2014年11月10日

Cameo『Cardiac Arrest』

「Rigor Mortis」、「Find My Way」を含むデビュー作☆Cameo『Cardiac Arrest』
カーディアック・アレスト
発表年:1977年
ez的ジャンル:N.Y.ファンク
気分は... :大台達成前夜・・・

実は今日が2,999回目のエントリーです。
明日は3,000回の大台に達する見込みです。
明日は通常エントリーとは異なる特別企画にしたいと思います。

今回はLarry Blackmon率いるファンク・グループCameoのデビュー・アルバム『Cardiac Arrest』(1977年)です。

これまで当ブログで紹介したCameo作品は以下の5枚。

 『Cameosis』(1980年)
 『She's Strange』(1984年)
 『Word Up!』(1986年)
 『Machismo』(1988年)
 『Real Men ... Wear Black』(1990年)

Cameoといえば、リアルタイムで聴いた「Word Up!」「Candy」といったヒット曲に代表されるソリッドなエレクトリック・ファンクのイメージも強いですが、初期の大所帯ファンク・バンド時代も捨て難い魅力がありますね。

そんな初期Cameoにおいて、『Cameosis』(1980年)と並ぶ代表作がデビュー・アルバム『Cardiac Arrest』(1977年)です。

本作におけるメンバーはLarry Blackmon(vo、ds、per)、Gregory Johnson(key、p、vo)、William Revis(b)、Eric Durham(g)、Arnett Leftenant(sax)、Nathan Leftenant(tp)、Tomi Jenkins(vo)、Kurt Jetter(vo)という8名。プロデュースはLarry Blackmon

本作のハイライトといえば、「Find My Way」「Rigor Mortis」というシングルにもなった2曲だと思います。

特に僕にとっては「Rigor Mortis」が最高のキラー・チューンですね。ただし、ダイレクトに「Rigor Mortis」にシビれたというよりも、本曲をサンプリングソースとして使ったJungle Brothers「Feelin' Alright」Brand Nubian「Brand Nubian」の2曲を通じて、この曲が大好きになったという流れですが・・・

Jungle Brothers「Feelin' Alright」
 http://www.youtube.com/watch?v=zLqOIyq_OME
Brand Nubian「Brand Nubian」
 http://www.youtube.com/watch?v=WmQRtwrqwQ8

「Rigor Mortis」はCameoらしいソリッドなファンク・サウンドの原型を楽しめますが、反対にデビュー・シングルでダンス・ヒットとなった「Find My Way」は全くCameoらしくありません。その意味で、アルバム全体としては試行錯誤の感もあります。ただし、それは悪い意味ではなく、Cameoらしい部分とそうではない部分が入り混じっている面白さが本作の魅力だと思います。

前述の2曲以外であれば、「Still Feels Good」「Post Mortem」「Good Times」あたりがオススメです。

Cameo好きであれば、ぜひ手元に置いておきたい1枚ですね。

全曲紹介しときやす。

「Still Feels Good」
Larry Blackmon作。軽快なホーン・サウンドとカッティング・ギターが先導するディスコ・ファンク。なかなかキャッチーで好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=WRdmFTK-Q8g

「Post Mortem」
Larry Blackmon/Gregory Johnson作。この曲もシングルになりました。Cameoらしいヴォーカル・スタイルやファンキー・サウンドを楽しめるファンク・チューン。MC Solaar「Matiere Grasse Contre Matiere Grise」のサンプリング・ソースにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=YcOP_r6JuKM

「Smile」
Larry Blackmon作。爽快メロウなミディアム・チューン。アコースティックなアクセントもあって、初期ならではのサウンドだと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=ajanLxaa1Tk

「Funk Funk」
Larry Blackmon作。P-Funk調のミディアム・ファンク。Cameoらしいのか、らしくないのかもよく分かりませんが、そこが面白いのかも?C.P.O.「The Wall」、2 Source「Dans Ma Banlieue (P-Funk Mix)」のサンプリングソースにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=jeTr8wvvd1o

「Find My Way」
Johnny Melfi作。The Three Degreesのカヴァーです。グループのデビュー・シングルであり、ダンス・ヒットとなりました。Cameoらしからぬ雰囲気のダンス・チューンですが、逆にそこが面白いのでは?『Secret Omen』(1979年)でも再録音されています。
http://www.youtube.com/watch?v=8xyH4fzlYzk

「Rigor Mortis」
Larry Blackmon/Nathan Leftenant/Arnett Leftenant作。シングルとしてR&Bチャート第33位となりました。この曲は後のCameoらしいソリッド・ファンクを予感させるファンキー・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=nQY1jCbrC2k

前述のJungle Brothers「Feelin' Alright」Brand Nubian「Brand Nubian」以外にも、Heavy D & the Boyz「Big Tyme」、Paris「Make Way for a Panther」、N2Deep「Whoo Ride」、Gangsta Boogie feat. Mr. X and Theodore Miller「Pass Tha Joint」、DJ Quik「Get at Me」、Poison Clan「Fire Up This Funk」、Mackadelics「On a Ride」、Ill Al Skratch feat. Crystal Johnson & Crystal Waters「Yo Love」、Silkk the Shocker feat. Snoop Dogg「Get It Up」、Wax & EOM「Last Resort」、Captain Murphy「Mighty Morphin' Foreskin」のサンプリングソースとなっています。

Heavy D & the Boyz「Big Tyme」
 http://www.youtube.com/watch?v=gUH24Hh4dJ0
Gangsta Boogie feat. Mr. X and Theodore Miller「Pass Tha Joint」
 http://www.youtube.com/watch?v=An2f8Pz2DhU
DJ Quik「Get at Me」
 http://www.youtube.com/watch?v=w6nscNwqUr4
Poison Clan「Fire Up This Funk」
 http://www.youtube.com/watch?v=L6csn2r4e2I

「Good Times」
Larry Blackmon作。軽快なファンキー・メロウ。キャッチーで大好きです!Cameoらしい音とCameoらしからぬ音が同居する面白さもありますね。
http://www.youtube.com/watch?v=1W52GXLcUEA

「Stay by My Side」
Larry Blackmon作。スロウも魅力のCameoですが、ラストはそんなリスナーの期待に応えてくれる素敵なメロウ・チューンで締め括ってくれます。少しイナたい感じが初期ならではの音ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=HvVr3inY1Qc

Cameoの過去記事もご参照下さい。

『Cameosis』(1980年)
Cameosis

『She's Strange』(1984年)
She's Strange

『Word Up!』(1986年)
Word Up!

『Machismo』(1988年)
cameo machismo.jpg

『Real Men ... Wear Black』(1990年)
Real Men Wear Black
posted by ez at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする