発表年:1978年
ez的ジャンル:ストーリーテラー系男性SSW
気分は... :浪漫!
今週は飲み会が重なり、そのせいでブログの更新もサボり気味でした(泣)
今回はAORファンに人気の男性シンガー・ソングライターRupert Holmesの『Pursuit of Happiness(邦題:浪漫)』(1978年)です。
英国生まれ、N.Y.育ちのシンガー・ソングライターRupert Holmesの紹介は、5thアルバム『Partners in Crime』(1979年)に続き2回目となります。
Rupert Holmesの代表作といえば、「Escape(The Pina Colada Song)」 (全米チャート第1位)、「Him」(全米チャート第6位)という大ヒット・シングル2曲が収録された『Partners in Crime』(1979年)ということになると思いますが、その1つ前の作品に当たる本作『Pursuit of Happiness(邦題:浪漫)』(1978年)も商業的な成功にまでは至りませんでしたが、内容的にはかなり充実した1枚に仕上がっています。
Rupert自身がプロデュースを手掛け、レコーディングにはRupert(vo、key)以下、Elliott Randall(g)、Steve Khan(g)、Joe Mack(b)、Wilbur Bascomb(b)、Will Lee(b)、Alan Schwartzberg(ds)、Jimmie Young(ds)、Carter Cathcart(key)、Pat Rebillot(key)、Jimmy Maelen(per)、Randy Brecker(tp、flh)、Michael Brecker(ts)、Hilda Harris(back vo)、Lani Groves(back vo)、Maeretha Stewart(back vo)、Vivian Cherry(back vo)等のミュージシャンが参加しています。
当時のシングル曲「Let's Get Crazy Tonight」、今日ではフリーソウル人気曲となった「So Beautiful It Hurts」、美しいラブソング「Speechless」あたりがハイライトだと思います。
それ以外に開放的な「Show Me Where It Says」、感動的な「Bedside Companions」、「The Long Way Home」あたりもオススメです。
アルバム全編を通して、曲、歌、サウンドが三位一体となったRupert Holmesのストーリーテラー的な歌世界の素晴らしさに惹き込まれます。聴いている自分が知らぬ間に歌の主人公へ感情移入してしまう曲も多いですね。
浪漫のあるこの1枚をぜひ!
全曲紹介しときやす。
「Less Is More」
哀愁のメロウ・バラードでアルバムは幕を開けます。矛盾だらけの男心を切々とRupertが歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=6y1_oejfO38
「Show Me Where It Says」
開放的なホーン・セクションが活躍するN.Y.らしい都会的なセンスが光る1曲に仕上がっています。Rupertと女性コーラス隊との絡みもグッド!
「Speechless」
愛しい人への一途な思いを歌う美しいラブソング。Rupertのピュアな歌声にジワジワと感動が湧き出してきます。Kreva「瞬間 Speechless」のサンプリングソースになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=xzQH31ml99U
「Cradle Me」
アコースティックな響きが印象的です。ただし、アルバムの中では少し浮いている気も・・・
「So Beautiful It Hurts」
前述のようにフリーソウル人気曲。ブルーアイド・ソウル的な魅力もあるパーカッシヴなメロウ・グルーヴは実にセクシーです。Brecker兄弟がフリューゲルホーンとテナー・サックスのソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=SchIu_zFFOM
「Let's Get Crazy Tonight」
シングルにもなった本曲も本作のハイライトの1つ。スウェイビート調のダンサブル・チューンです。ラテン・フレイヴァーが効いているのも僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=s9YWOGMePAE
「Bedside Companions」
この曲もシングル曲。さり気ないですが、RupertのSSWとしての実力を実感できる素敵なバラードです。AOR好きの人はグッとくるはず!
「Guitars」
タイトルのようにギターが主役の哀愁バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=U2mOHOrMPr4
「The Long Way Home」
美しいメロディをRupertの歌が優しく包み込む素敵なバラードです。感動的なドラマのエンディングのように胸一杯な気持ちになります。
https://www.youtube.com/watch?v=WKej89AsSTQ
「Town Square」
ストーリーテラーらしいRupertの歌世界に触れることができます。
「The Old School」
ラストは郷愁感の漂うバラードで締め括ってくれます。
Rupert Holmesの他作品もチェックを!
『Widescreen』(1974年)
『Rupert Holmes』(1975年)
『Singles』(1976年)
『Partners in Crime』(1979年)
『Full Circle』(1981年)
『Scenario』(1994年)