2014年11月05日

Parov Stelar『Seven and Storm』

大人のラウンジ感覚のエレクトロ・スウィング作品☆Parov Stelar『Seven and Storm』
Seven&Storm
発表年:2005年
ez的ジャンル:大人のラウンジ系エレクトロ・スウィング
気分は... :何も考えない・・・

今回は大人のラウンジ感覚のエレクトロ・スウィング作品Parov Stelar『Seven and Storm』(2005年)です。

Parov Stelar(本名Marcus Fureder)は1974年オーストリア、リンツ生まれのプロデューサー/DJ/ミュージシャン。

2000年代に入ってから自身のレーベルEtage Noir Recordingsを設立し、本格的に活動を開始します。
Parov Stelar名義で『Rough Cuts』(2004年)、『Seven and Storm』(2005年)、『Shine』(2007年)、『Coco』(2009年)、『The Princess』(2012年)、Peter Kreuzer & Parov Stelar『Klangwolke』(2013年)、Parov Stelar Trio『The Invisible Girl』(2013年)といったアルバムをリリースしています。

また、本名のMarcus Fureder名義やCash CandyNola GreyPlasma.といった名義でも作品をリリースしています。

「Kisskiss」「A Night In Torino」等ラウンジ系コンピレーションで人気のアーティストですね。

「Kisskiss」
 http://www.youtube.com/watch?v=yVVfbpYn8Ic
「A Night In Torino」
 http://www.youtube.com/watch?v=D4pqJGMOoKM

エレクトロ・スウィングですが、ピアノ、クラリネット、トランペットなどのアコースティックな響きを重視したサウンドが印象的なアーティストです。

本作『Seven and Storm』(2005年)はParov Stelar名義の2ndアルバムですが、前述のコンピ人気曲あたりと比較すると、ダウンテンポのトラックが多く、ぐっと落ち着いた印象のアルバムに仕上がっています。ジャケと同じくセピア色が良く似合う大人のラウンジ・サウンドが魅力です。半数近くの曲が女性ヴォーカル入りです。

じっくり聴き込むような作品ではありませんが、この淡々したサウンドは意外に重宝します。

当ブログでのセレクトにも反映されていますが、ここ数ヵ月、小難しく音楽を聴いている自分がいます。そういう音の聴き方も好きなのですが、一方で自分を窮屈にしている側面もあります。そんな時には、何も考えずに聴くことができる音を聴いてリセットしたくなります。

本作はそんな僕のニーズに応えてくれる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Seven」
ウッドベースの響きが印象的なダウナー・チューンでアルバムは幕を開けます。今の季節にマッチするサウンドですね。
http://www.youtube.com/watch?v=0k0IbJOdZBw

「My Inner Me」
Phoebe Hallのヴォーカルをフィーチャー。淡々としたパーカッションのリズムとPhoebe Hallの哀愁ヴォーカルとサックスが絡みます。
http://www.youtube.com/watch?v=ztgE442nOgo

「If I Had You」
ヴァイヴの音色を巧みに使ったジャジー・サウンドにグッときます。ジャジーHip-Hop好きの人が聴いても気に入ると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=NbJTohL1Bqc

「Nowhere」
Billy Kernのヴォーカルをフィーチャー。落ち着いたジャジー&メロウ感が実に心地好いです。ヨーロピアンなヴァイヴスもいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=--kgXEbP8Tg

「Faith」
Odette Di Maioのヴォーカルをフィーチャー。Odette Di Maioのヴォーカルは実にコケティッシュなのに、サウンドに合わせてクールな雰囲気を貫いているのが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=ZKdMyJBn0Dk

「Autumn Song」
ミュート・トランペットとピアノの音色が印象的なインスト。今の季節にフィットする落ち着きがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=3NO2eMM_It8

「The One」
Miss Anita Rieglerのヴォーカルをフィーチャー。哀愁漂うジャジー・メロウ・サウンドが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=k8-__aEodG8

「Powder」
哀愁ピアノに女性スキャットが絡む寂しげな仕上がり。
http://www.youtube.com/watch?v=g0SicAEukI8

「Dark Jazz」
レトロ感覚のフューチャー・ジャズ。派手さはありませんが僕好みの音です。
http://www.youtube.com/watch?v=mz4uDncAqu4

「Between The Machine」
ピアノやベースのアコースティックな響きを巧みに生かした落ち着きが魅力です。
http://www.youtube.com/watch?v=B2izPRdpnFw

「Warm Inside」
Leena Conquestのヴォーカルをフィーチャー。純粋に女性ヴォーカル曲として聴くと、哀愁モードのジャジー・メロウ感が漂うこの曲が一番好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=MtJxuUA4vYg

「Storm」
心理サスペンス映画のエンディングにでも流れそうなダークな美しさを持つインストで本編は幕を閉じます。
http://www.youtube.com/watch?v=v4ksxDhqjYw

「Spygame」
ボーナス・トラック。John Barry & Monty Norman「James Bond Theme」をサンプリングしたタイトルに相応しいスパイモードの仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=VDjPwkPazAI

Parov Stelarの他作品もチェックを!

『Rough Cuts』(2004年)
Rough Cuts

『Shine』(2007年)
Shine

『Coco』(2009年)
Coco

『The Princess』(2012年)
Princess

Peter Kreuzer & Parov Stelar『Klangwolke』(2013年)
Klangwolke 2013

Parov Stelar Trio『The Invisible Girl』(2013年)
Invisible Girl
posted by ez at 04:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする