発表年:1977年
ez的ジャンル:裏方デュオ系マイアミ・ソウル
気分は... :これで音質が良ければ・・・
今回はGeorge "Chocolate" PerryとClay CropperのデュオChocolateclay唯一のアルバム『Chocolateclay』(1977年)です。レア・グルーヴ人気作ですね。
Chocolateclayは共にマイアミ・ソウル・シーンの裏方として活躍していた黒人ベース奏者George "Chocolate" Perry、白人キーボード奏者Clay Cropperのデュオ。
George "Chocolate" PerryはLittle Beaver、Timmy Thomas、Gwen McCrae、Betty Wright 、Milton Wright、Latimore等マイアミ・ソウルの主要アーティストのレコーディングに数多く参加しています。
また、Raw Soul Express『Raw Soul Express』(1976年)、Bobby Caldwell『What You Won't Do For Love』(1978年)ではプロデュースでも関与しています。
一方のClay Cropperもキーボード奏者、ソングライターとして活躍すると同時に、Reid Inc.『Reid Inc.』(1977年)、George McCrae『George McCrae』(1978年)のプロデュースを手掛けています。
このようにマイアミ・ソウルを裏方で支えてきた2人が自ら主役となってリリースしたアルバムが本作『Chocolateclay』(1977年)です。
T.K. Records傘下のCatからリリースされた本作では、George "Chocolate" Perry(b)、Clay Cropper(g、key)以外に、Harold Seay(ds)、Joe "Smokey" Miller(sax)がレコーディングに参加しています。プロデュースはメンバー2人が務めています。
内容は小気味良いファンキー・チューンと爽快メロウが魅力の1枚に仕上がっています。前者の代表が「My Uncle Funky」、「I Ain't Mad At You」、「Sweet Mary」、後者の代表が「Free (I'll Always Be) 」、「The Cream Is Rising To The Top」といったところです。
本作を聴いた殆どの方が「これで音質が良ければ・・・」と思うでしょうが、まぁそこは我慢して聴きましょう。
全曲紹介しときやす。
「My Uncle Funky」
タイトルの通りのファンキー・チューンでアルバムは幕を開けます。実にキャッチーで聴く者のハートを一発で掴みます。職人らしいツボを押さえた音づくりは流石です。
http://www.youtube.com/watch?v=NTNYVP6V-m8
「I Ain't Got Nuthin' To Say」
ファンキー・グルーヴで畳み掛けます。キレがあって小気味良い演奏がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=BhnimYo1VRU
「I Ain't Mad At You」
George "Chocolate" Perryの格好良いベースが先導する重心の低いファンキー・チューン。キレのあるホーン・サウンドも含めて、彼らの音作りの巧みさに惹き込まれます。
http://www.youtube.com/watch?v=9ybHqypcDhc
「Free (I'll Always Be) 」
AOR〜フリーソウル好きもグッとくるであろう爽快メロウ・ソウル。マイアミ・ソウルらしい開放感が実に心地好いですね。フルートやサックスも盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=O8NrreQuxGw
「Two Different Worlds」
ファルセット・コーラス入りのメロウ・チューン。夏のBGMって感じですね。
「Sweet Mary」
カラっとしたファンキー・チューン。ここでもGeorge "Chocolate" Perryのベースがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=4ufsY3lqHjI
「The Cream Is Rising To The Top」
ヴォーカル・チューンという点では、この曲が一番キャッチーかも?美しいメロディと爽快ヴォーカルがよくマッチしています。
「Please Say You'll Come Again」
ラストはバラード。悪くはないけど、今本作を聴く人のニーズにはマッチしていないかも?
マイアミといえば、今日はNFL「ドルフィンズ対ビルズ」戦です。イルカ軍団は同地区で勝敗も並ぶビルズに勝利して、首位ペイトリオッツに差をつけられないようにして欲しいですね。