2014年12月16日

Walter Wanderley & Luiz Henrique『Popcorn Pop』

ユニークなシンガーとオルガン・ボッサ第一人者の共演☆Walter Wanderley & Luiz Henrique『Popcorn Pop』
ポップコーン
発表年:1967年
ez的ジャンル:オルガン系ボッサ・ジャズ/ラウンジ・ポップ
気分は... :ポップコーンのような気軽さ!

今回はオルガン・ボッサの第一人者Walter Wanderleyと個性的な男性シンガー/ギタリストLuiz Henriqueの共演作『Popcorn』 (1967年)です。Luiz Henriqueといえば、バルサの監督のあの人を思い浮かべてしまいますが(笑)

これまで当ブログで紹介したWalter Wanderley作品は以下の3枚。

 『A Certain Smile A Certain Sadness』(1966年)
 ※Astrud Gilberto/Walter Wanderley Trio名義
 『Batucada』(1967年)
 『Kee-Ka-Roo』(1968年)

本作は個性的な男性シンガー/ギタリストLuiz Henrique『Barra Limpa』(1967年)に続きリリースしたVerveでの第2弾アルバムでもあります。

レコーディングにはLuiz Henrique(vo、g、per)、Walter Wanderley(org)、 Sivuca(accordion)、Romeo Penque(fl)、Melvin Tax(fl)、Jose Marino(b)、Affonso de Paula(per)、James Kappes(ds)、Gary Chester(ds)、Donald MacDonald(ds)が参加しています。

ボッサ・ジャズに収まらず、ソウル・ジャズ風の演奏やラウンジ・ポップ調のエッセンスも詰まったバラエティ感が魅力です。Wanderleyの変幻自在のオルガンがLuiz Henriqueの個性を巧みに引き出している感じがいいですね。

ポップかつスタイリッシュなフェイク・ボッサあたりがお好きな人も楽しめると思います。

ポップコーンのような気がるに楽しめるポップなサウンドをぜひ!

全曲紹介しときやす。

「Happy Birthday」
お馴染みのバースデー・ソングをユニークなアレンジで聴かせてくれます。Wanderleyのグルーヴィー・オルガンと人を喰ったHenriqueのヴォーカルが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=A1ogCX0lHJM

「Cabaret」
大ヒットしたブロードウェイ・ミュージカル『Cabaret』のテーマ曲をカヴァー(Fred Ebb/John Kander作)。Wanderleyらしいオルガン・ボッサ・サウンドと、Henriqueのヘナヘナ・ヴォーカルがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=1XzHNpo0Vak

「Florianopolis」
Luiz Henrique作。哀愁メロウな雰囲気がいい感じのボッサ・チューン。すっきりとしたアレンジがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=sCo8-JDN-wA

「Kee-Ka-Roo」
Walter Wanderley作。当ブログでは『Kee-Ka-Roo』収録のヴァージョンも紹介済みです。軽快かつメロウなオルガン・グルーヴはオルガン・ソウル・ジャズ好きの人向けだと思います。。
https://www.youtube.com/watch?v=uh3m08V9av8

「Diane In The Morning」
Luiz Henrique作。組曲風の展開は本作の中でも異色の演奏です。Henriqueのギターがなかなか良かったりします。

「Popcorn」
Luiz Henrique/Walter Wanderley作。タイトル曲もボッサではなくオルガン・ソウル・ジャズしています。ボッサ系アーティストならではのソウル・ジャズ感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=FmdwF0Kiye4

「A Different Beat」
Mauricio Einhorn/Durval Ferreira作のはずですが、Luiz Henrique/Oscar Brown Jr.作とクレジットされています。小粋なボッサ・ラウンジ調の仕上がりは僕の一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=nlte6yx2C40

「Home On The Range」
童謡としてお馴染みの「峠の我が家」をメロウにカヴァー。あの歌がこんなに洗練されるのかと感心してしまいます。

「Blue Island」
Jacqueline Sharpe/Luiz Henrique作。ボッサ・ジャズ調の仕上がりですが、本作らしいラウンジ感のあるアレンジがリラックスさせてくれます。

「Dusty Road」
Jacqueline Sharpe/Luiz Henrique作。疾走するボッサ・ジャズですが、聴いているとEdu Loboを思い浮かべるのは僕だけでしょうか・・・

「In My Automobile」
Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作。ラストは小粋なオルガン・ラウンジ調で締め括ってくれます。

Walter WanderleyLuiz HenriqueのVerve時代の他作品もチェックを!

Walter Wanderley『Rain Forest』(1966年)
サマー・サンバ

Astrud Gilberto/Walter Wanderley Trio『A Certain Smile A Certain Sadness』(1966年)
A Certain Smile, A Certain Sadness

Walter Wanderley『Cheganca』(1966年)
シェガンサ(紙ジャケット仕様)

Walter Wanderley『Batucada』(1967年)
バトゥカーダ

Walter Wanderley『Kee-Ka-Roo』(1968年)
キー・カー・ルー

Luiz Henrique『Barra Limpa』(1967年)
バーハ・リンパ
posted by ez at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする