発表年:1978年
ez的ジャンル:L.A.モダン・ソウル
気分は... :メロウ&セクシー!
今回はレア・グルーヴ人気作Brothers By Choice『She Puts The Ease Back Into Easy』(1978年)です。最近になり、再発CDがリリースされ、入手しやすくなりました。
Brothers By ChoiceはThe Glidersを前身にL.A.で結成されたソウル/ファンク・グループ。中心メンバーはBarnett Williams、Charles Higgins, Jr.、Eddie J. Gurrenの3名。ちなみにCharles Higgins, Jr.は有名なサックス奏者Charles Higginsの息子です。
グループの実質的な活動期間は1978〜1981年でしたが、その間に5枚のシングルと唯一のアルバム本作『She Puts The Ease Back Into Easy』をリリースしています。
レア・グルーヴの人気作である本作『She Puts The Ease Back Into Easy』ですが、ハイライトは「She Puts The Ease Back Into Easy 」、「Take A Little More」というサンプリング・ソースとしても有名な2曲だと思います。
ただし、その2曲に止まらず、「Baby, You Really Got Me Going」、「Girl I Need You Too」などモダン・ソウルの佳作が多く収録されているのが本作の魅力です。さらにアルバム未収録であったシングルのみの楽曲が3曲追加収録されているのが再発CDの特典です。
プロデュースはBarnett Williams、Eddie J. Gurren、Stan Ross。レコーディングにはDavid T. Walker(g)、Clay Drayton(g、b)、Henry Fields(b)、Jimmy Gordon(ds)、Scotty Harris(ds)、John Barns(key)、Pat Gammon(key)、Gary Coleman(per)、Chuck Findley(horns)、Quipman Dennis(horns)、Ron Starr(horns)といったミュージシャンが参加しています。
メロウ・ダンサー好きの人にはたまらない1枚、レア・グルーヴ人気作というのも頷けます。
全曲紹介しときやす。
「She Puts The Ease Back Into Easy (Part 1)」
James P. O'Loughlin/Larry C. Lynum作。本作のハイライトその1。オープニングを飾るパート1はインストです。David T. Walkerのめくるめくギターと共にスタートするメロウ・ダンサー。フィリー調のダンサブル・サウンドに女性コーラスとサックスが絡み、聴く者を高揚させます。
https://www.youtube.com/watch?v=0yFsI1QHgWw
この曲といえば、Buddha Brand「天運我に有り(撃つ用意)」のサンプリング・ソースとしてお馴染みですね。僕も大好きで当時のウォークマンのヘビロテ曲でした。「天運我に有り(撃つ用意)」がBrothers By Choiceを知るきっかけとなりました。
Buddha Brand「天運我に有り(撃つ用意)」
https://www.youtube.com/watch?v=OtELozDHRUc
「天運我に有り(撃つ用意)」が収録されたBuddha Brand『病める無限のブッダの世界〜BEST OF THE BEST(金字塔)』(2000年)は、当時最も頻繁に聴いていたJapanese Hip-Hopアルバムでした。
Buddha Brand『病める無限のブッダの世界〜BEST OF THE BEST(金字塔)』(2000年)
「Baby, You Really Got Me Going」
Barnett Williams/Eddie J. Gurren/Larry C. Lynum/T.A. Wargo作。セクシーな魅力に満ちたミディアム・テンポのモダン・ソウル。リード・ヴォーカルのCharles Higgins, Jr.のセクシー・ヴォーカルを堪能したいのであれば、この曲が最適なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=ZJXp3FbiDko
「Girl I Need You Too」
Barnett Williams/Eddie J. Gurren作。爽快ソウル・ダンサーの本曲もモダン・ソウル好きにはたまらない仕上がりです。ヴォーカルに絡むホーン隊がなかなかいいです。
https://www.youtube.com/watch?v=iKu295m8CTk
「Young, Single And Free」
Barnett Williams/Eddie J. Gurren作。ファンキーに疾走するメロウ・ダンサー。疾走感を盛り上げるホーン隊と女性コーラス隊が絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=X8PTUQ4WR4k
「Take A Little More」
Neil Goldberg作。「She Puts The Ease Back Into Easy」と並ぶ本作のハイライト。ファルセット・ヴォーカルを駆使したセクシー&ビューティフルなソウル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=lnIr5l4SWAg
MadlibプロデュースM.E.D.「Yeah」をはじめ、Dres「New York City Niggas」、The Alchemist feat. Prodigy, Evidence & Big Twins「Fourth of July」といった曲のサンプリング・ソースとなっています。
M.E.D.「Yeah」
https://www.youtube.com/watch?v=Vx4NyhHA0nk
Dres「New York City Niggas」
https://www.youtube.com/watch?v=U1Mp7WhPZMg
The Alchemist feat. Prodigy, Evidence & Big Twins「Fourth of July」
https://www.youtube.com/watch?v=-Xvd4FOmt2c
Educated Consumers「Or Do I」
https://www.youtube.com/watch?v=BesvHFynZfY
「I've Got What You Need」
Gary Byrd/Henderson Huggins/Joe Wilson作。開放的なファンキー感が印象的です。ただし、他の曲に比べてインパクトは弱いかも?
「She Puts The Ease Back Into Easy (Part 2)」
こちらはヴォーカル・ヴァージョン。Part 1とは異なる味わいを楽しむことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=1IedhKMO59Q
「You Keep My Love Alive」
Barnett Williams/Charles Higgins, Jr./Eddie J. Gurren作。本編のラストは爽快ファンキーな雰囲気で締め括ってくれます。
再発CDには「Oh, Darlin」、「Why Can't You Make Up Your Mind」、「How Much I Feel」というシングルになった3曲がボーナス・トラックとして追加収録します。この3曲がなかなか充実していてお得感がありますね。
ちなみに再発CDライナーノーツによれば、シングル「Oh, Darlin」はDelegation「Oh Honey」へのアンサー・ソングらしいです。
「Oh, Darlin」
https://www.youtube.com/watch?v=p9LfM3rj4js
「How Much I Feel」
https://www.youtube.com/watch?v=bbvEk5xJesQ
気付けば、今週も今日でおしまい。あと1週間で仕事納めになってしまいますね。年内納品の仕事がいくつかまだ残っている状態・・・この土日は仕事漬けになりそうです(泣)