2015年01月24日

Step'in Out『Another Happy Customer』

隠れたUKジャズ・ファンク/AOR作品☆Step'in Out『Another Happy Customer』
Another Happy Customer
発表年:1983年
ez的ジャンル:UKジャズ・ファンク/AOR
気分は... :アギーレ続投か更迭か?

今回のUKジャズ・ファンク・グループStep'in Outの唯一のアルバム『Another Happy Customer』(1983年)です。

Step'in Outはロンドン出身のギタリストのJohn C. Marshall(g、vo)を中心としたChris Lazenby(key、vo)、Phil Nerry(b)、Tony Lawson(ds)という4人組グループ。

その唯一のアルバム『Another Happy Customer』(1983年)は、Steely Danフォロワー的なメロウ・グルーヴ/AORサウンドで再評価されています。実際聴いてみると、それほどSteely Dan的には思えませんが(笑)

アルバムはヴォーカル曲とインストが半々という構成ですが、やはり注目はヴォーカル曲ですね。演奏もヴォーカルも決して巧いとはいえませんが、AORな雰囲気は十分あるのでAOR/メロウ好きの人は楽しめると思います。

名盤と騒ぎ立てるほどの作品ではありませんが、「One More Star」「Another Happy Customer」「Get Your Trouble On The Run」あたりには捨て難い魅力があり、手元に置いておきたい1枚ではあります。

AOR/メロウ好きの方はぜひ!

全曲紹介しときやす。

「One More Star」
AOR好きにはグッとくる爽快メロウ・ダンサーでアルバムは幕を開けます。フリーソウル好きの人も気に入ること間違いなしなのでは?

「Arethas Song」
John C. Marshallのブルージーな色合いが反映されたインスト。

「If It Could Change」
この時代らしいメロウ・フュージョンなインスト。メロウなエレピの響きが心地好いです。

「Just Because」
ロマンティックな雰囲気のイージーリスニング的なインスト。ゲストのBob Quinnのハーモニカの味わいがいいですね。

「Another Happy Customer」
サンセット・モードのメロウネスにグッとくるAOR的な仕上がり。ゆったりとしたメロウ・ワールドを楽しめます。

「Once Every Blue Funk」
ゲストのAndy Collinsのサックスをフィーチャーしたインストのメロウ・ファンク。

「I'll Try Again」
ブルージーな味わいのヴォーカル曲で、他のヴォーカル曲とは少し雰囲気が異なります。このあたりはリーダーJohn C. Marshallの嗜好が反映されているのでは?

「Get Your Trouble On The Run」
疾走するライトなジャズ・ファンクはUKジャズ・ファンクらしい雰囲気です。

昨日のアジア杯「日本対UAE」戦はガッカリでしたね。
行きつけのイタリアンの店に大型スクリーンを設置してもらい、スポーツ・バー状態でみんなで観戦していたのですが、決定機を外すシーンの連続に何度も叫んでしまいました。まぁ、あれだけシュート打って1点しかとれなければ、PK戦とはいえ敗けて当然でしょう。香川は少し重症かもしれませんね。
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2015年01月23日

Maria Bethania『Passaro Proibido』

ジャケは神秘的、中身は芳醇な女性MPB☆Maria Bethania『Passaro Proibido』
Passaro Proibido
発表年:1976年
ez的ジャンル:芳醇系女性MPB
気分は... :シーホークス対ペイトリオッツ!

触れるのがかなり遅くなりましたが、NFLのスーパーボウルは僕の予想通り「シーホークス対ペイトリオッツ」の対戦となりました。

シーホークスの奇跡の逆転劇にTV観戦しながら大興奮してしまいました。自滅による完全な敗けパターンかと思いましたが、まさかのオンサイドキック成功で奇跡を起こしましたね。パッカーズにしてみれば狐につままれた気分でしょうね。フットボールの怖さを思い知ったカンファレンス・チャンピオンシップでした。

ここまで来たらシーホークスに連覇して欲しいですね。昨年のマニング率いるブロンコスに続き、ブレイディ率いるペイトリオッツに勝利し、歴史を大きく動かしてくれることを期待します。

さて、今回はCaetano Velosoの妹にしてブラジルを代表する女性シンガーMaria Bethania『Passaro Proibido』(1976年)です。

これまで当ブログで紹介したMaria Bethania作品は以下の3枚。

 『Edu E Bethania』(1967年) ※Edu Loboとの共演作
 『Maria Bethania (1969)』(1969年)
 『Alibi』(1978年)

本作『Passaro Proibido』は神秘的な姿のBethaniaが写るジャケが印象的ですね。このジャケならば、中身はいいに決まっている!とジャケ買いした1枚です。

中身もジャケ買いの期待を裏切らない充実したものになっています。特に「Mae Maria」「Balada do Lado Sem Luz」「Olhos nos Olhos」「Amor, Amor」といった素敵なバラードにグッときます。

また、土着的リズムが支配する「As Ayabas」やタンゴ曲カヴァー「Pecado」といった楽曲がアルバムにメリハリをつけています。ラストのタイトル曲「Passaro Proibido」ではBethania本人は歌わず、兄Caetanoがヴォーカルをとるという意外な幕切れです。

レコーディングには、兄Caetano VelosoGilberto GilAntonio Adolfo(p)等も参加しています。

プロデュースはCaetano VelosoPerinho Albuquerque

このジャケにグッときた方は音の方もぜひチェックしてみて下さい。

全曲紹介しときやす。

「As Ayabas」
Caetano Veloso/Gilberto Gil作。凛としたBethaniaのヴォーカルと土着的リズムが支配するトライバルなオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=1VjiPLaS2Is

「Mae Maria」
Custodio Mesquita/David Nasser作。オーケストレーションをバックに憂いを帯びたヴォーカルで歌い上げる哀愁メロウ。

「Balada do Lado Sem Luz」
Gilberto Gil作。Gil作のバラードをBethaniaが堂々としたヴォーカルで歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=tVxbPygMQ1c

「A Bahia Te Espera」
Herivelto Martins/Chianca de Garcia作。軽快なリズムにのったカーニヴァル・モードの開放的な仕上がり。Bethaniaのヴォーカルも躍動します。
https://www.youtube.com/watch?v=QqnKN-cjsZw

「Pecado」
Enrique Francini/Armando Pontier/Carlos Bahr作。後に兄Caetano Velosoも取り上げたタンゴ曲です。大人の哀愁モードって雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=rxOPHAVz_zQ

「Olhos nos Olhos」
Chico Buarque作。Chico Buarque本人のヴァージョンは『Meus Caros Amigos』(1976年)に収録されています。Bethaniaの味わい深い歌いっぷりと素敵なアレンジがマッチした感動的な仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=WnawJLjuPo4

「Festa」
Gonzaguinha作。軽やかな動きのある仕上がり。アコーディオンやフルートの音色がいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=HN_Fa5BJURE

「Amor, Amor」
Sueli Costa/Cacaso作。素敵なメロディをBethaniaがしっとりと歌い上げる感動的なメロウ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=-GZV2cqUgUQ

「Passaro Proibido」
Caetano Veloso/Maria Bethania作。Caetano VelosoGal CostaGilberto Gil、Maria BethaniaのユニットDoces Barbarosのライブ・アルバム『Doces Barbaros』(1976年)にも収録されていた楽曲であり、Doces Barbarosヴァージョンと同じく、兄Caetanoがヴォーカルをとります。Bethania本人が歌わない曲をあえて入れるところが興味深いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=BlJxvqi0w-I

Maria Bethaniaの他作品もチェックを!

『Maria Bethania』(1965年)
Maria Bethania

Edu Lobo & Maria Bethania『Edu E Bethania』(1967年)
エドゥ・ロボ&マリア・ベターニア

『Recital na Boite Barroco』(1968年)
Recital Na Boite Barroco: Odeon 100 Anos

『Maria Bethania (1969)』(1969年)
Maria Bethania

『A Tua Presenca...』(1971年)
Tua Presenca

『Rosa dos Ventos』(1971年)
Rosa Dos Ventos

『Drama 3o Ato 』(1973年)
Drama 3? Ato

『A Cena Muda』(1974年)
Cena Muda

Chico Buarque & Maria Bethania『Chico Buarque & Maria Bethania Ao Vivo』(1975年)
Chico Buarque & Maria Bethania

『Passaro Da Manha』(1977年)
Passaro Da Manha

『Alibi』(1978年)
アリバイ

『Mel』(1979年)
Mel

『Talisma』(1980年)
Talisma

『Alteza』(1981年)
Alteza

『Ciclo』(1983年)
Ciclo
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2015年01月22日

Little Dragon『Little Dragon』

日系スウェーデン人Yukimi Nagano率いるグループのデビュー作☆Little Dragon『Little Dragon』
Little Dragon
発表年:2007年
ez的ジャンル:スウェディッシュ・エレクトロ
気分は... :あったかいんだから〜

今回は日系スウェーデン人の女性シンガーYukimi Nagano率いるスウェーデンの4人組バンドLittle Dragonのデビュー・アルバム『Little Dragon』(2007年)です。

Little Dragonは1996年にスウェーデン、ヨーテボリで結成されたバンド。2000年にYukimi Nagano(vo、per、key)、Fredrik Kallgren Wallin(key、b、vo)、Hakan Wirenstrand(key、ds、vo)、Erik Bodin(ds、key、vo)という現在のラインナップが揃いました。

日本人の父とスウェーデン人の母を持つ中心メンバーの女性シンガーYukimi Naganoは、デビュー前からKoopSwell Session、Stateless(共にAndreas Saagの変名)、Hirdといったスウェーデン人アーティストの作品でフィーチャーされ、その存在感で注目を浴びていました。

Little Dragon自体のデビュー作は2006年にリリースされたシングル「Twice/Test」です。アルバムとしては、これまで『Little Dragon』(2007年)、『Machine Dreams』(2009年)、『Ritual Union』(2011年)、『Nabuma Rubberband』(2014年)という4枚をリリースしています。

特にメジャーからリリースされた最新作『Nabuma Rubberband』(2014年)は、UKチャート第14位、USチャート第24位というチャート・アクションをみせ、着実にその地位を築きつつあります。今度のグラミーのBest Dance/Electronic Albumにもノミネートされています。

クラブジャズ/エレクトロニカ系の文脈で捉えられることが多いグループですが、興味深い接点もあります。当ブログで紹介した作品でいえば、Raphael Saadiq『Stone Rollin'』(2011年)にYukimi Naganoがフィーチャーされたり、Robert Glasper Experiment『Black Radio』(2012年)の国内盤でグループのデビュー・シングル「Twice」がカヴァーされたことです。

特に『Black Radio』「Twice」がカヴァーされていたことには意外でした。Robert GlasperのアンテナにLittle Dragonのようなグループが引っ掛かったことは新鮮な驚きでしたし、嬉しい気分になりましたね。

その「Twice」が収録されているのが、今日紹介する1stアルバム『Little Dragon』(2007年)です。

ちなみに国内盤はジャケが異なります。

『Little Dragon』 ※国内盤
LITTLE DRAGON

まずYukimi Naganoのコケティッシュ・ヴォーカルに惹き込まれます。さほど凝ったサウンド・プロダクションではないのですが、それが逆にYukimiの個性的なヴォーカルを際立たせています。北欧らしい幻想的でヒンヤリとした雰囲気も僕好みです。

楽曲はすべてグループのオリジナルです。

派手さはありませんが、ジワジワとハマる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Twice」
シングルにもなったグループの代表曲。アメリカの人気TVドラマ『グレイズ・アナトミー』でも使われました。何より、前述のように衝撃作Robert Glasper Experiment『Black Radio』(国内盤)でカヴァーされたことでも有名な楽曲です。寂しげなピアノをバックに、Yukimi Naganoがコケティッシュなヴォーカルで切々と歌い上げる内省的な名曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=TrpMncSZe-I

「Turn Left」
チープなエレクトロ・サウンドがいいアクセントになっているエレ・ポップ風の仕上がり。80年代ニューウェイヴ大好きな僕としては、このスカスカなエレクトロ感が好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=Xz_-cNL87lg

「Fortune」
幻想的なサウンドの中にYukimi Naganoのコケティッシュなヴォーカルがジワジワと溶け込んでいきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Ua5pwuxh64Q

「Recommendation」
デモ・テープ風のラフな仕上がりですが、Yukimi Naganoのコケティッシュ・ヴォーカルの魅力がダイレクトに伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=f4uXlunU92k

「Constant Surprises」
Yukimi Naganoがこれまで参加してきたクラブジャズ/クロスオーヴァー作品からの影響を感じる仕上がり。北欧クロスオーヴァー・ジャズとも相性バッチリ!
https://www.youtube.com/watch?v=F3ZE1w6dLUs

「Forever」
レイジーなトリップ感が印象的なダウナー・チューン。Yukimi Naganoのミステリアスなイメージと合致する曲調です。
https://www.youtube.com/watch?v=2p7SfW6QUbU

「After the Rain」
スウィンギーなアクセントをつけたジャズ風の仕上がり。Yukimi Naganoのキュートな魅力を堪能できる小粋な仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=e76XKGCTg14

「Place to Belong」
美しいエレクトロ・サウンドが支配します。Yukimiのヴォーカルは美しきアンドロイドといった趣です。
https://www.youtube.com/watch?v=lG92Dgo68Pk

「Stormy Weather」
シンプルながらも独特の雰囲気を醸し出すビューティフルな仕上がり。Bjorkがお好きな方などは気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=0eSUF2FXnTA

「Test」
夢の中で戯れているかのような軽やかな浮遊感が実に心地好い1曲。こういう曲大好き!
https://www.youtube.com/watch?v=uQFOkcLmyeU

「Wink」
北欧エレクトロニカらしい雰囲気を持ったキャッチーな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=siUOFWj-5YQ

「Scribbled Paper」
ラストは幻想的かつ淡々とした美しさを持った楽曲で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=NpxQsKhdrO0

ご興味がある方はLittle Dragonの他作品もチェックを!

『Machine Dreams』(2009年)
Machine Dreams

『Ritual Union』(2011年)
リチュアル・ユニオン

『Nabuma Rubberband』(2014年)
Nabuma Rubberband
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2015年01月21日

The Asylum Choir『Look Inside The Asylum Choir』

Leon RussellとMarc Bennoのデュオによる異色サイケ作品☆The Asylum Choir『Look Inside The Asylum Choir』
Look Inside the Asylum Choir
発表年:1968年
ez的ジャンル:スワンプ・ミーツ・サイケ
気分は... :これぞ珍味!

今回はLeon RussellMarc BennoのデュオThe Asylum Choirの1stアルバム『Look Inside The Asylum Choir』(1968年)です。

スワンプ大将Leon Russellについて、これまで当ブログで紹介したのは以下の4枚。

 『Leon Russell』(1970年)
 『Will O' The Wisp』(1975年)
 Leon & Mary Russell『Wedding Album』(1976年)
 Leon & Mary Russell『Make Love to the Music』(1977年)

The Asylum Choirは名セッション・ピアニストであったスワンプ大将Leon Russellと後に男性シンガー・ソングライターとして活躍するMarc Bennoという2人が組んでいたデュオ。

活動期間は1967〜69年という短命でしたが、その間に『Look Inside The Asylum Choir』『Asylum Choir II』という2枚のアルバムをレコーディングしています。ただし、2nd『Asylum Choir II』は、1971年になりLeon RussellのShelterレーベルからリリースされるまでお蔵入りになっていました。

1stとなる本作『Look Inside The Asylum Choir』(1968年)はジャケのような時代を反映したサイケ・ポップ作品になっています。

ただし、サイケの中にもLeon Russellらしいスワンプな味わいや節回しはしっかりあり、ストレンジなサイケ・ポップとスワンプを意外にうまく融合させている気がします。

なかなかの珍味ですが、Leon Russell好きはかなり楽しめる1枚です。僕の場合、Leon Russellありきの聴き方なので、Marc Bennoには殆ど触れることができず、ゴメンナサイ!

全曲紹介しときやす。

「Welcome To Hollywood」
Leon Russell/Marc Benno作。曲自体はLeon Russell節でスタートしますが、そこにサイケ・ポップなホーン・サウンドが加わり、独特の雰囲気を醸し出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=_JF13Fy9OiY

「Soul Food」
Bill Boatman/James Markham/Leon Russell/Marc Benno作。ポップでアーシーでLeon Russell節といった感じですかね。
https://www.youtube.com/watch?v=q_bAFZlaDi4

「Icicle Star Tree」
Wally Wilson/Leon Russell/Marc Benno作。本作らしいストレンジ・ポップ。後期The Beatles風のサウンドに薄っすらとスワンプの香りが漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=--iHnNaYpXo

「Death Of The Flowers」
Greg Dempsey/Leon Russell/Marc Benno作。60年代サイケ・ポップ好きの人は気に入るであろうストレンジ・ポップ。ジャケのイメージがそのままフィットします。

「Indian Style」
Leon Russell/Marc Benno作。Leon Russellらしいメロディと、本作らしいポップ感が入り混じっているのがいいですね。The Beatles風のコーラスも印象的です。

「Episode Containing 3 Songs」
Leon Russell/Marc Benno作。「N.Y. Op.」「Land Of Dog」「Mr. Henri The Clown」という3曲から成ります。最初の「N.Y. Op.」はアヴァンギャルドな雰囲気です。続く「Land Of Dog」はホーン・サウンドの効いたポップ・チューンで、Leon Russellらしいメロディと怪しげなムードが入り混じっています。ラストの「Mr. Henri The Clown」はカントリー・フレイヴァーも入ったポップ・チューンです。
「Mr. Henri The Clown」
https://www.youtube.com/watch?v=uTXY-I21TeU

「Thieves In The Choir」
Jerry Riopelle/Leon Russell/Marc Benno作。Jerry RiopelleはThe Paradeの活動でも知られる人ですね。鐘の音色にエフェクトをかけるなどストレンジな雰囲気が漂いますが、メロディ自体はLeon Russellらしさが出ています。途中でクラシック名曲Edward Elgar「Pomp and Circumstance March No.1」(行進曲「威風堂々 第1番」)をユーモラスに挿入する遊び心もあります。

「Black Sheep Boogaloo」
Leon Russell/Marc Benno作。ラストはLeon Russell節が炸裂するロックン・ロールにストレンジ・ポップなエッセンスでアクセントをつけた楽曲で締め括ってくれます。

CDには「Soul Food」「Welcome To Hollywood」「Icicle Star Tree」「Indian Style」のモノラル・シングル・ヴァージョン4曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

ご興味がある方は2nd『Asylum Choir II』Leon RussellMarc Bennoのソロ作等もチェックを!

『Asylum Choir II』(1971年)
Asylum Choir II

Leon Russell『Leon Russell』(1970年)
レオン・ラッセル

Leon Russell『Leon Russell and the Shelter People』(1971年)
And the Shelter People

Leon Russell『Carney』(1972年)
Carney

Leon Russell『Hank Wilson's Back』(1973年)
Hank Wilsons Back

Leon Russell『Stop All That Jazz』(1974年)
Stop All That Jazz

Leon Russell『Will O' The Wisp』(1975年)
Will O' the Wisp

Leon & Mary Russell『Wedding Album』(1976年)
ウェデイング・アルバム(SHM-CD生産限定紙ジャケット仕様)

Leon & Mary Russell『Make Love to the Music』(1977年)
奏でる愛の調べ(SHM-CD生産限定紙ジャケット仕様)

Marc Benno『Marc Benno』(1970年)
Marc Benno

Marc Benno『Minnows』(1971年)
雑魚

Marc Benno『Ambush』(1972年)
アンブッシュ(紙ジャケット仕様)

Marc Benno『Lost in Austin』(1979年)
ロスト・イン・オースティン
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2015年01月19日

Bootsy's Rubber Band『This Boot Is Made For Fonk-N』

ファンキーでお馬鹿でエロいBootsyに出会えます!☆Bootsy's Rubber Band『This Boot Is Made For Fonk-N』
This Boot Is Made for Fonk-N
発表年:1979年
ez的ジャンル:ウルトラ・ファンキー・べーシストP-Funk(☆_☆)
気分は... :早寝早起き・・・

今回はウルトラ・ファンキー・べーシストBootsy CollinsBootsy's Rubber Band名義でリリースした『This Boot Is Made For Fonk-N』(1979年)です。

これまで当ブログで紹介したBootsy Collins作品は以下の3枚。

 『Bootsy? Player of the Year』(1978年)
 『Ultra Wave』(1980年)
 『The One Giveth, The Count Taketh Away』(1982年)

前回『Ultra Wave』の投稿が2009年9月なので、約5年半ぶりのBootsy作品となります。僕の中では『What's Bootsy Doin'?』(1988年)あたりも紹介したつもりでいたのですが・・・

本作『This Boot Is Made For Fonk-N』(1979年)は、『Stretchin' Out in Bootsy's Rubber Band』(1976年)、『Ahh... The Name Is Bootsy, Baby!』(1977年)、『Bootsy? Player of the Year』(1978年)に続くBootsy's Rubber Band名義の第4弾アルバムであり、本作を最後にバンドは解体してしまいます。

プロデュースはParliamentの流れを汲んだStarr-Mon/Dr. Funkenstein名義でBootsy本人とGeorge Clintonが務めています。

レコーディング・メンバーはBootsy Collins(b、g、ds、per)以下、Phelps Collins,(g)、Garry Shider(g)、Michael Hampton(g)、Bernie Worrell(key、syn)、Joel "Razor Sharp" Johnson(key、syn)、Frank Waddy(ds)、Gary Cooper(ds、per、vo)、Fred Wesley(horns)、Maceo Parker(horns)、Richard Griffith(horns)、Rick Gardner(horns)、Carl Small(per)、Larry Fratangelo(per)、Robert Johnson(vo)、Greg Thomas(vo)、Chris Williams(vo)といった編成です。

Bootsy's Rubber Band名義の4作品の中では、一番知名度の低い作品ですが、全体としてキャッチーに仕上がっており、Bootsy好き、P-Funk好きの人ならば、満足できる内容だと思います。

「Bootsy (Get Live)」「Chug-A-Lug (The Bun Patrol)」「Under The Influence of a Groove」「Shejam (Almost Bootsy Show)」が僕のオススメ!

P-Funk/Bootsyらしいおふざけ感にエロさも加わっている点も僕は好きです(笑)

全曲紹介しときやす。

「Under The Influence of a Groove」
Bootsy Collins/George Clinton/Bernie Worrell作。シングル・カットもされたオープニング。「時にはファンカデリックのように」という邦題がふざけてますね(笑)。ちょうど日本では前年に黒沢年男「時には娼婦のように」が大ヒットしましたが、それを模したのでしょうか?楽曲自体はオープニングらしいファンキー・チューンですが、パーカッションが強調されている点が特徴です。。ヴォーカルはいつものおふざけモードP-Funkのようですが、パーカッシヴなサウンドだけ聴くとBootsyらしからぬ格好良さがあったりします。Keith Murray「How's That」、Trey Lewd「The Next Thing You Know (We'll Be)」のサンプリング・ソースにもなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=84x1FCDImqU

「Bootsy (Get Live)」
Bootsy Collins/George Clinton/Maceo Parker作。この曲もシングルになっています。Bootsyのファンキー・ベースが炸裂し、スペイシーなシンセやホーン・セクションの効いた賑やかなファンク・チューンはファンも納得の出来栄えでしょう。僕も一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=1w26MpWdkaM

「Oh Boy Gorl」
Bootsy Collins/George Clinton/Gary Cooper/Ron Dunbar作。エロ・モードのメロウ・バラードでアルバムにアクセントをつけています。シンセの妖しげな音色が曲の雰囲気によくマッチしています。Kirby Dominant「Underground Game」、Plattenpapzt & Too Strong「Boogie Nights」のサンプリング・ソースにもなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZFuDC5pB3no

オリジナルLPではここまでがA面であり、このA面にはMouth-Musicというタイトルが付けられています。一方、ここから始まるB面にはWipe-Out-Musicというタイトルが付けられています。

「Jam Fan (Hot)」
Bootsy Collins/George Clinton/Phelps Collins作。シングル・カット曲。P-Funk全開のミディアム・ファンク。人を喰ったようなシンセの響きやホイッスルがP-Funkらしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=VT4vwpMw0Q0

「Chug-A-Lug (The Bun Patrol)」
Bootsy Collins/George Clinton/Robert Johnson/Phelps Collins作。Bootsyらしいおふざけモード・ファンクを楽しみたいのであれば、このミディアム・ファンクもオススメです。

「Shejam (Almost Bootsy Show)」
Bootsy Collins/George Clinton/Ron Dunbar作。プリティなテイストの効いたこのキャッチーなディスコ・ファンクも大好き!
https://www.youtube.com/watch?v=vtSfLLO1EFc

「Reprise (Get Live)」
Bootsy Collins/George Clinton/Maceo Parker作。「Bootsy (Get Live)」のリプライズでアルバムは幕を閉じます。

Bootsy Collinsの他作品もチェックを!

『Bootsy? Player of the Year』(1978年)
Player of the Year

『Ultra Wave』(1980年)
Ultra Wave

『The One Giveth, The Count Taketh Away』(1982年)
灼熱のP-ファンカー
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