ぜています。終盤の乱れ打ち状態はパーカッション好きにはたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=9Dmab8Akw8U

「Tony's Theme (From The Film Lady In Cement)」
Hugo Montenegro作。映画『Lady In Cement』(1968年)のサントラ収録曲です。キャッチーなオリジナルの魅力を生かしつつ、ベース、ドラム、Candidoのパーカッションが生み出す強力グルーヴでさらにパワー・アップしています。

Hugo Montenegroのオリジナルもかなりオシャレなので要チェックです。
Hugo Montenegro「Tony's Theme」
 http://www.youtube.com/watch?v=66jA5RRr8Tw

「Hallelujah I'm Comin' Home」
K. Montgomery作。何処となくエロさの漂うファンキー・ラテンといった感じがいいですね(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=eVttf6QJJdc

「Thousand Finger Man」
Candido/Joe Cain作。『Dancin' & Prancin'』収録のガラージ・ヴァージョンでもお馴染みの曲。こちらのオリジナル・ヴァージョンはファンキーなオルガン&ホーン隊にCandidoのキレキレのパーカッションが絡むソウル・ジャズな仕上がりです。文句ナシに格好良いですね!
http://www.youtube.com/watch?v=eFbMyBgWMVk

ご興味がある方はCandido Cameroの他作品もチェックを!

『Beautiful』(1970年)
Beautiful

『Brujerias De Candido/Candido's Latin McGuffa's Dust』(1971年)
Brujerias de Candido: Candido's Latin McGuffa's Dust

『Dancin' & Prancin'』(1979年)
DANCIN' AND PRANCIN' + 6

『Candi's Funk』(1980年)
CANDI'S FUNK +2

『Drum Fever』(1973年)もCD化して欲しいなぁ・・・
posted by ez at 01:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする