2014年12月03日

Les Nubians『Nu Revolution』

フレンチ・ネオソウルの姉妹ユニットによるAfropean Soul☆Les Nubians『Nu Revolution』
Nu Revolution
発表年:2011年
ez的ジャンル:フレンチ姉妹ネオソウル
気分は... :Afropean Soul!

今回はFaussart姉妹によるフレンチ・ネオソウル・ユニットLes Nubiansの3rdアルバム『Nu Revolution』(2011年)です。

Les Nubiansは、フランス、ボルドー生まれのHelene FaussartCelia Faussartの姉妹から成るネオソウル・ユニット。2人はカメルーン人の母とフランス人の父の間に生まれた姉妹です。

姉妹が中央アフリカのチャドに住んでいた時、ユニットを結成しました。

1998年にデビュー・アルバム『Princesses Nubiennes』をリリース。シングル 「Makeda」のヒットと共にアルバムも好セールスを記録しました。

さらに2ndアルバム『One Step Forward 』(2003年)に収録された「J'Veux D'La Musique (Tout Le Temps...)」はグラミー賞にもノミネートされました。

本作『Nu Revolution』(2011年)はN.Y.に拠点を移してレコーディングを行った3rdアルバムです。

Faussart姉妹に加え、Diviniti、Fabulous Fab、Maurice "Pirahnahead" Herd、Tim Kvasnosky、Andres Levin、Jean-Michel Rotinがプロデュースを務めています。

裏ジャケに"Afropean Soul...a unique mix of nu-soul,hip-hop and world music"と記載されている通り、ネオソウル、Hip-Hop、ワールド・ミュージックのエッセンスをミックスしたアフリカ色の強いフレンチ・ネオソウルに仕上がっています。

その意味では、R&B/Hip-Hop好きに加え、アフロなクロスオーヴァー・サウンド好きの人も気に入る1枚だと思います。

USネオソウルとは一味違うAfropeanなフレンチ・ネオソウルは、なかなか刺激的です。

全曲紹介しときやす。

「Nu Queens Intro」
アフリカ色の強いパーカッシヴなイントロ。

「Liberte」
アコースティック色の強い爽快メロウ・グルーヴ。このユニットの雰囲気にマッチするパーカッシヴなエスニック感が魅力です。
http://www.youtube.com/watch?v=cKMYmeqxfwE

「Nu Revolution」
カリンバ音色と共に始めるタイトル曲。明日への希望に満ちた壮大なスケール感がいいですね。

「Fraicheur Souhaitee」
ネオソウル好きの人であれば気に入るであろうメロウ・チューン。曲のテンポとフレンチの語感がよくマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=-Jl1DMf80Ks

「Nu Soul Makossa」
カメルーン出身のサックス奏者Manu Dibangoをフィーチャー。勿論、タイトルはレジェンド・ミュージシャンである彼のアフロ・ファンク名曲「Soul Makossa」因んだものです。「Soul Makossa」を2011年らしいクラブ/クロスオーヴァー仕様にリメイクしたかのような仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=FNoDkutHx9M

「Les Gens」
ガーナ出身で現在はN.Y.を拠点に活動する男性ラッパーBlitz The Ambassadorをフィーチャー。当ブログで紹介した作品でいえば、Seun Kuti & Egypt 80『A Long Way To The Beginning』にも彼がフィーチャーされていました。美しいハープの音色が印象的なイントロに続き、躍動する生音サウンドをバックに、姉妹が息の合ったヴォーカルワークを披露していくる素晴らしいネオソウル・チューンです。Blitz The Ambassadorのラップ・パートも見事にハマっています。
http://www.youtube.com/watch?v=eipKVla1cBY

「Afrodance」
アルバムからのリード・シングル。タイトルの通り、アフロ・モードのダンサブル・チューンです。このユニットの持つクロスオーヴァー感覚が反映された妖しい魅力がたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=0ldnvTqzjB8

「Deja Vous」
実力派ネオソウル・シンガーEric Robersonをフィーチャー。Adam Deitchの叩き出すファンキー・ドラムが先導するサウンドにのって、ソウルフルなフレンチ・ヴォーカルを披露してくれます。そこに絡むEric Robersoのヴォーカルはさすが存在感が抜群です。
http://www.youtube.com/watch?v=FUoqAkaHl8w

「Veuillez Veiller Sur Vos Reves (J. Period Remix)」
John Banzaiをフィーチャー。フランス人プロデューサーDelaのアルバム『Changes Of Atmosphere』(2008年) に収録されていた楽曲をHip-HopプロデューサーJ. Periodがリミックスしたものです。洗練されたクール・トラックとフレンチ・ヴォーカル&ラップがよくマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=LuJQiBwbDP0

「Vogue Navire」
淡々とした雰囲気ながらも哀愁のメロディがジワジワときます。
http://www.youtube.com/watch?v=sn89ulAsdls

「Femme Polyandre」
サウンドも含めて、姉妹2人で完結させている楽曲。ダウナーでダークな雰囲気が僕好み。

「Je M'en Occupe」
アフリカン・フレイヴァーな小曲。

「Mbengue (A Letter From...) 」
哀愁メロウなネオソウル・チューン。さり気ないアフリカン・テイストがいいですね。

「Africa For The Future」
南アフリカのアフロ・フュージョン・バンドFreshlygroundをフィーチャー。ラストは躍動するアフロ・ファンク/フュージョンで締め括ってくれます。Freshlygroundのキレのある演奏はなかなかのものです。
http://www.youtube.com/watch?v=YaKykXBpGVo

Les Nubiansの他作品もチェックを!

『Princesses Nubiennes』(1998年)
Princesses Nubiennes

『One Step Forward 』(2003年)
One Step Forward
posted by ez at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする